私 彼のこと想い続けているんだけど・・・

すんのはじめ

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第4章

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 秋になって、私達のお店 「Mermaid Twins」が開店した。3日間はプレオープンで知り合いの人を呼んで、お客様にもなってもらっていた。待合室のほうには、ケーキとお茶程度を用意しておいて、皆が窓からの景色に感嘆していたのだ。そして、1階には、タテの会社の関係の花輪が並べられていて、まるで あの人がオーナーみたいなのだ。でも、お店の中には私達が研修に行っていたお店からの生花を並べていた。

 一番最初のお客様はタテのお姉さんだった。菜美が担当したんだけど

「石原さとみちゃんみたいにきれいにしてよー」と、言われて

「真美 石原さとみって 今 どんな感じだっけぇー」

「えーとぉー  牛丼はボブで食べてたかなぁー あっ ハミングのはセミロングだったわー 濡れ髪みたいでー それで ええんちゃう いい女風よ」

「もぉー ええ加減なんやからぁー ネットでちょっと調べてよーぉ」

 バタバタしながらも、ミディアムボムでレイヤーにしてのウルフカット風に仕上げると「うん 可愛い 上出来よ 旦那も見たらビックリだわよ お母さんに子供預けて出てきたから、帰るネ 次は、真美さんにしてもらうわーネ」

「はっ お義姉さん 私等の区別つくんですか?」私達は髪の毛を前髪パーマのショートカットに合わせていたのだ。それに、色違いでお揃いのバブスリーブのシャツに胸の所にMermaid Twinsの刺繍とそれぞれにNとMも入れていた。

「ふふっ あなた達のシャツ 胸のところ NとM じゃぁない でも 次はお話すれば、わかると思う 声のトーンが違うからー 真美さんは私の妹になるのよねー よろしくネ ここなら 私のお友達にも、自信を持って宣伝できるわー」

 そして、昼からは私が研修にいっていたお店のオーナーが来てくれて

「宮殿みたいな階段をワクワクしながら上がって、登り切ったとこで、松林と長ぁーい砂浜 しばらく 見とれてしまったわぁー 真美ちゃん 素敵なお店ねぇー」

「オーナー こんな遠いとこまで 有難うございます」

「いいの 私 こっちのほうって初めてなのよ 一度来てみたかったからー ふふっ 駅前で辛み大根のお蕎麦食べてきたのよ 私には、最後 辛すぎたみたい」

 そして、オーナーは、私が鋏を握って、トップをふんわりアイロンで仕上げてロングのウルフ調に仕上げた。

「ウン いいわぁー でも 真美ちゃん ちょっと私には若すぎない?」

「いいえぇーぇ オーナーはこれっくらいじゃぁないとー とっても 素敵ですよ」

「ふふっ あなた達は若いんだから この素敵なお店に負けないように、これからも勉強して どんどん新しいことに挑戦してってね 楽しみにしてるわー」

 次の日は、私達の中学・高校の時の友人達を呼んでいた。女の子の場合は他に出て行かないで、地元に残っている子が多いので、そういう点では助かっていた。私は、そうでも無いんだけど、菜美は交友関係が広かったので、訪ねてくる子も多いのだ。

 その日は、菜美が研修していたお店のオーナーが来てくれて、やっぱり 菜美が鋏を握っていたのだけど、この人は髪の毛も長くって、ブローと部分的なカラーリングで済ませていたのだ。

「菜美ちゃん ウチのお客様から聞いたのだけど、あなた その人のとことコラボ進めているんだって? 来年の春 開業するって」

「はい! バンガロー風の宿泊施設 海の近くでバーベキュー施設とドッグランも併設です。それと、ここの美容室とのコラボプランです。女性の方って海に来ると時間持て余すんですよねー だから、その半日でも ここで リフレッシュしていただきます 傷んだ髪の毛のトリートメントだけでも」

「すごいプランよねー 最初 話しを聞いた時には驚いたわよー 私には、そんな発想浮かんでこないわー」

「ええ お客様の江戸川様 最初 ここは京阪神からも近いし、海もきれいし、素敵なんだけど、いまいち 呼び込む目玉が無いんだよまー って、ことから始まったんですよー」

「江戸川様ってさー 料亭の娘さんなのよ お兄さんが後を継ぐらしいんだけど、自分でもお団子屋さんをやっていて、それなりに売れているみたいよ でも、宿泊施設は初めての経験かもネ」

 私は、隣で チラチラと その話を聞いていたのだけど、その人が帰った後

「ちょっとぉー 菜美 さっきの話って何よー ウチ 聞いてへんやんかぁー」

「さっきのって? コラボの話かー もっと 具体的になったら 真美にも相談しようかと思っててん」

「もぉー いっつも そーなんやんかぁー 
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