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第3章
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「ちゃんとタイツ穿いていくのよ 冷えるんだから 苺も忘れないでよ」と、お母さんが仕事に行く前に言ってきていた。
私は、ちょっと女の子らしい恰好でいこうと思って、ワンピースにしたのだが、スカートの部分がフレァーになっているので、本当は中が見えないようにと、お母さんが心配していた。
お兄ちゃんと一緒に昂君ちに行ったら、翠ちゃんが迎えてくれて
「今ね ようやく ケーキの飾りつけ終わったとこなの よかったわ」と、昂君が言ってくれたのか、クリスマスをやろうとなって、翠ちゃんが招待してくれたのだ。
机の上には、唐揚とかフルーツサラダ、海苔巻きが載っていて、翠ちゃんがケーキを持ってきた。
「初めて、作ったんだから、文句は言わないでね スポンヂは買ってきたんだけどね 上のクリームと飾りつけだけ」
「翠ちやん すごいね きれいだよ」と、私は、半分お世辞を言っていたのだが、お兄ちゃんも昂君も反応してなかった。
「最初にシャンパンあけよー 慎ちゃんあけてよー お酒入って無いからね サイダーみたいなもんだから」
メリークリスマスと言い合って、プレゼントの交換をした。私は昂君に組み立てする工作車を用意してたんだけど、気に入らないだろうなと思いながらも、何が良いのかわからなかったから・・。だけど、昂君は開けてみて、うーっと言って、ポツンと有難うと、反応がよく解らなかった。そして、私にホイっと綺麗な紙包みを差し出してきた。私が開けていると
「花柄のパンツ」と言って来た。私は一瞬手が止まったのだけど、翠ちやんが昂君の頭をコツンとして
「真珠ちゃん ハンカチよ 可愛いの」
開けてみるとお花柄の綺麗なハンカチだった。
「ありがとうね 昂君にいじめられた時に、涙拭くわ」と、言い返したら
「昂 真珠ちゃんのこと、まだ、いじめているの!」と、昂君を睨みつけていたから
「ううん ちがうの 翠ちやん 昂君は、いつも守ってくれているの ごめんなさい」
「そう だったら いいんだけどね 昂は優しいんだけど、素直じゃあないとこあるからね 真珠ちゃんも、そのつもりでね」
私は、自分のこと言われているようで耳が痛かった。お兄ちゃん達も、お互いに交換していて、リストバンドと翠ちゃんには、髪止めだって、翠ちゃんは早速、自分の髪の毛を止めていて、喜んで、お兄ちゃんの手を取っちゃったりして、お互いに有難うと言い合っていた。なんで、私等はこんなふうになれないんだろうと羨ましかったのだ。夏に泳ぎに行った時には、私、あんなに昂君にくっついていったのになぁー・・。あいつは、あれっきり、無視しやがって・・
食べた後、翠ちゃんがブタミントンを持ち出してきて
「コレやろうよ 夢中になるわよ 私と慎ちゃん あんた達との対抗戦 負けたら、顔に墨塗るわよ」と、一方的に言ってきた。
やっているうちに、昂君が私の膝に手を突いたりしていたので、最初は「うっ」と思ったけど、一生懸命になっているし、お兄ちゃんたちは、重なり合っても普通にしていたので、私も、そのうちどうでも良いかぁーってなっていた。私も、昂君にもたれたりしているから、その方が自然なのかなって思っていた。10点先取でゲームしたんだけど、お兄ちゃんは遠慮なしに、私の目の周りに墨で大きな円を書いてきた。そして、2ゲーム目は口のまわりに大きな口。昂君も私もひどい顔。
「真珠 どんくさいよなぁー ひどい顔だぜー」
「なによー 昂だって ひどい顔だよー あと1ゲーム 今度は、がんばるから 気を合わせていこうぜー」
そして、次のゲームは最後になんとか勝てた。私、思わず昂君に抱き着いてハグしてしまっていた。お兄ちゃんの両方のほっぺに渦巻を書いてやったのだ。
帰るってなった時、昂君に呼ばれて
「プレゼントありがとな さっきは柔らかくて良かったよ」
「さっき って?」
「ハグしてきたやんか チュってしてくれたら最高やったんやけどな」
