82 / 124
第十部 帰ってきたメス奴隷
第七十三章 裕子の想い
しおりを挟む
そうなのだ。
確かに自分も春香もマゾである。
いたぶられれば、それ以上に感じてしまう。
しかし、そこには愛が無ければならない。
いくら薬や狂乱したセックスで洗脳されようとも、本物の快感は味わえないであろう。
倒錯した世界ではあるが、そこには暗黙のルールが存在している。
幸造や悟に愛情が無ければ、自分だってついていきはしなかったであろう。
そう、裕子は男達を愛していた。
男達と共にいる事が幸せなのだ。
再び春香が戻ってきた事を嬉しく思う。
そして、初めて自分が男達に調教された頃を思い出すのであった。
※※※※※※※※※※※※※※※
三年前、結婚二年目にして裕子は夫と離婚をした。
愛し合っていたと思っていた男には、本当の愛が無かった。
漠然とした理由ではあるが裕子にはそう感じられた。
結局、夫は自分が一番好きなのだ。
裕子もそうだったのかもしれない。
微妙な二人のズレが、若く人生を何時でも取り戻せる年齢である事も手伝って、離婚という道を選んだ。
幸せ過ぎたのかもしれない。
男は一流会社に勤めるエリートであった。
実家も裕福で結婚相手としては十分過ぎる程である。
只、プライドが異常に高い事を除けば。
裕子も優秀な成績で大学を卒業し、幸造の会社に将来を嘱望される女性総合職として入社していた。
仕事の面白さに夢中になり始めた頃に、夫の嫉妬を感じ始める。
何度話し合っても無駄であった。
もう、夫に愛を感じられない。
離婚してスッキリしたと思っていた。
しかし、一人寝を重ねる毎に徐々に大きくなるものを感じ始める。
その得体の知れない「何かを」消したくて、もがいていた頃に幸造の秘書になった。
秋元薬局に入社して三年間、悟の優秀な部下として「商品企画課」で充実した日々を送っていた。
語学にも堪能な裕子はそのクールな美貌もあって、既婚者であるにも関わらず社内の男性陣の憧れであった。
離婚のニュースは瞬く間に社内に広がり、熱い視線が更に強く裕子に向かうようになった。
だが、裕子はどんな男でも無関心でクールに対応するのだった。
悟を除いて。
初めて出会った時から悟の魅力にひかれていた。
夫がいるにも関わらず、いや、だからこそ悟と比べて愛が冷めていったせいもある。
悟も裕子のことは入社以来、気に留めていた。
だが人妻であることと、自分の母親の苦い記憶のため恋心は押さえていたのだ。
しかし、裕子に離婚したことを打ち明けられて気持ちが揺らいだ。
悟を見つめる裕子の熱い眼差しが、心に染みこんでいったのだ。
悟の初めての恋だった。
踏み出す勇気を与えたのは「人事異動」の辞令。
幸造が裕子を「社長専属の秘書」に指名したのだ。
裕子は愛する悟の部下から、次々と女を漁る幸造の秘書になる辞令を悟に撤回するよう願った。
だが、いくら息子であり専務の悟でも社長の命令は絶対だ。
裕子は泣く泣く幸造の専属秘書となった。
一見、粗野でアクの強い関西弁を操る男が苦手だったのだが、徐々に優しい人柄に触れるうちに心を開いていった。
そして。
あるキッカケで、裕子は悟に抱かれた。
二人は三年間の互いの想いを、ようやく確かめることができたのだ。
しかし。
同時に幸造にも抱かれてしまう。
不条理な興奮はクールだった裕子を変貌させた。
淫乱なメス奴隷として。
裕子は幸造と悟の「奴隷秘書」として生まれ変わったのだ。
今の春香と同様に。
もちろん。
プライベートを含めてのことである。
この豪華な邸宅に呼ばれた頃には二人の性奴隷として調教される事に、歓喜の叫びをあげるまでになっていたのだった。
男達は巧みに緩急を使い分けていく。
過去に受けた傷で女に復讐しようとしても結局、優しさが彼等の心の中に残っていた。
人生に、愛に絶望していた裕子は直ぐにこの倒錯した世界にのめり込んでいった。
だから、悟から春香と井上を罠にかける事を相談された時も迷わずに手を貸したのだ。
一目見た時から春香が好きであった。
多分、自分と同じ種類の女だと思ったから。
そう、贅沢な女なのだ。
始終、愛に包まれていたい。
不条理な愛でもいい。
死ぬほどの激しい愛で貫かれたいのだ。
それがマゾの本性なのかもしれない。
ワガママな欲望があってこそ、奴隷として御主人様達に奉仕する事ができるのだ。
そんなタフで優しい男達に出会えた事が、裕子には嬉しく思えるのだった。
春香にも分ってもらえると思う。
井上も悟を尊敬している。
その内、春香も合わせ悟と共有出来る筈だ。
今は井上だけが真実を知らない。
悟への罪の意識と自分と春香への愛が交錯している。
悩みながらも一層強く悟への忠誠を誓うのだった。
悟も井上を愛し、信じている。
だからこそ井上を選んだのだ。
ワザワザ見合いさせ、婚約者として陵辱する。
そんな回りくどい事をしながらも、春香と井上の両方をかけがえのないパートナーとして選び調教するのだ。
屈折した想いである。
しかし、そこには確かな愛がある。
裕子はそう、信じている。
無茶な論理であるかもしれないが。
幸造には悟という心の底から信頼出来る片腕がいた。
だからこそ、あれ程の発展を遂げたのだ。
しかし、幸造が引退すると悟は一人になる。
悟は孤独になってしまう。
秋元グループの総帥という立場は、想像を絶する辛さであろう。
悟には片腕が必要なのである。
それは、どんな困難な事でも一心同体に立向かい助けてくれるパートナーなのだ。
そう、まさに奴隷の如く。
幸造と悟の計画である残虐な罠は成功した。
今、目の前でメス犬と化した春香が歓喜の叫びをあげている姿を、裕子は感慨深気に見つめるのであった。
確かに自分も春香もマゾである。
いたぶられれば、それ以上に感じてしまう。
しかし、そこには愛が無ければならない。
いくら薬や狂乱したセックスで洗脳されようとも、本物の快感は味わえないであろう。
倒錯した世界ではあるが、そこには暗黙のルールが存在している。
幸造や悟に愛情が無ければ、自分だってついていきはしなかったであろう。
そう、裕子は男達を愛していた。
男達と共にいる事が幸せなのだ。
再び春香が戻ってきた事を嬉しく思う。
そして、初めて自分が男達に調教された頃を思い出すのであった。
※※※※※※※※※※※※※※※
三年前、結婚二年目にして裕子は夫と離婚をした。
愛し合っていたと思っていた男には、本当の愛が無かった。
漠然とした理由ではあるが裕子にはそう感じられた。
結局、夫は自分が一番好きなのだ。
裕子もそうだったのかもしれない。
微妙な二人のズレが、若く人生を何時でも取り戻せる年齢である事も手伝って、離婚という道を選んだ。
幸せ過ぎたのかもしれない。
男は一流会社に勤めるエリートであった。
実家も裕福で結婚相手としては十分過ぎる程である。
只、プライドが異常に高い事を除けば。
裕子も優秀な成績で大学を卒業し、幸造の会社に将来を嘱望される女性総合職として入社していた。
仕事の面白さに夢中になり始めた頃に、夫の嫉妬を感じ始める。
何度話し合っても無駄であった。
もう、夫に愛を感じられない。
離婚してスッキリしたと思っていた。
しかし、一人寝を重ねる毎に徐々に大きくなるものを感じ始める。
その得体の知れない「何かを」消したくて、もがいていた頃に幸造の秘書になった。
秋元薬局に入社して三年間、悟の優秀な部下として「商品企画課」で充実した日々を送っていた。
語学にも堪能な裕子はそのクールな美貌もあって、既婚者であるにも関わらず社内の男性陣の憧れであった。
