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「月夜、どうしよう。倒さないと、宿屋に帰れないよね?」
「そうだね。・・・そういえば、葵ちゃんがこっちに来たとき、丁度、巨大蟹退治に行ってたんだよね、俺。この砂浜じゃないけど。でもその時、半分は茹でて、もう半分は焼いて、収納しておいたんだよね。葵ちゃんが来たら一緒に食べようって思って。でも、城に帰ってきた途端、召喚が成功して、葵ちゃんが既にこっちに来てるって知らされて、驚き&何で召喚するって事、知らせないんだよって怒りで、すっかり、忘れてた。食べてみる?美味しいかどうか、俺も食べた事がないから、保証はできないけど」
味の保証が無いのは、怖いよね?
「ラピスさん、あれって、食べられると思います?食べたら美味しいと思います?」
「とても美味しいですよ。獲る人が少ないので、あまり出回らないのですが、式典とか祝賀祭とかで、たまに振舞われたりします。漁師が獲る小さな蟹より、身が締まってて甘みが強く、かなり好評ですよ」
「えっ、じゃあ、食べたい。ちょっと頂戴」
「ちょっとは難しいかな~。少し待って」
そう言って、月夜が、蟹の足の先端部分だけを折って、出してくれたんだけど、僕の掌より大きかった。
折れる最小部位でこれか・・・
1人じゃ多いから、皆で、分けて味見。
「ほんとだ、美味しい♪月夜、あの蟹、全部獲って帰りたい。どうやって倒せばいい?」
「クスクス、全部だと、かなりの量になるんだけど・・・まぁいっか。葵ちゃんが喜ぶしね。前回俺がやった方法は、片っ端から結界で囲んで、半分は熱湯を注ぎ、半分は火を放り込んで、蟹が死ぬまで放置って方法。(死んだら、自動回収しておしまい)簡単でしょ?」
「OH~、倒すっていうより、調理?僕もやってみたいんだけど、教えてくれる?」
「もちろん。茹でる?焼く?どっちがいい?」
「う~ん。茹でた方が好きかなぁ」
「解かった。結界は張れるよね。とりあえず、結界で囲んでみて」
「うん<結界>」
「いいね。次はその中に、ヒールを放り込むみたいに、火+水の複合で、熱湯を作って放り込んでみて」
「う~ん<熱湯>」
バシャッ!!
「・・・結界で弾かれちゃうよ?」
「熱湯で攻撃しようとしたんじゃない?だから弾かれちゃったんだと思うよ。イメージが違うんだよね。そこは、茹でて倒すじゃなくて、温めてあげるねって感覚で注ぐのが大切だね」
温めてあげるって温度じゃないんだけど・・・
「<熱湯>・・・できたぁ」
何回も失敗してやっとできた。
不思議だ。
イメージの違いで、同じ呪文なのに、結界を通ったり、弾かれたり。
「いいね。じゃあ、それは、そのまま放置して、感覚を忘れない内に、さくさく、他のもやっちゃおうか」
「うん」
よし、頑張るぞ!
「そうだね。・・・そういえば、葵ちゃんがこっちに来たとき、丁度、巨大蟹退治に行ってたんだよね、俺。この砂浜じゃないけど。でもその時、半分は茹でて、もう半分は焼いて、収納しておいたんだよね。葵ちゃんが来たら一緒に食べようって思って。でも、城に帰ってきた途端、召喚が成功して、葵ちゃんが既にこっちに来てるって知らされて、驚き&何で召喚するって事、知らせないんだよって怒りで、すっかり、忘れてた。食べてみる?美味しいかどうか、俺も食べた事がないから、保証はできないけど」
味の保証が無いのは、怖いよね?
「ラピスさん、あれって、食べられると思います?食べたら美味しいと思います?」
「とても美味しいですよ。獲る人が少ないので、あまり出回らないのですが、式典とか祝賀祭とかで、たまに振舞われたりします。漁師が獲る小さな蟹より、身が締まってて甘みが強く、かなり好評ですよ」
「えっ、じゃあ、食べたい。ちょっと頂戴」
「ちょっとは難しいかな~。少し待って」
そう言って、月夜が、蟹の足の先端部分だけを折って、出してくれたんだけど、僕の掌より大きかった。
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「クスクス、全部だと、かなりの量になるんだけど・・・まぁいっか。葵ちゃんが喜ぶしね。前回俺がやった方法は、片っ端から結界で囲んで、半分は熱湯を注ぎ、半分は火を放り込んで、蟹が死ぬまで放置って方法。(死んだら、自動回収しておしまい)簡単でしょ?」
「OH~、倒すっていうより、調理?僕もやってみたいんだけど、教えてくれる?」
「もちろん。茹でる?焼く?どっちがいい?」
「う~ん。茹でた方が好きかなぁ」
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「うん<結界>」
「いいね。次はその中に、ヒールを放り込むみたいに、火+水の複合で、熱湯を作って放り込んでみて」
「う~ん<熱湯>」
バシャッ!!
「・・・結界で弾かれちゃうよ?」
「熱湯で攻撃しようとしたんじゃない?だから弾かれちゃったんだと思うよ。イメージが違うんだよね。そこは、茹でて倒すじゃなくて、温めてあげるねって感覚で注ぐのが大切だね」
温めてあげるって温度じゃないんだけど・・・
「<熱湯>・・・できたぁ」
何回も失敗してやっとできた。
不思議だ。
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「うん」
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