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第4章
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香ちゃんと卓球部の見学に行くと、もう入部した新入生が10人位居て、隅の方で並んで 1・ 2 と素振りをしていた。その中でも何人かは先輩が打ち合っている台のまわりで球拾いをしている様子だった。でも、部員の数はすごく居るように思えた。卓球台も3台が2列に並んで全部で6台でそれぞれが打ち合っていた。
「すごい迫力っていうか 熱気だったね あんなの ついていけるかなぁー 水澄ちゃんはどう?」
「そうね でも 何でも 最初はそんなもんじゃぁない? 飛び込んでいかなきゃー 始まんないよ」
「そーだよねー あのね ウチのお母さん この学校の出身で卓球部のOBなんだ だから、卓球部に入れってー」
「あっ そーなんだ じゃぁ やろうよー」
「だよね 水澄ちゃんも 一緒だしね」
次の日、二人で入部希望ですって言いに行ったら、部長って人が
「そう 小学校で経験あったの?」
二人とも 「ありません 初めてです」と、言ったら
「そう 最初は球拾いを1か月ほど その後は 素振りを1か月ほど練習してから、ようやく球に触れるのよ・・・ 新人は練習の前後に体育館の掃除もあるしね ウチのやり方なの その間にやめて行く人が半分位居るのよー どう 我慢出来る?」
「ハイ! やります」と、言ったものの やってみなければ、続ける自信もなかったのだ。
「うん あかり先輩から聞いているわ たぶん 入部申し込みに行くわって ちょっと変わった子なの パワーを秘めているかもって あの人 この春までウチのクラブだったの 高校のね」
「えー 同じ駅から乗るんですけど・・・ 私 何にも・・・普通・・・です」
夜、お母さんにクラブに入ることにしたと報告すると
「あつ そう いいんじゃぁない オリンピック行けるといいね!」と、気楽に返事をしていたが、お兄ちゃんには
「水澄ちゃんが卓球部に入るんだって 帰り 遅くなるから 達樹 駅まで迎えに行ってあげてね!」
「えっ エッ なんでー」
「何でって 女の子を暗い道を一人で帰らすわけに行かないでしょ!」
「そーなんだけど 自転車だろう? 大丈夫だよ」
「その自転車が危ないのよー 絶対に女の子 ひとりなんてー ダメ!」と、厳しい口調だった。
「だけど、朝は良いわよー 帰りはお母さんがその自転車 乗って帰って来るわー」
「ふ~ん 毎日かよー」
「そうよー あなたも可愛い妹がトラブルに巻き込まれたりすると嫌でしょ! お母さんも 交代するわよー お父さんもね」 飲み始めようとしていたお父さんは、口まで持っていっていたグラスを止めていたのだ。だけど、口ん中でモコモゴ言った切りで・・・。
次の日。同じ卓球部ってことで白川若葉ちゃんが放課後、面倒見てくれて、体育館の更衣室に・・・新入生は部室には狭いので入れなくって、体育館の更衣室でハンガーに制服とかを吊り下げるだけ。その下にカバンとかを並べて置いて、貴重品は顧問の椅子の横に籠があるから、そこに入れておくのよって教えてくれた。
もう、練習を始めている人も居るんだけど、1年生は、その邪魔をしないように最初にモップがけからするんだと言われて、時間が来て、部長の号令でみんなが集まった。どうやら、昨日見たのは高校生も居たみたいで、他のところに集まっていた。
皆に紹介されて、部長から
「しばらく、台の周りの球拾いからね 1か月位かしらー その後、素振りを教えるからー だから、まだ、ラケットなんか用意しなくても良いわよー クラブのもあるし、そのうち自分に合ったものを選んでいけば良いのよ まぁ 続いていればね あっ いけない 私 辞めないように見守るっていう立場なんだ 二人とも頑張るのよ 辛いことがあったら遠慮しないで私に言ってきて」 と、部長の六角響先輩は優しそうだった。
若菜ちゃんは小学校からやっていたので、素振りのグループに入っていた。私達は練習台の斜め後ろに配置されて飛んでくるボールを拾いにいく役目なのだ。でも、先輩からは練習している人の動きもちゃんと見ていなさいよって指示されていた。
練習が終わって、帰る時、先輩に香ちゃんが呼び止められて
「あなた 伝教寺先輩の娘さんなんだってね コーチから聞いたわ コーチの大先輩なんだって! 全中の決勝まで行って、負けてしまったけど最後はすごいラリー戦だったんだって あなたも頑張ってよねー」と、後で、若葉ちゃんに聞くと、次の部長さんで加賀野燕先輩 卓球部のエースらしい。
