1 / 4
1
しおりを挟む
「ヴィヴィアン・ウィンスレット、おまえとの婚約を破棄する!」
「うん、デクスター、ご飯食べよ。」
「話聞いてんのかッ!」
デクスター・ガルブレイスは、さすがにキレてしまう。
「オレは婚約破棄を宣言したんだ!それに対する回答が『ご飯食べよ』じゃねえだろッ!」
「聞いてるよぉ、だから食べながらお話しよ。お昼の時間だし、お腹すいてるでしょ。お腹すいてると人間怒りっぽくなるんだから。」
「オレは、婚約破棄の宣言に来たんであって、メシを食いに来たわけじゃねえぇっ!」
「デクスター伯、お座りくださいませ。」
デクスターが、怒鳴って息継ぎするタイミングで声をかけたのは、銀髪の美青年だった。
アトリー・ヴィッカーズ、ヴィヴィアンが幼少の頃にウィンスレット家に仕えるようになり、万事、万端にこなすことから「万能侍従」の異名をとるようになった青年である。
「アトリー、今日のお昼は何?」
「本日のランチは、キタッラ(角型のパスタ)ゴルゴンゾーラと鳥のテリーヌでございます。ワインは赤を用意いたしました。」
「やったぁ、アトリーのご飯美味しいから好き!」
確かにアトリーの作る料理は上手い。絶品である。
そのことを婚約者として、食事を幾度も共にしているデクスターは、よく知っている。
故に、不承不承という風情を漂わせながら着席する。
「まぁ、せっかく用意してくれたのだ。食わぬのは失礼か。」
「そうだよ、デクスター、ご飯残したら、作ってくれた人に失礼だよ。」
二人の前に、鳥のテリーヌとキタッラゴンゴンゾーラが並べられ、グラスにワインが注がれる。
並べたのはアトリーだが、並べるだけの仕草が、まるで一枚の絵画を見るかのような優雅さを感じさせるのは、挙措の美しさもさることながら、夢幻のごとき美貌にもよるだろう。
二人は、ナイフとフォークを手にする。
「いただきます。」
ヴィヴィアンは、早速キタッラを頬張る。
「おいし~~い。やっぱアトリーのご飯は美味しい!」
「おほめ頂き恐縮です。」
アトリーは、ヴィヴィアンに一礼する。
それを見ながらデクスターもキタッラを口に運ぶ。角ばった麺にソースがよく絡んでいて旨い。
確かに美味いが言うことは言わせてもらうぞ。
「オレの言葉にまっとうに答えないのも失礼だろうが。こっちは婚約破棄を宣言してんだぞ。」
「そうだね。じゃ聞くけどさ、デクスター。両方の親がさ、二人仲良く協力し助け合っていきなさいって言ってたけど、それ無視するの?」
ヴィヴィアンとデクスター、二人の婚約は双方の親同士で決めた政略である。
デクスターとヴィヴィアンが結婚し、以後両家は領地経営などを一本化してやっていくこととなっていた。
デクスターの婚約破棄は、その取り決めを全て破棄するものと言っていい。
「そうせざるをえんな。」
テリーヌを食べてからデクスターは答えた。
「なんでさ?」
「なんで、だと?お前が親の死後やっているバカげた政策を見ていれば、誰だって同じようにするだろうよ。」
「バカげた政策?何のこと?」
「領民に鍋や包丁などの鉄製品の買い替えに補助金を出していることだ!」
「それの何がいけないの?」
「どこの世界に領民の鍋や包丁の買い替えに補助金を出す貴族がいる!」
「ここにいる!」
ヴィヴィアンは、自信満々に胸を張る。
胸を張っている。
胸を張っているはずである。
「胸張ってるつもりか?ずん胴な腹の方が出てんぞ。」
「あ~~!言ってはならんことを言ったなっ!」
「はっ、お前が幼児体形なのは事実だろうが。」
「うっさい!まだよまだ!これからボンキュッボンになるんだから。」
「諦めろ、来月で20歳だろうが。もう成長せん。」
顔だって、どんぐり眼なのはともかく、ソバカスを化粧で隠しもしない。女ならそういうとこに気を使うべきだろうが。
そんなデクスターの考えを知ってか知らずか、ヴィヴィアンは自信満々に言葉を続ける。
「いい、人間ご飯食べなきゃ生きられないんだよ。」
「……自信満々な顔で言うことか。」
「間違ってる?」
「間違ってないがよ、自信たっぷりに言うこっちゃねえ。」
「そう、結構世の中の人って忘れてること多いから。」
「そんなバカがいるかぁ。ま、いい話を続けな。」
「ロジャーの政策のおかげでウィンスレット領の農業生産力は高くなったから、今度はそれを調理しなきゃいけないの。幸い鉄鉱石の鉱脈も見つかったし。今後は、鉄器で儲けて行くよ。」
「だからと言って補助金を出すことはねえ。」
「大量生産の技術導入もうまくいったし、量産効果で安くして他国にも輸出しやすくするために、ウィンスレットの領民に買ってもらうことから始めてるの。」
「鉄で武器を作れ!これから必要になる。」
「やだ。武器じゃ食べらんないし、ご飯も作れない。」
デクスターの瞳に侮蔑の色が宿る。
「ふん、オレはお前のそういうメシのことしか考えんところがキライだ。」
「だから、婚約破棄すんの?」
「そうだ、お前のような女と結婚しても、足を引っ張られるだけだ。今日不要でも明日必要になるものを用意せねばならぬ時に、メシのこと考えているような女はいらん。」
「ご飯は、今日も明日も明後日もずっとずっと必要だよ。」
「言っていろ、今、この帝国がどんな状況か知らんわけでもあるまい。」
「ん~あんまり詳しく知んない。」
「お前な。」
デクスターは、頭が痛くなった。
貴族が政治に関心を持たんでどうするのか。
「いいか、陛下が病に倒れたのは知っているな。」
「それくらいは知ってるよ。2年前に陪食の儀でそれ指摘したの私だもん。」
陪食の儀とは、新たに当主となった貴族が皇帝に謁見し、食事を共にする儀礼である。
無論、ただ食事をするのではない。
貴族の食事は、皇帝の皿より、皇帝自らの手で分け与えられる。
皇帝が分け与えた食事は君恩であり、貴族がそれを食べることで、君恩に感謝し忠誠を誓う、という儀礼だ。
帝国建国以前からの慣習で、同じような儀礼は、貴族と家臣の間でも行われている。
「あの時、陛下は私にステーキを切り分けて下さった。切り分けた後、ついたため息が、『これを食べねばならぬのか』だったからおかしいと思ったんだ。少なくなったって嘆くならわかるけど。」
そこもメシなのかよ……。
痛みが増してきたような気がする。とっさにワインをあおった。
「だから言ったんだ。『陛下、肉を多く賜りとうございます。賜った分だけの忠義を尽くしますこと、ヴィヴィアン・ウィンスレット、神かけて誓います』って。」
そうだった、オレの聞いた話じゃ、陛下は笑って一口分だけ残して後は全部ヴィヴィアンに分け与えたそうだが。
同じものを食べんと臣下との紐帯が表現できんから当然だが。
「あの後陛下は、自身の病を公表されたんだよね。」
「そうだった。話を続けるぞ。」
「う……ん。」
ヴィヴィアンは、キタッラを頬張りながら返事をする。
飲み込むのを待ってデクスターは話を再開した。
「今、政治の方針をめぐって宰相と大将軍が争っている。宰相は軍縮派で、大将軍は軍を減らされることを嫌っている。」
「ふうん。」
「今は陛下が大将軍を抑えているが、皇太子殿下は凡庸な男で大将軍を抑えるのは不可能だ。皇帝陛下の死後、大将軍は実力で宰相を排除にかかる。宰相が黙ってやられるはずもないから、まず間違いなく天下を争う兵乱が起こる。それに備えんでどうする。鉄で鍋釜や包丁なんぞを作っている時ではない。兵器を作るべきなんだ!」
デクスターは熱く語るが、ヴィヴィアンの反応は薄い。
「う~ん、よくわかんない。」
「わかんねえじゃねえだろ!」
デクスターは机に拳を叩きつける。
「それよりさぁ、取引どうするの?」
「取引?」
なんだぁ、暗い顔しやがって。
「そう、デクスターとこの家畜の取引。まさか停止なんてないよね?お肉食べらんないのは、いやなんだけど。」
「……その辺は商人と話をしろ。オレは関係ねえ。」
「売ってくれるんだね。」
ぱぁっと顔が明るくなりやがった。
「いや、もう断交して一切のつきあいを断つのかなって、思ったから。よかったよかった。」
「そこまではしねえ。領民の行き来を妨げるつもりもねえ。お前の方もその辺はしないでくれ。」
色々困るからな。商人に変装したスパイを潜入させたりする時とか。
「しないよぉ。デクスターとこの家畜って美味しいお肉になるんだから。」
「お肉って、馬も食うのか?」
「まぁ、ダメになったのだけ。馬はさすがに基本馬車引かせる。荷物運んでくれないと困るし。」
「よそに鍋とか運ぶのに使うってか。」
鼻を鳴らしながら、デクスターはキタッラを口に運ぶ。
「うん、そう。デクスターとこにも売りに行くね。」
「勝手にしろ。」
その時ドアが開いた。
入ってきたのは、端正な顔立ちの中年男性だった。
ヴィヴィアンの後見人のロジャーだ。
「お食事中失礼いたします。帝都よりの緊急信です。皇帝陛下が崩御されました。」
「うん、デクスター、ご飯食べよ。」
「話聞いてんのかッ!」
デクスター・ガルブレイスは、さすがにキレてしまう。
「オレは婚約破棄を宣言したんだ!それに対する回答が『ご飯食べよ』じゃねえだろッ!」
「聞いてるよぉ、だから食べながらお話しよ。お昼の時間だし、お腹すいてるでしょ。お腹すいてると人間怒りっぽくなるんだから。」
「オレは、婚約破棄の宣言に来たんであって、メシを食いに来たわけじゃねえぇっ!」
「デクスター伯、お座りくださいませ。」
デクスターが、怒鳴って息継ぎするタイミングで声をかけたのは、銀髪の美青年だった。
アトリー・ヴィッカーズ、ヴィヴィアンが幼少の頃にウィンスレット家に仕えるようになり、万事、万端にこなすことから「万能侍従」の異名をとるようになった青年である。
「アトリー、今日のお昼は何?」
「本日のランチは、キタッラ(角型のパスタ)ゴルゴンゾーラと鳥のテリーヌでございます。ワインは赤を用意いたしました。」
「やったぁ、アトリーのご飯美味しいから好き!」
確かにアトリーの作る料理は上手い。絶品である。
そのことを婚約者として、食事を幾度も共にしているデクスターは、よく知っている。
故に、不承不承という風情を漂わせながら着席する。
「まぁ、せっかく用意してくれたのだ。食わぬのは失礼か。」
「そうだよ、デクスター、ご飯残したら、作ってくれた人に失礼だよ。」
二人の前に、鳥のテリーヌとキタッラゴンゴンゾーラが並べられ、グラスにワインが注がれる。
並べたのはアトリーだが、並べるだけの仕草が、まるで一枚の絵画を見るかのような優雅さを感じさせるのは、挙措の美しさもさることながら、夢幻のごとき美貌にもよるだろう。
二人は、ナイフとフォークを手にする。
「いただきます。」
ヴィヴィアンは、早速キタッラを頬張る。
「おいし~~い。やっぱアトリーのご飯は美味しい!」
「おほめ頂き恐縮です。」
アトリーは、ヴィヴィアンに一礼する。
それを見ながらデクスターもキタッラを口に運ぶ。角ばった麺にソースがよく絡んでいて旨い。
確かに美味いが言うことは言わせてもらうぞ。
