捻じ曲った欲望の果て

黄色子爵

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ティナ 30代後半 科学分析官

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 ティナは第二都市ラコルド捜査局の科学分析を行う部署で働いており、自身の専攻する遺伝子工学という専門知識を駆使して、捜査を支えていた。最近は、先日発生した猟奇殺人事件の犯人と思われる体液の分析で忙しかった。捜査局のデータバンクには過去の履歴が無かったとのことではあるが、遺伝子情報からは犯人の人種や体質、病歴等もある程度わかる。よって、遺伝子情報の分析は、犯人の特定に繋がる手掛かりが発見できる手段として、今回のような行き詰まった事件においては、大いに期待されていた。ティナは王立大学を首席で卒業し、普通なら6年は必要な課程を3年足らずで修めた近年稀に見る秀才であった。そして、幾多もの研究職の推薦を蹴り、兼ねてからの夢であった科学分析官に就職した変わり者であった。またティナはこの仕事がとても気に入っており、駆け引きや言葉遊び等の一般的な色恋ゲームなどには目もくれず、ひたすら遺伝子という二重らせん構造と塩基配列という論理的で不変的な情報から、当の本人でも知り得ない人間性を分析することに生き甲斐を感じていた。また、ティナはとても魅力的な身体付きをしていた為、ティナを狙う異性は多かったが、先に述べた事が理由でどれも進展無く、挙句の果て日には『変人』というと陰口まで叩かれて消滅していった。今ではティナにアプローチする者はいなくなっていた。ティナはデスクにあるファイルを手に取って中を見る。例の凶悪事件の犯人の遺伝子情報の資料である。本日、分析の結果が出たが、ティナはその結果に興味深いものを感じていた。その理由は、この遺伝子には疾患等は全く無く、至って健康体であったからだ。これが本当であれば、人類にとって非常に価値のある遺伝子である。しかし、最大の理由は、何か現在の人類の遺伝子とは明らかに種類が違うのである。今の人類の遺伝子構造をもう少し単純にしたような構造、無駄を省いたというか、何か違和感があった。仮にその違和感が正しければ、それは人類の突然変異、もしくは人工的に遺伝子組み換えを意味する。
『何かの間違かしら?』
と、ティナは考えていた。クファンルド王国は法律で、人類のクローンの生産は禁止されていた。一部の人体器官を培養する等の行為は、超法規的に認められているが、人体をまるまる生み出す行為は、未だタブー視されている。そういった社会の為、ティナも遺伝子工学を選考していたが、科学分析官に留まっていたのだ。本当にこの遺伝子の持ち主が、遺伝子工学を駆使して生み出したクローン人間であれば、それは王国全土を巻き込む大事件である。資料を持つティナの手は震えていた。そして、自分の見解を記載した用紙をその資料に付け足し、大封筒に入れた。宛先は
『王立ラコルド大学 遺伝子工学研究所 アシュレイ教授』
と書いた。ティナは、遺伝子の自分の見解を話せる相手として、恩師である大学教授と卒業してからも文通していた。興味深い遺伝子のサンプル等を極秘に送り、お互いの見解を交していた。このアシュレイ教授、見た目はパッとしないが、遺伝子工学会の主要メンバーに選ばれており、学会では有名人であった。ティナは、資料を入れた大封筒を自分の鞄に入れると、捜査局内の通信配送局を避け、帰路の途中にある通信配送局にて、資料を大学に送付した。そして、ティナは帰宅すると、自然と例の遺伝子についてあれこれと考えを巡らせていた。翌日、ティナは通常通り出勤し、業務をこなしていた。すると、昼過ぎにアシュレイ教授より緊急のメッセージ が入る。内容は、
『興味深いね。今晩19時に会える?』