「うー アホか さっきは 成り行きやってんから つい でも昂やったからやでー 誰にでもちゃうでー 昂のバカっ」
私は、ちょっと女の子らしい恰好でいこうと思って、ワンピースにしたのだが、スカートの部分がフレァーになっているので、本当は中が見えないようにと、お母さんが心配していた。
お兄ちゃんと一緒に昂君ちに行ったら、翠ちゃんが迎えてくれて
「今ね ようやく ケーキの飾りつけ終わったとこなの よかったわ」と、昂君が言ってくれたのか、クリスマスをやろうとなって、翠ちゃんが招待してくれたのだ。
机の上には、唐揚とかフルーツサラダ、海苔巻きが載っていて、翠ちゃんがケーキを持ってきた。
「初めて、作ったんだから、文句は言わないでね スポンヂは買ってきたんだけどね 上のクリームと飾りつけだけ」
「翠ちやん すごいね きれいだよ」と、私は、半分お世辞を言っていたのだが、お兄ちゃんも昂君も反応してなかった。
「最初にシャンパンあけよー 慎ちゃんあけてよー お酒入って無いからね サイダーみたいなもんだから」
メリークリスマスと言い合って、プレゼントの交換をした。私は昂君に組み立てする工作車を用意してたんだけど、気に入らないだろうなと思いながらも、何が良いのかわからなかったから・・。だけど、昂君は開けてみて、うーっと言って、ポツンと有難うと、反応がよく解らなかった。そして、私にホイっと綺麗な紙包みを差し出してきた。私が開けていると
「花柄のパンツ」と言って来た。私は一瞬手が止まったのだけど、翠ちやんが昂君の頭をコツンとして
「真珠ちゃん ハンカチよ 可愛いの」
開けてみるとお花柄の綺麗なハンカチだった。
「ありがとうね 昂君にいじめられた時に、涙拭くわ」と、言い返したら
「昂 真珠ちゃんのこと、まだ、いじめているの!」と、昂君を睨みつけていたから
「ううん ちがうの 翠ちやん 昂君は、いつも守ってくれているの ごめんなさい」
「そう だったら いいんだけどね 昂は優しいんだけど、素直じゃあないとこあるからね 真珠ちゃんも、そのつもりでね」
私は、自分のこと言われているようで耳が痛かった。お兄ちゃん達も、お互いに交換していて、リストバンドと翠ちゃんには、髪止めだって、翠ちゃんは早速、自分の髪の毛を止めていて、喜んで、お兄ちゃんの手を取っちゃったりして、お互いに有難うと言い合っていた。なんで、私等はこんなふうになれないんだろうと羨ましかったのだ。夏に泳ぎに行った時には、私、あんなに昂君にくっついていったのになぁー・・。あいつは、あれっきり、無視しやがって・・
食べた後、翠ちゃんがブタミントンを持ち出してきて
「コレやろうよ 夢中になるわよ 私と慎ちゃん あんた達との対抗戦 負けたら、顔に墨塗るわよ」と、一方的に言ってきた。
やっているうちに、昂君が私の膝に手を突いたりしていたので、最初は「うっ」と思ったけど、一生懸命になっているし、お兄ちゃんたちは、重なり合っても普通にしていたので、私も、そのうちどうでも良いかぁーってなっていた。私も、昂君にもたれたりしているから、その方が自然なのかなって思っていた。10点先取でゲームしたんだけど、お兄ちゃんは遠慮なしに、私の目の周りに墨で大きな円を書いてきた。そして、2ゲーム目は口のまわりに大きな口。昂君も私もひどい顔。
「真珠 どんくさいよなぁー ひどい顔だぜー」
「なによー 昂だって ひどい顔だよー あと1ゲーム 今度は、がんばるから 気を合わせていこうぜー」
そして、次のゲームは最後になんとか勝てた。私、思わず昂君に抱き着いてハグしてしまっていた。お兄ちゃんの両方のほっぺに渦巻を書いてやったのだ。
帰るってなった時、昂君に呼ばれて
「プレゼントありがとな さっきは柔らかくて良かったよ」
「さっき って?」
「ハグしてきたやんか チュってしてくれたら最高やったんやけどな」
「うー アホか さっきは 成り行きやってんから つい でも昂やったからやでー 誰にでもちゃうでー 昂のバカっ」
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