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第五部 禁断の果実
第八章 納得
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【守と正16歳】
【2016年 9月20日】
数日後。
新人戦決勝の翌日。
小宮家のリビングで。
※※※※※※※※※※※※
「あぁ・・・」
礼子さんの告白を聞いて私はため息を漏らした。
余りにも不条理で。
余りにも切なかったから。
息子の愛を受け入れた。
その瞬間から禁断の果実を手にしたのだ。
私も同じ。
愛する正さんの想いを拒むことは出来なかったのだ。
五日前の「あの日」。
私は息子のものになった。
正さんを愛していることをハッキリと自覚した。
目の前で射精されるという衝撃的なシーンに私は心を捕らえられ、息子の所有物になりたいという不条理な想いが沸き上がったのだ。
だから翌朝、告白された時。
素直に受け入れた。
今から思うと、正さんは守君から礼子さんとの新たな関係を聞かされ大胆な行動に踏み切ったのだろう。
勿論、私達二人の「秘密」があってこそだけど。
毎夜同じ時間に入浴するということは、私が息子の欲情を受け入れているということなのだから。
自分の推理に納得した私は礼子さんの手を取った。
咄嗟のことにハッとした彼女だったが、私の真剣な眼差しに小さく頷き握り返してくれる。
嬉しさに口元が綻ぶ。
礼子さんも白い歯を見せてくれたので私は息を整えた後、厳かに話を始めた。
そう。
私と正さんが新しい関係を作り始めた日々のことを。
【2016年 9月20日】
数日後。
新人戦決勝の翌日。
小宮家のリビングで。
※※※※※※※※※※※※
「あぁ・・・」
礼子さんの告白を聞いて私はため息を漏らした。
余りにも不条理で。
余りにも切なかったから。
息子の愛を受け入れた。
その瞬間から禁断の果実を手にしたのだ。
私も同じ。
愛する正さんの想いを拒むことは出来なかったのだ。
五日前の「あの日」。
私は息子のものになった。
正さんを愛していることをハッキリと自覚した。
目の前で射精されるという衝撃的なシーンに私は心を捕らえられ、息子の所有物になりたいという不条理な想いが沸き上がったのだ。
だから翌朝、告白された時。
素直に受け入れた。
今から思うと、正さんは守君から礼子さんとの新たな関係を聞かされ大胆な行動に踏み切ったのだろう。
勿論、私達二人の「秘密」があってこそだけど。
毎夜同じ時間に入浴するということは、私が息子の欲情を受け入れているということなのだから。
自分の推理に納得した私は礼子さんの手を取った。
咄嗟のことにハッとした彼女だったが、私の真剣な眼差しに小さく頷き握り返してくれる。
嬉しさに口元が綻ぶ。
礼子さんも白い歯を見せてくれたので私は息を整えた後、厳かに話を始めた。
そう。
私と正さんが新しい関係を作り始めた日々のことを。
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