何で僕を?

大器晩成らしい

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「月夜様、からなしの森が見えてきましたが、いかがしますか?」

「いったん停まってくれる?」

「畏まりました」

・・・相変わらず、操作が上手い。

ガクッと行く事もなく、滑らかに停車。

まぁ、ガクッと行っても、がっちり月夜に抱き込まれているから、問題ないっちゃ問題ないんだけどね。

月夜と一緒に馬車を降りる。

日は沈みかけだけど、まだ明るい。

「ん~、あんまり、森に近付き過ぎると、危険だから、ここでいいかな」

そういうと、道沿いの草むらに向け、低空でウインドカッターを飛ばし、草を刈っていき、トルネードで刈った草を一箇所に集め、上からプレスで軽く押し固め、クリーンをかけていった。

「この上にテントを張れば、足元ふかふかで、過ごし易いでしょ?」

確かに。

小石とか踏んだら、地味に痛いからね。

かと言って、テントの下の小石を全部どかすのなんて、面倒だもんね。

早速、僕達が使うテントと、ラピスさんが使うテントを取り出し、設置。

テーブルやイスを出し、半径15mに結界を張った。

馬を馬車から外すと、結界の中を自由に動き回り、プレスした草の端の方を、もぐもぐと食べはじめた。

ここら辺の草、餌に丁度いいのかな?

「月夜。お馬さん達の餌用に、ここら辺の草を刈って、プレスして、お持ち帰りしない?」

「そうだね。何か、美味しそうに食べてるし、いいかもね」

月夜が、お馬さんの餌作りをしている間に、キャンプ用品の中からランタンを取り出し、暗くなっても大丈夫なようにテーブルの上にセット。

複製して、全部で4つ。

これだけあれば、明るくていいでしょ。

「ラピスさん、何食べる?」

「サーモンのクリームパスタと、わかめのスープなんてどうでしょう?」

「いいですね。あと、果物も出そうかな」

「葵ちゃん、終わったよ♪」

「・・・早いね」

パスタやスープ、果物を並べ、モカの分を取り分けている間に、終わったみたい。

顔を上げると、草原だった場所が、どこのスタジアムって感じに刈り取られていた。

サッカーコート3面分はありそう。

本当、魔法って凄いよ。

僕も、月夜に頼ってばかりじゃなくて、自分でも出来るようにしないとね。











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