何で僕を?

大器晩成らしい

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添えられてるタレをかけてから、刺身を取り皿に分け、月夜にしっかり両面炙って貰い、モカの前に置いた。

ごはんも食べたそうにしてたから、どのくらい食べられるか訊きながら、ちょっとずつよそってあげた。

「もう少し焼いてほしい時は、教えてね」

クキュ

「じゃあ、頂きます」

「「頂きます」」

クキュ

モカが食べてるところを、少しの間見ていたけど、問題なさそう。

僕も自分の海鮮丼にタレをかけ、食べ始めた。

ご飯も寿司酢でちゃんと味が調えられている。

タレは出汁入り醤油って感じかな。

サーモン、ハマチ、ネギトロ、いか、いくら、えび、ホタテ、赤貝、正式名称は分からないけど、それっぽい味の魚介類が、これでもかって乗せられている。

色・味・食感、どれもこれも、新鮮だって、よく判る。

確かにこれは美味しい。

これだったら、僕、毎食いけるんだけど。

僕、ここにずっと住みたいなぁ。

ダメだろうけどね。

「美味しいね♪」

クキュ♪

モカも気に入ったみたい。

「月夜、明日もまた、ここで食べたい」

「じゃあ、明日の朝、早めに食事をして、別荘地を見に行った後、お昼までに、またここに戻ってこよう。ラピス、その予定で宜しく。あと宿にも伝えといて」

「畏まりました。明日の朝、早めに食事を用意し、部屋まで運んでもらえるよう、依頼しておきます」

「頼んだ」

「ありがと、宜しくね」

モカの残りの分を3人で分けて完食。

トレーや器、コップを持って行きやすい様に、一つに纏めた。

ローブを着て、フードを深く被り、月夜のチェックの後、結界を解除して貰うと、いったん落ち着いていた店内が、またざわざわしだした。

「うおっ、結界が解除された」

「どんな奴が入ってたんだ?」

「あいつら、俺らの前に並んでた奴等じゃね?」

視線が集まってるのを感じる。

・・・結界なんて張らない方が、目立たなかったんじゃ?

ラピスさんは、そんな視線をものともせず、食器類を手に、カウンターまで持って行った。

「ごちそうさまでした。とても美味しかったです。お会計、宜しいですか?」

片付けて持って行く人なんて、いないみたいで、めっちゃ好印象だったみたい。

店長さん、(結界を張った事について、文句を言うつもりだったのかも)眉間に皺を寄せていたのに、ラピスさんが食器を運んでくるのを見て、吃驚して、皺が解除されてた。

そして、お会計が済んで、今は、口角が上がっている。

「「ごちそうさまでした。美味しかったので、また食べに来ます」」

「おう、また来いよ」

僕達は、手を振って、その場を後にした。



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