とのことであった。ティナは一言
『イエス』
と返した。するとすぐに、
『では、いつもの場所で!内密に。』
と返信が入いる。ティナは、最後の『内密に。』というメッセージにことの重大さを再認識したが、周りの目もある為、冷静を装った。ティナはそれから業務中、ずっとうわの空であった。そして、業務が終わり、早々と職場を後にすると、教授といつも待ち合わせをするレストランに向かった。いつもなら少し歩いて向かう場所であるが、教授からの『内密に』というメッセージが気になっていた。そのせいからか、後方より妙な視線を感じた。ティナは不安になり、道の脇に止まっているタクシーに乗り込んだ。運転手に行き先を告げると、ティナは後方の車を気にしながら、現地に向かう。運転者はどこか挙動不審であった。すると、ティナは急激な眠気に襲われると、そのまま瞼を閉じてしまった。
「そんな!私は言われた通りにしました!約束が違います!」
ティナは男性の必死に叫ぶ声で目が覚めた。ティナはまだぼんやりした意識の中で、自分の異変に気がついた。ティナは肘掛け椅子に手足を縛られ拘束されていた。ティナは自分の鼓動が大きくそして早くなるのが、自分でもわかった。周りを見渡すと、ティナの周りにだけ蝋燭が灯っており、周辺は明るいが、その灯りの届かない場所は闇に覆われていた。そして、ティナの向かいには小さな丸テーブルが置いてあった。ティナは声の方に目をやると、ティナに背を向けて闇に向かって必死で叫んでいる男がいた。その後ろ姿には身に覚えがある。先程のタクシー運転手だ。
「ここにあの女性を連れて来れば、約束の物をくれると言ったではありませんか。お願いします!早く渡してくだ…ぐわっ…」
(バギッ)
急にタクシー運転手の身体は闇に吸い込まれた。すると、
「わあぁぁぁ!ヤメロォォ!ヤメェ…」
(バギッグチャゴギッブチッ)
と、何かの折れる音と肉が潰れる音が響き渡った。ティナはその音の正体が容易に想像出来た。おぞましく、ティナの心臓は、今にも口から飛び出てくる程の勢いで動いた。
(コツンコツンコツン)
足音がティナの方へ向かってくる。暗闇から泣き顔を象った仮面が出てきた。
「キャァァアア!」
ティナは驚きと恐怖から悲鳴を上げた。すると、泣き顔の仮面がティナに近づくと、泣き顔の仮面から漆黒の身体が現れた。仮面の男の手には先程のタクシー運転手の身体が握られていた。その身体は、頭部は真後ろに回っており、身体は海老反りに曲がっていた。よって、タクシー運転手の顔面が自身の臀部に引っ付いていた。そして、タクシー運転手の両手がひん曲げられており、タクシー運転手の両足にねじ込まれていた。かなりコンパクトに畳まれていた。
(ジョォォォ)
ティナはそのタクシー運転手を見ると、あまりの衝撃と恐怖から、その場で失禁してしまった。そして、目には涙が溢れていた。仮面の男はタクシーの運転手の身体を背後の暗闇へと放り投げた。そして、仮面の男はティナに
「こんばんは。ティナさん。」
と、優しく声を掛ける。ティナは、恐怖から声が出ない。そして、仮面の男はティナに向かって、
「私は『クライ』とでも名乗っておきますか。ティナさんには情報提供に協力して欲しいんです。例の遺伝子情報についてです。」
ティナは内心ハッとした。そして、同時にあの遺伝子における自分が知っている情報を目の前にいる仮面の男に秘密にしておく理由が無い為、包み隠さず喋れば自分が助かるという希望が芽生えたからだ。
ティナは仮面の男に、
「なんでも喋ります!なんでも聞いて下さい!」
と、伝えた。仮面の男は、
「ご協力感謝します。ステキな分析官さん!」
と言い、質問を始めた。
「まず、あの遺伝子情報は何処で手に入れましたか?」
ティナは、正直に犯行現場から入手した旨を答える。仮面の男は続けて、
「あの遺伝子を分析した結果とティナさんの考えを教えてください。」
