4 / 29
第1章
1-4
しおりを挟む
翌朝、私が起きて母屋に向かう時、もう あのガクって人が床几のところでシロスケに構ってた。
「おはようございます 早いですね シロスケ 猫が好きなんですか? シロスケはあんまり 知らない人には寄らないんだけどー」
「そうか この子はシロスケって言うのか・・・ 懐いてくるんだ。まなみちゃんも 猫 好き?」
「あっ あー 好きですよー あのー 私のこと 真美って・・・」
「えっ あぁー そりゃー わかるよ まなみちゃんは なんだろうなぁー? 安らぐような雰囲気が伝わって来るから」
この時、私の中にこの人のことがインプットされてしまったのだ。朝ご飯の後、彼等に一緒に泳ぎに行こうよって誘われたけど、お客さん達のお昼ご飯の用意があるのでと断っていたのだ。
だけど、お昼前になって、菜美とゲンさんが笑いながら仲良くに浜のほうから帰ってきたのだ。その後ろから3人が付いてきていたのだけど・・・
「なんやのぉー 菜美 お昼の手伝いは?」
「うん 真美がおるから ええかなってーぇ」
いつも こんな調子なのだ。私にお手伝いを押し付けて・・・自分は好き勝手なのだ。だけど、その日 お昼の片付けを終えて、表に出ると ガクさんとバッタリ出くわして
「あっ あー どうしたんですか?」 彼は大柄では無いんだけど、胸とか腕が陽やけしてバネのようで光っているのが、眩しい。
「うん ちょっと 便所にね ねぇ 泳ぎに行こうよー もう 手伝いは終わったんでしょ?」
「う~ん そーだね あのー あっちの浜に行きません? ちょっと歩くけど・・・」
「はっ ・・・まぁ いいけど・・・他の連中があそこの浜に・・・いいっかぁー」
と、いう訳で、二人で歩いて隣の集落の浜に・・・こっちは民宿なんかも無くて、浜がジャリなので、あんまり泳ぎに来る人も居ないのだ。着くと、案の定 浜には誰も居なかった。
直ぐに、海に入って・・・彼は手を繋いできて、並んで泳いでくれていた。少し、離れたところに櫓があるのだけど、そこに上がる時に、彼は私の身体を支えるようにしてくれて、上に登ったのだ。初めて、身体が触れ合ったのだけど、ごく 自然だったのだ。もう 以前からの 彼と彼女のように・・・
「なぁ まなみちゃんは 本当は 幾つ?」
「ふふっ 高2 菜美がね からかったのよー あなた達が無邪気だったからー」
「だよねー 最初は 年上かなって思ったけど 見ていると幼いんだよー」
「ふふっ ガクさんは、どこの大学?」
「静岡 一浪したから 今3年なんだよ 他の皆は4年生なんだけどね」
「はぁー 静岡かぁー お茶だよね 遠いネ」
「そーでも無いよ ここからだと 米原まで出ると新幹線で直ぐだよ それに、お茶だけじゃぁ無くて、三島とか沼津も近いし新鮮な魚もあるんだよ」
「そう? 直ぐなのかぁー 魚もね この辺りは魚もしょぼいもんなぁー それに、漁師さんもやめて行く人が多いのよ」と、話ながら 自然と二人は手を繋いでいたのだ。その後は、彼等の小学校の時の話なんかをしていて、私も小さい頃は菜美と入れ替わって周りの人達を惑わせていた話なんかもしていたのだ。
「あっ こんな時間なのかなぁー 帰らなきゃー」と、二人揃って帰った時、表に菜美ちゃんが居て
「真美 何してたんよー」と、責めるように・・・
「ごめん・・・」
「ふん」と、母屋に入って行ったが、ガクさんも彼の連れに無視されていたみたいだった。私達の抜け駆けみたいなのが、面白くなかったみたい。だけど
「ガク 飲むか?」と、デンさんがグラスとビールをガクさんに継いでいた。この人は、やっぱり あっさりしていて恰好良いのだ。菜美が良いって言っていたのがわかる・・・
夜 晩御飯を済ませた後、彼等は突堤まで夜釣りを見に行きたいというので、私は案内することになったのだが、菜美はまだ すねているみたいで来なかった。
潮屋旅館のすぐ前なので、宿泊客なんかも気軽に糸を垂らしているのだ。灯を目当てに、アジとかフグの小さいのが寄って居ているのだ。時々は釣りあげられるけど、そんなに大きいものは居ないので唐揚げにするのが、やっとなのに・・・
そして、戻る時に、私はガクさんを引き留めて「ここの小高い山を越えたとこが、さっき行った浜に出るんだよー 上には古いお社もあるの」
「あー そーなんか 行って見たかったなぁー」
「ウン でも 時間もなかったし・・・道も うっそうとしているかもネ」
私はわざと皆から遅れるようにと話し掛けたのだった。そして、歩きながら、後ろから手が触れるようにしていったら、彼は私の手を握ってくれたのだ。私なりの意思表示のつもりだったのだけどなぁー・・・。
次の日、朝ご飯を食べて彼等は泳ぎに行って、お昼ご飯の後 3時までならと私と菜美も一緒に行くことになったのだ。お客さんが置いて行ったビーチボールを持って行って、みんなで遊んでいたのだけど、スギとカツと呼ばれていた二人が私達のまわりから離れなくて、私はガクさんとも、あんまり近寄れなかったのだ。それに、菜美もデンさんの側に寄れなかったみたい。
私 肝心なことガクさんと話せないまま・・・もう 彼等は帰ってしまうのだ。だけど、帰る時、彼は私に 又 お盆休みにも来るから会えるよね と、ささやいてくれたのだ。
「おはようございます 早いですね シロスケ 猫が好きなんですか? シロスケはあんまり 知らない人には寄らないんだけどー」
「そうか この子はシロスケって言うのか・・・ 懐いてくるんだ。まなみちゃんも 猫 好き?」
「あっ あー 好きですよー あのー 私のこと 真美って・・・」
「えっ あぁー そりゃー わかるよ まなみちゃんは なんだろうなぁー? 安らぐような雰囲気が伝わって来るから」
この時、私の中にこの人のことがインプットされてしまったのだ。朝ご飯の後、彼等に一緒に泳ぎに行こうよって誘われたけど、お客さん達のお昼ご飯の用意があるのでと断っていたのだ。
だけど、お昼前になって、菜美とゲンさんが笑いながら仲良くに浜のほうから帰ってきたのだ。その後ろから3人が付いてきていたのだけど・・・
「なんやのぉー 菜美 お昼の手伝いは?」
「うん 真美がおるから ええかなってーぇ」
いつも こんな調子なのだ。私にお手伝いを押し付けて・・・自分は好き勝手なのだ。だけど、その日 お昼の片付けを終えて、表に出ると ガクさんとバッタリ出くわして
「あっ あー どうしたんですか?」 彼は大柄では無いんだけど、胸とか腕が陽やけしてバネのようで光っているのが、眩しい。
「うん ちょっと 便所にね ねぇ 泳ぎに行こうよー もう 手伝いは終わったんでしょ?」
「う~ん そーだね あのー あっちの浜に行きません? ちょっと歩くけど・・・」
「はっ ・・・まぁ いいけど・・・他の連中があそこの浜に・・・いいっかぁー」
と、いう訳で、二人で歩いて隣の集落の浜に・・・こっちは民宿なんかも無くて、浜がジャリなので、あんまり泳ぎに来る人も居ないのだ。着くと、案の定 浜には誰も居なかった。
直ぐに、海に入って・・・彼は手を繋いできて、並んで泳いでくれていた。少し、離れたところに櫓があるのだけど、そこに上がる時に、彼は私の身体を支えるようにしてくれて、上に登ったのだ。初めて、身体が触れ合ったのだけど、ごく 自然だったのだ。もう 以前からの 彼と彼女のように・・・
「なぁ まなみちゃんは 本当は 幾つ?」
「ふふっ 高2 菜美がね からかったのよー あなた達が無邪気だったからー」
「だよねー 最初は 年上かなって思ったけど 見ていると幼いんだよー」
「ふふっ ガクさんは、どこの大学?」
「静岡 一浪したから 今3年なんだよ 他の皆は4年生なんだけどね」
「はぁー 静岡かぁー お茶だよね 遠いネ」
「そーでも無いよ ここからだと 米原まで出ると新幹線で直ぐだよ それに、お茶だけじゃぁ無くて、三島とか沼津も近いし新鮮な魚もあるんだよ」
「そう? 直ぐなのかぁー 魚もね この辺りは魚もしょぼいもんなぁー それに、漁師さんもやめて行く人が多いのよ」と、話ながら 自然と二人は手を繋いでいたのだ。その後は、彼等の小学校の時の話なんかをしていて、私も小さい頃は菜美と入れ替わって周りの人達を惑わせていた話なんかもしていたのだ。
「あっ こんな時間なのかなぁー 帰らなきゃー」と、二人揃って帰った時、表に菜美ちゃんが居て
「真美 何してたんよー」と、責めるように・・・
「ごめん・・・」
「ふん」と、母屋に入って行ったが、ガクさんも彼の連れに無視されていたみたいだった。私達の抜け駆けみたいなのが、面白くなかったみたい。だけど
「ガク 飲むか?」と、デンさんがグラスとビールをガクさんに継いでいた。この人は、やっぱり あっさりしていて恰好良いのだ。菜美が良いって言っていたのがわかる・・・
夜 晩御飯を済ませた後、彼等は突堤まで夜釣りを見に行きたいというので、私は案内することになったのだが、菜美はまだ すねているみたいで来なかった。
潮屋旅館のすぐ前なので、宿泊客なんかも気軽に糸を垂らしているのだ。灯を目当てに、アジとかフグの小さいのが寄って居ているのだ。時々は釣りあげられるけど、そんなに大きいものは居ないので唐揚げにするのが、やっとなのに・・・
そして、戻る時に、私はガクさんを引き留めて「ここの小高い山を越えたとこが、さっき行った浜に出るんだよー 上には古いお社もあるの」
「あー そーなんか 行って見たかったなぁー」
「ウン でも 時間もなかったし・・・道も うっそうとしているかもネ」
私はわざと皆から遅れるようにと話し掛けたのだった。そして、歩きながら、後ろから手が触れるようにしていったら、彼は私の手を握ってくれたのだ。私なりの意思表示のつもりだったのだけどなぁー・・・。
次の日、朝ご飯を食べて彼等は泳ぎに行って、お昼ご飯の後 3時までならと私と菜美も一緒に行くことになったのだ。お客さんが置いて行ったビーチボールを持って行って、みんなで遊んでいたのだけど、スギとカツと呼ばれていた二人が私達のまわりから離れなくて、私はガクさんとも、あんまり近寄れなかったのだ。それに、菜美もデンさんの側に寄れなかったみたい。
私 肝心なことガクさんと話せないまま・・・もう 彼等は帰ってしまうのだ。だけど、帰る時、彼は私に 又 お盆休みにも来るから会えるよね と、ささやいてくれたのだ。
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました
ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。
意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。
しかし返ってきたのは――
「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。
完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。
その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
Macaron Marriage〜恋をしないと決めたのに、極甘の愛に溶かされる〜
白山小梅
恋愛
小学生の時の初恋を忘れられずにいた萌音。高校生になったある日、父から告げられたのは"婚約決定"の報告だった。受け入れることが出来ない萌音は、その後数度にわたって逃亡を繰り返す。
そんな中、通っていたカフェの店長に背中を押されて渡仏を決める。フランスでのびのびと生活していた萌音の元に飛び込んだ母の体調不良。それを機に帰国を決めるが、それは両親が仕組んだ嘘だった。
散々逃げ回った萌音はようやく観念し、あと一年だけ自由に過ごすことを条件として結婚を受け入れる。だが一年を過ごすと決めた場所で、渡仏の背中を押してくれたカフェの店長と再会して……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる