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「お任せ下さい」
部屋に戻り、お出迎えをしてくれたラピスさんに、その場で、道案内をしてくれるようお願いをした。
「スケジュールの確認をして参りますので、お待ち頂けますか?」
侍従長に、各人の予定を訊きに行くみたい。
初め、ちょっとした好奇心から、ラピスさんに付いて行こうと思ったんだけど、〝葵様にお見せするような場所ではございませんので〟って、やんわりと止められた。
侍従とか、下働きが出入りするような場所に、僕達というか、僕を連れて行くのは良くない的な感じ。
月夜からも、〝葵ちゃん、ラピスが戻ってくるのを、中で待っていよう〟って、腰を引き寄せ、付いて行けない様、がっちりと拘束された。
余計に、どんな所か見てみたくなるんだけど、二人からダメって言われたら、諦めるしかないよね。
「はい、お願いします」
月夜に促がされるまま、ソファーに座り、擦り寄ってきたモカを、膝の上に抱き上げ、頭から背中にかけて撫で撫で。
あっ、そうだ、僕と月夜とラピスさんで使おうと思って買った、海の色の、カップ&ソーサーと、月夜にって思って買った、薔薇の黒珊瑚が付いたタイピンとカフス、今の内に、出しておこう。
「月夜、これ、《シーコーラル》で買ってきたやつ、良かったら、使って」
「見ていい?」
コクンッ
リボンを外し、丁寧に包装を解き、中に入っていた小さい木の箱を開いた。
「葵ちゃん、ありがとう。大切にするね」
嬉しそうに顔を綻ばせると、膝の上のモカを潰さないように、ふんわりと抱き締め、唇にチュッてキスをし、
「はい」
「?」
月夜に手を取られ、掌に、ポンッて、細長い包みを置かれた。
「俺も、葵ちゃんに似合うと思って・・・開けてみて」
コクンッ
何だろう。
破かないよう丁寧に包装を解き、中に入っていた小さい木の箱を開いた。
うわぁ~
ピンクパールと珊瑚を使った、花モチーフの髪留め。
バレッタって言うのかな?
僕に似合うかどうかはさておき、細工が細かくて、とても綺麗。
「ありがとう。月夜」
求められるまま、月夜に口付けた。
部屋に戻り、お出迎えをしてくれたラピスさんに、その場で、道案内をしてくれるようお願いをした。
「スケジュールの確認をして参りますので、お待ち頂けますか?」
侍従長に、各人の予定を訊きに行くみたい。
初め、ちょっとした好奇心から、ラピスさんに付いて行こうと思ったんだけど、〝葵様にお見せするような場所ではございませんので〟って、やんわりと止められた。
侍従とか、下働きが出入りするような場所に、僕達というか、僕を連れて行くのは良くない的な感じ。
月夜からも、〝葵ちゃん、ラピスが戻ってくるのを、中で待っていよう〟って、腰を引き寄せ、付いて行けない様、がっちりと拘束された。
余計に、どんな所か見てみたくなるんだけど、二人からダメって言われたら、諦めるしかないよね。
「はい、お願いします」
月夜に促がされるまま、ソファーに座り、擦り寄ってきたモカを、膝の上に抱き上げ、頭から背中にかけて撫で撫で。
あっ、そうだ、僕と月夜とラピスさんで使おうと思って買った、海の色の、カップ&ソーサーと、月夜にって思って買った、薔薇の黒珊瑚が付いたタイピンとカフス、今の内に、出しておこう。
「月夜、これ、《シーコーラル》で買ってきたやつ、良かったら、使って」
「見ていい?」
コクンッ
リボンを外し、丁寧に包装を解き、中に入っていた小さい木の箱を開いた。
「葵ちゃん、ありがとう。大切にするね」
嬉しそうに顔を綻ばせると、膝の上のモカを潰さないように、ふんわりと抱き締め、唇にチュッてキスをし、
「はい」
「?」
月夜に手を取られ、掌に、ポンッて、細長い包みを置かれた。
「俺も、葵ちゃんに似合うと思って・・・開けてみて」
コクンッ
何だろう。
破かないよう丁寧に包装を解き、中に入っていた小さい木の箱を開いた。
うわぁ~
ピンクパールと珊瑚を使った、花モチーフの髪留め。
バレッタって言うのかな?
僕に似合うかどうかはさておき、細工が細かくて、とても綺麗。
「ありがとう。月夜」
求められるまま、月夜に口付けた。
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