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第5章 唯愛の賢妻と傲慢勇者
~再会の同級生と気疲れ~傲慢勇者の誕生日⑦
しおりを挟むシャル達が起こした奇跡は、まさに俺の誕生日に相応しいイベントだった。
創造が終わった今でも、指輪はまだ光り輝き続けている。
それはまるで、俺達が込めた想いである『友愛』がこれから先も光り輝き続ける未来を暗示してるかのような・・・
「きれいですわ.....」
確かに綺麗だけど、シャルも負けてないぐらいきれいだぞ?
「はい、さすがオラクロアですね.....」
ふっふ~ん。さしものシルヴィも驚いてるな!
「はわわわ~。きれいぃ~。きれいだよぉ」
お?指輪に見とれてる今ならエルナにセクハラし放題か?
どうやら三人とも気に入ってくれたみたいだ。よかった。
かく言う俺も、仲良し三人組に負けないぐらい驚いているがな!
「シャル達も気に入っているみたいじゃな。よかったのじゃ!」
「ああ、予想以上の結果に驚いたが.....。エステル、手伝ってくれてありがとな?」
───ギュッ!
俺は繋いでいるエステルの手に少し力を入れた。
「当然なのじゃ!シャル達は大切な友達じゃからな!」
友達か.....。本当にエステルは変わったよな。
───ギュッ!
返事とともに、エステルからも握り返してきてくれた。
───ギュッ!
───ギュッ!
───ギュッ!
───ギュッ!
「・・・」
「・・・」
基本的にエステルは、あかりとは違って積極的に手を繋いだりするようなことはしてこない。
勝ち気な性格が邪魔をするのか.....
貴族故のプライドが邪魔をするのか.....
はたまた単に恥ずかしいだけなのか.....
エステル本人は俺と手を繋ぎたいと思っているはずなのに.....
(めんどくさいやつだな。でも嫌いじゃない!むしろかわいいぐらいだ!仕方のないやつだ、全く)
だからいつも、俺からスキンシップを諮るようにしている。
今回はシャル達の指輪を創るという目的で手を繋ぐことになった訳だが、そんなことはどうでもいい!
エステルと手を繋いでいる、その事実が重要だ!
「エステル、これからもよろしくな?」
「もちろんなのじゃ!」
お互いの繋がれた手のぬくもりを感じつつ見つめ合い、そして、
「.....愛している」
「.....愛しているのじゃ」
周りが光り輝く指輪に目を奪われている中、俺とエステルはお互いの愛を確かめ合うようにそっと口づけを交わした。
□□□□
俺の誕生日パーティーはつつがなく?進行していった。
いや、確かに驚いたよ?
途中、サリーやアイサ、アマリリスに告白されるとは思わなかったからな。
どうやら黒幕はあかりらしい。
(お前は何を考えてるんだよ.....普通ハーレム化とか嫌がるだろ!・・・あかりは意外と腹黒いからなぁ。またなにか裏がありそうな気もする。でも仮に狙いがないとしたら、存外あかりは心が広いのかもしれないな。ヘイネやセリーヌに近いのかもしれない。どちらかというと、ヘイネ寄りか?セリーヌは懐が広いとかのレベルじゃないしな。ちょっぴり嫉妬しちゃうヘイネに近いのかもしれない。うん、多分そう!そうに違いない!・・・そうであってほしいなぁ。。。)
俺の周りにはかわいい娘がたくさんいる。
それはとても嬉しいし、俺だから?それは当然なことなのだ。
でもそれに比例するかのように嫉妬しちゃう娘の割合も増えてきている。
サーシャに、サリーに、エステルに、リア、アイサ、アマリリス、そしてラスボスのマリー。
古今東西のあらゆる化け物が俺の周りに集結してるとか.....
やめてくれ!俺のHPはもう0だ!
