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第6章
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「水澄 東大阪で市民大会あるんやー 大阪府の住民やったら自由参加なんやってー ウチ等 申し込むでー」と、突然 花梨が言ってきた。
「えぇー 試合なんか?」
「そーやー ウチ等の初めてのな 監督にも了解もらうつもりやー」
「えー そんなん いつなん?」
「11月の第2日曜日」
「あのね 私達は まだ 組んで間もないしー」
「だいじょーぶや 中学生以下のクラスで、そんなにレベル高こぉーないはずやしー ウチ等 最強やんかー」と、躊躇している私だったけど、ほぼ強引に決められてしまった。
そのことを聞きつけたのか、響先輩が時々練習に出て来て、私達にサーブとかレシーブの仕方を教え込んでくれたのだ。その成果もあって、私は花梨と1対1でも対等に打ち合えるようになっていた。そして、ダブルスを組んでも香、若葉ちゃん相手に完全に抑え込むまでになっていた。
試験期間が終わって、練習も再開されて・・・花梨を相手に打ち合いをしていたのだけど、私の打ち込んだのがコーナーを外れることが多かったのだ。
「どうしたの? 水澄 久し振りで感覚ずれている?」
「う~ん かなぁー いつもどおりやと思うけど・・・入らんなぁー」
と、話し合っていたけど、翌日も変わらなかった。
「なんやろー 踏んばりが足らんのかなー」と、花梨と話合っていると、監督が
「ちょっと 水澄」と、殆ど私には声を掛けてこなかったのだけど
「水澄 字を書くのは右って言ってたよね お箸は?」
「右手です」
「ナイフとフォークは?」
「えーと ナイフ右 フォーク左かな でも そんなの あんまり使ったことありません」
「そう 歯ブラシは?」
「どっちも 使っているかなー 右だったり左だったり」
「ふ~んー ヘァブラシ」
「左手かなー 右でも握るしー でも 最近は手でバサバサしてクリームなじませるだけ」
「そう このところ 左を使うことってあんまりないのね 試験期間中 素振りはしてた?」
「あっ すみません 5日間 6日間かな サボッてっ ました」
「そう それは いいんだけどねー 振りが少し 鈍くなっているみたいね それでタイミングがずれているのよー あなたは左と右のバランスが微妙みたいよ 慣れれば両方使えるんだけど・・・ しばらく、右手で素振りして見なさい 左手の振りの感覚が戻ってくると思うわ」
「あっ あー わかりました ありがとうございます」と、私は、監督からそんな風に声を掛けてもらったのは初めてだったから恐縮していたのだ。
その夜は右手で素振りを繰り返していて、次の日も、花梨に事情を話して、花梨の球を右手で受け流すだけで練習していた。
その翌日、私は左手に戻して、花梨ちゃんと打ち合っていて
「水澄 すごぉーい 前より 振りもコンパクトになっていて鋭くなっている感じで、いきなり飛んでくる」
「うん なんか 調子いいの」
「あんた等 雰囲気いいわー 神がかってるねー」と、練習も終わって、香ちゃんが言ってきた時、コーチが二人を呼び寄せて
「花梨 もっと 前に出て行きなさい 後ろの水澄を信じてネ 水澄はフォアで打つのかバックで返すのか見極めが遅い! 二人とも、相棒を信じて、思いっ切ってね 駄目でも相棒が何とかするんだからー お互い まだ 信頼しきってないのね」
確かに、いい雰囲気にはなってきているけど、信頼しきれてなのかも・・・
「ごめんな 私 花梨に遅れまいと必死で 自分のことしか考えてへんかったわー」
「ううん ウチやって ウチが ウチがーって どこかで思っとったんやろーな 水澄がここまで伸びてくるって思ってへんかったからー」
「そんなことないでー 響先輩とか花梨が練習相手にしてくれてきたから、うもぉーなってきたんやー」
「そーやなー 夏前は子供子供しとったもんなぁー 今でもペチャパイやけどー」
「なんやのー 花梨かって・・・貧乳やでー」
「そんなこと無いワー ウチのほうが あるワー」と、お互いの胸を掴みあっていたら
「あんた等 何 してるん? チチ揉み合ってー お互い 慰めあってるんかぁー?」と、見ていた若葉ちゃんが呆れていた。私達は喧嘩していたわけじゃぁないのだ。一緒に居ることが多くなって、お互いに、遠慮しない仲になってきてるのはわかっていたのだ。それに、お互いの呼吸が合ってきて、相手の考えていることもわかるようになってきたのだ。花梨となら 上を目指せると感じていた。この時、私は花梨と一緒に夢を追いかけようと心に決めていたのだ。
「えぇー 試合なんか?」
「そーやー ウチ等の初めてのな 監督にも了解もらうつもりやー」
「えー そんなん いつなん?」
「11月の第2日曜日」
「あのね 私達は まだ 組んで間もないしー」
「だいじょーぶや 中学生以下のクラスで、そんなにレベル高こぉーないはずやしー ウチ等 最強やんかー」と、躊躇している私だったけど、ほぼ強引に決められてしまった。
そのことを聞きつけたのか、響先輩が時々練習に出て来て、私達にサーブとかレシーブの仕方を教え込んでくれたのだ。その成果もあって、私は花梨と1対1でも対等に打ち合えるようになっていた。そして、ダブルスを組んでも香、若葉ちゃん相手に完全に抑え込むまでになっていた。
試験期間が終わって、練習も再開されて・・・花梨を相手に打ち合いをしていたのだけど、私の打ち込んだのがコーナーを外れることが多かったのだ。
「どうしたの? 水澄 久し振りで感覚ずれている?」
「う~ん かなぁー いつもどおりやと思うけど・・・入らんなぁー」
と、話し合っていたけど、翌日も変わらなかった。
「なんやろー 踏んばりが足らんのかなー」と、花梨と話合っていると、監督が
「ちょっと 水澄」と、殆ど私には声を掛けてこなかったのだけど
「水澄 字を書くのは右って言ってたよね お箸は?」
「右手です」
「ナイフとフォークは?」
「えーと ナイフ右 フォーク左かな でも そんなの あんまり使ったことありません」
「そう 歯ブラシは?」
「どっちも 使っているかなー 右だったり左だったり」
「ふ~んー ヘァブラシ」
「左手かなー 右でも握るしー でも 最近は手でバサバサしてクリームなじませるだけ」
「そう このところ 左を使うことってあんまりないのね 試験期間中 素振りはしてた?」
「あっ すみません 5日間 6日間かな サボッてっ ました」
「そう それは いいんだけどねー 振りが少し 鈍くなっているみたいね それでタイミングがずれているのよー あなたは左と右のバランスが微妙みたいよ 慣れれば両方使えるんだけど・・・ しばらく、右手で素振りして見なさい 左手の振りの感覚が戻ってくると思うわ」
「あっ あー わかりました ありがとうございます」と、私は、監督からそんな風に声を掛けてもらったのは初めてだったから恐縮していたのだ。
その夜は右手で素振りを繰り返していて、次の日も、花梨に事情を話して、花梨の球を右手で受け流すだけで練習していた。
その翌日、私は左手に戻して、花梨ちゃんと打ち合っていて
「水澄 すごぉーい 前より 振りもコンパクトになっていて鋭くなっている感じで、いきなり飛んでくる」
「うん なんか 調子いいの」
「あんた等 雰囲気いいわー 神がかってるねー」と、練習も終わって、香ちゃんが言ってきた時、コーチが二人を呼び寄せて
「花梨 もっと 前に出て行きなさい 後ろの水澄を信じてネ 水澄はフォアで打つのかバックで返すのか見極めが遅い! 二人とも、相棒を信じて、思いっ切ってね 駄目でも相棒が何とかするんだからー お互い まだ 信頼しきってないのね」
確かに、いい雰囲気にはなってきているけど、信頼しきれてなのかも・・・
「ごめんな 私 花梨に遅れまいと必死で 自分のことしか考えてへんかったわー」
「ううん ウチやって ウチが ウチがーって どこかで思っとったんやろーな 水澄がここまで伸びてくるって思ってへんかったからー」
「そんなことないでー 響先輩とか花梨が練習相手にしてくれてきたから、うもぉーなってきたんやー」
「そーやなー 夏前は子供子供しとったもんなぁー 今でもペチャパイやけどー」
「なんやのー 花梨かって・・・貧乳やでー」
「そんなこと無いワー ウチのほうが あるワー」と、お互いの胸を掴みあっていたら
「あんた等 何 してるん? チチ揉み合ってー お互い 慰めあってるんかぁー?」と、見ていた若葉ちゃんが呆れていた。私達は喧嘩していたわけじゃぁないのだ。一緒に居ることが多くなって、お互いに、遠慮しない仲になってきてるのはわかっていたのだ。それに、お互いの呼吸が合ってきて、相手の考えていることもわかるようになってきたのだ。花梨となら 上を目指せると感じていた。この時、私は花梨と一緒に夢を追いかけようと心に決めていたのだ。
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