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第7章
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ななのちゃんも新学期が始まって、2年生になっていた。サッカークラブのほうも、小学校からやっていた子が3人と、新しく4人入っていた。
グラウンドでは、ななのちゃんも元気に走り回っていて、みんなの声が聞こえてきていた。5月には去年対戦したところと練習試合が予定されていた。
そして、僕の職場も若い事務員の女の人が寿退社になっていたので、高校の体育学科を卒業したという若槻つばきさんがやってきていた。高校では陸上トラックで長距離を走っていたらしい。スリムで手足も長い娘だ。そして、すぐに、僕にも事務員の高沢さんにも打ち解けて、彼女は事務員兼グラウンド整備員という触れ込みだったので、事務作業が無い時には、僕と雑草むしりをしていた。
その日は土曜日で、僕とつばきちゃんとで、グランドと道路の境目の植え替え作業をしていたのだが、僕がマンションに帰るとななのちゃんは居なくて、テーブルの上には、 (今日はむしゃくしゃして、シュウと言い合いになりそうなので帰ります) とメモが置いてあって、その横には、お皿に1個のコロッケとキャベツの刻んだものがラップにくるまれて置いてあるだけだった。
僕は、もしかするとと予想はついていたが、気にしないでいた。そして、翌日もつばきちゃんと植え替え作業を続けていて、グラウンドには、ななのちゃんの姿も見えたが、こっちを見ようともしなかった。
部屋に帰ると、今日はななのちゃんが、まだ居たのだが、テーブルに向かって勉強していて、いつもと雰囲気が違っていた。何となく僕を無視していて僕のほうを見ようともしていないように思えた。しばらくすると、教科書をかたずけて
「帰るネ シチュー作ってお鍋に入ってるから」と、玄関ドァに向かったけど、足をとめてうつむいていたのだが、振り向いて僕の側に寄って
「ねぇ 私を見て! 私 もう大人だよ 胸も大きくなってるでしょ」と、その眼は赤くなっていて濡れたまつ毛だった。
「わかったよー なに言い出すんだよ いつも見てるよ なんか 今日、おかしいよ」
「そんなことないやん シュウは・・あの女の人と楽しそうに・・」
「やっぱり そうかー 気にしてるんか? 彼女は仕事の仲間だからね そりゃー 笑い合うこともあるよ」
「だって・・・あの人 スタイルも良いし・・いつも、シュウのそばに居る」
「それは、入ったばっかりだから、彼女も不安だろうからと、いろいろと話して教えておくこともあるよ それだけだよ そんなこと気になってるんか? 安心しろよ 僕はななののことはいつも見ているし、君が元気に走り回っているのを見ていると、楽しくなる」
「ほんと?」
「あぁ ほんと ななののことは忘れたことはないよ だから、笑顔でな」と、手を取って諭すように言ったら、ななのちゃんは僕を見あげて訴えるようにして見つめてきた。そして、少し目を閉じるようにしてきた。その長いまつ毛がまだ濡れている。僕は、その可愛い唇にと・・・衝動に駆られていたが、不謹慎だよ! と 自分を抑えるように
「帰り 気を付けてな 部屋に入る前には、辺りに誰も居ないことを確かめるんだよ 変質者が・・」
「わかってるよ だから、いつも走って帰ってる 部屋が近づいてきたら、ちゃんと確かめてから鍵開けてるから」
ななのちゃんが帰って行った後、あの時、僕は・・・彼女はキスされることを期待していたのだろうか。だめだ! そんなことしたら・・・僕は、きっと抑えられなくなるだろうからと、自分に言い聞かせていた。やっぱり、時々、彼女のことを半分は女として意識し出している自分が居たのだ。でも、あきらかに、彼女は僕のことを想って嫉妬してきていたのだ。そして、あの子は自分が懸命な分、案外、嫉妬深くて独占欲が強いのかもとも・・。
グラウンドでは、ななのちゃんも元気に走り回っていて、みんなの声が聞こえてきていた。5月には去年対戦したところと練習試合が予定されていた。
そして、僕の職場も若い事務員の女の人が寿退社になっていたので、高校の体育学科を卒業したという若槻つばきさんがやってきていた。高校では陸上トラックで長距離を走っていたらしい。スリムで手足も長い娘だ。そして、すぐに、僕にも事務員の高沢さんにも打ち解けて、彼女は事務員兼グラウンド整備員という触れ込みだったので、事務作業が無い時には、僕と雑草むしりをしていた。
その日は土曜日で、僕とつばきちゃんとで、グランドと道路の境目の植え替え作業をしていたのだが、僕がマンションに帰るとななのちゃんは居なくて、テーブルの上には、 (今日はむしゃくしゃして、シュウと言い合いになりそうなので帰ります) とメモが置いてあって、その横には、お皿に1個のコロッケとキャベツの刻んだものがラップにくるまれて置いてあるだけだった。
僕は、もしかするとと予想はついていたが、気にしないでいた。そして、翌日もつばきちゃんと植え替え作業を続けていて、グラウンドには、ななのちゃんの姿も見えたが、こっちを見ようともしなかった。
部屋に帰ると、今日はななのちゃんが、まだ居たのだが、テーブルに向かって勉強していて、いつもと雰囲気が違っていた。何となく僕を無視していて僕のほうを見ようともしていないように思えた。しばらくすると、教科書をかたずけて
「帰るネ シチュー作ってお鍋に入ってるから」と、玄関ドァに向かったけど、足をとめてうつむいていたのだが、振り向いて僕の側に寄って
「ねぇ 私を見て! 私 もう大人だよ 胸も大きくなってるでしょ」と、その眼は赤くなっていて濡れたまつ毛だった。
「わかったよー なに言い出すんだよ いつも見てるよ なんか 今日、おかしいよ」
「そんなことないやん シュウは・・あの女の人と楽しそうに・・」
「やっぱり そうかー 気にしてるんか? 彼女は仕事の仲間だからね そりゃー 笑い合うこともあるよ」
「だって・・・あの人 スタイルも良いし・・いつも、シュウのそばに居る」
「それは、入ったばっかりだから、彼女も不安だろうからと、いろいろと話して教えておくこともあるよ それだけだよ そんなこと気になってるんか? 安心しろよ 僕はななののことはいつも見ているし、君が元気に走り回っているのを見ていると、楽しくなる」
「ほんと?」
「あぁ ほんと ななののことは忘れたことはないよ だから、笑顔でな」と、手を取って諭すように言ったら、ななのちゃんは僕を見あげて訴えるようにして見つめてきた。そして、少し目を閉じるようにしてきた。その長いまつ毛がまだ濡れている。僕は、その可愛い唇にと・・・衝動に駆られていたが、不謹慎だよ! と 自分を抑えるように
「帰り 気を付けてな 部屋に入る前には、辺りに誰も居ないことを確かめるんだよ 変質者が・・」
「わかってるよ だから、いつも走って帰ってる 部屋が近づいてきたら、ちゃんと確かめてから鍵開けてるから」
ななのちゃんが帰って行った後、あの時、僕は・・・彼女はキスされることを期待していたのだろうか。だめだ! そんなことしたら・・・僕は、きっと抑えられなくなるだろうからと、自分に言い聞かせていた。やっぱり、時々、彼女のことを半分は女として意識し出している自分が居たのだ。でも、あきらかに、彼女は僕のことを想って嫉妬してきていたのだ。そして、あの子は自分が懸命な分、案外、嫉妬深くて独占欲が強いのかもとも・・。
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