68 / 82
68.マウノ、護衛艦艇を分割する
しおりを挟む
マウノがアルバン三世に謁見してから半年後、ガリア王国はイスファハーン帝国に宣戦布告する。
アルバン三世は、大軍を直率して親征する。
大軍が動く以上、大量の物資が必要になる道理であるが、それを兵に携行させては機動力が削がれることとなる。
そこでマウノの船団が運搬することとなる。
物資の運搬の負担から解放されたガリア王国軍は、高い戦闘力を発揮して快進撃を続け、イスファハーン帝国内の港を2つ攻略し、3つ目の港ケルマーンを攻囲するに至った。
無論、イスファハーン帝国も手をこまねいて見ていただけではない。情報を収集し分析、ガリア王国軍快進撃の理由を突き止めている。
理由が判明した以上、対策を打つのは当然である。
「前方左舷側に艦隊。」
船団の先頭に位置する「ヴォレ」号で、見張り員がマストの上から叫ぶ。
「間違いないか?」
船長が見張り員に確認する。
「先頭の船のマストに掲げられている旗はイスファハーンのものです。」
「予想通り、イスファハーンの艦隊が現れました。」
船長は、マウノに報告する。
「……来たか。」
マウノは、短くつぶやく。
初の実戦に臨むマウノの内心には、恐怖の嵐が吹き荒れている。
それを悟られぬようにするために、無表情を保つことに注力しており、結果として口数が少なくなっている。
「ローレンツ候、敵艦隊ですぞ。いかに対処されますか?」
副司令官のサルヴェール男爵が声をかけてくる。
艦隊戦の指揮などやったことのないマウノに、アルバン三世が補佐役としてつけてくれた海軍の軍人だ。
男爵でしかない自分を引き立ててくれたと、アルバン三世に恩義を感じ、忠誠を尽くすようになっている。
ただ、ダミアンと異なり、侯爵の地位にあるマウノに敬意は払っている。
「数は?」
マウノは時間稼ぎの質問をする。
「数知らせっ!」
サルヴェールがマストに向かって叫ぶ。
「敵艦船数、80隻!」
返答はマウノの耳にも入っている。
「80隻、予測されるイスファハーン艦隊は100隻ですから、ほぼ全力ですな。」
「サルヴェール男爵、陛下の指示に従う。我が船団の戦闘艦艇は50隻。指揮いかんで勝てぬこともあるまいが、無理は禁物だ。」
「かしこまりました。船団の進路を西南西に変更します。」
サルヴェールは、出現したイスファハーンの艦隊と離れる進路を提案する。
「そうせよ。」
「了解、船団進路西南西!」
サルヴェールの指示でマストに信号旗が上がり、同時に旗艦である「ヴォレ」号の進路が西南西に変わる。
発見された敵艦隊から遠ざかる方向に進むことに、マウノは内心で胸をなでおろす。
「サルヴェール男爵、一昨日イスファハーンの索敵艦が触接してきたことは報告済みなのであろう。」
「はい。通報のため、快速の艦を複数派遣しております。」
「なら、陛下の艦隊も動いてくれているはずだな。」
「はい。ですが・・・・・・。」
即座にこの場に駆けつけてくれるわけではない。
イスファハーンの艦隊を撃滅するために向かってきているのは間違いないが、風向きなどの問題があるのだ。
ガリア王国の主力艦隊到着までは、鈍足の輸送船を守らねばならない。
イスファハーン艦隊は、鈍足の輸送船を中心とするマウノ指揮下の船団にじりじりと近寄ってくる。
振り返るたびに大きさを増すイスファハーンの艦隊を見て、マウノはとんでもないことを口にした。
「ええい、いっその事この船でイスファハーン艦隊のことを報告に上がるべきだった。」
自身の安全だけを考えたマウノの発言に、サルヴェールを始めとする軍人たちが唖然とする。
「おかしなことではあるまい。この船団で一番早いのは、『ヴォレ』号だ。」
「それは、戦闘艦の中では、ということです。補助任務にあたる小型艦には負けます。」
「どうかな、小型艦の戦闘力は低い。ひょっとしたら、イスファハーンの艦隊に捕捉され撃沈されているかもしれん。いやされているのではないか?」
サルヴェールは、げんなりした表情になるのを必死に押しとどめた。
イスファハーンの偵察艦に触接されて以降、何かあれば逃亡しようとするマウノにサルヴェールはうんざりしている。
兄の跡を継いで侯爵になったのだから、相応の振る舞いをして欲しいぜ。
軍人として、自身が護衛している輸送船団がガリア王国軍にとって重要なものであることは承知している。
イスファハーン帝国内に侵攻し、現地での物資調達が思うようにいかない現在、この船団が運ぶ物資がガリア王国軍を支えるに必要不可欠なのだ。
万が一この物資がケルマーンを攻囲しているガリア王国軍に届かなければ……。
「ローレンツ候、通報のための艦は複数出しております。その全てを捕捉撃沈するのは、極めて困難です。必ず、主力艦隊は来援します。」
「それはいつだ?」
「それは……。」
そこまでわかるはずもない。
「必ず、参ります。それを落ち着いてお待ち下さい。」
「返事になっておらん。いつ来るのか?と私は聞いたのだ。」
わかるかッそんなもんッ!!
