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第六部 狂宴
第四十五章 遅い朝食
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調教二日目の朝。
スィートルームのリビングで、遅めの朝食がルームサービスで用意されていた。
※※※※※※※※※※※※※※※
春香入社一年目(スィートルーム)
20●2年6月12日AM 11:30
天使達が白いバスローブに身を包み浴室から出てくると、リビングの中央のテーブルには青いテーブルクロスがかかり、豪華な料理が並んでいた。
「まぁー・・女のフロは長いのぉー・・・」
お預けを食っていた幸造は心底、辛そうに言った。
「す、すみません・・社長・・・。
お先に食べて貰ってて宜しかったのに・・・」
裕子が恐縮して答えるのを悟が優しくフォローした。
「まあ、いいさ・・・。
一緒の方が美味しいからね・・・」
そして立ち上がると、椅子を引いてやって春香を腰かけさせた。
「す、すみません・・・」
予期せぬ悟の優しい仕草に春香は戸惑った声を出した。
カーッと血が昇ってくる。
「何や、えろう仲がええやないか・・・?」
からかう幸造に同調するように裕子も、はやしたてている。
「そうよね、さっき凄かったですもの。
社長に春香ちゃんを取られそうになった顔、
泣き出しそうだったわぁ・・・」
「バッ、バカ言えっ・・・」
悟の顔が真赤になるのを見て仕返しが終わった事を確認した裕子は、自分で椅子を引いて腰掛けた。
そして隣の幸造にしだれかかるように笑うのであった。
「んふふふふっ・・ねー・・・社長ぉ?」
「そうやなー・・・二人共、凄かったもんな。
春香の声も大きかったでぇ・・・?」
二人のからかう声に顔を見合わせた春香と悟は、同時に頬を染めた。
特に春香は全身をピンク色に染めて白いバスローブと対照的に見える程であった。
そして叉、溢れてくるのを感じていた。
繋がっていたのだ。
隣にいる悟と。
まだハッキリと背中に熱い感触が残っている。
男の大量の想いを受け止め、激しく昇っていったのである。
もう一度抱いて欲しかった。
何度でも貫かれ、叫びたかった。
愛していますと。
そんな春香の気持ちがわかるのか、逞しい腕が包んでくれた。
(えっ・・・?)
驚いて顔を上げた春香に悟は優しく微笑んだ。
そして開き直るように言うのだった。
「分りましたよっ、そうですよー。
確かに惚れちゃいましたよ、春香にっ・・・」
そして熱い口づけをプレゼントしてくれた。
「んふぅっ・・・」
思わず目を閉じて受け入れた春香に、面白くなさそうに幸造が大声を出した。
「もぅええっちゅぅんじゃ、アホッ・・・」
その言葉に裕子が吹き出すと、四人の笑い声が遅い朝食が並ぶテーブルに響いていった。
※※※※※※※※※※※※※※※
とに角、凄い食欲であった。
厚切りのステーキを大きく切り分けガブリと飲み込んでいく。
にんにくの利いたソースと肉汁が口一杯に広がるのをビールで流し込む。
カニサラダをもどかしそうに皿に取ると、ワッシワッシとかきこんでいく。
パンはバターをタップリ塗り込み、ちぎらずにそのまま二口位で消していく。
ポタージュを啜る音が競うように男達の間から聞こえてくる。
春香は呆れた顔で見つめるしかなかった。
まだ生乾きの髪をアップに束ねたうなじが悩ましい。
それでもつられるように食べていくと、疲れた身体に栄養が染みこんでいくのが分った。
昨夜は遅くチェックインしたので、同じようにルームサービスで軽い食事をしただけであったから、男達は勿論、春香も裕子も空腹だったのだ。
気を失うように果てた春香は、何時間も社長室奥の「秘密の部屋」で眠っていた。
無理も無かった。
遂この間、井上に処女を捧げたばかりの幼い身体には少々刺激が強過ぎたのである。
ホテルでも殆ど食べずに寝入ってしまった春香の身体を裕子は優しくスキンケアしてくれていた。
何処まで用意がいいのか、調教で激しく蹂躙されたヴァギナを中心に特別仕様の医薬用のクリームを丁寧に塗ってくれたらしい。
おかげで朝に目を覚ました時も痛みは殆ど無く、今朝のご褒美にありついたのである。
男達にしても超豪華なスイートルームの二つある寝室で別々に寝てくれて、春香を気遣ってくれたのであった。
昨日から仕える事になった御主人様達を眺めながら幸せを感じる春香であった。
「どないしたんや、疲れたか・・・?」
虚ろな瞳で見つめる天使に幸造は照れ臭そうに言った。
「い、いえ・・・おじ様・・御主人様・・・」
春香の呼び方にバスローブの中の幸造が再びムクムクと起き出すのであった。
しかし、わざと冷静な表情を作って言った。
「普段の時はええよ、おじ様や社長でも・・・」
そんな幸造の表情を見逃す裕子では無かった。
幸造の耳元に顔を寄せイタズラな声で囁く。
「うふぅーん・・・。
分りました、おじ様ぁ・・・」
食卓に笑いが広がる。
男達は巧みに緩急を使い分ける。
それが調教の極意だとでも言いたげに。
春香はスッカリ男達の虜になってしまった。
今の瞬間は婚約者である井上の甘いマスクも思い浮かばないのであった。