(いや?みんなかわいいよ?確かにかわいい!.....でもなぁ、みんな最近凄みが増してきててちょっと怖いんだよなぁ。。。マリーみたいに極端にならなきゃいいんだが・・・)
そういう意味では、嫉妬をあまりしないヘイネやセリーヌ、そしてその候補になるかもしれないあかりの存在は俺の心のオアシスだ。
ふっ。モテる男はつらいぜ!
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
はぁ.....
俺は今後の事を考えつつ遠い目をしながら、家族達の祝福の声を聞いていた。
あれ?今日は俺の誕生日だよな?
なんで主役である俺が気疲れしてんの!?
□□□□
俺も家族も、そしてゲストも誕生日パーティーを楽しみ、宴もたけなわになってきた。
だが、そろそろお開き、という時にそれは起こってしまった.....
起こらんでええがな!お約束か!
テンプレ先輩許さん!
「お師匠様、お師匠様」
「どうした?」
俺のかわいいお嫁さんであるエステルが不思議そうに尋ねてきた。
「シャル達には挨拶したのに、お師匠様の世界のクラスメートには挨拶しないでよいのか?」
「・・・」
気付いちゃったかー。
そりゃあ気付いちゃうよねー。
だって、あからさまに避けてたしなぁ。
「い、いるかな?挨拶」
「なんで妾に尋ねるのじゃ?お師匠様の世界のクラスメートなんじゃろ?」
「まぁ、そりゃあそうなんだが.....」
でもさ?クラスメートと言っても、俺の中では既に袂を分かった連中なんだよなぁ
今更あいつらがどうなろうと知ったこっちゃない、と今までは思ってたんだ
なんか委員長はずっと俺を睨んでるし?
俺も既に菩薩モードは終わってるし?
ただ、たまちゃんはかわいいから話したいなぁ~とは思うけど。
それにあの中には.....
う、う~ん・・・どうしよう
ただなぁ、それらを抜きにしても、あかりのあんな楽しそうな顔を見るとなんとかしてあげたくなっちゃうんだよなぁ。
委員長達の為ではなくて、あかりの為にも。
俺はエステルが指差す先にいる、委員長達グループと楽しそうに、それは心から楽しそうに会話をしているあかりを見てしみじみ思ってしまった。
「エステルは挨拶いきたい?」
「だから、なんで妾に聞くのじゃ?いきたくないのか?」
いきたくないでござる!いきたくないでござる!
はぁ.....しゃあなしか。
「.....わかった。エステルも一緒にこい」
「なのじゃ!」
エステルはそれはもう嬉しそうな笑顔を向けてきた。
くっそかわいいな、もう!
それにしてもあれかな?
シャル達にしたように、俺との仲を委員長達にも自慢するつもりかな?
まぁ、委員長達相手じゃ自慢したところで、多分奇異の目で見られるだけだけどな。
エステルと手を繋ぎ、俺は愛しい撫子がいる委員長グループへと歩みはじめた。
□□□□
あかりと委員長である黒川凪は本当に仲がいい。
日本にいたときも常に一緒だった。
そして、ここイリアスに来てからも王都滞在時はずっと一緒だった。
まさに親友なのだろう。
え?俺の親友は?って?
いるわけないだろ!
女ならともかく、男の親友とか絶対いらん!
男の親友なんか作るぐらいなら、ボッチのほうがよっぽどマシだ!
.....脱線したが、委員長達と話しているあかりは本当に楽しそうだ。
最近あかりは詩乃とも仲良くしているが、なんだかんだ言っても気軽に心許せる委員長の存在は必要不可欠なのかもしれない。
はぁ.....めんどくさ
でも、あかりの為にも人肌脱いでやるか!
「あかり」
「あっ!雄司君!」
俺に声を掛けられたあかりは、それはもう嬉しそうにこちらに駆け寄ってきた。
あっ!雄司君!じゃねぇ!
かわいいな、もう!