「オレの言葉にまっとうに答えないのも失礼だろうが。こっちは婚約破棄を宣言してんだぞ。」
「そうだね。じゃ聞くけどさ、デクスター。両方の親がさ、二人仲良く協力し助け合っていきなさいって言ってたけど、それ無視するの?」
ヴィヴィアンとデクスター、二人の婚約は双方の親同士で決めた政略である。
デクスターとヴィヴィアンが結婚し、以後両家は領地経営などを一本化してやっていくこととなっていた。
デクスターの婚約破棄は、その取り決めを全て破棄するものと言っていい。
「そうせざるをえんな。」
テリーヌを食べてからデクスターは答えた。
「なんでさ?」
「なんで、だと?お前が親の死後やっているバカげた政策を見ていれば、誰だって同じようにするだろうよ。」
「バカげた政策?何のこと?」
「領民に鍋や包丁などの鉄製品の買い替えに補助金を出していることだ!」
「それの何がいけないの?」
「どこの世界に領民の鍋や包丁の買い替えに補助金を出す貴族がいる!」
「ここにいる!」
ヴィヴィアンは、自信満々に胸を張る。
胸を張っている。
胸を張っているはずである。
「胸張ってるつもりか?ずん胴な腹の方が出てんぞ。」
「あ~~!言ってはならんことを言ったなっ!」
「はっ、お前が幼児体形なのは事実だろうが。」
「うっさい!まだよまだ!これからボンキュッボンになるんだから。」
「諦めろ、来月で20歳だろうが。もう成長せん。」
顔だって、どんぐり眼なのはともかく、ソバカスを化粧で隠しもしない。女ならそういうとこに気を使うべきだろうが。
そんなデクスターの考えを知ってか知らずか、ヴィヴィアンは自信満々に言葉を続ける。
「いい、人間ご飯食べなきゃ生きられないんだよ。」
「……自信満々な顔で言うことか。」
「間違ってる?」
「間違ってないがよ、自信たっぷりに言うこっちゃねえ。」
「そう、結構世の中の人って忘れてること多いから。」
「そんなバカがいるかぁ。ま、いい話を続けな。」
「ロジャーの政策のおかげでウィンスレット領の農業生産力は高くなったから、今度はそれを調理しなきゃいけないの。幸い鉄鉱石の鉱脈も見つかったし。今後は、鉄器で儲けて行くよ。」
「だからと言って補助金を出すことはねえ。」
「大量生産の技術導入もうまくいったし、量産効果で安くして他国にも輸出しやすくするために、ウィンスレットの領民に買ってもらうことから始めてるの。」
「鉄で武器を作れ!これから必要になる。」
「やだ。武器じゃ食べらんないし、ご飯も作れない。」
デクスターの瞳に侮蔑の色が宿る。
「ふん、オレはお前のそういうメシのことしか考えんところがキライだ。」
「だから、婚約破棄すんの?」
「そうだ、お前のような女と結婚しても、足を引っ張られるだけだ。今日不要でも明日必要になるものを用意せねばならぬ時に、メシのこと考えているような女はいらん。」
「ご飯は、今日も明日も明後日もずっとずっと必要だよ。」
「言っていろ、今、この帝国がどんな状況か知らんわけでもあるまい。」
「ん~あんまり詳しく知んない。」
「お前な。」
デクスターは、頭が痛くなった。
貴族が政治に関心を持たんでどうするのか。
「いいか、陛下が病に倒れたのは知っているな。」
「それくらいは知ってるよ。2年前に陪食の儀でそれ指摘したの私だもん。」
陪食の儀とは、新たに当主となった貴族が皇帝に謁見し、食事を共にする儀礼である。
無論、ただ食事をするのではない。
貴族の食事は、皇帝の皿より、皇帝自らの手で分け与えられる。
皇帝が分け与えた食事は君恩であり、貴族がそれを食べることで、君恩に感謝し忠誠を誓う、という儀礼だ。
帝国建国以前からの慣習で、同じような儀礼は、貴族と家臣の間でも行われている。
「あの時、陛下は私にステーキを切り分けて下さった。切り分けた後、ついたため息が、『これを食べねばならぬのか』だったからおかしいと思ったんだ。少なくなったって嘆くならわかるけど。」
そこもメシなのかよ……。
痛みが増してきたような気がする。とっさにワインをあおった。
「だから言ったんだ。『陛下、肉を多く賜りとうございます。賜った分だけの忠義を尽くしますこと、ヴィヴィアン・ウィンスレット、神かけて誓います』って。」
そうだった、オレの聞いた話じゃ、陛下は笑って一口分だけ残して後は全部ヴィヴィアンに分け与えたそうだが。
同じものを食べんと臣下との紐帯が表現できんから当然だが。
「あの後陛下は、自身の病を公表されたんだよね。」
「そうだった。話を続けるぞ。」
「う……ん。」
ヴィヴィアンは、キタッラを頬張りながら返事をする。
飲み込むのを待ってデクスターは話を再開した。
「今、政治の方針をめぐって宰相と大将軍が争っている。宰相は軍縮派で、大将軍は軍を減らされることを嫌っている。」
「ふうん。」
「今は陛下が大将軍を抑えているが、皇太子殿下は凡庸な男で大将軍を抑えるのは不可能だ。皇帝陛下の死後、大将軍は実力で宰相を排除にかかる。宰相が黙ってやられるはずもないから、まず間違いなく天下を争う兵乱が起こる。それに備えんでどうする。鉄で鍋釜や包丁なんぞを作っている時ではない。兵器を作るべきなんだ!」
デクスターは熱く語るが、ヴィヴィアンの反応は薄い。
「う~ん、よくわかんない。」
「わかんねえじゃねえだろ!」
デクスターは机に拳を叩きつける。
「それよりさぁ、取引どうするの?」
「取引?」
なんだぁ、暗い顔しやがって。
「そう、デクスターとこの家畜の取引。まさか停止なんてないよね?お肉食べらんないのは、いやなんだけど。」
「……その辺は商人と話をしろ。オレは関係ねえ。」
「売ってくれるんだね。」
ぱぁっと顔が明るくなりやがった。
「いや、もう断交して一切のつきあいを断つのかなって、思ったから。よかったよかった。」
「そこまではしねえ。領民の行き来を妨げるつもりもねえ。お前の方もその辺はしないでくれ。」
色々困るからな。商人に変装したスパイを潜入させたりする時とか。
「しないよぉ。デクスターとこの家畜って美味しいお肉になるんだから。」
「お肉って、馬も食うのか?」
「まぁ、ダメになったのだけ。馬はさすがに基本馬車引かせる。荷物運んでくれないと困るし。」
「よそに鍋とか運ぶのに使うってか。」
鼻を鳴らしながら、デクスターはキタッラを口に運ぶ。
「うん、そう。デクスターとこにも売りに行くね。」
「勝手にしろ。」
その時ドアが開いた。
入ってきたのは、端正な顔立ちの中年男性だった。
ヴィヴィアンの後見人のロジャーだ。
「お食事中失礼いたします。帝都よりの緊急信です。皇帝陛下が崩御されました。」
1
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
婚約破棄をありがとう
あんど もあ
ファンタジー
リシャール王子に婚約破棄されたパトリシアは思った。「婚約破棄してくれるなんて、なんていい人!」
さらに、魔獣の出る辺境伯の息子との縁談を決められる。「なんて親切な人!」
新しい婚約者とラブラブなバカップルとなったパトリシアは、しみじみとリシャール王子に感謝する。
しかし、当のリシャールには災難が降りかかっていた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる