何で僕を?

大器晩成らしい

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馬車が、徐々にスピードを落とし、完全に停車。


コンコン

「教会に着きました。開けても宜しいですか?」

「はい、お願いします」

外から扉を開けてもらい、月夜に抱き上げられながらの、下車。

馬車の紋章を見たからか、慌てて神官さんが、走り寄ってきた。

「これはこれは、月夜様でしたか。王都に戻られたのですね。お帰りなさいませ。それで、本日はどのようなご用件で?」

じ~、この神官さん、見た事があるような?

「(葵様、挙式の時に、出迎えて下さった、神官様ですよ)」

僕が首を傾げていたら、ラピスさんが気付いて、こそっと教えてくれた。

あ~、確かに、そうかも。

「紋様の確認をして貰いに。俺のは確認済みです。でも、葵のは、ドレスを全部脱がないと、確認できなかったので、新婚旅行から帰って来てから、見せ易い格好で来るので、その時に確認して下さいと、お願いしてあります」

「なるほど、分かりました、それでは、ご案内しますので、こちらへどうぞ」


「あっ、ちょっと、ハイネル」

「はい?」

「すみません、少々お待ち下さい。・・・・・・・お待たせしました」

途中、すれ違った神官さんを呼び止め、何かを伝えた後、また歩き出した。

閑散としてる。

今日は、挙式とか、無かったのかも。

神官さんの後を付いて行くと、礼拝堂手前の控え室に、すぐに通された。

「直、担当者も参りますが、どうぞ、御かけになって、お待ち下さい」

神官さんに椅子を勧められ、僕を横抱きにしたまま、席に座った。

コンコン

「どうぞ」

「失礼します。担当の者を、連れて参りました」

あっ、さっきの神官さん。

確か、ハイネルさん。

呼び止められた時に、担当者を呼んでくるよう、頼まれていたんだね。

「・・・すみません。お待たせ致しました」

ハイネルさんの後ろから、20cm×30cm×厚みが15cmはあるんじゃないかって本を抱えた人が、ひょこって、出て来た。

挙式の時、絵を描いてくれた人だ。

あの本、紋様台帳かな?

「忘れずにお越し頂き、ありがとうございます。早速、確認させて頂きますね。え~と、ツキヤ・ウミハラ様っと・・・ああ、ありました、ありました。これですね」

バッと開いて見せられたのは、真っ白なカサブランカが2輪、寄り添うように、咲き誇っている絵。

当たり。

「はい、それです」

「では、紋様を見せて頂けますか?」

月夜を見ると、納得していた筈なのに、何故か嫌そうな顔。

「月夜?」

「フゥ~、解かってる。・・・ラピス」

「はい、失礼します」

月夜に抱き抱えられたまま、ラピスさんに、ローブを脱がされ、ブラウスを少し捲られ、ズボンをほんのちょっぴり、下げられた。

後ろだから僕からは見えないけど、この感じだと、絵の部分がぎりぎり全部見れるかなって位しか、見せてないんじゃない?

ラピスさん・・・月夜と、打ち合わせでもした?






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