押し倒したく・・・いかん、いかん。色魔、色魔。
「えへへ。どうしたの?なっちゃん達とお話にきたの?」
「あっ!あかり、ずるいのじゃ!お師匠様!妾も!」
おぅ!どんどんしてくれて構わないぞ!
そう言うとエステルは俺の右腕に腕を絡めてきた。
いい傾向だぞ!ナイスだ!あかり!
俺達に駆け寄ってきたあかりは、そのままの勢いで俺の最愛のポジション?である左腕に腕を絡めてきたのである。
そしてそれを見たエステルが対抗して右腕に腕を絡めてきたと、まぁこんな感じである。
それにしてもあかりは本当にちゃっかりしてやがる。
躊躇いもなく最愛ポジションを確保してくるあたり苦笑を禁じ得ない。
「いや、話したいとは思ってなかったんだがな.....エステルがどうしてもって言うから」
「妾じゃと!?」
「そうなの?仲良くすればいいのに」
むりむりむり!
だって.....
俺は委員長をちらっと見る。
「私たちと話したくないって、どういう意味?白兎」
どういう意味もくそもないだろ!
委員長はそれはもう敵意剥きだしに睨みつけてきた。
それはまるで俺に親を殺されたかのような.....
それはまるで愛しい彼女を俺に盗られた彼氏のような.....
(そんな敵意剥きだしに睨みつけられたら誰だって話したい!なんて思うわけないだろ!ねぇ、バカなの?委員長はバカなの?・・・あっ。委員長はバカだったな、そういえば.....)
「睨むな。睨むな。そもそも俺ら、そんなに親しい仲じゃなかっただろ。特に話すことがないって意味だよ」
まぁ、こんな感じの言い訳が無難か?
委員長相手ならこれでなんとかなるだろ
「別に普通に話しかければいいじゃない。これだからボッチは」
ぶふぉ!こ、このくそ女!痛いところを.....
「ボッチ?お師匠様はボッチだったのか?」
やめてくれ!俺の傷をえぐらないでくれ!エステル!
「ま、まぁ.....」
「ふ~ん。傲慢を絵に描いたようなお師匠様らしからぬのじゃ。信じられないのじゃ」
「ははは.....」
だから委員長達と話したくなかったんだよ!
勘弁してくれ!
「雄司君.....」
ありがとう、あかり。大きな山脈がとても気持ちいいです!
そんな傷心な俺をそっと気遣うあかりの優しさに感謝だ
マジ天使!あかりはまさに天女だよ!ありがとう.....
とりあえず委員長はほっといて、声を掛けていく。
「たまちゃんも、お久しぶりです」
「たまちゃんはやめてください!私は教師なんですから!」
「それ、今更ですよね?そもそもたまちゃんって呼んでるの、俺だけじゃないですし」
「それはそうですが.....皆さんもちゃんと向井先生って呼んでください!」
そう言うと、たまちゃんはぷぅっと頬を膨らませて拗ねてしまった。
たまちゃんを囲う俺達は苦笑するしかない。
あぁ、懐かしいな。昔はこんな感じだった。
と言っても、その輪の中に俺はいなかったがな!
ボッチらしく遠くから眺めていただけだ。
ただ.....
いつものこの何気ないやりとりにほっこりしてしまったのは言うまでもないだろう。
それにしても.....
(本当たまちゃんは可愛いな!この人、本当に年上か?身近にいる年上のリアとはえらい違いだぞ?なんというかこう、保護欲を掻き立てられるこの感じ.....。全力で堕とすか?)
たまちゃんを堕とすか悩みながらも、俺は挨拶を続けることにした
「よぅ!久しぶりだな。えっと.....」
「「?」」
俺は目の前にいる二人組に声を掛けようとして固まった。
あれ?こいつら誰だ?
(.....えっと、クラスメートなのは確かだ。なんとなくだが、見覚えはある。でも名前が出てこない。全く記憶にない。どうしよう?)
俺が狼狽してることに、目の前にいる二人組は怪訝そうな顔をしている。
まさか俺が二人の事を全く知らないとは少しも思っていないようだ
「あかり、あかり。こいつら誰だっけ?」
うん、全く思い出せん!
仕方ないからあかりに聞くことにした。
「え!?クラスメートだよ?冗談だよね?」
うん、あかりの言いたいことは理解できるぞ。
ボッチだったとは言え、例え接点がなかったとは言え、いちおクラスメートだしな。驚くよな?
「あのお師匠様が、女の名前を覚えておらんじゃと!?」
うん、エステルの言いたいことも理解できるが.....
なにげにひどくね?
お前は普段、俺をどんな目で見てるんだよ!
「で、マジで誰だっけ?本当にわからん」
「雄司君.....」
「お師匠様.....」
な、なんだよ!
マジでわからないんだから仕方ないだろ!
二人ともそんな憐れむような目で俺を見るんじゃない!
ここは二人の未来の旦那として、ガツンと言ってやらないとな!
侮られたら示しがつかないしな!
「安心しろ。あかりとエステルの事は絶対忘れないから」
「当たり前だよ!忘れたりしたら怒るからね!」
「あかりの言うとおりなのじゃ!妾のことを忘れたりしたら、お師匠様のことを嫌い.....にはなれぬからすごく怒るのじゃ!口もきいてあげないのじゃ!」
あぁ、エステル可愛いよエステル!
今すぐに抱きしめたい!いや、抱きしめる!
俺はそれぞれ組まれた腕を解き、エステルを抱きしめた。
この小さい小さい可愛いお姫様が、愛おしくてたまらない!
「エステルのことを忘れたりするもんか!俺が忘れる暇がないぐらいずっと一緒だ!」
「当然なのじゃ!だって、お師匠様は妾のものなのじゃからな!この愛隷の首輪がなによりの証拠なのじゃ!」
確かにその通りだ。
生涯外すことのできない俺とエステルだけの特別な絆である、赤と青のチョーカー『愛隷の首輪』
しばらく抱擁しあった俺達はお互いを見つめ合い、そして、
「エステル・・・愛している」
「お師匠様・・・愛しているのじゃ」
そっと、でも確かに唇と唇を重ねた。
ちゅっ、と軽く触れるウブで、それでも甘いキスだ。
「くふふ。なでなでもいいが、やはりお師匠様とのキスは特別なのじゃ!」
照れたエステルの笑顔は本当に眩しい!
あぁ、もう本当に可愛いな!俺の唯愛の賢妻は!
俺がエステルを愛おしく感じていたら、背中越しからぽつりっと言葉が漏れてきた。
「雄司君.....そ、その私もしてほしいな」
「あかり、待たせたか?」
俺はあかりを優しく抱き寄せ、労るように尋ねた。
「うぅん、確かにエステルちゃんは健気で可愛かったよね。雄司君が夢中になる気持ちわかるよ」
健気.....確かにエステルは健気だった。
でも健気で一途なのはあかりも負けてはいない。
俺は少し力を入れて強く抱きしめた。
あかりの健気さに報いる気持ちを込めて。
「私のことも絶対忘れないでね?」
「当たり前だろ?俺の一番のお嫁さんはあかり、お前なんだから!忘れるはずがない」
「一番のお嫁さん.....ヘイネさんよりも?」
「ヘイネ.....と同じぐらいだな」
「もう!雄司君のケチ!.....でも嬉しい!ありがとう!」
「俺はあかりには嘘をつかない。信じていいぞ?」
気持ちを確かめ合った俺達は互いに見つめ合い、そして、今まさに唇が触れようとしたところで俺はあかりに尋ねた。
「いいのか?委員長達が見てるぞ?」
ちらっと委員長達に視線を飛ばす。
委員長は赤面しながらも悔しそうにこちらを見ていた。
たまちゃんは委員長同様赤面しながら、あたふたしていた。
名前のわからない二人は俺達から視線を逸らしていたが、顔真っ赤だぞ?
そして最後の一人は.....。いや、こいつは今はいいか。
「は、恥ずかしいけど雄司君にしてほしいの」
そう言うとあかりは、身体を預けるような姿勢になりながら俺の首に腕を絡めてきた。
「雄司君.....お願い」
今にもキスできそうなぐらい俺とあかりの顔は近い。
あかりから漏れる甘い吐息とキスを懇願する潤んだ瞳、そしてみずみずしくもぷるぷるっな柔らかそうな唇。
俺の頭がくらっとする。
今にも情欲に溺れそうな魔性のフェロモン。
欲しい!今すぐにでもあかりが欲しい!.....ハッ!色魔、色魔
「雄司君.....愛してるって言って?」
あかりの様子がおかしい。
やばいな.....あかりもスイッチが入りかけている。
このままだと危険だ!
「あかり・・・愛している」
「雄司君・・・愛してる!」
そして俺とあかりは唇を重ねた。
エステルの時とは違う、お互いを貪り求める激しいキス。
「ちょっと!ちょっと!あかり?あんた、なんて大胆な.....」
「はわわわわわわ。せ、生徒が、こ、こんな.....」
「「~~~!あ、あかりちゃん、すごい.....」」
「・・・」
委員長達も俺とあかりのキスを見て、様々な反応をしている。
まぁ、キスじたいも驚いているようだが、なによりもこんな乱れたあかりを見るのは初めてなんだろう。
あかりは容姿端麗、才色兼備、それに慎ましくおしとやか、それが日本の学園にいたときのあかりだ。
まさに大和撫子という言葉はあかりの為にあるような言葉だ。
それが今、目の前でこんなにも乱れている.....
そりゃあ、驚くわな。
俺も初めてあかりを抱いた時、あまりの乱れっぷりに歓喜したしな!あかりさん、ありがとうございます!
「あかり、落ち着いたか?」
唇を放した際に、あかりの様子を伺う。
(.....うん、どうやらあかりの発情スイッチは入らずにすんだようだ。それにしてもあかりは激しかったな・・・。まだ頭がぼぉ~とする)
「えへへっ。ありがとう、雄司君。私はこんなにも雄司君のことが好きなんだなって、改めて実感できたよ」
恥ずかしいことをのたまうあかり。
なんか俺もこっぱずかしいわ!
あぁ、もう本当にエロ可愛いな!俺の純愛の撫子は!
俺があかりを愛おしく感じていたら、俺の背中越しからぽつりっと言葉が漏れてきた。また!?
「むぅ。なんか妾の時と全然違うのじゃ!」
ひぃ!なんか小悪魔が出た!
振り向くとそこには、リスのように頬を膨らませ拗ねている小悪魔もといエステルがいた。
そんなエステルを見て、思わず苦笑してしまった俺は、
───なでなで
エステルをなでることでごまかすことにした。
(だって、どうしようもなくね?またキスするのもいいけど、そしたらまたあかりとキスすることになるし?キスすることじたいは全然いいんだが、あかりが確実にスイッチ入っちゃうよ?俺もムラムラしちゃうよ?なに?みんなの前であかりをひんむいちゃっていいのか?)
「くふふ。なんかごまかされた気がしないでもないのじゃ!でも気持ちいいから許してあげるのじゃ!」
そんなちょろ可愛いエステルを見てると、なんかムラムラするな!
夜が楽しみだぜ!げへへ
□□□□
「で、本当にマジでこいつら誰だっけ?」
「雄司君.....」
いやいやいや!また繰り返すの!?
そんな呆れた眼差しを向けるんじゃない!
「はぁ.....本当に忘れてるんだね。覚えてあげてね?」
えー。まぁ気が向いたら、だな
「赤石すみれちゃん、通称すーちゃんと青山こまちちゃん、通称こまちゃんだよ」
いや、通称って。それあかりだけだろ、呼んでるの。
まぁ、とりあえず.....
「アー!オモイダシタ!赤石に、青山。ヒサシブリダナ!」
「「いやいやいやいや!白兎君あきらかに私達のこと忘れてたよね?あかりちゃんに聞いてたよね?なんかセリフも棒読みっぽいし!」」
しらんがな!
だって、思い出せなかったし。
正直こいつらはどうでもいい。
問題は.....
「よ、よぅ。元気だったか?あか・・・翠川」
「う、うん.....」
き、気まずい.....
だから委員長達グループに挨拶したくなかったんだよなぁ
あかりのお願いだから、クラスメートを呼ぶことには全く反対はなかった。
だってあかりの喜ぶ顔が見れるし、あかりのお願いならなんでも叶えてあげたかったからな。
それにどうせ委員長あたりだろうと軽く考えていた。まぁそれプラス何人か、ぐらいだろうと。
でも最初の挨拶を済ませた時に目を疑った。
翠川茜、まさかこいつも一緒に来るとは思わなかった。
だからあえて委員長達には挨拶しないよう避けていたのに.....
いや、もう終わったことだし気まずくなる必要はないんだが.....
そもそも、あかりと翠川は仲良かったのか?
そんな俺と翠川の微妙な空気を感じとったあかりが疑問を呈してきた
「あれ?すーちゃんとこまちゃんは忘れてたのに、あっちゃんは覚えてたの?二人は知り合い?」
微妙な空気を読むんじゃない!あかり!
これだからコミュ力高いリア充は!
「べ、別にたまたま覚えていただけだよ。そもそも俺が翠川と話してるとこ見たことあるか?」
「う~ん。そう言われてみればないかも?雄司君いつも一人だったし」
ぐはっ!た、確かにそうだったけどさ.....
さっきは寄り添ってくれたのにこの扱い。
やはりあかりは天然か・・・
「でも、なんとなくじゃが、お師匠様と翠川とやらの様子はおかしいのじゃ」
「あ、やっぱりエステルちゃんもそう思う?私もなんとなくだけど、そういう気がするんだよね。なっちゃんはどう?」
おいおいおいおい!
なんだこれ?なんだこれ!?
え?なにうちのお嫁さん達やたら鋭くないか?
なんだ?女の勘ってやつか!?
「う~ん?ただ単に白兎がボッチを拗らせただけじゃない?」
「私もそう思うけど.....こまちちゃん、どう?」
「まぁ、白兎君みたいなボッチが急に親しくもない女の子に話しかけたら、緊張しちゃうんじゃない?」
お前らも大概にせえよ!?
人をボッチ、ボッチって!まぁボッチだったけどさ.....
てか、委員長と.....赤石?青山だっけか?
やばい、忘れそうだ。
こいつらは特になんとも思ってなさそうだな。
となると、女の勘ではなさそうだ。
まさか.....お嫁さんの勘とかか?
え?なにそれ恐い。ひぃぃ!
まだ女の勘とかのほうがいいわ!
勘づかれないよう気をつけなくては.....
とりあえず委員長達への挨拶は終わった。
まだ若干訝しがるあかりとエステルはこの際スルーだ。
はぁ.....疲れた。
あれ?今日は俺の誕生日だよな?
なんで主役である俺が気疲れしてんの!?
理不尽じゃね?なんだこれ!?
癒されたいなぁ.....
もう疲れたよ、ヘイネ.....
俺は背中に哀愁を漂わせながら、家族のもとへと戻ることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
ようやく再開の目処が立ちました。
更新頻度はそれほど高くはないかと思いますが、可能な限り頑張りたいと思います。
これからも「過去と現在を結ぶ異世界ストーリー」をよろしくお願い致します。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
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しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
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