母子(おやこ)スワッピング -ママ(母さん)を愛しすぎて-

山田さとし

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第三部 守(まもる)と正(ただし)

第二章 想像以上に

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綺麗な人だと、正は思った。
守が世界一、美人だと主張するのも納得できる。
だけど母の秋穂の次で世界二位だと思いたかった。

「いらっしゃい・・・」
玄関で迎えてくれた笑顔を見て少し気持ちが揺れた。

少女のような幼い顔立ちは守に似ていて、母親だとは思えないくらい若く見える。
半面、胸のふくらみは半端なく大きかった。
詳しくは知らないがGカップとかHカップとかの所謂、巨乳の部類に入るだろう。
横で凝視している山田のギラツイタ視線からも納得でくるくらいの衝撃的な大きさだ。

母の秋穂もグラマーな方だけど、彼女から比べれば問題外になるほどの迫力だ。
守が甘えん坊の印象を受けるのが、何故か理解できそうなほど魅力的な女性だった。

※※※※※※※※※※※※

「いやぁー・・やっぱ、凄ぇわ・・・」
守の部屋に入って床に座った山田が言った。

「礼子さんの胸、半端ねぇ・・・」
「おいっ・・・」

言葉が終わらない内に手に取った雑誌で守が山田の頭を叩いた。
乾いた音と共に頭を押さえてしゃがみ込むのを追撃するように何度も叩き続けている。

【アハハハハ・・・】
だけど二人はじゃれ合うように笑い声を重ねていた。

どうやら、お約束のギャグらしい。
それにしても山田の言う通り、半端ない迫力だと正は思った。

コンコンと、ドアを叩く音がした。
お茶とお菓子を載せたトレイを持った礼子が、にこやかな表情で部屋に入ってきた。

「あらあら、いつも元気ねぇ・・・」
透き通る声が印象的だった。

「お、お邪魔しています・・・」
正座になった山田が神妙な声を出す。

「ふふふ・・・」
嬉しそうに笑う礼子だったが、正に気づくと優しい声で守に問いかけた。

「こちらが噂の高杉君・・・?」
自分の名前を言われて正は驚きの表情で守を見た。

「そうだよ、高杉正・・今日が初めてだよね?」
「いつも守が言ってる通り、イケメンね・・・」

二人の会話に正の顔が真っ赤に染まる。
普段、守が母親に何を言っているのか想像して胸が熱くなってしまったのだ。

「ど、どうせ・・僕なんか・・・」
わざといじけた声を出した山田に、親子が笑い声を弾かせた。

自虐ギャグが受けたことで山田も嬉しそうだ。
二人の美少年を前にして張り合うのは無意味だということを自覚する彼も礼子は大好きだった。

いや、守の友達ならばどんな男の子も好きになることだろう。
何故なら世界で一番、息子を愛しているのだから。
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