【完結】クズ夫を嫉妬させる役のモブ王子が激甘でした ※ただし彼には本命の愛人がいます

星森 永羽(ほしもりとわ)

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愛は消えるもの

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 後宮の一室は、相変わらず豪奢だった。金糸の刺繍が施されたカーテン、香の匂い、静かに流れる水音。けれど、私は落ち着かなかった。

「私は今、戸籍上結婚してるのだけど。どういう扱いになるの?」

 ディルに関しては、死亡届ではなく失踪届になっている。
 死体をマンリョウ国に引き渡すと、面倒だからだ。
 そもそも私は死体を確認してない。誰も、それについて触れない。

 向かいに座るティエルは、翡翠の目を細めて答えた。

「妾なのだから、既婚未婚は問わない。むしろ既婚の方が歓迎される」

 言われてみれば、そうだ。
 未婚のまま妾にするのは、身分が低い場合だ。

「出産が終わるまで、ここで暮らすように」

「どうして?」

「君のことだから、どうせまた誰かに拐われるだろう」

 私は眉間にシワを寄せた。

「嫌味な人ね。あなたが二股かけなければ、あなたと結婚してハッピーエンドだったのに」

「僕の苦しみには、寄り添ってもらえないのか? マティアス派の兵に連れて行かれるまで、上手くいってたろ」

 ティエルの声に、私はハッとした。思わず息を呑む。あの頃の記憶が、胸の奥でざわめいた。

 すると、ちょうど扉が開き、料理が運ばれてきた。銀の蓋が外され、香ばしい香りが部屋に広がる。けれど、私はフォークを取る気になれなかった。

「食べよう」

 ティエルが静かに言った。

「あれは……自分から『あなたのハーレムに入れてくれ』と言ったことと、あなたへの気持ちが捨てきれなかったから」

 私の声は、少しだけ震えていた。

「今は捨てたのか」

「いいえ、壊れたの。あなたが処刑台から、セフィナを連れて行ったのを見た瞬間に」

 翡翠の瞳が、わずかに揺れた。

「……そうか。セフィナの遺骨は、すべて彼女の親族に返した。見舞金と手切れ金も払った」

「それで?」

「セフィナに会わない、という約束を守った」

「約束じゃなくて、宣言ね?
 それに、わざわざ遠くまで遺骨を取りに行ったんだから、会ったのと変わらないじゃない。
 私と出会ってからはセフィナに触れてないと言ったのも、破ったし」

 ティエルはしばらく黙っていた。そして、低く、静かに言った。

「逆に君は、結婚適齢期に10年付き合った男が心変わりして、自分をあっさり捨てたら納得できるか?
 政変に巻き込まれて処刑されるのをただ見送って、遺骨も取りに来ない」

「心変わりしたなら、どちらかを選ぶのが誠実だし、別れたなら他人でしょう」

「それは平民同士の話だ。王族と1度深い仲になれば、一生狙われる。僕には責任がある」

 ティエルの声が、熱を帯びていた。

「それに、前回の政変は僕の落ち度だ。そして発端は君だ」

「う……」

 それを言われると、反論できなかった。痛いところを、まっすぐに突いてくる。私は視線を落とし、指先で膝の上の布をつまんだ。

「さっき、あなたは“過去はゴミ箱に捨てて前を”って言ったわ」

「ゴミをゴミ箱に入れるべきで、過去ではない。それに、僕らは完全に終わってない」

 その言葉に、返す言葉が見つからなかった。終わっていない──そう言われて、心の奥がざわついた。

「あなたを見ると辛いから、逃げたいのよ。それの何がいけないの? 子供は自宅で産むから、放っておいて」

 私の声は震えていた。けれど、ティエルは静かに告げた。

「マンリョウの王家から君に、来訪して顛末を説明するよう、国を通して正式要請があったよ」

 息が止まった。胸がきゅっと締めつけられる。
 マンリョウ国は、ディルの祖国だ。

「君は、祖国からもマンリョウからも、他の国々からも狙われている。利益、逆恨み、因縁、そういった理由で。
 誰が君を守る? 守れる? 正直に言う。僕だけだ」

 その言葉は、重く、深く、私の中に沈んでいった。

「それは……私に何を求めてるの? 一生、王宮から出るなってこと?」

 翡翠の目が細くなる。けれど、声は柔らかかった。

「出るなと言っても出るだろう、どうせ。
 ただ僕は……素直に僕に頼ってほしい。また誰かと恋しても、最終的にここに戻ってきてほしい」

 私は言葉を失った。

 かつて「浮気なんかしたら絶対に許さない」と、キリキリしていた彼は、もういなかった。
 目の前にいるのは、すべてを知って、それでも手を差し伸べてくる男だった。

「……お願いがあるの」

 私がそう言うと、ティエルは黙って頷いた。翡翠の目が、私の言葉を待っている。

「エムサンム村を、見回り対象地区にするよう正式に国に嘆願してほしい」

 オナモミ国宛に手紙は出した。けれど、返事はない。イキリは、今も不安の中で暮らしている。

「それは難しい。あそこは人口200人もいない。税収を考えると採算が合わない。それより、トーレンに頼むべきだ」

「海賊が海賊を取り締まるの?」

「私掠船にしてくれるよう要請する。むしろ、我が国からの許可は出した」

 私は驚いて「あっ」と声を上げた。

「そうね……なんで、それを思い付かなかったんだろう。頭が鈍ってきたのかな」

「結婚した日に夫が死んだんだから、思考は鈍って当然さ」

 その言葉に、私は少しだけ目を伏せた。

「あの人は……完全に死んだの?」

 ティエルは静かに頷いた。

「針の毒は致死性だ」

 私はもう1度、ゆっくりと頷いた。心のどこかで、まだ信じきれていなかったのかもしれない。





 初冬。冷たい風が王宮の回廊を吹き抜ける朝、赤子の泣き声が響いた。

 ティエルが、産まれたばかりの子を見下ろして言った。

「今回は、やはり僕の子にするには似ていない」

 赤子は、ディルにそっくりだった。浅黒い肌に、金の瞳。あの男の面影が、はっきりと刻まれていた。

 ティエルは実の父親じゃないのに、また自分の子として育てるつもりだったらしい。

「乳母の子ということにすれば、姉弟で一緒に過ごせる」

「できるの?」

 私が問うと、ティエルは微笑んでウィンクした。





 春の風がまだ冷たさを残す中、王宮の応接間にマンリョウからの使者が現れた。濃紺の礼服に金の刺繍、鋭い目つきの男だった。

「赤子を引き渡してください。直系の血を、他国に置いておくわけにはいきません」

 妊娠は伏せていたけれど、私がアルセインに戻ってきた頃には、すでにお腹がふくらみ始めていた。婚姻の手続きもしていたし、そりゃ、バレる。

 王室からの説明要請は手紙で済ませ、マンリョウ国には行かなかったのだが……。

「渡していただければ、すぐ死後離婚の手続きをします。
 渡してもらえないなら、死亡認定を遅らせます。生存の可能性ありは7年です。7年はディルガーム様の妻であり、マンリョウ国民ということになります」

 心が揺れた。7年も、あいつの妻に?

「マンリョウ国民ですので、王が渡航許可を取り下げれば帰国しなければなりません。違反すれば、処刑されることもあります」

 その言葉に、背筋が凍った。
 しかし──

「嫌なら拒否していい」

 ティエルの一言が、私の背を支えた。

 使者は眉をひそめ、口を開いた。

「しかし、オナモミ国への陸路も海路も、我が国を通るでしょう。良いのですか?」

 私は視線を逸らさず、はっきりと言った。

「もしアルセイン国の人間を拘束したり攻撃するなら、私の発明した商品は貴国に売りません。製造も駄目です。勝手に製造するなら、暗殺者を放って潰します」

 使者の顔が引きつった。ティエルが、静かに言葉を継いだ。

「そもそも、そちらで戸籍を変えてくれなければ、亡命の手続きをとればいいだけです」

 部屋の空気が、ぴたりと止まった。私はもう、揺れていなかった。

「……それは……わかりました。引き下がりましょう。ただし、お子の顔は確認させてください」

 使者の声は、先ほどまでの威圧を少しだけ和らげていた。私は頷き、乳母に目をやった。彼女は静かにうなずき、赤子を抱いて部屋へと入ってくる。

 小さな体。浅黒い肌。金の瞳。あの男の面影が、そこにあった。

「本当に……そっくりですね」

 使者は赤子を見つめながら、低く言った。

「……いいのですか? 渡してくだされば、ガダンファル殿下の庶子として認知し、王位継承権が与えられます。
 ここで育つなら、身分はどうなるのです? ディルガーム様は侯爵の3男ということになっています。つまり、近い将来、平民になるのです。アルディア公爵令嬢だって、養子でしょう」

 私は黙っていた。使者は続ける。

「子供が自分の出生を知れば、どう思うか。幸い、ディルガーム様とフリージア様の結婚は、一部の人間しか知りません」

 今度は、私が言葉を詰まらせる番だった。

 乳母の子として育てても、この顔立ちはいずれ疑われる。ディルに似ているということは、双子の兄──ガダンファルにも似ているということ。いずれ、誰かが気づく。子供自身が、気づく。

 私は赤子を見つめた。小さな手が、空をつかもうと揺れている。その手を、誰が導くのか。どこへ連れていくのか。

「……少し、考える時間をください」

 私の声は、かすかに震えていた。

「良いでしょう。待ちます」

 使者は一礼し、静かに部屋を後にした。扉が閉まる音が、やけに遠く響いた。



 フリージアの花が咲き乱れる庭を、私はゆっくりと歩いていた。白や紫、淡い黄色の花が風に揺れ、甘い香りが鼻をくすぐる。陽射しはやわらかく、春の気配が空気に満ちていた。

 そんな中、侍女が小走りで近づいてきた。

「お客様です。銀行で預かってる品について、話があるそうです」

「銀行? わかったわ」

 私は花の香りを背に、応接室へと向かった。


 応接室には、銀行の担当者が待っていた。丁寧に頭を下げ、書類を差し出す。

「実は、お預かりしている4連のネックレスとアンティークのペンダントを、美術館が買い取りたいと申し出ております」

「はい? マティアスとの婚約式で着けたものと、母の形見ですよね?」

「左様です。あれは……言いにくいのですが、贋作です」

 言葉の意味が、すぐには理解できなかった。

 ペンダントは、わざと古く見えるように加工されていた。4連のネックレスは、ダイヤモンドではなく、ただのガラスだったという。

「……あまりに精巧なので、収集家が欲しがるそうで。美術館を通して売買を。
 展示されるわけではないので、ご安心ください」

「誰も気付かなかったのに、何故わかったのです?」

「お預かりする時に、どのレベルの金庫にしまうか決めるため鑑定するのですよ」

「では、1年以上前にわかってたのですね」

 担当者は、少しだけ目を伏せた。

「……タイミングを見ておりました」

「……そうですか。では、売りましょう」

「ありがとうございます! こちらが取引の書類です」

 私は書類に目を通しながら、ふと尋ねた。

「他に預けた宝石は?」

「他は本物でしたよ」

 その言葉を聞いても、心は動かなかった。

 心のどこかで、マティアスは私に気持ちがあったのではないか。すべてが演技だったわけではないだろう──そんな期待が、キレイに崩れ去った。

 よりによって婚約式で着けるネックレスと、母の形見が偽物だったなんて……。

 彼は、自分の言う通り、心を持っていなかった。

 同時に、僅かに残っていた同情と愛情も、音もなく消えていった。





 後宮の回廊を歩いていると、ティエルが現れた。いつものように、どこか余裕のある笑みを浮かべている。

「元気がないと聞いた。気晴らしに音楽室にでも行こう」

「これだけ色々あって元気だったら、逆に怖いわ。それに、そこはマティアスと一緒に行ったの。絵画室も、演劇室も。だから嫌」

 私がそう言うと、ティエルは一瞬だけ翡翠の目を細めた。そして、次の瞬間には私の腰に手を回し、軽々と抱き上げた。

「えっ、ちょっと!」

「記憶を上書きすればいい。ここで暮らしてるのに、あちこち行きたくないなんて、引きこもりだろう」

「庭と図書室とキッチンには行ってる!」

 抗議の声もむなしく、ティエルはそのまま歩き出した。私は彼の腕の中で身をよじったが、降ろしてくれる気配はない。



 音楽室の扉が開くと、すでに宮廷楽士たちがステージに並んでいた。絢爛な衣装に身を包み、楽器を構えるその姿は、まるで舞台の幕が上がる直前のようだった。

 高い天井からは、光が柔らかく差し込み、金の装飾がきらめいている。あの頃と、何も変わっていない。けれど、私の心は、あの頃とはまるで違っていた。

 ティエルは私をそっと降ろし、手を取った。

「今日は、君のための演奏会だ。何か聴きたい曲はある?」

 私は答えなかった。ただ、静かにステージを見つめた。過去の記憶が、音もなく胸の奥でざわめいていた。

 でも──もしかしたら、上書きできるのかもしれない……。

 クラウディオ・モンテヴェルディ──《アリアンナの嘆き》。  
 楽士たちの奏でる旋律が、音楽室に静かに満ちていく。悲しみを湛えた旋律が、胸の奥を優しく撫でた。

「もの悲しいわ」

 私が呟くと、隣に立つティエルが小さく笑った。

「分かってないな。これは再生の物語だ」

 そう言って、彼は小さな箱を差し出した。中には、見覚えのあるペンダントが収まっていた。

「え、これ……」

 母の形見。マティアスが見つけてくれたと思ってたら、偽物だった……。

「君が、偽物を掴まされても──僕が本物を渡すから」

 その言葉に、胸がきゅっと締めつけられた。

「……いつ? 手に入ったの?」

「去年の夏。君にフラれた後、侍女を通して渡そうとした。でも“すでに持っている”と言われた。こちらが本物だと確証がなかったけど……当たってたね」

 私はペンダントを、そっと手に取った。重みが、確かに違った。

「ありがとう」

「どういたしまして。御礼なら──1曲、踊ってくれないか」

 私は微笑んだ。

「もちろん、喜んで」

 ティエルが合図を送ると、楽士たちが曲を変えた。ジローラモ・フレスコバルディ──《トッカータ》。軽やかで、どこか気まぐれな旋律が流れ出す。

 私は彼の手を取り、ステップを踏み出した。高い天井の下、金の装飾がきらめく音楽室で、2人だけの舞踏会が始まった。

 ティエルが、私の耳元で囁く。

「君が傷ついても、僕がそれを癒す役目をやりたいんだ。許してくれないか」

 私は迷った。心が、揺れた。

「……困る」

 ティエルは笑った。

「じゃあ、勝手にやるよ」

 その声が、なぜか少しだけ、涙を誘った。



 音楽室を出て、私たちはそのまま絵画室へと向かった。高い天井と白い壁に囲まれた空間は、静寂に包まれていて、足音すら吸い込まれていくようだった。

 ふと、目に留まった1枚の絵。

「あの絵、まだ飾ってたのね」

 それは、マティアスが子供の頃に描いたものだった。稚拙な線で描かれ、色彩は淡く、けれどどこか切実で、見るたびに胸がざわつく。

「君が不快なら、すぐに撤去するよ」

 ティエルの声は、いつになく静かだった。

「いいえ、置いておきましょう。……全て、過去のことだもの」

「そうか」

 私は絵に視線を戻しながら、ふと思い出した。

「恐竜の家族の話、知ってる?」

「なんだい、それ?」

「家族の中で、弟だけ普通の鳥だったんですって」

 ティエルが、少しだけ翡翠の目を細めた。

「あいつが……言ったんだね」

 私は頷いた。

「単なる自己憐憫だ。君の同情を得たかったんだよ」

「……そうかもしれないし、違うかもしれない。あなたに教えておきたかったの。
 いえ、共感できるのが、あなただけだったから……言いたかったんだわ」

 ティエルは私の言葉を遮らず、ただ静かに聞いていた。そして、優しく言った。

「君が話したいことは、何でも受け止めるよ」

 私は、少しだけ笑った。

「ありがとう」







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