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第三部 守(まもる)と正(ただし)
第四章 同じ匂い
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「いやぁ・・美人だね君のママ・・・」
秋穂が部屋を出て行った後、守が言った。
「ふふ・・・」
否定することなく微笑む正に守は少し驚いた。
クラスメート等、特に山田なんかは母親について話すと嫌悪感を露骨にしたりするのに、彼はタイプが違うらしい。
そう、自分と同じ匂いがすると思った。
正も同じ思いを抱いているのか、守をジッと見つめている。
【あ、あのぉ・・・】
二人、同時に声を出した。
【も、もしかして・・・】
声が再び重なる。
一瞬、沈黙が広がった。
守と正は目を合わせると同時に噴出した。
【アハハハハ・・・・】
笑い声が重なりながら続いていく。
「やっぱり、そう・・・?」
「あ、あぁ・・・」
正の顔をのぞき込む守は嬉しそうに尋ねると、内容も確かめることなく答えを返した。
二人にとって分かり過ぎることだったから。
「俺、母さんが好きなんだ・・・」
正の方から告白した。
「僕も・・ママが大好き・・・」
守も直ぐに答えを返す。
ずっと心に秘めていた想いを打ち明けることができて二人は安らかな気持ちに包まれていた。
お互い同じバスケット部に入部して初めて会った時から気が合うというか不思議な気持ちを抱いていた。
美少年同士ということもあったが、同じ悩みを抱えていることを無意識に感じていたのかもしれない。
それから二人は夕方まで話し続けた。
自分の母を女として愛していることを。
決して他人には話せない内容だからこそ、秘密を共有出来て本当に嬉しいと思ったのだ。
「じゃあ、また・・・」
「あぁ・・楽しかったよ・・・」
玄関の外で守を見送った。
名残惜しそうに振り返る仕草に正の胸は熱くなる。
心の秘密と悩みを分かち合える生涯の友を得たと思ったのだ。
玄関に入ると秋穂が笑顔で迎えてくれた。
やはり、素敵な人だと改めて思う。
「夕食の前にお風呂に入りなさい・・・」
透き通る声が胸に沁みる。
「今夜は正さんの好きなハンバーグよ・・・」
「本当?嬉しいな・・・」
風呂と聞いて一瞬、熱いものがこみ上げたが表情に出さないよう努めて明るく答えた。
好物の夕食も楽しみだが、もう一つのことを想像すると胸のときめきが収まりそうにないと思った。
今日は愛する母について守に打ち明けることが出来た。
同じ悩みを抱えている同志を得て、少し自信がついたような気がする。
母さんが好きだ。
この想いをいつか伝えられる日を夢見る正は、母と自分にとって重要な場所になった浴室へと向かうのだった。
秋穂が部屋を出て行った後、守が言った。
「ふふ・・・」
否定することなく微笑む正に守は少し驚いた。
クラスメート等、特に山田なんかは母親について話すと嫌悪感を露骨にしたりするのに、彼はタイプが違うらしい。
そう、自分と同じ匂いがすると思った。
正も同じ思いを抱いているのか、守をジッと見つめている。
【あ、あのぉ・・・】
二人、同時に声を出した。
【も、もしかして・・・】
声が再び重なる。
一瞬、沈黙が広がった。
守と正は目を合わせると同時に噴出した。
【アハハハハ・・・・】
笑い声が重なりながら続いていく。
「やっぱり、そう・・・?」
「あ、あぁ・・・」
正の顔をのぞき込む守は嬉しそうに尋ねると、内容も確かめることなく答えを返した。
二人にとって分かり過ぎることだったから。
「俺、母さんが好きなんだ・・・」
正の方から告白した。
「僕も・・ママが大好き・・・」
守も直ぐに答えを返す。
ずっと心に秘めていた想いを打ち明けることができて二人は安らかな気持ちに包まれていた。
お互い同じバスケット部に入部して初めて会った時から気が合うというか不思議な気持ちを抱いていた。
美少年同士ということもあったが、同じ悩みを抱えていることを無意識に感じていたのかもしれない。
それから二人は夕方まで話し続けた。
自分の母を女として愛していることを。
決して他人には話せない内容だからこそ、秘密を共有出来て本当に嬉しいと思ったのだ。
「じゃあ、また・・・」
「あぁ・・楽しかったよ・・・」
玄関の外で守を見送った。
名残惜しそうに振り返る仕草に正の胸は熱くなる。
心の秘密と悩みを分かち合える生涯の友を得たと思ったのだ。
玄関に入ると秋穂が笑顔で迎えてくれた。
やはり、素敵な人だと改めて思う。
「夕食の前にお風呂に入りなさい・・・」
透き通る声が胸に沁みる。
「今夜は正さんの好きなハンバーグよ・・・」
「本当?嬉しいな・・・」
風呂と聞いて一瞬、熱いものがこみ上げたが表情に出さないよう努めて明るく答えた。
好物の夕食も楽しみだが、もう一つのことを想像すると胸のときめきが収まりそうにないと思った。
今日は愛する母について守に打ち明けることが出来た。
同じ悩みを抱えている同志を得て、少し自信がついたような気がする。
母さんが好きだ。
この想いをいつか伝えられる日を夢見る正は、母と自分にとって重要な場所になった浴室へと向かうのだった。
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