と、丁寧な口調でティナに問いかけた。
ティナは、あの遺伝子が人類にとって希望になると旨と人工的な遺伝子組み換えが行われている可能性が高い旨を、アシュレイ教授への情報提供をした部分を省き、仮面の男に伝えた。仮面の男は、ティナの説明を静かに聞いていた。そして、仮面の男はティナに対して、
「ティナさんはこの遺伝子の持ち主に興味がありますか?」
ティナは予想外の質問に少し戸惑ったが、遺伝子への飽く無き探究心から
「はい!何か知っているのであれば、教えて欲しい!」
と即答した。先程までの恐怖はもう消えていた。仮面の男は、
「あの遺伝子の主は私です!」
と、静かに答えた。ティナは予想外の展開に驚きを隠せなかった。ティナは、
「じゃあ…あの…あの事件の犯人は…」
と、声を震わせながら仮面の男を見る。仮面の男は、
「はい。私がやりました。」
と、さらりと言った。ティナは先程まで意気揚々と喋っていた自分に後悔した。ティナは犯人に捜査結果を全て提供していたのである。そんな自責の念を抱いているティナに仮面の男は、
「この事を知っているのは、ティナさんだけですか?」
と、聞いた。ティナはその質問から、自身とアシュレイ教授との身の危険を感じ、何も言えないでいた。仮面の男は、そんな戸惑いのあるティナの表情から何かを読み取ると、仮面の男は
「しゃべる気が無いのですね。私は女性を壊すのが大好きなんですよ。ありがとう。楽しみが増えました。」
と泣き顔の仮面をティナの目の前まで近づけながら、不気味な口調で言う。ティナは
「ごめんなさい。言います!言います!ヤメテェェ!」
と、叫んだ。すると、仮面の男はティナの左手甲を優しく触りだした。ティナは縮み上がりながら、
「アシュレイ教授!ラコルド大学のアシュレイ教授に意見が聞きたくて、資料を送りました!」
と叫ぶ。仮面の男は、
「わかりました。ありがとうございます。」
と、言うとティナの左手を離した。ティナは、
「お願いします!もう解放してください。」
と、仮面の男に懇願する。しかし、仮面の男は首を横に振り、
「ティナさんをこのまま解放する訳にはいきません。だって、私はあなたをぐちゃぐちゃに壊したくなっちゃいました!」
と、ティナの頭を撫でながら言う。そして、仮面の男はティナの衣服を破り捨てた。ティナの美しい乳房が露わになった。仮面の男は、
「美しいです。ティナさんの乳房は美しいですね。」
と、ティナの乳房を弄りながら言う。
「ヒィィィ!ヒィィィ!」
ティナは生きている心地がしなかった。しかし、なんとも言えない快楽が乳首からティナを惑わせる。
仮面の男がティナの乳首を短剣で弄んでいると、ティナの乳首はティナの意思と反して、勃起を始めた。仮面の男は
「あれ?ティナさんの乳首、硬くなってきましたね。」
と、ティナの乳首を指で触りながら言うと、仮面の男は懐からピアスを取り出した。そして、なんの躊躇もなく、ティナの乳首にそのピアスを突き刺した。ティナは、
「イタイ!ヒィィィ!」
と、喚いた。仮面の男は、痛みで暴れるティナを全くの意にも掛けず、ピアスを乳首に貫通させる。更にもう片方のティナの乳首にもピアスを突き刺した。ティナは、
「もうイヤァァ!もうイヤァァァ!」
と大粒の涙を流しながら泣き叫ぶ。すると、仮面の男は貫通したばかりのティナの乳首ピアスを指で弾く。ティナはその行為に痛みを感じるが、同時に居心地の悪い快楽も感じてしまった。ティナは初めて体験する快楽に戸惑いを感じていると、仮面の男は、
「そういえば、ティナさんは男性経験がまだ無かったんですよね!臭いでわかりますよ。」
ティナはどんな反応をすれば良いかわからず、下を向いたままであった。仮面の男は、
「大丈夫ですよ。何も恥ずかしいことではありませんから。」
と言うと、ティナの下半身の衣服も破り捨てる。仮面の男はティナの太ももを優しく撫でる。ティナは自分の身体の反応に戸惑いを隠せなかった。仮面の男はティナの陰門に手を伸ばした。ティナは身動きが出来無いことを良いことに、無抵抗で仮面の男の振る舞いを受け入れた。仮面の男の指はティナの陰核に触れる。すると、自然とティナの身体がビクビクと反応する。ティナは性欲とはほぼ無いに等しい生活を送っている。マスターベーションも年に1~2回程度である。そんなティナであるが、仮面の男の指での愛撫にはこれまでに無いほどの快楽を感じていた。ティナは懸命に声を出さないように堪えていたが、それも限界であった。
「あっ…あぁ…あぁ…」
ティナから甘い声が漏れた。仮面の男の指でも愛撫は絶妙な力加減でティナの陰核に触れる。経験の乏しいティナにはとても堪えられるものでは無かった。すると、
「あっ…あっ…ダメ…あぁあぁあぁ…」
と、ティナは仮面の男の指で絶頂に達した。ティナはこれまでに無い程の深い絶頂に身体がビクビクと痙攣してしまっている。仮面の男は、恍惚な顔をしているティナの頬を撫でながら、更にティナの陰核を愛撫する。これもティナには初めての体験であった。絶頂に達したばかりの陰核に更に追い打ちのような愛撫にティナは発狂した。
「ダメェ!もうムリ!あっ!あっ!ああぁぁぁ!」
ティナはまたしても絶頂してしまう。先程開けたニップルピアスもビクンビクンと震えている。そんな敏感になっているニップルピアスを、仮面の男は指で軽く弾く。ティナは、
「ヒィィ!今はダメ!またイッちゃう!またイッちゃう!」
と、懸命に仮面の男に止めるように懇願するが、仮面の男は止める訳が無く、
「あっ!あっ!あぁぁ!あぁぁ…」
と、ティナは乳首で達するのであった。仮面の男は、
「だいぶ温まって来ましたね!」
と言うと、ティナを拘束している縄を切る。そして、ティナの両膝を抱えると、櫓立ちの配置に着く。
「やめて!もうやめて!」
と、ティナは言葉ではもちろん拒否をするが、内心では想像を絶するであろう快楽に期待していた。仮面の男は、
「最初は痛いですよ。でも、すぐに良くなりますから。」
と、ティナに優しく言う。ティナも仮面の男のその言葉に観念したのか、先程のような恍惚とした表情で、目の前の泣き顔の仮面を見つめる。仮面の男は、ティナの陰門に自身の滾った陰茎を挿入した。仮面の男の愛撫がやはり良かったのであろう。ティナの陰門は想像以上に潤っており、初めてとは思えない程、仮面の男の陰茎を滑らかに飲み込んでいく。仮面の男のピストンが始まった。ティナは、
「あん!ダメ!その気持ちイイ!あぁぁ!」
と、最初こそ少し痛がったが、数分もすると甘い声で鳴き始めた。
(パンパンパンパンパンパンパンパン)
と、仮面の男の無尽蔵な体力から繰り出されるピストンは、先程までヴァージンであった女性に対して行うものでは無い。
「イイネ!初物は!締まってますね!」
と、仮面の男は目の前で恍惚としているとティナに向かって声を掛ける。ティナも仮面の男の陰茎がというよりか、やはり仮面の男の絶妙な力加減が良いのであろう。いつの間にか、仮面に男に肩を回し、その泣き顔の仮面を舐め回す有り様であった。仮面の男はそんなティナの変貌に気を良くしたのか、
「イイネ!ティナさん!もっともっと続けますよ。」
と、ピストンの勢いが増していく。
(パンパンパンパンパンパンパンパン)
仮面の男の激しいピストン音が部屋中に響き渡る。
「ヒィィィ!イッてるぅぅ!イッてるよぉぉ!」
と、ティナはほんの数時間前まで、異性とは無縁の生活をしていた者とは思えない程の乱れっぷりであった。しかし、急激な快楽からの疲労は、ティナの精神と肉体を侵食していった。そして、
「ダメ!もうダメ!うわぁぁぁぁ…うっ…うっ…」
と、ティナは叫びながら失神してしまった。仮面の男は陰茎をティナの陰門から抜いた。
(ビシャァァァ!)