遅い朝食が終わる頃、時計の針は十二時を少し廻っていた。
スィートルームのリビングで、遅めの朝食がルームサービスで用意されていた。
※※※※※※※※※※※※※※※
春香入社一年目(スィートルーム)
20●2年6月12日AM 11:30
天使達が白いバスローブに身を包み浴室から出てくると、リビングの中央のテーブルには青いテーブルクロスがかかり、豪華な料理が並んでいた。
「まぁー・・女のフロは長いのぉー・・・」
お預けを食っていた幸造は心底、辛そうに言った。
「す、すみません・・社長・・・。
お先に食べて貰ってて宜しかったのに・・・」
裕子が恐縮して答えるのを悟が優しくフォローした。
「まあ、いいさ・・・。
一緒の方が美味しいからね・・・」
そして立ち上がると、椅子を引いてやって春香を腰かけさせた。
「す、すみません・・・」
予期せぬ悟の優しい仕草に春香は戸惑った声を出した。
カーッと血が昇ってくる。
「何や、えろう仲がええやないか・・・?」
からかう幸造に同調するように裕子も、はやしたてている。
「そうよね、さっき凄かったですもの。
社長に春香ちゃんを取られそうになった顔、
泣き出しそうだったわぁ・・・」
「バッ、バカ言えっ・・・」
悟の顔が真赤になるのを見て仕返しが終わった事を確認した裕子は、自分で椅子を引いて腰掛けた。
そして隣の幸造にしだれかかるように笑うのであった。
「んふふふふっ・・ねー・・・社長ぉ?」
「そうやなー・・・二人共、凄かったもんな。
春香の声も大きかったでぇ・・・?」
二人のからかう声に顔を見合わせた春香と悟は、同時に頬を染めた。
特に春香は全身をピンク色に染めて白いバスローブと対照的に見える程であった。
そして叉、溢れてくるのを感じていた。
繋がっていたのだ。
隣にいる悟と。
まだハッキリと背中に熱い感触が残っている。
男の大量の想いを受け止め、激しく昇っていったのである。
もう一度抱いて欲しかった。
何度でも貫かれ、叫びたかった。
愛していますと。
そんな春香の気持ちがわかるのか、逞しい腕が包んでくれた。
(えっ・・・?)
驚いて顔を上げた春香に悟は優しく微笑んだ。
そして開き直るように言うのだった。
「分りましたよっ、そうですよー。
確かに惚れちゃいましたよ、春香にっ・・・」
そして熱い口づけをプレゼントしてくれた。
「んふぅっ・・・」
思わず目を閉じて受け入れた春香に、面白くなさそうに幸造が大声を出した。
「もぅええっちゅぅんじゃ、アホッ・・・」
その言葉に裕子が吹き出すと、四人の笑い声が遅い朝食が並ぶテーブルに響いていった。
※※※※※※※※※※※※※※※
とに角、凄い食欲であった。
厚切りのステーキを大きく切り分けガブリと飲み込んでいく。
にんにくの利いたソースと肉汁が口一杯に広がるのをビールで流し込む。
カニサラダをもどかしそうに皿に取ると、ワッシワッシとかきこんでいく。
パンはバターをタップリ塗り込み、ちぎらずにそのまま二口位で消していく。
ポタージュを啜る音が競うように男達の間から聞こえてくる。
春香は呆れた顔で見つめるしかなかった。
まだ生乾きの髪をアップに束ねたうなじが悩ましい。
それでもつられるように食べていくと、疲れた身体に栄養が染みこんでいくのが分った。
昨夜は遅くチェックインしたので、同じようにルームサービスで軽い食事をしただけであったから、男達は勿論、春香も裕子も空腹だったのだ。
気を失うように果てた春香は、何時間も社長室奥の「秘密の部屋」で眠っていた。
無理も無かった。
遂この間、井上に処女を捧げたばかりの幼い身体には少々刺激が強過ぎたのである。
ホテルでも殆ど食べずに寝入ってしまった春香の身体を裕子は優しくスキンケアしてくれていた。
何処まで用意がいいのか、調教で激しく蹂躙されたヴァギナを中心に特別仕様の医薬用のクリームを丁寧に塗ってくれたらしい。
おかげで朝に目を覚ました時も痛みは殆ど無く、今朝のご褒美にありついたのである。
男達にしても超豪華なスイートルームの二つある寝室で別々に寝てくれて、春香を気遣ってくれたのであった。
昨日から仕える事になった御主人様達を眺めながら幸せを感じる春香であった。
「どないしたんや、疲れたか・・・?」
虚ろな瞳で見つめる天使に幸造は照れ臭そうに言った。
「い、いえ・・・おじ様・・御主人様・・・」
春香の呼び方にバスローブの中の幸造が再びムクムクと起き出すのであった。
しかし、わざと冷静な表情を作って言った。
「普段の時はええよ、おじ様や社長でも・・・」
そんな幸造の表情を見逃す裕子では無かった。
幸造の耳元に顔を寄せイタズラな声で囁く。
「うふぅーん・・・。
分りました、おじ様ぁ・・・」
食卓に笑いが広がる。
男達は巧みに緩急を使い分ける。
それが調教の極意だとでも言いたげに。
春香はスッカリ男達の虜になってしまった。
今の瞬間は婚約者である井上の甘いマスクも思い浮かばないのであった。
遅い朝食が終わる頃、時計の針は十二時を少し廻っていた。
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