何で僕を?

大器晩成らしい

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「(葵ちゃん?・・・)」

どうやら、お腹がいっぱいになって、眠っちゃったみたいだな。

ニヤリ。

好都合。

ラピスに目線で合図を出し。

テーブルやイスを片付け、さっさと馬車に乗り込んだ。

葵ちゃんが寝ている間に、後ろに詰め込んでいる盗賊達を、衛兵に引き渡してしまいたい。

防音結界を張り、外界の音を完全にシャットアウト。

ラピスと馬達には頑張って貰い、1分でも早く、次の街へ着けるよう。爆走してもらった。

カーテンを開けると、土砂が舞い上がり、1メートル先も見えなくなっている。

再びカーテンを閉め、葵ちゃんを抱き込み、膝の上の、重みと温もりを堪能しながら、目を閉じた。



「ええっと・・・馬車の、中、だよね?いつの間にか、乗せられてるし。お茶を飲んだ所までは、覚えてるけど、その後の記憶がない」

どれだけ寝てたんだろ?

月夜、足の血、止まっちゃわない?

ご飯の時も今も、ずっと僕を、膝に乗せたままで、痺れないのかな?

《ヒール》

・・・うん、これでよし。

痺れてないかもしれないけど、一応ね。

ちょこちょこ、寝たり起きたりを繰り返し、トータルでは、結構寝てるかも。

夜、眠れなかったらどうしよう。

・・・厨房で料理でもしようかな?

宿の人に頼めば、貸してくれるかな?

夜中ならいいよね、使ってないだろうし。

材料も、調理器具も自前のを使うし。

借りるのは、場所だけだし。

最後、クリーンもかけるし。

バンバン複製してるから、無限収納の中の料理は減るどころか、増えてるけど、できれば、収納に入っていない、新しい料理を作っておきたいんだよね。

魚卵も手に入ったし、パスタにしようかな。

う~ん、他、何にしよ。

チュッ

「葵ちゃん。考え事?」

「うん?うん。今夜、眠れないかもしれないから、魚卵パスタでも作って、収納しておこうかなって思って、あっ、ちらし寿司もいいよね」

「そっか、眠れないなら、眠れるように協力しようか?」

「協力?どんな?」

「ほら、疲れれば、自然と眠くなるでしょ?ベッドの上で健全に「却下」」

危なっ!

健全でも何でもない提案をされる所だった。

「え~、軽い運動なんだけどな~」

「軽い、運動って何?」

ストレッチ、とか?

でも、ストレッチって運動の内に入ってたかな?

「葵ちゃんが、ちょっと、俺の上で、腰を振っ「却下」」

それ、騎乗位だよね。

全然、軽い運動じゃないからね。

子犬が、期待するような目を向けるのは止めて、僕、絶対に、やらないからね。





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