そう怒鳴ってやろうか、とサルヴェールが思った時、マストの上から大声が響いた。
「北北東に艦隊出現!」
「敵の新手ではないか?」
マウノの表情がいよいよ情けないものになる。
しっかりしてくれ、と思いながらサルヴェールは、見張り員に怒鳴る。
「新たな艦隊が敵か味方かわかるか!?」
おそらくは……。
「先頭の艦に我が海軍の旗が見えます!」
「救援か!?」
表情がころころ変わるお方だ。
サルヴェールはあきれてしまう。
貴族たるもの泰然自若としてほしいもんだぜ。
「主力艦隊が到着したようです。ローレンツ候、進路を南西に変更し、ガリア王国軍が確保している港町サーリーを目指しましょう。」
そんなことを考えながらもサルヴェールは、マウノに進言する。
「いいだろう。ただ護衛艦艇のうち30隻を置いていきたい。」
「なんですと?」
6割の艦艇をおいていくだと?
「ガリア王国艦隊も80隻。ここに30隻の増援があれば有利に戦えるだろう。位置的にも敵を挟撃できるだろうしな。」
言っていることに間違いはないが。
「ローレンツ候、まだ敵がいないとは限りません。護衛艦艇は割くべきではないと考えます。」
「なに、イスファハーンの残る艦艇は20隻くらいだろう。こちらも20隻残すのだから、むざむざ負けることはあるまい。」
そうだがな、あんたそれで平気なのか?
「30隻残留させよう、指揮官はテナール男爵に委ねる。」
「せめて20隻にしましょう。」
「20隻でいいだろうか?陛下は文句を言わぬだろうか?」
陛下のご機嫌取りかよ。
「言いますまい。陛下は、船団の無事の到着を強くお望みなのですから。新造艦などでこちらの予想以上に艦艇を保有する可能性があるのですから。」
「そうか。なら残留は20隻にしよう。」
サルヴェールは、胸をなでおろした。
30隻もあれば伏兵があっても対応は難しくない。
アルバン三世は、大軍を直率して親征する。
大軍が動く以上、大量の物資が必要になる道理であるが、それを兵に携行させては機動力が削がれることとなる。
そこでマウノの船団が運搬することとなる。
物資の運搬の負担から解放されたガリア王国軍は、高い戦闘力を発揮して快進撃を続け、イスファハーン帝国内の港を2つ攻略し、3つ目の港ケルマーンを攻囲するに至った。
無論、イスファハーン帝国も手をこまねいて見ていただけではない。情報を収集し分析、ガリア王国軍快進撃の理由を突き止めている。
理由が判明した以上、対策を打つのは当然である。
「前方左舷側に艦隊。」
船団の先頭に位置する「ヴォレ」号で、見張り員がマストの上から叫ぶ。
「間違いないか?」
船長が見張り員に確認する。
「先頭の船のマストに掲げられている旗はイスファハーンのものです。」
「予想通り、イスファハーンの艦隊が現れました。」
船長は、マウノに報告する。
「……来たか。」
マウノは、短くつぶやく。
初の実戦に臨むマウノの内心には、恐怖の嵐が吹き荒れている。
それを悟られぬようにするために、無表情を保つことに注力しており、結果として口数が少なくなっている。
「ローレンツ候、敵艦隊ですぞ。いかに対処されますか?」
副司令官のサルヴェール男爵が声をかけてくる。
艦隊戦の指揮などやったことのないマウノに、アルバン三世が補佐役としてつけてくれた海軍の軍人だ。
