何で僕を?

大器晩成らしい

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「月夜様、ただ今、王都の門を潜りました。予定通り、このまま教会へと、向かわせて頂きます」

普通だったら、王都に入るまでに、凄く待たされるんだろうけど、新婚旅行証明書を使って、王族専用の門を通ったから、証明書を見せるのに、ほんのちょっと停まったくらいで、その他はノンストップ。

カーテンの隙間からちらっと見たんだけど、一般通用門の前は、長蛇の列で吃驚だよ。

高速道路の渋滞並みに、進めていないみたい。

しっかり検査してるって事で、住んでる人は安心できるんだろうけど、商人とか、冒険者とかは大変だと思う。

「月夜も、普段はあっちに並んでるの?」

「あっちの門は使うけど、並ばないし、顔パスだな」

「えっ、何で?」

なんでも、ギルドランクS以上になると、並ばないで、ギルドカードを見せるだけで通れるようになるらしい。

まぁ、Sランクになれる人は、殆んどいないみたいだけど。

で、月夜なんだけど、世界で唯一のギルドランクSSSだし、勇者って事で、顔を知られてるから、素通りできるんだって。

僕は、Aランクになったばかりだからね。

本当なら、あの長蛇の列に、並ばなきゃいけないんだよね。

でも、月夜の伴侶になったから、月夜と一緒なら、並ばなくてもいいらしい。

ギルドカードを見せて、軽く検査を受ける必要はあるらしいけどね。

ラピスさんも、城で発行された、侍従カードを持ってるけど、僕と同じく、軽く検査は受けるんだって。


「葵ちゃんも、ラピスも、検査なしで通れるよう、王様に言っておくから、安心して」

「えっ、安心できない。また、王様に無茶を言うつもり?」

「え~、無茶じゃないよ?だって、二人は、俺と一緒に行動するわけだし。討伐で、行ったり来たりするのに、軽くとはいえ、門の出入りに、時間をかけられたくはないでしょ?というより、国の依頼でしてるんだから、それぐらい融通して貰わないとね」

・・・なる程。

確かに、そうかも。

緊急を要する時って、あるもんね。




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