と、ティナの陰門から分泌液が勢いよく流れ出た。仮面の男は気絶したティナを先程の肘掛け椅子に座らせると、縄で丁寧に手足を縛り上げた。そして、ティナの左頬を軽く叩いた。ティナは目を覚ました。ティナは自分が再び肘掛け椅子に拘束されていることに不安を感じていたが、目の前にいる仮面の男への恐怖感は以前よりは無く、むしろ愛おしい感情さえ芽生えていた。そして、目の前の丸テーブルと、その上に置いてある輪っか状の器具と禍々しい雰囲気の黒い短剣に気がついた。
「え?なにこれ?」
と、ティナは恐怖を感じていた。仮面の男は禍々しい雰囲気の黒い短剣を握る。その短剣の刃は真っすぐの直刀になっており、刃先は鋭そうだった。ティナ自身も職場で刃物ぐらいは使うので、刃物自身に恐怖心は無かった。しかし、この仮面の男が持つ短剣だけは何か特別であった。ティナは、
「何それ!やめて!怖い!怖いよ!」
と叫ぶ。仮面の男はティナの左手小指を優しく触った。ティナは恐怖から身体がブルブルと震えだした。すると突然、仮面の男はティナの左手小指をその短剣で突き刺した。
「ギャァァァ!」
とティナは叫んだ。仮面の男は叫ぶティナの顔をじっと眺める。ティナは、
「やめて!お願い!抜いて!」
と、仮面の男に懇願する。仮面の男は短剣を抜くと、ティナの左手薬指を突き刺す。
「ギャァァァ!ちょっと待って!痛いぃぃ!」
と、ティナは何故こんなことをされるのか理解出来ていない様子である。仮面の男は、
「あなたはもう用済みですので、ここで処分します。もちろんじっくり時間をかけてね。」
と、唐突に言う。ティナは、
「イヤだ!イヤだ!もうやめて!まだ死にたくないぃぃ!」
と、泣き叫ぶ。仮面の男は、ティナの左手を何度も短剣でを突き刺した。ティナは短剣が左手に突き刺さる度に、悲鳴を上げながら、手足をバタつかせた。そして、ティナは
「もうやめてぇぇぇ!お願いしますぅぅ!もうやめてぇぇぇ!」
と、仮面の男に懇願する。仮面の男は、
「この短剣は私のお気に入りでしてね。大丈夫!過去の失敗から、致命傷は与えられないように改造していますから。」
と言うと、今度はティナの右手に短剣を突き刺す。
「ギャァァァ!痛いぃぃ!痛いぃぃ!」
ティナは泣き叫ぶ。仮面の男は、
「大丈夫ですよ。ほら血も止まっているでしょ!痛いだけ!痛いだけ!」
と、ティナに言う。ティナは仮面の男に言われるがまま自分の両手を見た。すると、確かに短剣で刺された箇所からは出血が無かった。仮面の男は、
「この短剣は、見る者を恐怖に陥れ、痛みだけを与える魔法の短剣です。」
と、ティナに説明した。ティナは仮面の男の言っていることが理解できなかったが、自分の両手の出血量を見ると、その非現実さを納得せざるを得なかった。すると、仮面の男はその短剣でティナの乳房を
切りつけた。
「ギャァァァ!痛いぃぃ!」
ティナは悲鳴を上げた。仮面の男はティナの悲鳴に気を良くしたのか、更に腕や首筋に短剣で切り込みを入れていく。
「ギャァァァ!やめてぇぇ!痛いぃぃ!もうやめてェェ!」
ティナは泣き叫び、仮面の男に中断を懇願するが、仮面の男は止めるはずもなかった。そして、仮面の男はティナのニップルピアスを短剣でつつく。
「イヤァァァ!イヤァァァ!」
ティナは全身の痛みと短剣への恐怖から、悲鳴を上げながら失禁した。仮面の男は、
「あらあら、よく漏れますね。さっきはあんなに締まってたのにね。」
と言うと、ティナの下腹部に短剣で切り込みを入れる。ティナは、