男爵でしかない自分を引き立ててくれたと、アルバン三世に恩義を感じ、忠誠を尽くすようになっている。
ただ、ダミアンと異なり、侯爵の地位にあるマウノに敬意は払っている。
「数は?」
マウノは時間稼ぎの質問をする。
「数知らせっ!」
サルヴェールがマストに向かって叫ぶ。
「敵艦船数、80隻!」
返答はマウノの耳にも入っている。
「80隻、予測されるイスファハーン艦隊は100隻ですから、ほぼ全力ですな。」
「サルヴェール男爵、陛下の指示に従う。我が船団の戦闘艦艇は50隻。指揮いかんで勝てぬこともあるまいが、無理は禁物だ。」
「かしこまりました。船団の進路を西南西に変更します。」
サルヴェールは、出現したイスファハーンの艦隊と離れる進路を提案する。
「そうせよ。」
「了解、船団進路西南西!」
サルヴェールの指示でマストに信号旗が上がり、同時に旗艦である「ヴォレ」号の進路が西南西に変わる。
発見された敵艦隊から遠ざかる方向に進むことに、マウノは内心で胸をなでおろす。
「サルヴェール男爵、一昨日イスファハーンの索敵艦が触接してきたことは報告済みなのであろう。」
「はい。通報のため、快速の艦を複数派遣しております。」
「なら、陛下の艦隊も動いてくれているはずだな。」
「はい。ですが・・・・・・。」
即座にこの場に駆けつけてくれるわけではない。
イスファハーンの艦隊を撃滅するために向かってきているのは間違いないが、風向きなどの問題があるのだ。
ガリア王国の主力艦隊到着までは、鈍足の輸送船を守らねばならない。
イスファハーン艦隊は、鈍足の輸送船を中心とするマウノ指揮下の船団にじりじりと近寄ってくる。
振り返るたびに大きさを増すイスファハーンの艦隊を見て、マウノはとんでもないことを口にした。
「ええい、いっその事この船でイスファハーン艦隊のことを報告に上がるべきだった。」
自身の安全だけを考えたマウノの発言に、サルヴェールを始めとする軍人たちが唖然とする。
「おかしなことではあるまい。この船団で一番早いのは、『ヴォレ』号だ。」
「それは、戦闘艦の中では、ということです。補助任務にあたる小型艦には負けます。」
「どうかな、小型艦の戦闘力は低い。ひょっとしたら、イスファハーンの艦隊に捕捉され撃沈されているかもしれん。いやされているのではないか?」
サルヴェールは、げんなりした表情になるのを必死に押しとどめた。
イスファハーンの偵察艦に触接されて以降、何かあれば逃亡しようとするマウノにサルヴェールはうんざりしている。
兄の跡を継いで侯爵になったのだから、相応の振る舞いをして欲しいぜ。
軍人として、自身が護衛している輸送船団がガリア王国軍にとって重要なものであることは承知している。
イスファハーン帝国内に侵攻し、現地での物資調達が思うようにいかない現在、この船団が運ぶ物資がガリア王国軍を支えるに必要不可欠なのだ。
万が一この物資がケルマーンを攻囲しているガリア王国軍に届かなければ……。
「ローレンツ候、通報のための艦は複数出しております。その全てを捕捉撃沈するのは、極めて困難です。必ず、主力艦隊は来援します。」
「それはいつだ?」
「それは……。」
そこまでわかるはずもない。
「必ず、参ります。それを落ち着いてお待ち下さい。」
「返事になっておらん。いつ来るのか?と私は聞いたのだ。」
わかるかッそんなもんッ!!
そう怒鳴ってやろうか、とサルヴェールが思った時、マストの上から大声が響いた。
「北北東に艦隊出現!」
「敵の新手ではないか?」
マウノの表情がいよいよ情けないものになる。
しっかりしてくれ、と思いながらサルヴェールは、見張り員に怒鳴る。
「新たな艦隊が敵か味方かわかるか!?」
おそらくは……。
「先頭の艦に我が海軍の旗が見えます!」
「救援か!?」
表情がころころ変わるお方だ。
サルヴェールはあきれてしまう。
貴族たるもの泰然自若としてほしいもんだぜ。
「主力艦隊が到着したようです。ローレンツ候、進路を南西に変更し、ガリア王国軍が確保している港町サーリーを目指しましょう。」
そんなことを考えながらもサルヴェールは、マウノに進言する。
「いいだろう。ただ護衛艦艇のうち30隻を置いていきたい。」
「なんですと?」
6割の艦艇をおいていくだと?
「ガリア王国艦隊も80隻。ここに30隻の増援があれば有利に戦えるだろう。位置的にも敵を挟撃できるだろうしな。」
言っていることに間違いはないが。
「ローレンツ候、まだ敵がいないとは限りません。護衛艦艇は割くべきではないと考えます。」
「なに、イスファハーンの残る艦艇は20隻くらいだろう。こちらも20隻残すのだから、むざむざ負けることはあるまい。」
そうだがな、あんたそれで平気なのか?
「30隻残留させよう、指揮官はテナール男爵に委ねる。」
「せめて20隻にしましょう。」
「20隻でいいだろうか?陛下は文句を言わぬだろうか?」
陛下のご機嫌取りかよ。
「言いますまい。陛下は、船団の無事の到着を強くお望みなのですから。新造艦などでこちらの予想以上に艦艇を保有する可能性があるのですから。」
「そうか。なら残留は20隻にしよう。」
サルヴェールは、胸をなでおろした。
30隻もあれば伏兵があっても対応は難しくない。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
【完結】悪役令嬢は婚約破棄されたら自由になりました
きゅちゃん
ファンタジー
王子に婚約破棄されたセラフィーナは、前世の記憶を取り戻し、自分がゲーム世界の悪役令嬢になっていると気づく。破滅を避けるため辺境領地へ帰還すると、そこで待ち受けるのは財政難と魔物の脅威...。高純度の魔石を発見したセラフィーナは、商売で領地を立て直し始める。しかし王都から冤罪で訴えられる危機に陥るが...悪役令嬢が自由を手に入れ、新しい人生を切り開く物語。
「君の魔法は地味で映えない」と人気ダンジョン配信パーティを追放された裏方魔導師。実は視聴数No.1の正体、俺の魔法でした
希羽
ファンタジー
人気ダンジョン配信チャンネル『勇者ライヴ』の裏方として、荷物持ち兼カメラマンをしていた俺。ある日、リーダーの勇者(IQ低め)からクビを宣告される。「お前の使う『重力魔法』は地味で絵面が悪い。これからは派手な爆裂魔法を使う美少女を入れるから出て行け」と。俺は素直に従い、代わりに田舎の不人気ダンジョンへ引っ込んだ。しかし彼らは知らなかった。彼らが「俺TUEEE」できていたのは、俺が重力魔法でモンスターの動きを止め、カメラのアングルでそれを隠していたからだということを。俺がいなくなった『勇者ライヴ』は、モンスターにボコボコにされる無様な姿を全世界に配信し、大炎上&ランキング転落。 一方、俺が田舎で「畑仕事(に見せかけたダンジョン開拓)」を定点カメラで垂れ流し始めたところ―― 「え、この人、素手でドラゴン撫でてない?」「重力操作で災害級モンスターを手玉に取ってるw」「このおっさん、実は世界最強じゃね?」とバズりまくり、俺は無自覚なまま世界一の配信者へと成り上がっていく。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる