36 / 172
第三部 守(まもる)と正(ただし)
第三章 世界で二番目に
しおりを挟む
【守と正16歳】
【2016年 9月10日】
数日後。
正の家で。
※※※※※※※※※※※※
世界で二番目に綺麗だ。
と、守は思った。
この間のお返しとばかりに正の家を訪れた時だった。
玄関で迎えた母の秋穂を一目見て胸が熱くなった。
スレンダーなプロポーション。
正に似たクールな顔立ち。
後から知ったが、血は繋がっていないらしいが。
一瞬、やばいと思った。
好きになってしまいそうだと。
自分は年上好きなのだろうか?
クラスメートの美形女子から告白されても断っているのに。
秋穂さんの微笑みが心に入り込んできて。
何だか、切ない気持ちになったのだ。
お茶とお菓子を運んだ後、息子の部屋を出た秋穂は振り返ってドアに視線を向けた。
正から紹介された守という男の子の美少年ぶりに、胸が熱くなっていたからだ。
正もクールな美形で自慢の息子だとは思っていたが、正反対のタイプである幼い顔立ちは衝撃的だった。
「こんにちは・・・」
一言だけの挨拶なのに、子犬のような眼差しが胸をキュンとさせた。
初めて正と会った時と同じくらい心に入り込んでくる。
高校に入学して、いや、この土地に移住してから息子が友達を連れてくるのは初めてだった。
もしかして孤独なのかと心配していたので昨日、友達が来ると言われて興味津々だったのだが。
息子とは会話をする方だけど、あまり学校については話したがらないので友達も少ないと思っていた半面、これほどの美少年を連れて来るとは予想もしていなかった。
秋穂は口元を綻ばせると1階のリビングに向かった。
今日の夕食は正の好物の手作りハンバーグにしようと思ったからで支度にとりかかるためだ。
守について詳しく話を聞いてみたくなった。
息子との会話の種が出来て嬉しかったのは最近、気まずい想いをしていたからだ。
二人の関係が冷たくなった訳ではない。
始まった二人の秘密のイタズラが互いの口を重くさせていたのだ。
このままではいけないと思いつつ続いていく淫靡な戯れによる罪悪感を少しでも紛らわせることが出来るのなら、守という美少年は恰好の話題になるではないか。
秋穂は台所に立つといそいそと夕食の支度にとりかかるのだった。
無意識に鼻歌を口ずさみながら。
【2016年 9月10日】
数日後。
正の家で。
※※※※※※※※※※※※
世界で二番目に綺麗だ。
と、守は思った。
この間のお返しとばかりに正の家を訪れた時だった。
玄関で迎えた母の秋穂を一目見て胸が熱くなった。
スレンダーなプロポーション。
正に似たクールな顔立ち。
後から知ったが、血は繋がっていないらしいが。
一瞬、やばいと思った。
好きになってしまいそうだと。
自分は年上好きなのだろうか?
クラスメートの美形女子から告白されても断っているのに。
秋穂さんの微笑みが心に入り込んできて。
何だか、切ない気持ちになったのだ。
お茶とお菓子を運んだ後、息子の部屋を出た秋穂は振り返ってドアに視線を向けた。
正から紹介された守という男の子の美少年ぶりに、胸が熱くなっていたからだ。
正もクールな美形で自慢の息子だとは思っていたが、正反対のタイプである幼い顔立ちは衝撃的だった。
「こんにちは・・・」
一言だけの挨拶なのに、子犬のような眼差しが胸をキュンとさせた。
初めて正と会った時と同じくらい心に入り込んでくる。
高校に入学して、いや、この土地に移住してから息子が友達を連れてくるのは初めてだった。
もしかして孤独なのかと心配していたので昨日、友達が来ると言われて興味津々だったのだが。
息子とは会話をする方だけど、あまり学校については話したがらないので友達も少ないと思っていた半面、これほどの美少年を連れて来るとは予想もしていなかった。
秋穂は口元を綻ばせると1階のリビングに向かった。
今日の夕食は正の好物の手作りハンバーグにしようと思ったからで支度にとりかかるためだ。
守について詳しく話を聞いてみたくなった。
息子との会話の種が出来て嬉しかったのは最近、気まずい想いをしていたからだ。
二人の関係が冷たくなった訳ではない。
始まった二人の秘密のイタズラが互いの口を重くさせていたのだ。
このままではいけないと思いつつ続いていく淫靡な戯れによる罪悪感を少しでも紛らわせることが出来るのなら、守という美少年は恰好の話題になるではないか。
秋穂は台所に立つといそいそと夕食の支度にとりかかるのだった。
無意識に鼻歌を口ずさみながら。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる