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第10章
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11月も最後の土曜日。練習の後、私達4人は莉子とひなたにも声を掛けて、お好み焼き屋さんに来ていた。
「ここはね 私達4人が、練習の後に集まって良く来るのよ そして、結束を誓っていたの」と、若葉が言うと
「どうりで ウチ等ふたりを呼んだんですか ひなたとは仲良いですよ」と、莉子が言っていたけど
「そりゃー そうよね 同じクラブなんだものねー 表向きはね」と、花梨が切り出してしまった。
「先輩 ウチ等・・・そんなぁ・・・」
「そっ そーよねー 花梨 そんな角の立つ言い方しなくってもー ねぇ 二人は、小学校の時 お互いのこと 知ってたの?」と、私が、方向を変えていた。
「ウチ 名前だけは聞いたことあった ひなたは 小学生以下の京都の大会で何度か優勝してたからー でも、確か もうひとりすごい子が居たかなー」
「ウチは 知らんかったの 京都の大会のことしか考えてなかったからー」
「そう じゃぁー 中学に入って 初めて お互いのことを知ったわけだー 私等4人もそーなんよー でも どんどん間が縮まって仲間意識が出来ていったのよ 4人とも 前向きに練習に取り組んでいったからー」
「水澄先輩 ウチ等も いつも 前向きに練習してます・・・つもりです」と、ひなたが少しすねたのか
「うん そーよねー 懸命にやってるわー だからー 今日は ここに 呼んだのよ 食べながら、ここでは、不満とかあったら言って良いのよ」と、若葉も柔んわりと言っていた。
「なんにも 不満なんて無いですよー 練習が厳しいのは当たり前だし 入部当初は不安だっけど、水澄先輩も優しく教えてくれるし いい先輩方で良かったです」
「ウチも 小学校で仲良かった子がふたり 二色が浜に行ったんやけど 太子女学園は全国優勝校やから羨ましがっとんねん 花梨先輩も言葉きついけど慣れたしなっ ウチのこと考えてゆうてくれてるんやって お陰でうもぉーなってきたしな」
「何ゆうてるん! 莉子は ゆうても 半分も出来てへんねんでー この のろま!」花梨の言葉は相変わらずきつい
「そーですよー 脇で聞いていても ウチやったら めげてるわー でも 莉子はそれでも向かっていくし、どんどん うまくなって実力もついてるし えらいと思ってるんやー 時々 莉子のスマッシュは、花梨先輩の真正面をぶち当てるもんなー すごぉーいと思う」
「ひなた いまの言葉 莉子に真直ぐ もういっぺん ゆうたりーぃ」
「ええー ・・・莉子は先輩から罵声を浴びても向かっていくし、喰らいついていって、うまくなって実力もついてるし 時々 莉子のスマッシュは、花梨先輩の真正面をぶち当てるもん やっぱり 莉子はすごぉーいと思う」
「ひなた あんたやって 右に左に動きが早いし、うまいことボール 散らすヤン ウチには出来ひん でも 頑張って追いつこうと思ってる」
「そやねん 今のあんた等 見てたら ペァの時 お互いに好き勝手に打ち合いしてるだけやー 相棒への信頼が無いねん ダブルスはな 今 二人がゆうてたように、相手への信頼関係が大切やねん ウチも自分から言い出したんやけど 水澄と組むようになった時 なんやねん こいつ 勝手にスマッシュばっかーしてぇー ウチも負けたらあかん って思ってた。だけど そのうち 水澄のスマッシュはウチとは球すじとか違うんやって気がつかされてなー 水澄が打ち込んでもボールが返ってきたら、逆のコースとか緩急つけるとか 水澄が決めやすいコースに打ち込むとか 考えるようになってな そのうち 水澄もウチの決めやすいコースとかに打ち込んでいくようになって それからは、ツーカーの呼吸になったんよ」
「あー 燕先輩から聞いたことがあります 自分は花梨とペァ組みたかったんやけど・・・でも、花梨と水澄が決めてしまってー 結果 それで良かったんよ あの子等 直ぐに 最強になったわ 上級生のペァより上にいってしもーて 今も 水澄、若葉も最強やけどねーって」と、莉子が言っていたけど
「ちょっとー 花梨 なんやのん あの時 私のこと この野郎とか思っとたんかぁー なんやのん 自分から お願いしますとか頭下げとったくせにー」
「あっ 頭なんか下げてへんわー ペチャパイでもええかーって 思とったけど・・・」
「なんやのー 貧乳花梨のくせにー 私は ちょっとは成長したわ!」
「そんなこと ないでー 比べよーか」
「ちょっとぉー こんなとこで 又 乳揉み合わんとってな! ちゃうんやでー 莉子もひなたも 喧嘩してるんちゃうでー この二人はお互いに信頼しきってるからー でも おっぱいのことは別にして」と、香が止めに入っていたけど
「ふふっ わかりました ウチ等 上辺だけだったかも でも ウチの方が胸は大きいかもね」
「ひなた 何 言い出すネン ウチ やって・・・」
「ウチ Bやでー 莉子は?」
「・・・A でも たいして 変わらへんヤン 見栄やろー さわったろーかー」
「ちょっとぉー よしなさいよ! 太子女学園の品格が落ちるわー 胸の大きさなんか以外で、お互い 競い合うのは良いの でも お互いに相手への信頼は忘れないでちょうだいよ!」と、若葉はちゃんと私達が言いたいことを押さえていた。
「ウチ 全中の時のん ユーチューブで繰り返し見てるんです。団体戦の決勝戦 感動しました。最初の花梨先輩の試合。先輩が繰り出すスマッシュに面喰ってるあの前チャンピオン 痛快でした。それにダブルスの戦いも、圧倒的に勝ってしまって、水澄先輩と若葉先輩 コンビネーションがすごくって ウチ 繰り返して見てるんです」
「そう ウチもやー 個人戦の水澄先輩の準決勝の試合も あの追い詰められた時からの巻き返しと最後 決めた時のスマッシュ 画像がズレたのかと思った。でも、相手の呆れた顔 私も信じられなかったの。そして、花梨先輩と水澄先輩の決勝戦。すごい高速ラリーで・・・なんか 二人が打ったボールの後ろから煙が出てるように 見えたの まるでアニメよねー なんか二人ともやりながら微笑んでいるみたいだった 勘違いなのかなー 試合を楽しんでいたみたい 最後も衝撃だったの こんな二人の先輩にウチは指導してもらってるんだ 頑張らなきゃーって思った。だって こんなの日本でも ひと握り・・・ひと掴みの人間だけなんだものー ウチは絶対に後に続くようになります」
「ふふっ そうよ あの時はウチ すごく楽しかったの 水澄もそうだったと思うわ 全中の決勝戦で二人でこんな風に打ち合えるなんて これは描いていた現実の世界だわとネ まぁー 二人とも 頑張るんだよ! お互い 声を掛け合ってナ! 年が明けたら もっと 練習も厳しくなるからー それと 春休みの合宿も 泣かないでよー 香なんて しよっちゆう泣いていたんだからー 夏まで・・・ でも 歯を喰いしばって、頑張ってきたんだよ」
「なによー 花梨 あれは泣いてたんちゃうわー 勝手に涙が・・・辛かったからちゃうでー 出来ひん自分が悔しくってー」
「どっちでも ええヤン 誰よりも 頑張ってるんやからー」
「花梨・・・」
「先輩 今日は誘ってくれてありがとうございました。先輩達の絆 わかりました。ウチ等 先輩達を乗り越えるように頑張ります」と、莉子とひなたは言ってくれていたのだ。
「ここはね 私達4人が、練習の後に集まって良く来るのよ そして、結束を誓っていたの」と、若葉が言うと
「どうりで ウチ等ふたりを呼んだんですか ひなたとは仲良いですよ」と、莉子が言っていたけど
「そりゃー そうよね 同じクラブなんだものねー 表向きはね」と、花梨が切り出してしまった。
「先輩 ウチ等・・・そんなぁ・・・」
「そっ そーよねー 花梨 そんな角の立つ言い方しなくってもー ねぇ 二人は、小学校の時 お互いのこと 知ってたの?」と、私が、方向を変えていた。
「ウチ 名前だけは聞いたことあった ひなたは 小学生以下の京都の大会で何度か優勝してたからー でも、確か もうひとりすごい子が居たかなー」
「ウチは 知らんかったの 京都の大会のことしか考えてなかったからー」
「そう じゃぁー 中学に入って 初めて お互いのことを知ったわけだー 私等4人もそーなんよー でも どんどん間が縮まって仲間意識が出来ていったのよ 4人とも 前向きに練習に取り組んでいったからー」
「水澄先輩 ウチ等も いつも 前向きに練習してます・・・つもりです」と、ひなたが少しすねたのか
「うん そーよねー 懸命にやってるわー だからー 今日は ここに 呼んだのよ 食べながら、ここでは、不満とかあったら言って良いのよ」と、若葉も柔んわりと言っていた。
「なんにも 不満なんて無いですよー 練習が厳しいのは当たり前だし 入部当初は不安だっけど、水澄先輩も優しく教えてくれるし いい先輩方で良かったです」
「ウチも 小学校で仲良かった子がふたり 二色が浜に行ったんやけど 太子女学園は全国優勝校やから羨ましがっとんねん 花梨先輩も言葉きついけど慣れたしなっ ウチのこと考えてゆうてくれてるんやって お陰でうもぉーなってきたしな」
「何ゆうてるん! 莉子は ゆうても 半分も出来てへんねんでー この のろま!」花梨の言葉は相変わらずきつい
「そーですよー 脇で聞いていても ウチやったら めげてるわー でも 莉子はそれでも向かっていくし、どんどん うまくなって実力もついてるし えらいと思ってるんやー 時々 莉子のスマッシュは、花梨先輩の真正面をぶち当てるもんなー すごぉーいと思う」
「ひなた いまの言葉 莉子に真直ぐ もういっぺん ゆうたりーぃ」
「ええー ・・・莉子は先輩から罵声を浴びても向かっていくし、喰らいついていって、うまくなって実力もついてるし 時々 莉子のスマッシュは、花梨先輩の真正面をぶち当てるもん やっぱり 莉子はすごぉーいと思う」
「ひなた あんたやって 右に左に動きが早いし、うまいことボール 散らすヤン ウチには出来ひん でも 頑張って追いつこうと思ってる」
「そやねん 今のあんた等 見てたら ペァの時 お互いに好き勝手に打ち合いしてるだけやー 相棒への信頼が無いねん ダブルスはな 今 二人がゆうてたように、相手への信頼関係が大切やねん ウチも自分から言い出したんやけど 水澄と組むようになった時 なんやねん こいつ 勝手にスマッシュばっかーしてぇー ウチも負けたらあかん って思ってた。だけど そのうち 水澄のスマッシュはウチとは球すじとか違うんやって気がつかされてなー 水澄が打ち込んでもボールが返ってきたら、逆のコースとか緩急つけるとか 水澄が決めやすいコースに打ち込むとか 考えるようになってな そのうち 水澄もウチの決めやすいコースとかに打ち込んでいくようになって それからは、ツーカーの呼吸になったんよ」
「あー 燕先輩から聞いたことがあります 自分は花梨とペァ組みたかったんやけど・・・でも、花梨と水澄が決めてしまってー 結果 それで良かったんよ あの子等 直ぐに 最強になったわ 上級生のペァより上にいってしもーて 今も 水澄、若葉も最強やけどねーって」と、莉子が言っていたけど
「ちょっとー 花梨 なんやのん あの時 私のこと この野郎とか思っとたんかぁー なんやのん 自分から お願いしますとか頭下げとったくせにー」
「あっ 頭なんか下げてへんわー ペチャパイでもええかーって 思とったけど・・・」
「なんやのー 貧乳花梨のくせにー 私は ちょっとは成長したわ!」
「そんなこと ないでー 比べよーか」
「ちょっとぉー こんなとこで 又 乳揉み合わんとってな! ちゃうんやでー 莉子もひなたも 喧嘩してるんちゃうでー この二人はお互いに信頼しきってるからー でも おっぱいのことは別にして」と、香が止めに入っていたけど
「ふふっ わかりました ウチ等 上辺だけだったかも でも ウチの方が胸は大きいかもね」
「ひなた 何 言い出すネン ウチ やって・・・」
「ウチ Bやでー 莉子は?」
「・・・A でも たいして 変わらへんヤン 見栄やろー さわったろーかー」
「ちょっとぉー よしなさいよ! 太子女学園の品格が落ちるわー 胸の大きさなんか以外で、お互い 競い合うのは良いの でも お互いに相手への信頼は忘れないでちょうだいよ!」と、若葉はちゃんと私達が言いたいことを押さえていた。
「ウチ 全中の時のん ユーチューブで繰り返し見てるんです。団体戦の決勝戦 感動しました。最初の花梨先輩の試合。先輩が繰り出すスマッシュに面喰ってるあの前チャンピオン 痛快でした。それにダブルスの戦いも、圧倒的に勝ってしまって、水澄先輩と若葉先輩 コンビネーションがすごくって ウチ 繰り返して見てるんです」
「そう ウチもやー 個人戦の水澄先輩の準決勝の試合も あの追い詰められた時からの巻き返しと最後 決めた時のスマッシュ 画像がズレたのかと思った。でも、相手の呆れた顔 私も信じられなかったの。そして、花梨先輩と水澄先輩の決勝戦。すごい高速ラリーで・・・なんか 二人が打ったボールの後ろから煙が出てるように 見えたの まるでアニメよねー なんか二人ともやりながら微笑んでいるみたいだった 勘違いなのかなー 試合を楽しんでいたみたい 最後も衝撃だったの こんな二人の先輩にウチは指導してもらってるんだ 頑張らなきゃーって思った。だって こんなの日本でも ひと握り・・・ひと掴みの人間だけなんだものー ウチは絶対に後に続くようになります」
「ふふっ そうよ あの時はウチ すごく楽しかったの 水澄もそうだったと思うわ 全中の決勝戦で二人でこんな風に打ち合えるなんて これは描いていた現実の世界だわとネ まぁー 二人とも 頑張るんだよ! お互い 声を掛け合ってナ! 年が明けたら もっと 練習も厳しくなるからー それと 春休みの合宿も 泣かないでよー 香なんて しよっちゆう泣いていたんだからー 夏まで・・・ でも 歯を喰いしばって、頑張ってきたんだよ」
「なによー 花梨 あれは泣いてたんちゃうわー 勝手に涙が・・・辛かったからちゃうでー 出来ひん自分が悔しくってー」
「どっちでも ええヤン 誰よりも 頑張ってるんやからー」
「花梨・・・」
「先輩 今日は誘ってくれてありがとうございました。先輩達の絆 わかりました。ウチ等 先輩達を乗り越えるように頑張ります」と、莉子とひなたは言ってくれていたのだ。
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