私の中にあの猫がいる

すんのはじめ

文字の大きさ
26 / 30
第4章

4-2

しおりを挟む
 舜とお昼ごはん一緒に食べていた時

「今年のクリスマスはホテルで一緒に過ごそうよ 予約するから」

「えー お泊りなんですかー」

「そう メリケンパークのホテルで 良いだろう?」

「えぇ まぁ でも・・ うれしいんですけど・・」

「けど? 楽しめばいいんじゃぁない?」

「そうですよね 楽しみにしています」

 私は、又、決心しなきゃぁなんないんだと思っていた。この前、抱いて欲しいと思っていたんだけど・・火照っていた。

 会社に戻って、響先輩に報告すると

「良かったじゃぁ無い 今年も誘われて・・ 私とこなんか、もう、醒めたみたいで、全然その気ないんだから・・」

「イベント無しなんですか?」

「形だけでも、ケーキとお料理ぐらいはするけどね 全部、私に任せっきりなんだから・・ 男ってそんなものなのよ」

「そうかー 舜もそうなるのかなー」

「舜 ねぇー うふっ 熱いね もう、あっちは、済ましたの?」

「あっちって? やだー 先輩 私 そんなー」

「あのねー あんまり、じらすと 早坂さんだって、他の女の子に眼がいっちゃうよ そうなると、もっと、すずりちゃんがみじめになるでしょ ほどほどにしないと自分の首を絞めるようなものよ」

「うん わかりました」

「本気なんなら 今度がチャンスよ そろそろ1年になるんだからね」

 そうなんだ。確かに、この前からも、しばらく経っているし・・男と女の間柄ってそういうものなのよねって、思っていた。

 — — — * * * — — —
 
 久々にプチ(チッチ)を洗って、お風呂上りに2階に連れて上がって、身体を拭いてあげながら

「ねえ クリスマスの時、お泊り誘われたんだ 行こうかと思ってるのよ」

「いいじゃぁないか」と、プチが急に私の中に戻ってきた。途端にチッチが嫌がって、ベッドの端っこに逃げてしまった。

「うーん 2回目だけど・・大丈夫かなぁー」

「抱かれることがかー そんなこと、俺に聞かれても、わかるわけないじゃん でも、やさしくしてもらえよ 俺は、行かないよ」

「だよね プチがいると、なんかやりにくいと思うー」

 クリスマスの近い土日で、「美浜」のなずなからも誘いがあったんだけど、今回は、断っていた。当日、三宮の駅で3時に待ち合わせをしていた。私は、深いローズ色のベルベット地のワンピースで腰より少し上で結すび前でリボン飾りにするといったもので着飾った。お母さんが買ってくれたものだった。家を出たとこの坂の上から、プチに見送られて、出掛けていった。

 思っていたより、自分でもワクワクしているのがわかった。駅は混雑していて、舜と会えるかしらと思いながら、キョロキョロしたが、直ぐに声を掛けられたのだ。

「ごめんなさい 待たしてしまった?」

「いいや まだ、時間の少し前だよ そのリボン可愛いね」

 私は、服と同じ色の布で左側の髪の毛を少しだけ耳のところで結んでいたのだ。褒めてくれて、単純なんだけれど、少し、嬉しくて・・。

「暗くなるまで、ハーブ園に登ろうか 上から見るのもきれいだよ」

「うん 素敵なんだろうな 行こ―」と、私は、腕を組んでいった。

 上に登ると、夕陽が沈んでいくところだった。

「うわー きれいね タイミング良かったわ ねぇ 舜」と、私は感激していた。

「うん みごとだね これだけでも、来たかいあったかな」

 しばらく、散策していると、街の灯りも点灯し始めていた。殆どがカップルだった。みんな、これから、どんな夜をすごすのかなって、私は想像していたのだ。

「そろそろ行こう あちこちでイルミネーション見られるから」と、私達はホテルに向かった。途中、商店街とかで、ツリーなんかも飾ってあったりで、華やかな電飾がいっぱいで・・。ホテルの近くでも、向こうの方にモザイクのツリーと観覧車の灯りが見えて、絵本のような景色が広がっていた。

 部屋に着くと、窓には暗い海が広がっていたが、遠くには灯りがチラホラして、行きかう船も見える。コートを脱いで見とれている私の肩を舜が抱いてきて

「そうやっている君の後ろ姿もきれいだよ こうやっていられることに幸せを感じる」とささやいてきた

「そんな 歯が浮くような言葉・・でも、うれしいわ 良かった」

 唇を軽く合わせた後、舜はホテルのレストランに電話しているようだった。席の確認をしているみたい。

「鉄板の席は少し待つみたいだけど、食前酒を飲みながらテーブルで待つことが出来るみたいだから、行こうか」

 やっぱり、お肉はおいしかった。お腹がいっぱいになって、少し、歩きたいと私が言ったので、近くの公園まで歩いた。それぞれのホテルとか建物の灯りが豪華でなんと贅沢なことなんだろうと感じたのだ。少し、寒くなって、私は舜によりくっついていったら、肩を包むように抱いてくれて、もう、私はこの人のものになってしまったんだと覚悟していた。

 部屋に戻って、「お風呂に入るかい」と聞かれたけど、先に入ってと私は、答えていた。やはり、バスローブ姿で舜が出てきた時、ドキドキしてしまった。その後、私も、ゆったりとお風呂に浸かって、洗面所で髪の毛を乾かしながら、独りごとで「プチ 覚悟するね」とつぶやいていたのだ。

 今夜のために、私は、長い目のキャミソールを用意していたのだが、洗面所から出る時は、バスローブを羽織っていた。窓際に座っている舜に寄って行くと、抱き寄せて、膝の上に抱えられていった。

 そして、ベッドに抱えられていった時、バスローブを抜き去られて、私は、恥ずかしいのもあったが、舜に抱きしめられると、私も抱きついていったのだ。もう 恥ずかしいけど それなりの喘ぎ声で応えていたのだ。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

幼馴染を溺愛する旦那様の前からは、もう消えてあげることにします

睡蓮
恋愛
「旦那様、もう幼馴染だけを愛されればいいじゃありませんか。私はいらない存在らしいので、静かにいなくなってあげます」

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

裏切りの代償

中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。 尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。 取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。 自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。

処理中です...