「うわぁぁぁ!もうダメ!もうダメ!」
と泣き叫ぶが、下腹部を見ると出血は無かった。仮面の男は、
「ね?だから、痛みだけだってば!いっぱい傷つけてあげるからね!」
と、ティナに優しく言うと、更に下腹部に切り込みを入れると、ティナの下腹部に『☓』印の切り傷が出来た。ティナは自分の下腹部を見ると、
「ひどい…ひどい…こんな姿…もう…」
と、言いながら泣き出した。仮面の男は、次に輪っか状の器具をティナの頭に嵌める。その器具が頭部に触れるとひんやりと冷たく、ティナの恐怖心を煽った。そして、仮面の男は、ティナの頭に嵌っている器具についたネジを丁寧に回し始めた。すると、ティナは頭部に激痛を感じた。どうやら頭に嵌っている器具から釘がティナの頭部に刺さっているようだ。ティナは、
「痛いぃぃ!痛いぃぃ!もうヤダァァァ!」
と叫ぶが、仮面の男はネジを回し続けた。そして、仮面の男はティナの頭髪を撫でながら、
「そうそう。情報提供には感謝しますよ。ティナさんの考えはほとんど当たっています。とても頭脳明晰ですね。その脳みそを直接見たくなりました。」
と言うと、再びネジを回し始めた。ティナは仮面の男のその発言を聞くと、
「ギャァァァァア!まだ死にたくない!イヤァァ!」
と、泣き叫ぶ。仮面の男は、
「どんな形をしているのかな?早く見てみたい!」
と、言いながらネジを回わす手を早めた。すると、ティナは
「ギャッ…あっ…うっ…ハギャッ…うっ…」
と、意味不明な言葉を発し始めると、白目を向いた。そして、
(バギッバギッバギッ)
と、ネジがティナの頭蓋骨を割る音がした。仮面の男は、そこから丁寧にネジを調整していく。仮面の男の絶妙な微調整を念入りに行うと、仮面の男はティナの頭に嵌っている器具を横に回した。
(ミシミシミシ)
と音が出る。そして、仮面の男はティナの頭の器具を頭蓋骨ごと上に引き抜く。ティナの頭蓋骨は剥がれると、ティナの綺麗な脳みそが出てきた。仮面の男は、
「やっぱり綺麗ですね!ティナさん!あなたの脳みそはとても綺麗です!」
と、ティナの肩を叩きながら言った。ティナは失神しており、身体がピクピクと痙攣している。仮面の男はティナの脳を指でツンツンと突付きながら、
「ティナさーん!聞こえますか?」
と、いたずらっぽく質問する。すると、ティナの口はブツブツと動き始めた。仮面の男はそれを見ると、別の部位にも触れていく。すると、先程とは違った反応をするティナを見て、仮面の男は楽しんだ。そして、仮面の男はツールロールからメスを取り出すと、ティナの脳みそに繋がっている神経をすべて切ると、ティナの脳みそを取り上げた。そして、そのまま丸テーブルに置いた。仮面の男は、
「イイネ。イイネ。」
と呟くと、ティナの脳を叩き潰した。
 第二都市ラコルドの捜査局は、今までに無い程に慌ただしかった。今朝頃、2つの小型ダンボールが送られてきた。そのダンボールの内の一つは、科学分析官であるティナの頭部が入っていた。そして、もう一つのダンボールにはラコルド大学のアシュレイ教授の頭部が入っており、2つの頭部は頭蓋骨の上部が切断されており、脳が綺麗に取り除かれていた。ダンボールの送り主には、『クライより絶望を込めて』と書かれていた。第二都市始まって以来の凶悪事件に、ラコルド捜査局の上層部は、王都特別捜査本部への捜査協力を要請した。
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