午前十時を過ぎたなら ―義父との秘密が始まる―

山田さとし

文字の大きさ
58 / 77
第一部 恵の選択

第五十八章 真夜中の恋人達

しおりを挟む
【啓介と同居 四ヶ月目】 
【20●1年4月7日 AM0:30】

啓介の家で。

※※※※※※※※※※※※※※※

コリコリと小気味良い音を立てている。
男の箸の動きは止まる事無く、次々とテーブルの上のオカズや漬物を消していく。

その向こう側で幸せそうに微笑みながら、天使が頬杖をついている。

「フーッ・・・美味かった」
男は満足した表情で箸を置くと、女に笑顔をお礼に返した。

「良かった・・・美味しかった?」
「ああ、最高や・・・」

二人の視線が重なっていく。
さっきの唇の余韻が、女の頬をまだ赤くさせていた。

「そうだ、お風呂・・・沸いてますよ」
「おお、そぅか・・・」

「気が利いているでしょう?」
「そやから、惚れたんや・・・」

男のセリフに照れながらも、嬉しさに顔を綻ばせながら食器を片付ける恵であった。

※※※※※※※※※※※※※※※

湯船につかると、全身から疲れが抜け出るような気がした。
啓介は幸福を噛み締めている。

真夜中なのに天使と出会えた。
今日はもう会えないと思っていたのに。

自然と顔が緩んでしまう。
武に済まないと感じつつも身体が熱くなるのであった。

「着替えとタオル、ここに置いておきますよ・・・」
恵の声に嬉しそうに答えた。

「おお、すまんな・・・。
それより、もう遅いから早よ寝た方がええよ。
ホンマにありがとう・・・」

返事が無いのでもう帰ったのかとドアの方を振りかえると、ガラス越しに恵の裸のシルエットが見えた。

驚きに声を上げる間も無く、美しい天使の裸体を恥ずかしそうに晒して恵が入ってきた。

「めっ・・めぐ・・・み?」

呆然と口をあけている男の視線に、真っ赤になりながらも透き通る肌で湯船に入ってくる恵であった。
お湯の熱さをくすぐったそうに受けとめると、2畳程ある広い湯船に座る義父の隣に寄り添うのだった。

「うふっ・・・お邪魔しまーす・・・。
あー、気持ちいいー・・・
この間のモーテルより広いわ。
やっぱり、お義父さんの家のお風呂は豪華ねぇ」

風呂好きの啓介は、どうせ一人住まいなので他の部屋は少なくする事で浴室を広くして、ワザワザ特注で大きな湯船を作らせたのだ。
だが、無邪気に笑う天使には呆然とするしか無い。

恵はイタズラな瞳で義父にもたれながら囁いた。

「ふふっ・・何て顔、してるの・・・
この前は、お風呂も一緒に入ったじゃない?」

「お、お前な・・・
武が起きたら、どないするんや?」

「大丈夫・・よぉ・・・」
恵はそう言うと、あの時と同じように男の身体を椅子のようにして座り直した。

「うわ・・・す、ごい・・・」
啓介のものが熱くたぎって恵のお尻に当たっていた。

男はもう開き直ったのか、後から羽交い締めに抱きしめた。
恵は嬉しそうに声をあげている。

「あ、ん・・うれしい・・・あったかーい」
そして後を振り向いて唇をぶつけてきた。

男は堪らず恵の可愛い舌を吸い取った。
柔らかな感触が口一杯に広がる。

「ふぅ・・ん・・・むぅ・・ふぅ・・・」

(恵、めぐ・・み・・・)
ピチャピチャと舌を絡め合っている。

「うふぅ・・ん・・・むぅ・・ふぅ・・・」

(あぁ・・・お義父・・・さ・・ん。
おい・・し・・・い・・・)

天使の唇は何度、味わっても格別である。
男は狂ったように舌を絡め取る。

女は自然と向きを変えると、リビングで犯された時と同じ正面座位の姿勢を取った。
義父の逞しいものが敏感な部分を刺激する。

思わず声が出た。

「ああ・・ん、おお・・きい・・・」

しなやかな指をシッカリ巻きつかせている。
啓介は嬉しさを込上げながらも尚も心配そうに言った。

「そやけど、ホンマに大丈夫なんか?」

「うふっ・・・。
大丈夫、一回眠ったら絶対に起きないもん。
それに・・昨日たっぷり・・・」

女の言葉に安心したのか男は軽口を言った。

「たっぷり、可愛がってもろたんか・・・?」
恵は真っ赤な顔でムキになって言った。

「ち、違うわよ。遊んだのよ、遊園地で・・・」
「はははっ・・それとホテルでも・・・な」

「もうっ、知らないっ・・・」
「あ、いててて・・・」

恵が力を込めて握ると、男は大げさに声をあげた。
そして、その指ごと女の花園に誘導すると慎重に沈めていった。
自分自身の手で繋がった感覚は、恵に大きな衝撃を与えた。

「う、うわぁ・・あぁっ、な、何ぃ・・・?
す、すごい・・・あぁっ・・い、いやぁ・・・」

お湯の中なのに恵の中は滑るようだった。
義父のそれは難なく入っていった。

「あうぅ・・んんー・・・い、いやぁ・・・
大き・・いっ・・・あぁん、うぅ・・・」

込上げる快感に歯を食いしばって耐える。
男の首に廻した腕がキツク絡まっていく。

「ああんっ、あぅー・・いやっいやっー・・・」
「おおお、おぉ・・・めぐ・・・み」

男が突き上げる度に湯船の水面が揺れる。

「ああっ・・いいっいいっ・・・
お義父さん・・お義父・・さん・・・
あうっ・・ああぁー・・・」

柔らかな果実を口に頬張る。
小さな塊が固くなっている。

「あんっ・・あんっあぁっ・・・
あ、ああぁ・・くぅ・・うんっ・・・
いいっ・・いやっ・・・」

女の爪が義父の背中を傷だらけにする。
男は幸せな痛みに耐えていく。

「あうっ、ああっ・・すごく、いい・・・
いいよぉ・・・お義父さん、お義父さん・・・
あ、はぁん・・・ふぅーんん・・・」

耳元で響くよがり声が興奮を呼ぶ。
息子の嫁を犯している不条理さが拍車をかける。

「おぉ、くふぅ・・・えぇ子や・・めぐみ・・・
めぐみー、好きやっ・・・めぐみぃ・・・」

突き上げる度にヴァギナがギュウギュウと締め付ける。
繋がった嬉しさに腰が勝手に動いていく。

昨日会えなかった分、愛おしさが湧きあがる。
恵の柔らかな肌を楽しむように舌を這わせ味わう。


「ああぁ・・ううあぁ・・・いぃ・・・
いいのー、お義父さん・・いいのぉ・・・
あうぅ、うぅーんん・・・
わ、私・・・昨日したの・・・
武さん・・・とぉ・・ああうっ・・・」

恵は激しく腰を振って声を出している。
湯船のお湯が半分程飛び散っていた。

「そぅか、良かったなぁ・・いっぱい・・・
いっぱい、可愛がってもらうんやでぇ・・・」

激情を受け止める啓介も嬉しそうに声を出す。
揺れ動く恵の気持ちが痛いほど理解できるから。

「あんっ・・はぅーんん・・・
良かったの、お義父さん・・良かったのぉ・・・
私、・・感じたのぉ・・・あうぅー・・・」

自分でも何を叫んでいるのか解からなかった。
不条理な快感が心に溜まる辛い気持ちを消していく。
啓介も心の中の物、全てをぶつけた。

「恵、めぐみぃ・・・
ええ子や、ええ子やぞぉ・・・
本当言うと・・・おお、うぅ・・・
俺はものすごぉ・・嫌やったんや・・・
お前を俺一人のもんにしたかった・・・

夜も俺のもんにしたかった・・・
あぅっ・・・
嬉しいで、ホンマうれしい・・でぇ・・・」

男の素直な言葉に心が熱く反応する。

「私も、私も嬉しいっ・・・
もっと、もっと突いて・・あううぅー・・・
お義父さん・・・
夜も・・夜も・・だ、抱いてぇ・・・」

二人の愛がほとばしる。
閉ざしていた想いが弾けた途端グングン成長していく。

夫が眠っている同じ屋根の下で、その妻と父とが愛し合っている。
セックスをしているのだ。

真夜中の情事は激しく続いていくのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...