「香ちゃん お母さんがOBって言ってたけど すごい人だったんだね」
「そーなんかなー ウチも初めて 聞いたのよ そんなんやったって ウチにはちっとも卓球のこと教えてくれへんねんでー」
「すごい迫力っていうか 熱気だったね あんなの ついていけるかなぁー 水澄ちゃんはどう?」
「そうね でも 何でも 最初はそんなもんじゃぁない? 飛び込んでいかなきゃー 始まんないよ」
「そーだよねー あのね ウチのお母さん この学校の出身で卓球部のOBなんだ だから、卓球部に入れってー」
「あっ そーなんだ じゃぁ やろうよー」
「だよね 水澄ちゃんも 一緒だしね」
次の日、二人で入部希望ですって言いに行ったら、部長って人が
「そう 小学校で経験あったの?」
二人とも 「ありません 初めてです」と、言ったら
「そう 最初は球拾いを1か月ほど その後は 素振りを1か月ほど練習してから、ようやく球に触れるのよ・・・ 新人は練習の前後に体育館の掃除もあるしね ウチのやり方なの その間にやめて行く人が半分位居るのよー どう 我慢出来る?」
「ハイ! やります」と、言ったものの やってみなければ、続ける自信もなかったのだ。
「うん あかり先輩から聞いているわ たぶん 入部申し込みに行くわって ちょっと変わった子なの パワーを秘めているかもって あの人 この春までウチのクラブだったの 高校のね」
「えー 同じ駅から乗るんですけど・・・ 私 何にも・・・普通・・・です」
夜、お母さんにクラブに入ることにしたと報告すると
「あつ そう いいんじゃぁない オリンピック行けるといいね!」と、気楽に返事をしていたが、お兄ちゃんには
「水澄ちゃんが卓球部に入るんだって 帰り 遅くなるから 達樹 駅まで迎えに行ってあげてね!」
「えっ エッ なんでー」
「何でって 女の子を暗い道を一人で帰らすわけに行かないでしょ!」
「そーなんだけど 自転車だろう? 大丈夫だよ」
「その自転車が危ないのよー 絶対に女の子 ひとりなんてー ダメ!」と、厳しい口調だった。
「だけど、朝は良いわよー 帰りはお母さんがその自転車 乗って帰って来るわー」
「ふ~ん 毎日かよー」
「そうよー あなたも可愛い妹がトラブルに巻き込まれたりすると嫌でしょ! お母さんも 交代するわよー お父さんもね」 飲み始めようとしていたお父さんは、口まで持っていっていたグラスを止めていたのだ。だけど、口ん中でモコモゴ言った切りで・・・。
次の日。同じ卓球部ってことで白川若葉ちゃんが放課後、面倒見てくれて、体育館の更衣室に・・・新入生は部室には狭いので入れなくって、体育館の更衣室でハンガーに制服とかを吊り下げるだけ。その下にカバンとかを並べて置いて、貴重品は顧問の椅子の横に籠があるから、そこに入れておくのよって教えてくれた。
もう、練習を始めている人も居るんだけど、1年生は、その邪魔をしないように最初にモップがけからするんだと言われて、時間が来て、部長の号令でみんなが集まった。どうやら、昨日見たのは高校生も居たみたいで、他のところに集まっていた。
皆に紹介されて、部長から
「しばらく、台の周りの球拾いからね 1か月位かしらー その後、素振りを教えるからー だから、まだ、ラケットなんか用意しなくても良いわよー クラブのもあるし、そのうち自分に合ったものを選んでいけば良いのよ まぁ 続いていればね あっ いけない 私 辞めないように見守るっていう立場なんだ 二人とも頑張るのよ 辛いことがあったら遠慮しないで私に言ってきて」 と、部長の六角響先輩は優しそうだった。
若菜ちゃんは小学校からやっていたので、素振りのグループに入っていた。私達は練習台の斜め後ろに配置されて飛んでくるボールを拾いにいく役目なのだ。でも、先輩からは練習している人の動きもちゃんと見ていなさいよって指示されていた。
練習が終わって、帰る時、先輩に香ちゃんが呼び止められて
「あなた 伝教寺先輩の娘さんなんだってね コーチから聞いたわ コーチの大先輩なんだって! 全中の決勝まで行って、負けてしまったけど最後はすごいラリー戦だったんだって あなたも頑張ってよねー」と、後で、若葉ちゃんに聞くと、次の部長さんで加賀野燕先輩 卓球部のエースらしい。
「香ちゃん お母さんがOBって言ってたけど すごい人だったんだね」
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