午前十時を過ぎたなら ―義父との秘密が始まる―

山田さとし

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第一部 恵の選択

第七十五章 あなた2

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【啓介と同居 六ヶ月目】 
【20●1年5月21日 AM5:00】

その日の早朝に時間を戻す。
啓介宅の和室で。

※※※※※※※※※※※※※※※

『う・・ん・・・』
まどろみから覚めたのだが、恵の頭はまだボンヤリとしていた。

薄暗い部屋の中にいる。
肩を包まれている温もりが心地良かった。

『おはよう・・・』
優し気な声に顔を上げると義父が微笑んでいた。

『お義父・・・さん・・・』

恵はようやく自分が何処にいるのかが解かった。
昨日初めて義父と一晩を過ごしたのである。

『今・・何時・・・?』
気恥ずかしさを誤魔化すように聞いた。

『まだ・・五時や・・・』

啓介が喉の乾きを憶えて台所にいって戻ってきた時、恵の寝顔が愛おしくて暫らく眺めていたのだ。
恵はその視線をくすぐったそうに受けとめると、右手の薬指にはまった新しいリングに目を移した。

薄明かりの中、控えめに輝く光は恵の口元を綻ばすには十分な程であった。
そう、二人は昨日結婚したのである。

勿論、本当の夫である武との関係はそのままであるが、あくまで啓介の愛の証明として右手の薬指にリングが送られたのであった。

ウットリと瞳を潤ませる天使を引き寄せると、男は心を込めて囁くのであった。

『めぐみ・・愛しとるよ・・・』
『私も・・お義父・・さん・・・』

直ぐに唇を重ねた二人であったが、暫らくその甘い蜜を味わった後に男は表情を崩しながら言った。

『なあ・・めぐみ・・・』
『なぁ・・に・・・?』

愛の余韻に浸りながら声をかすらせている。

『お義父さん・・は、マズイで・・・』
『えっ・・・?』

『い、今はええねん・・・
それより・・・あの時に・・そのぉ・・・』

恵は義父の言葉に顔を赤らめた。
男も照れくさそうに続ける。

『お、俺も・・な・・そう呼ばれると・・・
ものすごう興奮するんやけど何や武に悪いし・・・

それに・・な・・・

お前が武とする時、その・・・
ま、間違おうて・・お義父さん・・・
て言うたりしたら・・・』

恵は義父の胸に顔をこすり付けて言った。

『いや・・だ・・は、恥ずかしい・・・』
そして顔を上げてオズオズと聞いた。

『ねぇ・・そ、そんなに私・・言ってる?
義父さんっ・・て・・・』

『あぁ・・すごいで・・・
もし武が・・聞いたとしたら・・・』

『そう・・ね・・・?
もし、そうなったら・・まずいわ・・・
でも、どうしたら?』

心配そうに言う恵に、男が思わす顔をにやつかせながら聞いた。

『そやから・・その・・・。
武の時は何て言うとるんや・・・?』

『もう、エッチ・・・』

恵は顔を真っ赤にして男の足をつねった。

『いてっ・・・』
男のしかめた顔に満足すると、真剣に思い出しながら答えた。

何か変な気分であった。
義父の腕の中で夫との「営み」思い出している。

『あなた・・かな・・・?』

天使の無邪気な言葉と仕草に、啓介の血が再び逆流してくるのだった。
最近の自分の性欲は異常であった。

急に若さが蘇ったみたいで回復するのも早かった。
啓介は恵の身体に覆い被さると、うなじに唇を這わせていった。

『あんっ・・いや・・だ・・また・・・?』

恵は嬉しく思いながらも心配そうに義父の顔を見た。
さすがにタフだとは言え今年で還暦を迎えるのだ。

『あほ、大丈夫や・・・俺を誰や思うとる?』
『あぁ・・はあぁ・・うぅ・・・』

直ぐに反応してしまう恵であった。

『そやけど・・な・・・』
おいしそうに恵の乳首を含みながら言った。

『うっ・・うぅん・・・
あぁ・・な、なぁ・・に・・・?』

恵はもう心が宙に浮き始めている。

『お義父さん・・は、やめて・・やな・・・
あなたって・・これからは呼んでくれへんか?』

義父の言葉が恵に再び火をともす。

『あぁっ・・い、いやぁ・・・』

敏感に反応して背中を反らしている。
乳首が更に固くなっていく。

余りにも淫靡な響きであった。
夫の父親をアナタと呼ぶのだ。

『あぁっー・・う、うわぁ・・・
あぁ・・す、すご・・い・・・』

思わず絡ませた義父のものが恵の手の中で更に大きくなってくる。
義父も興奮している。

『そしたら・・武の時・・・
でも、間違う事無いやろ・・・?』

義父の熱いものが入口付近で意地悪く刺激しながら待機している。

『あぁ・・うぅ・・んん・・いじわる・・・
は、早・・く、アナタ・・・』

恵もわざと気持ちを込めて言ってみた。

『おおっ・・そうや、めぐみ・・・』
男はその言葉に感動したにか、一気に腰を沈めた。

恵のそこは待ちわびていたのか、熱く絡まりながら受け入れていった。

『あぅっー・・・』

恵の背中が大きく仰け反る。
義父の背中に爪を立てている。

『おおっ・・すごい、絞めつけや・・・
どうや?めぐみぃ・・・』

『あぁ、いいー・・・いいっ、お義父さん・・・
う、うぅ・・ん・・アナ・・タ・・・』

『おぉ、すごいでぇ・・締まる、締めよる・・・
ええぞ、興奮するで・・・めぐみ・・・
もっと、ゆぅてくれぇ・・・』

『ああっ、いやっ・・ア、アナタァ・・・
はんっ、あんっ・・あ、あんっ・・・』

恵が反応すればする程、男も燃えた。
激しく腰を突き上げていく。

『あぁっ、あぁっ・・いいっいやっー・・。
アナター・・いやっ、いやらしい・・・
でも、すごい・・いいよぉ・・・
あぁ・・アナタァー・・感じるのぉ・・・』

恵も男の身体に足を絡ませていく。
自分からも積極的に動いていく。

『あぁっ・・あんっあんっ、いいっいいのぉ・・・
いくっ・・いくうー・・・』

恵はもう、いきっぱなしであった。
呼名を変えただけで、こんなにも感じてしまうものなのか。
夫への裏切りの気持ちが強烈に膨らみ、そして快感へと変わっていく。
恵は狂ったように腰を使いながら何度も叫んでいる。

『あぁー・・いいっ、いいー・・・
アナタッ・・アナタァー・・・いいっいいっ・・・
もっと、もっとー・・めぐみ・・感じるのぉー・・・
あぁ、あぅー・・ふうーんん・・あぁー・・・』

『はぁ・・はぁ・・おあぁ・・えぇ・・・
ええでぇ・・めぐみ・・めぐみぃー・・・』

『あぁー、いぃー・・アナタ・・アナタァー・・・』
義父の事を自分の夫のように叫んでいる。

夫の父であるのに。
不条理な響きが恵をケダモノに変える。

『アナタァー・・うふぅ・・・んん・・・
いいっ、いいぃ・・アナタァー・・・』

でも、それでいいのだと思った。
そう、二人は結婚したのだから。

恵の両方の薬指に輝く輝きがそう囁く。
啓介も自分のアイディアに興奮しっぱなしであった。
恵の締まりの良さに悲鳴をあげそうになりながら声を絞り出す。

『そうや、めぐみ・・俺ら結婚したんや・・・
それで・・おお、うぅっ・・・ええのや・・・
お、俺は・・お前の夫になるんや・・・
武と一緒に・・な・・おおおぉ・・・』

『あぁー、いやっー・・・う、嬉しい・・・
嬉しいのぉ・・ア、アナタァー・・・』

強烈な快感を味わいながら義父の言葉に酔いしれる。
声を震わせている。

『お・・おおう・・ええで、ええでぇー・・。
そーや、結婚するんやで・・俺ら・・・』

『あ、あうぅー・・嬉しい、アナタ・・・
恵を、めぐみをお嫁さんにしてぇ・・・』

『ああ、したるっ・・嫁さんにしたるで・・・
もう、放さへんっ・・幸せになろうな?』

男は恵を抱き起こすと胡座をかいた太ももの上にまたがせた。
男の太いものが更に深く入っていく。

『あぁっ・・あ、あぁっ・・いやっいやっー・・・
大きい、すごいっ・・すごいよー・・・』

女は必死になって男の背中を掻き毟る。

『う、うれ・・しい・・・いっいいっー・・・
もっと、もっと・・突いてぇ・・・
アナター、アナター・・あうぅ・・んん・・・』

その数倍の快感に浸りながら男も叫ぶ。

『おぉ、おぉ・・可愛いのぉ・・・
ええか?めぐみ・・ええかぁ・・・?』

『いいっいいっ、いいのぉー・・・
アナタ・・アナタァー・・・
いいのー・・いい・・のぉー・・・』

恵のしなやかな肉体が弾む。

『めぐみ・・恵・・・めぐみぃー・・・』
『あぁ・・ひぃー・・ア、ナタァー・・・』

結婚を誓い合った二人の交わりが激しさを増す。
何度も互いを呼び合いながら昇っていくのであった。
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