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第5章
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期末考査が終わった時、久々にゆっくりと久美と駅前のカフェに行って話をしていた。
「サダ ごめんな 前 心配かけて」
「べつにええよー でも あんまり男に・・・」
「サダが言いたいことはわかってる けどなー ずるずるとな ウチ アホやからあの人に抱かれてるとな、全部忘れられて、ええ気持ちなんやー」
「そうなんかー? ウチ わからんけどなー」
「サダやって そのうち そーなるってー」
「あのさー 久美 もう進学はせーへんのん?」
「ウン やっぱり 勉強できひんしなー 就職する 多分 同棲するかも」
「そうかー でもなー あと半年 あんまりハメはずさんときなー 子供出来てしもたとか」
「ふっ 言うのう サダもー ウン 気ーつけてる そっちのほうは 絶対に、ウチから被せていくねん」
「被せるってー? アレのことか?」
「そうやー 避妊はしっかりしてる 男任せやとええ加減やからな ウチな 初めてのときは、なんとなくやられてしもたんやけどな それからは、いろいろと調べてな どんなふうにしたらええんかとか どうやったら男が喜ぶんやろーとかな ウチ 学校の勉強はあかんけど、そっちのほうは自信あるでー サダ 教えたろかー」
「ええよー 久美ったら 会うと そんな話 ばっかー ウチ おかしーなるわー ウチやってー女の子やでー それに経験ないんやでー」
「そやから 教えてるんやー」
「もう ええってー やめて あのさー 2年の子等にも そんな話 してんのん?」
「うん 聞かれるからな でも あいつ等 まだ 経験ないでー 安心してー」
「そう でも けしかけないでよ」
「うふっ わかってる ウチとちがって 男が近づかんよーにしてるから」
「お願いね 久美 ウチはあんまり一緒に遊ばれへんから」
「わかってるって ちゃんと大学行ってよね 十和姉さんみたいに ウチ等の希望の星やー」
「ウン 頑張る 久美 だけど、ずーと 仲間だよ」
「ガッテン サダ姉さん」
「そやから 姉さんはやめてって ゆうてるヤン」
夏休みになって、夏期講習という形で私達は毎日、午後から6時までのコースを選んでいた。充君と席は少し離れるけど、並んで講習を受けられるから、私は、割と心がはずんでいた。
だけど、何日か経った時、塾の前で充君が女の子と話をしていた。私の姿が見えると、その子は慌てたように私に頭を下げて離れて行った。
「充君 今の子・・って」
「あぁ 藤代千永子さん 知ってるだろー?」
やっぱり、十和姉ちゃんの妹さんだ。少し伸びて、真っ黒でツヤツヤした真直ぐな髪の毛。マスク越しでも、きれいな顔立ちで清楚な感じの女の子になっていた。
「なんでー 名前まで知ってるん?」
「学校行く時、電車で会うやん どっちからともなく話かけるようになってなー 午前中の短期講習に来てるんやってー」
「ふーん そんなんになってたんやー あの子、きれいになったなー 男の子にしたら、気になるもんなー」
私は、面白くなくて、植え込みの葉っぱをいじりながらブツブツ言ってたのだろう。
「紗奈 変に勘ぐるなよー 普通に話してただけやろー そういう言い方 お前 そんなー・・気に喰わない時って、眼むいてるもんなー ちゃんと こっち向けよー」
「なんもー ウチ 普通やでー」
「ウソつけー 真直ぐ 俺のこと見てろよー 勘ぐられるようなことないぞー 信用しろよ 俺の心の中には紗奈しか居てへんてー バーカ 講習始まるぞ」
と、充君は私の手を取って教室に引っ張って行ってくれた。うれしい。やっぱり、はっきりと言ってくれた。並んで講習を受けれているんだ。
「なぁ そのミサンガ 汚いなぁー」
「あぁ そー言うな 練習中でもサポーターしてるんやけど、ドロだらけになって、洗うんやけどグシャグシャやー でも、切れんようにしてるでー」
「そうなんや 充君 ごめんなー ウチ アホやから しょうもないこと気にして・・」
「うー なんのことやー 紗奈 ボールのキーホルダー サイフに付けてくれてるやろー ちゃんと握り締めとけよ 俺のタマの代わりやからなー」
「? ? ?・・ 何 ゆうんやー この変態・・ そのつもりやったんかー」
「ふっふっ やっと わかったんかー 鈍感 まぁ ええやんかー じょーだんだよ」
「・・・握りつぶしたるぅー・・や さ し く・・ナ」
私は、講義の間の休憩の時間になると、充君に手を添えていっていた。精一杯に、その時の好きだという気持ちと離れないよって表現したかったのだ。
「サダ ごめんな 前 心配かけて」
「べつにええよー でも あんまり男に・・・」
「サダが言いたいことはわかってる けどなー ずるずるとな ウチ アホやからあの人に抱かれてるとな、全部忘れられて、ええ気持ちなんやー」
「そうなんかー? ウチ わからんけどなー」
「サダやって そのうち そーなるってー」
「あのさー 久美 もう進学はせーへんのん?」
「ウン やっぱり 勉強できひんしなー 就職する 多分 同棲するかも」
「そうかー でもなー あと半年 あんまりハメはずさんときなー 子供出来てしもたとか」
「ふっ 言うのう サダもー ウン 気ーつけてる そっちのほうは 絶対に、ウチから被せていくねん」
「被せるってー? アレのことか?」
「そうやー 避妊はしっかりしてる 男任せやとええ加減やからな ウチな 初めてのときは、なんとなくやられてしもたんやけどな それからは、いろいろと調べてな どんなふうにしたらええんかとか どうやったら男が喜ぶんやろーとかな ウチ 学校の勉強はあかんけど、そっちのほうは自信あるでー サダ 教えたろかー」
「ええよー 久美ったら 会うと そんな話 ばっかー ウチ おかしーなるわー ウチやってー女の子やでー それに経験ないんやでー」
「そやから 教えてるんやー」
「もう ええってー やめて あのさー 2年の子等にも そんな話 してんのん?」
「うん 聞かれるからな でも あいつ等 まだ 経験ないでー 安心してー」
「そう でも けしかけないでよ」
「うふっ わかってる ウチとちがって 男が近づかんよーにしてるから」
「お願いね 久美 ウチはあんまり一緒に遊ばれへんから」
「わかってるって ちゃんと大学行ってよね 十和姉さんみたいに ウチ等の希望の星やー」
「ウン 頑張る 久美 だけど、ずーと 仲間だよ」
「ガッテン サダ姉さん」
「そやから 姉さんはやめてって ゆうてるヤン」
夏休みになって、夏期講習という形で私達は毎日、午後から6時までのコースを選んでいた。充君と席は少し離れるけど、並んで講習を受けられるから、私は、割と心がはずんでいた。
だけど、何日か経った時、塾の前で充君が女の子と話をしていた。私の姿が見えると、その子は慌てたように私に頭を下げて離れて行った。
「充君 今の子・・って」
「あぁ 藤代千永子さん 知ってるだろー?」
やっぱり、十和姉ちゃんの妹さんだ。少し伸びて、真っ黒でツヤツヤした真直ぐな髪の毛。マスク越しでも、きれいな顔立ちで清楚な感じの女の子になっていた。
「なんでー 名前まで知ってるん?」
「学校行く時、電車で会うやん どっちからともなく話かけるようになってなー 午前中の短期講習に来てるんやってー」
「ふーん そんなんになってたんやー あの子、きれいになったなー 男の子にしたら、気になるもんなー」
私は、面白くなくて、植え込みの葉っぱをいじりながらブツブツ言ってたのだろう。
「紗奈 変に勘ぐるなよー 普通に話してただけやろー そういう言い方 お前 そんなー・・気に喰わない時って、眼むいてるもんなー ちゃんと こっち向けよー」
「なんもー ウチ 普通やでー」
「ウソつけー 真直ぐ 俺のこと見てろよー 勘ぐられるようなことないぞー 信用しろよ 俺の心の中には紗奈しか居てへんてー バーカ 講習始まるぞ」
と、充君は私の手を取って教室に引っ張って行ってくれた。うれしい。やっぱり、はっきりと言ってくれた。並んで講習を受けれているんだ。
「なぁ そのミサンガ 汚いなぁー」
「あぁ そー言うな 練習中でもサポーターしてるんやけど、ドロだらけになって、洗うんやけどグシャグシャやー でも、切れんようにしてるでー」
「そうなんや 充君 ごめんなー ウチ アホやから しょうもないこと気にして・・」
「うー なんのことやー 紗奈 ボールのキーホルダー サイフに付けてくれてるやろー ちゃんと握り締めとけよ 俺のタマの代わりやからなー」
「? ? ?・・ 何 ゆうんやー この変態・・ そのつもりやったんかー」
「ふっふっ やっと わかったんかー 鈍感 まぁ ええやんかー じょーだんだよ」
「・・・握りつぶしたるぅー・・や さ し く・・ナ」
私は、講義の間の休憩の時間になると、充君に手を添えていっていた。精一杯に、その時の好きだという気持ちと離れないよって表現したかったのだ。
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