離婚のニュースは瞬く間に社内に広がり、熱い視線が更に強く裕子に向かうようになった。
だが、裕子はどんな男でも無関心でクールに対応するのだった。
悟を除いて。
初めて出会った時から悟の魅力にひかれていた。
夫がいるにも関わらず、いや、だからこそ悟と比べて愛が冷めていったせいもある。
悟も裕子のことは入社以来、気に留めていた。
だが人妻であることと、自分の母親の苦い記憶のため恋心は押さえていたのだ。
しかし、裕子に離婚したことを打ち明けられて気持ちが揺らいだ。
悟を見つめる裕子の熱い眼差しが、心に染みこんでいったのだ。
悟の初めての恋だった。
踏み出す勇気を与えたのは「人事異動」の辞令。
幸造が裕子を「社長専属の秘書」に指名したのだ。
裕子は愛する悟の部下から、次々と女を漁る幸造の秘書になる辞令を悟に撤回するよう願った。
だが、いくら息子であり専務の悟でも社長の命令は絶対だ。
裕子は泣く泣く幸造の専属秘書となった。
一見、粗野でアクの強い関西弁を操る男が苦手だったのだが、徐々に優しい人柄に触れるうちに心を開いていった。
そして。
あるキッカケで、裕子は悟に抱かれた。
二人は三年間の互いの想いを、ようやく確かめることができたのだ。
しかし。
同時に幸造にも抱かれてしまう。
不条理な興奮はクールだった裕子を変貌させた。
淫乱なメス奴隷として。
裕子は幸造と悟の「奴隷秘書」として生まれ変わったのだ。
今の春香と同様に。
もちろん。
プライベートを含めてのことである。
この豪華な邸宅に呼ばれた頃には二人の性奴隷として調教される事に、歓喜の叫びをあげるまでになっていたのだった。
男達は巧みに緩急を使い分けていく。
過去に受けた傷で女に復讐しようとしても結局、優しさが彼等の心の中に残っていた。
人生に、愛に絶望していた裕子は直ぐにこの倒錯した世界にのめり込んでいった。
だから、悟から春香と井上を罠にかける事を相談された時も迷わずに手を貸したのだ。
一目見た時から春香が好きであった。
多分、自分と同じ種類の女だと思ったから。
そう、贅沢な女なのだ。
始終、愛に包まれていたい。
不条理な愛でもいい。
死ぬほどの激しい愛で貫かれたいのだ。
それがマゾの本性なのかもしれない。
ワガママな欲望があってこそ、奴隷として御主人様達に奉仕する事ができるのだ。
そんなタフで優しい男達に出会えた事が、裕子には嬉しく思えるのだった。
春香にも分ってもらえると思う。
井上も悟を尊敬している。
その内、春香も合わせ悟と共有出来る筈だ。
今は井上だけが真実を知らない。
悟への罪の意識と自分と春香への愛が交錯している。
悩みながらも一層強く悟への忠誠を誓うのだった。
悟も井上を愛し、信じている。
だからこそ井上を選んだのだ。
ワザワザ見合いさせ、婚約者として陵辱する。
そんな回りくどい事をしながらも、春香と井上の両方をかけがえのないパートナーとして選び調教するのだ。
屈折した想いである。
しかし、そこには確かな愛がある。
裕子はそう、信じている。
無茶な論理であるかもしれないが。
幸造には悟という心の底から信頼出来る片腕がいた。
だからこそ、あれ程の発展を遂げたのだ。
しかし、幸造が引退すると悟は一人になる。
悟は孤独になってしまう。
秋元グループの総帥という立場は、想像を絶する辛さであろう。
悟には片腕が必要なのである。
それは、どんな困難な事でも一心同体に立向かい助けてくれるパートナーなのだ。
そう、まさに奴隷の如く。
幸造と悟の計画である残虐な罠は成功した。
今、目の前でメス犬と化した春香が歓喜の叫びをあげている姿を、裕子は感慨深気に見つめるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる