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完結編
私と友達
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『寿退職しちゃったら?』
ZINEでのグループチャット。いきなり核心を突いたのはさおちゃんだった。私は自室でコンビニから買って来たチューハイ片手にくつろいでいる。あー、座椅子買って良かった。楽ちん。
『結婚、考えてないの?』
『もちろん考えてるけど……』
でもさ、今このタイミングで結婚して辞めますなんて言ったら、それこそ負けを認めるみたいじゃん。教頭の喜ぶ顔が目に浮かぶ。そんなのは嫌だ。
『先生はまだ続けたい。仮に結婚するとしても退職はしないよ』
『ええっ、でも大丈夫ですかそれ? 木村先輩、これからも世界中あちこち飛び回るかもしれないでしょ。結婚しても遠距離なんて流石に可哀想ですよ』
今度は鼓拍ちゃん。
それを言われると弱い。
『鼓拍ちゃんは音海君と上手くいってる?』
後輩二人は今は別々の大学。ご近所なんで遠距離恋愛ってわけじゃないけど、向こうが別のキャンパスで何をしてるかまでは当然把握しきれない。それで時々ケンカになったりするそうな。
『最近は。でも怪しいんですよね。また女の影が見え隠れしてるような……』
『気のせいでしょ。あんた前にもそう言って勘違いだったじゃない』
『そうですけど! 今回は本当に怪しいんです! 友達があいつと綺麗な女の子が一緒に歩いてるのを見たって言ってて!』
『あ、ごめん、言うの忘れてた。それ多分八千代ちゃん』
澤さんが割り込んで来た。
『えっ?』
『こないだ音海君の学校に合同稽古に行ったら偶然会ったって言ってた。久しぶりだから話が弾んだって。だよね八千代ちゃん』
少し間を置いて美浜さんも発言。
『すまない、てっきり音海から伝わっているものだと。そうだ、五日前の話ならたしかに私だ』
『……な、なんで言わないかな、あの馬鹿!』
『私達から伝えておくって言ったから。ごめんね、ほんと』
『すっかり忘れてたな。帰った後で舞に泣きつかれたからだったか?』
『わたくしのせいにしないでくださる!?』
あ、舞さんもいた。レポートできたのかな? 締め切りに間に合いそうにないって少し前に騒いでたけど。
『舞さん大丈夫?』
『あなたに言われたくありません! 時雨さんから聞きましたからね、あなた職場で上司から陰湿なパワハラを受けてるそうじゃないですの!?』
『は? なにそれ?』
『くわしく』
ちょ、舞さん何を言ってくれてんの!? 音海君の浮気疑惑なんか忘れてさおちゃん達が臨戦態勢に入っちゃったじゃん! あーもう、今まで秘密にしてたのに。
『そんな大したことじゃないよ。教頭先生がちょっと厳しい人で、目を付けられてるってだけ』
『十分大したことでしょ』
『待っててください先輩、すぐ行きます』
『来なくていいの! ほんとに大丈夫だから!!』
『一年目からいきなり登校拒否児童のいるクラスを任されたと聞きましたけれど』
『はあ!?』
『スクープ! スクープのにおいがする!』
『犯罪の香りもするんじゃないかな?』
ぎゃあー、こんなところに書くから千里ちゃんと勇花さんまで!?
『歩美ちゃんの一大事なら師匠も黙ってないよ。なんたって、歩美ちゃんのおじいちゃんだもん』
『警官の卵として見過ごすわけにはいかないね。まして愛しの君を苦しめる輩とあっては、なおさら許せない。高徳院先輩にも報せよう』
『待って待って待って待って』
『お兄様になら、わたくしからすでに伝えてあります』
舞さん!?
『よし、みんなで殴り込みだ』
『鏡矢家と高徳院家の後ろ盾があれば大抵のことは握り潰してもらえるはず』
『やっちゃいましょう、やっちゃいましょうよ先輩方』
『コハは斬り込み隊長な』
『ヒューッ、血が滾るぜ』
『だから待って』
半分冗談だってことはわかってる。
でも半分は本気なんだよね。
皆なら殴り込みとはいかなくても本当に私の為に動いてしまう。
だから止めた。
『今まで黙ってたことはごめん。どういう状況で、どうして黙ってたのかも説明するから聞いて。その上で皆の意見を聞かせて欲しい』
懐かしいな……画面を見つめつつ思わず笑ってしまう私。皆で問題に立ち向かって行くこの感覚、高校の頃に戻ったみたい。
って、ニヤついてる場合じゃない。きちんと説明しないと。
まずは去年からのことを振り返りつつ語った。
『なるほど、それであゆゆは私達にまで黙っていたと』
『うん』
皆に秘密にしていた理由は、だいたいママ達に語ったことと同じ。鏡矢の力や皆の力を借りれば問題は解決するかもしれない。それを知ってて頼らないのは意地を張ってるだけなんだとも思う。
でも、あの学校での仕事は私の教師生活の第一歩。だから自力で頑張りたい。目の前にある壁を誰にも頼らず乗り越えたい。
『わがままだってわかってる。心配かけてるのもわかってるけど、もう少し待って』
『歩美ちゃんがそこまで言うなら私はそんちょーするよ』
『私もだ』
『八千代ちゃんに同じ』
納得してくれたのは千里ちゃん、美浜さん、澤さんか。
他の皆はまだらしい。しばらく沈黙が続いている。こういう時は怒ってるんだ。
『期限を切る』
さおちゃんの発言。チューハイを口元に運びつつ目を丸くした私と他の皆が注視する先で続きが入力される。
『時雨さんの時のあんたと同じよ、あたしらが大人しくしてるのは今年度いっぱい。それでも問題が解決していないようなら何が何でも介入する。みんな、それでどう?』
『つまり、あと一年ほど待ってみるということですか?』
『気が長すぎません?』
『もちろん状況次第。あゆゆは定期的にあたしらに近況報告すること。たまに時雨さん達からも話を聞いて答え合わせをするから嘘をついても無駄よ。うちの会社の情報収集能力舐めんな』
さおちゃんはまだ卒業前なんだけど、すでにインターンとしてカガミヤ本社で働かせてもらっている。
『我が家の方でも独自に調査させていただきます。よろしいですね歩美さん』
『許可しなくたってやるでしょ、舞さんは』
『当然ですわ。どうしてこのわたくしがあなたの許しを得なければなりませんの?』
『訊いたの舞ちゃんじゃん』
『だまらっしゃい』
『そういうことなら私も待ってみます。ゴトッ』
なに? ゴトッてなんなの鼓拍ちゃん。
『武器を床に置きました』
『武器?』
『鉄パイプです』
『なんでそんなの持ってるの!?』
『冗談ですってば』
アハハ、というスタンプが投稿される。
本当に冗談でありますように。
『そういうことらしいよ大塚君』
『うん』
勇花さんの言葉に頷く。正直に今の気持ちを告白したことで猶予は貰えた。あとは期限内に職場での諸々の問題を解決するだけ。
期限を切ってもらえたことで私の中の決意も固くなった。よし、改めて頑張ろう。
あ、すっかり遅い時間。明日も仕事だし寝なくちゃ。
皆におやすみを言おうとすると、そのタイミングで澤さんが訊ねて来る。
『そういえば大塚さん、さっき言ってた相談って?』
あ、私も忘れてた。
うーん、退職するつもりはないけど、だとしても無限にプロポーズされたら受けるべきなのかなって、そういうことを相談したかったんだよね。
でも今夜は時間が無いし、また次回でいいや。
『ごめん、もう寝なくちゃ。今度相談に乗って。さっき約束した定期報告の時にでも』
『わかった。おやすみあゆゆ』
『おやすみなさい先輩』
『またね!』
『何かあったらすぐ言うんですのよ!』
『うん、大丈夫。次からはちゃんと皆に伝える』
知られちゃった以上、黙っていたら余計に心配かけちゃう。
だから頼りにしてるよ皆。またね、おやすみ!
ZINEでのグループチャット。いきなり核心を突いたのはさおちゃんだった。私は自室でコンビニから買って来たチューハイ片手にくつろいでいる。あー、座椅子買って良かった。楽ちん。
『結婚、考えてないの?』
『もちろん考えてるけど……』
でもさ、今このタイミングで結婚して辞めますなんて言ったら、それこそ負けを認めるみたいじゃん。教頭の喜ぶ顔が目に浮かぶ。そんなのは嫌だ。
『先生はまだ続けたい。仮に結婚するとしても退職はしないよ』
『ええっ、でも大丈夫ですかそれ? 木村先輩、これからも世界中あちこち飛び回るかもしれないでしょ。結婚しても遠距離なんて流石に可哀想ですよ』
今度は鼓拍ちゃん。
それを言われると弱い。
『鼓拍ちゃんは音海君と上手くいってる?』
後輩二人は今は別々の大学。ご近所なんで遠距離恋愛ってわけじゃないけど、向こうが別のキャンパスで何をしてるかまでは当然把握しきれない。それで時々ケンカになったりするそうな。
『最近は。でも怪しいんですよね。また女の影が見え隠れしてるような……』
『気のせいでしょ。あんた前にもそう言って勘違いだったじゃない』
『そうですけど! 今回は本当に怪しいんです! 友達があいつと綺麗な女の子が一緒に歩いてるのを見たって言ってて!』
『あ、ごめん、言うの忘れてた。それ多分八千代ちゃん』
澤さんが割り込んで来た。
『えっ?』
『こないだ音海君の学校に合同稽古に行ったら偶然会ったって言ってた。久しぶりだから話が弾んだって。だよね八千代ちゃん』
少し間を置いて美浜さんも発言。
『すまない、てっきり音海から伝わっているものだと。そうだ、五日前の話ならたしかに私だ』
『……な、なんで言わないかな、あの馬鹿!』
『私達から伝えておくって言ったから。ごめんね、ほんと』
『すっかり忘れてたな。帰った後で舞に泣きつかれたからだったか?』
『わたくしのせいにしないでくださる!?』
あ、舞さんもいた。レポートできたのかな? 締め切りに間に合いそうにないって少し前に騒いでたけど。
『舞さん大丈夫?』
『あなたに言われたくありません! 時雨さんから聞きましたからね、あなた職場で上司から陰湿なパワハラを受けてるそうじゃないですの!?』
『は? なにそれ?』
『くわしく』
ちょ、舞さん何を言ってくれてんの!? 音海君の浮気疑惑なんか忘れてさおちゃん達が臨戦態勢に入っちゃったじゃん! あーもう、今まで秘密にしてたのに。
『そんな大したことじゃないよ。教頭先生がちょっと厳しい人で、目を付けられてるってだけ』
『十分大したことでしょ』
『待っててください先輩、すぐ行きます』
『来なくていいの! ほんとに大丈夫だから!!』
『一年目からいきなり登校拒否児童のいるクラスを任されたと聞きましたけれど』
『はあ!?』
『スクープ! スクープのにおいがする!』
『犯罪の香りもするんじゃないかな?』
ぎゃあー、こんなところに書くから千里ちゃんと勇花さんまで!?
『歩美ちゃんの一大事なら師匠も黙ってないよ。なんたって、歩美ちゃんのおじいちゃんだもん』
『警官の卵として見過ごすわけにはいかないね。まして愛しの君を苦しめる輩とあっては、なおさら許せない。高徳院先輩にも報せよう』
『待って待って待って待って』
『お兄様になら、わたくしからすでに伝えてあります』
舞さん!?
『よし、みんなで殴り込みだ』
『鏡矢家と高徳院家の後ろ盾があれば大抵のことは握り潰してもらえるはず』
『やっちゃいましょう、やっちゃいましょうよ先輩方』
『コハは斬り込み隊長な』
『ヒューッ、血が滾るぜ』
『だから待って』
半分冗談だってことはわかってる。
でも半分は本気なんだよね。
皆なら殴り込みとはいかなくても本当に私の為に動いてしまう。
だから止めた。
『今まで黙ってたことはごめん。どういう状況で、どうして黙ってたのかも説明するから聞いて。その上で皆の意見を聞かせて欲しい』
懐かしいな……画面を見つめつつ思わず笑ってしまう私。皆で問題に立ち向かって行くこの感覚、高校の頃に戻ったみたい。
って、ニヤついてる場合じゃない。きちんと説明しないと。
まずは去年からのことを振り返りつつ語った。
『なるほど、それであゆゆは私達にまで黙っていたと』
『うん』
皆に秘密にしていた理由は、だいたいママ達に語ったことと同じ。鏡矢の力や皆の力を借りれば問題は解決するかもしれない。それを知ってて頼らないのは意地を張ってるだけなんだとも思う。
でも、あの学校での仕事は私の教師生活の第一歩。だから自力で頑張りたい。目の前にある壁を誰にも頼らず乗り越えたい。
『わがままだってわかってる。心配かけてるのもわかってるけど、もう少し待って』
『歩美ちゃんがそこまで言うなら私はそんちょーするよ』
『私もだ』
『八千代ちゃんに同じ』
納得してくれたのは千里ちゃん、美浜さん、澤さんか。
他の皆はまだらしい。しばらく沈黙が続いている。こういう時は怒ってるんだ。
『期限を切る』
さおちゃんの発言。チューハイを口元に運びつつ目を丸くした私と他の皆が注視する先で続きが入力される。
『時雨さんの時のあんたと同じよ、あたしらが大人しくしてるのは今年度いっぱい。それでも問題が解決していないようなら何が何でも介入する。みんな、それでどう?』
『つまり、あと一年ほど待ってみるということですか?』
『気が長すぎません?』
『もちろん状況次第。あゆゆは定期的にあたしらに近況報告すること。たまに時雨さん達からも話を聞いて答え合わせをするから嘘をついても無駄よ。うちの会社の情報収集能力舐めんな』
さおちゃんはまだ卒業前なんだけど、すでにインターンとしてカガミヤ本社で働かせてもらっている。
『我が家の方でも独自に調査させていただきます。よろしいですね歩美さん』
『許可しなくたってやるでしょ、舞さんは』
『当然ですわ。どうしてこのわたくしがあなたの許しを得なければなりませんの?』
『訊いたの舞ちゃんじゃん』
『だまらっしゃい』
『そういうことなら私も待ってみます。ゴトッ』
なに? ゴトッてなんなの鼓拍ちゃん。
『武器を床に置きました』
『武器?』
『鉄パイプです』
『なんでそんなの持ってるの!?』
『冗談ですってば』
アハハ、というスタンプが投稿される。
本当に冗談でありますように。
『そういうことらしいよ大塚君』
『うん』
勇花さんの言葉に頷く。正直に今の気持ちを告白したことで猶予は貰えた。あとは期限内に職場での諸々の問題を解決するだけ。
期限を切ってもらえたことで私の中の決意も固くなった。よし、改めて頑張ろう。
あ、すっかり遅い時間。明日も仕事だし寝なくちゃ。
皆におやすみを言おうとすると、そのタイミングで澤さんが訊ねて来る。
『そういえば大塚さん、さっき言ってた相談って?』
あ、私も忘れてた。
うーん、退職するつもりはないけど、だとしても無限にプロポーズされたら受けるべきなのかなって、そういうことを相談したかったんだよね。
でも今夜は時間が無いし、また次回でいいや。
『ごめん、もう寝なくちゃ。今度相談に乗って。さっき約束した定期報告の時にでも』
『わかった。おやすみあゆゆ』
『おやすみなさい先輩』
『またね!』
『何かあったらすぐ言うんですのよ!』
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