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72 マウノ、最期の時
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「馬鹿な……。」
マウノは、さすがに土石流に気を奪われてしまった。
そのせいでリクを踏みつけている力が弱まる。
それを見逃すはずもなく、リクは渾身の力で頭を上げ体を起こしてマウノから逃げる。
土石流の向かってくる方向へ。
「あ、兄貴?」
「何をやっている!早く何とかしろ!」
思わず硬直してしまったマウノにダミアンが怒鳴る。
「何とかしろと?」
「土の壁を作ってあの土石流を防ぐとかしたらどうだ。」
「無茶を言うな!」
そう怒鳴り返して、マウノは跳躍しリノ杉の枝に飛び乗る。
「マ、マウノ?」
「土石流を防ぐような『グレート・ウォール』を作るような魔力は残っていない。木を登るなりして各人勝手に逃げろ!」
万全の状況でも無理だ。あんな土石流を防ぐような「グレート・ウォール」を作るなど不可能だ。
ダミアンや護衛達の悲鳴や怒声、罵声を聞き流しながらマウノは、土石流に向かったリクを見つめる。
どうやって兄貴はしのぐつもりだ?
マウノは、リクが死ぬ気だとは思っていない。そんな兄でないことは、長い付き合いで承知している。
何か考えがあってのことだ。
マウノが見つめる中でリクは、土石流に向かって跳躍し、流されているリノ杉に飛び乗る。
リクは、飛び乗ったリノ杉を足場に再度跳躍し、別のリノ杉に飛び移る。
「まさか、ああやってしのぐつもりか。」
自分にはできない。
土石流の目に見える表面など、一瞬で変化する。それに対処して逃げられる場所を探すなど不可能だ。
屋敷に引きこもり事業などにいそしんでいた自分には。
そうしている間にもマウノの方に土石流は迫ってくる。
「やむを得んか。」
マウノは「フライ・エア」を唱え、宙に浮きマントを脱ぎ捨てた。
やりたくはない。危険なのは承知しているが、こうするしかない。
次の瞬間マウノが乗っていたリノ杉が迫ってきた土石流になぎ倒される。
「ひぃぃぃっ。」
「うわぁぁっ!」
「誰か助け……。」
ダミアンや護衛達の悲鳴が嵐の中マウノの耳に入る。
それに対しマウノは何もできない。できることなどない。
仮に「フライ・エア」で助けに行こうとしても土石流のスピードの方が速い。向かったところで追いつくことすらできないだろう。
それに、彼らを引き上げたとしても。
「クッ。」
周囲のリノ杉が全て土石流になぎ倒され開けた瞬間、嵐がマウノを襲う。
体が嵐を受け、マウノを舞い上げる。
「くそ……。」
幸運なのは理解している。風向きいかんでは逆に土石流に叩き込まれることもあるのだから。
「フライ・エア」は飛行魔術だが、風の影響を受けないわけではない。今のような強風の下ではなおのことだ。
ある程度は魔力を放出することで飛行状態を制御できるが、儀式で魔力を使ったマウノにその余裕はない。
この状況では、マウノ一人どうなるかわからず、ダミアン達を助けても共倒れになる可能性の方が高い。
マウノは、幾度となく強風にあおられ、その度に高度が急上昇急下降を繰り返す。
一度ならず土石流に突っ込みかけ、魔力を放出することで回避する。
そうしながら、マウノは山頂の方を目指す。
だが、それもいつまでも続けられなかった。
儀式で魔力を消耗していたマウノは、とうとう力尽きてしまう。
「くそがぁっ!」
だが、マウノはまだ幸運だったのかもしれない。
山頂の方を目指していたおかげで、土石流の勢いが弱まったところに落ちたのだから。
高度もあおられて降下していたのもあって、マウノは大けがすることもなく落下した。
泥濘にまみれたが、それくらいは甘受すべきだろう。
わずかに流れたが、溺死することも生き埋めになることもなく、マウノは泥の中であえぎながら、仰向けになる。
「マウノ、生きていたか。」
「!」
突然、マウノの視界に忘れもしない兄の顔が現れた。
「き、貴様。」
あえぎながらであったが、マウノは魔石の指輪をはめた右人差し指を、リクに突きつけようとする。
「遅い。」
それより早くリクは、無限爪を振るっていた。
「ぎゃぁっ!」
マウノの右人差し指が泥濘の中に転がる。
「お、俺の指、俺の指が。」
「指くらいなんだ。」
リクの声は冷たく重い。
兄貴、こんな声出せるのか。
現れた時の能天気さは、どこに行ったのか。
「お前の指示で切り刻まれた人々は、もっと痛かっただろうよ。」
「な、何の……。」
そう言いながら左手で指輪を取ろうとする。
その左手をリクは、情け容赦なく手首から切り落とした。
「ヒィィぃ!」
「とぼけるな、土石流の中に人骨が多数あった。魔獣だけでなくローレンツ家の山に住もうとした難民を、お前殺して刻んで儀式の素材にしたな。」
マウノは観念した。
「それの何が悪い!何も産まない奴らだ。素材にしてやって感謝して欲しい……。」
途中でリクがマウノを蹴り飛ばした。
「そんな彼らを生産者に変える。それが領主だろう!」
「知るか!」
「何が知るか!、だ。そうやって税を取れるようにする。それがわからないお前じゃないと思ったから、反撃せず逃げたのに。」
マウノに言い返す言葉がなかった。
リクの言う通りだ。難民を受け入れ、稼ぐ力を持たせて税収の向上を図る方がいい。
「兄としての最低限の情けだ。言い残す言葉はあるか?」
「やっぱり俺を殺すのか?」
「当たり前だ。お前を逃がすと面倒なことになる。」
「クソッ、土石流さえなければ。」
「お前、土石流が自分のせいじゃないと思っている?」
リクは、マウノの想定外のことを口にした。
「俺のせいだと?嵐を俺が呼んだとでも言いたいのか?」
「違う。リノ杉だけにして、森の保水力を奪ったのが原因だ。」
「何故だ?リノ杉だけとは言え、ちゃんと植林もした。魔術を使ってだが、それを成育させている。」
魔術を使っての成育が悪いと言いたいのか?
「話を聞け。リノ杉もそうだが、杉は保水力が低い。ブナなどに及ばないのさ。」
「なんだって。」
「だから、リノ杉だけの植林計画に僕も父さんも反対した。こんな風に山崩れを起こす可能性が上がるからな。」
「そんな……初めて聞く……。」
「お前は、僕や父さんを否定して言うこと聞かなかった。耳にはしても頭に入っていないのさ。」
確かに父や兄の言うことを聞かず、父のエルフとしての教育も受けなかった。
それがこの苦境を招いたのか。
「もういいな。」
それがマウノが最後に聞いたリクの声だった。
マウノは、さすがに土石流に気を奪われてしまった。
そのせいでリクを踏みつけている力が弱まる。
それを見逃すはずもなく、リクは渾身の力で頭を上げ体を起こしてマウノから逃げる。
土石流の向かってくる方向へ。
「あ、兄貴?」
「何をやっている!早く何とかしろ!」
思わず硬直してしまったマウノにダミアンが怒鳴る。
「何とかしろと?」
「土の壁を作ってあの土石流を防ぐとかしたらどうだ。」
「無茶を言うな!」
そう怒鳴り返して、マウノは跳躍しリノ杉の枝に飛び乗る。
「マ、マウノ?」
「土石流を防ぐような『グレート・ウォール』を作るような魔力は残っていない。木を登るなりして各人勝手に逃げろ!」
万全の状況でも無理だ。あんな土石流を防ぐような「グレート・ウォール」を作るなど不可能だ。
ダミアンや護衛達の悲鳴や怒声、罵声を聞き流しながらマウノは、土石流に向かったリクを見つめる。
どうやって兄貴はしのぐつもりだ?
マウノは、リクが死ぬ気だとは思っていない。そんな兄でないことは、長い付き合いで承知している。
何か考えがあってのことだ。
マウノが見つめる中でリクは、土石流に向かって跳躍し、流されているリノ杉に飛び乗る。
リクは、飛び乗ったリノ杉を足場に再度跳躍し、別のリノ杉に飛び移る。
「まさか、ああやってしのぐつもりか。」
自分にはできない。
土石流の目に見える表面など、一瞬で変化する。それに対処して逃げられる場所を探すなど不可能だ。
屋敷に引きこもり事業などにいそしんでいた自分には。
そうしている間にもマウノの方に土石流は迫ってくる。
「やむを得んか。」
マウノは「フライ・エア」を唱え、宙に浮きマントを脱ぎ捨てた。
やりたくはない。危険なのは承知しているが、こうするしかない。
次の瞬間マウノが乗っていたリノ杉が迫ってきた土石流になぎ倒される。
「ひぃぃぃっ。」
「うわぁぁっ!」
「誰か助け……。」
ダミアンや護衛達の悲鳴が嵐の中マウノの耳に入る。
それに対しマウノは何もできない。できることなどない。
仮に「フライ・エア」で助けに行こうとしても土石流のスピードの方が速い。向かったところで追いつくことすらできないだろう。
それに、彼らを引き上げたとしても。
「クッ。」
周囲のリノ杉が全て土石流になぎ倒され開けた瞬間、嵐がマウノを襲う。
体が嵐を受け、マウノを舞い上げる。
「くそ……。」
幸運なのは理解している。風向きいかんでは逆に土石流に叩き込まれることもあるのだから。
「フライ・エア」は飛行魔術だが、風の影響を受けないわけではない。今のような強風の下ではなおのことだ。
ある程度は魔力を放出することで飛行状態を制御できるが、儀式で魔力を使ったマウノにその余裕はない。
この状況では、マウノ一人どうなるかわからず、ダミアン達を助けても共倒れになる可能性の方が高い。
マウノは、幾度となく強風にあおられ、その度に高度が急上昇急下降を繰り返す。
一度ならず土石流に突っ込みかけ、魔力を放出することで回避する。
そうしながら、マウノは山頂の方を目指す。
だが、それもいつまでも続けられなかった。
儀式で魔力を消耗していたマウノは、とうとう力尽きてしまう。
「くそがぁっ!」
だが、マウノはまだ幸運だったのかもしれない。
山頂の方を目指していたおかげで、土石流の勢いが弱まったところに落ちたのだから。
高度もあおられて降下していたのもあって、マウノは大けがすることもなく落下した。
泥濘にまみれたが、それくらいは甘受すべきだろう。
わずかに流れたが、溺死することも生き埋めになることもなく、マウノは泥の中であえぎながら、仰向けになる。
「マウノ、生きていたか。」
「!」
突然、マウノの視界に忘れもしない兄の顔が現れた。
「き、貴様。」
あえぎながらであったが、マウノは魔石の指輪をはめた右人差し指を、リクに突きつけようとする。
「遅い。」
それより早くリクは、無限爪を振るっていた。
「ぎゃぁっ!」
マウノの右人差し指が泥濘の中に転がる。
「お、俺の指、俺の指が。」
「指くらいなんだ。」
リクの声は冷たく重い。
兄貴、こんな声出せるのか。
現れた時の能天気さは、どこに行ったのか。
「お前の指示で切り刻まれた人々は、もっと痛かっただろうよ。」
「な、何の……。」
そう言いながら左手で指輪を取ろうとする。
その左手をリクは、情け容赦なく手首から切り落とした。
「ヒィィぃ!」
「とぼけるな、土石流の中に人骨が多数あった。魔獣だけでなくローレンツ家の山に住もうとした難民を、お前殺して刻んで儀式の素材にしたな。」
マウノは観念した。
「それの何が悪い!何も産まない奴らだ。素材にしてやって感謝して欲しい……。」
途中でリクがマウノを蹴り飛ばした。
「そんな彼らを生産者に変える。それが領主だろう!」
「知るか!」
「何が知るか!、だ。そうやって税を取れるようにする。それがわからないお前じゃないと思ったから、反撃せず逃げたのに。」
マウノに言い返す言葉がなかった。
リクの言う通りだ。難民を受け入れ、稼ぐ力を持たせて税収の向上を図る方がいい。
「兄としての最低限の情けだ。言い残す言葉はあるか?」
「やっぱり俺を殺すのか?」
「当たり前だ。お前を逃がすと面倒なことになる。」
「クソッ、土石流さえなければ。」
「お前、土石流が自分のせいじゃないと思っている?」
リクは、マウノの想定外のことを口にした。
「俺のせいだと?嵐を俺が呼んだとでも言いたいのか?」
「違う。リノ杉だけにして、森の保水力を奪ったのが原因だ。」
「何故だ?リノ杉だけとは言え、ちゃんと植林もした。魔術を使ってだが、それを成育させている。」
魔術を使っての成育が悪いと言いたいのか?
「話を聞け。リノ杉もそうだが、杉は保水力が低い。ブナなどに及ばないのさ。」
「なんだって。」
「だから、リノ杉だけの植林計画に僕も父さんも反対した。こんな風に山崩れを起こす可能性が上がるからな。」
「そんな……初めて聞く……。」
「お前は、僕や父さんを否定して言うこと聞かなかった。耳にはしても頭に入っていないのさ。」
確かに父や兄の言うことを聞かず、父のエルフとしての教育も受けなかった。
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