何で僕を?

大器晩成らしい

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大まかと言っても、別荘の規模から、必要な建築資材の量や価格、また、必要人員を考え、その分の報酬等を計算するのに、結構、時間がかかっていた。

モカは食べ過ぎたのか、ソファーの上に引っ繰り返って、お腹を擦りながら寝ていて、僕はそれを横目に、月夜に凭れながら、眠気と格闘していた。

頭がカクンッってなっては、ハッと気付いて目を開けるんだけど、またすぐ、頭がカクンッって。

お腹が満たされると、なんか、眠くなるよね。

「葵ちゃん。眠いなら、寝てていいよ?ボールサムさんが来たら、起こしてあげるから」

ん~、言葉に甘えさせて貰おうかな。

眠気には勝てないもんね。

コクンッ

「お休み、葵ちゃん」

「ん、ごめんね」

月夜の肩に顔を擦りつけながら、目を閉じた。

月夜の体温が心地よくて、すぐに意識が遠くなっていった。



次に目が覚めた時、セカンドハウスの、月夜こだわりのベッドの中だった。

目が覚めた時、一瞬どこだここって思ったけど、

薔薇が絡みついてる感じの彫り物がされている、薄いピンクの支柱と、布団や枕カバーの、赤い大きな薔薇の花の刺繍を見て、そうだと、気付いた。

・・・あ~!!

起こしてくれなかった!!

総額がいくらになるのか知りたかったのに~。

僕は家財道具を用意してくれればいいって言われていたけど、別荘の金額に比べたら、微々たるもんでしょ?

月夜が別荘の代金は支払うって言ってたけど、僕からも、多少は支払いたかったのに。

む~

いいもん、別荘引渡しで、残金を払うだろうから、その時に、僕のお金を出すもんね。

キョロキョロ?

そういえば・・・月夜は、どこだろう?

珍しく、傍にいない。

隣に寝ていた形跡はあるんだけど。

手で触れると、ほんのりとあったかいし。

いつも居るから、それが当たり前になっていて、いないと、何か・・・何か・・・







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