何で僕を?

大器晩成らしい

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結局、僕を抱き上げたまま、頭とかをぶつけないよう、慎重にテントを出た。

「ラピスさん、おはようございます」

「月夜様、葵様、おはようございます」

「ああ、おはよう」

クキュ、クキュ

「ふふっ、モカもおはよう」

テーブルの端まで来て、立ち上がって、両手を上げ、抱っこを要求。

自己主張の仕方が可愛い。

月夜に抱えられたままイスに。

モカに手を伸ばし、抱き上げ、頭から背中にかけて、そっと撫でた。

僕が飼いたいって言ったのに、あまり構ってあげられていないから、その内、ラピスさんが飼い主だと認識しちゃうんじゃないかって、ちょっと心配。


朝食の準備は、ラピスさんにお任せ。

テントから出て来た時には、用意が終わっていた。

テーブルの上には、かつサンドに甘めのヨーグルト(バナナ、イチゴ、はちみつ入り)それと、果物ジュース。

モカの分も、食べ易いサイズにカットして、お皿に置かれていた。

皆の手に、クリーンをかけ、

「「「いただきます」」」

クキュ

ん、美味しい。

消費したカロリーは、補っておかないとね。

「月夜、食べ終わったら、まっすぐお城に帰るんだよね?」

「いや、討伐で疲れてるし、もう一眠りしてからにしよう。で、お昼を食べてから、ゆっくり戻ればいいんじゃないかな?」

疲れは、討伐の所為じゃないと思う。

ラピスさんの前で、言えないけどね。

「ラピスもお城に帰ったら、忙しくなるだろうし、今の内にゆっくりするといい」

「そうですね。では、お言葉に甘えて、この後、少し、休ませて頂きます」

そうか、お城に戻ったら、侍従のお仕事、しっかりしないといけないもんね。

わいわい一緒にお片づけ、とかもできないんだよね。

ラピスさんのお仕事だから。

でも、僕、やる事なくなっちゃう。

ご飯作りと、月夜と一緒に、討伐に行くくらい?

この世界、娯楽とか、少ないんだもん。

暇をつぶすのが難しい。

書庫の本を、ジャンルを問わず、端から借りてきて、読んでみようかな。





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