8 / 60
第2章
2-4
しおりを挟む
燿さんが、お店に道具を持ち込んできた。焼き型のようなもの。聞いたら、ワッフルを焼く大型のものって言って居た。
「あのね クレープって 女の子のものって感じじゃない? だから、甘さを控えめにして、ワッフル生地で、サンドにするの あんまり甘くないの サクッとね 中はカツとかソーセージとかサラダ 男の子がターゲットよ 女の子向けには、フルーツサラダでも良いじゃない。最近は、誰かさん目当てに、男の子も来るみたいだしね」
「わぁー わかってたんだ 店長 カナミ目当ての人」
「えー 暁美さん 私・・」
「そりゃーそうよ 香波ちゃんが 店頭に立ち始めたら 男の子のお客様 何人か来出したものー 最初は お店の前を通り過ぎるだけだったんだけど 香波ちゃんが大きな声を出すもんだから、女の子なんだって気づいたのよね」と、燿さんも
「そーですよね ウチも最初の頃 女の子のお客様に あの可愛い男の子 名前なんていうんですかって、聞かれて・・ 女の子が騒ぐぐらいだったんだから・・あの頃は、美少年だったのよね でも 段々と男の人 増えてきたみたい」
「ウフッ 今から、試作するの 香波ちゃん手伝って 覚えてね 今度は、あなたが、暁美ちやんとくるみちゃんに教えるのよ」
「わかりました。一生懸命 覚えます」
とりあえず、生地をいろいろと作って、具材も試していたら、暁美さんが私の腕を掴んで
「来たわよ カナミのファン 店頭に立ちなさいよ」と、表を指さしていた。
二人連れの男子学生。寒そうにポケットに手を突っ込んで首を縮めて
「コンチワー 何しょっかなー 君は何がお薦め?」と、私 こんな軽そうな人 好きじゃないって思ったけど
「なんでも おいしいですよー ナッツチョコはいかがでしょうか? ビターなチョコですよー バナナも入れるともっとおいしいです」と、笑顔で応えた。
「じゃー それにしょっ」
「俺も それにしょうかなー でも、バナナの代わりに君の笑顔もっと入れてほしいなぁー ねぇ 君は女の子だよね!」と、私は、鳥肌が・・でも、笑ってごまかしていた。
「ねぇ ねぇ ここ日曜は休みでしょ 休みの日は何してんのー」と、
「そーですねー 歩いています 一人っきりで歩くの好きですから ハイ! 出来ました ありがとうございまーす」と、心の中で早く帰れと思っていたんだけど
「ねえ この前も、構内に立っていたよね 何してたん?」
「はぁー 別の人じゃぁ無いですかー」と、しらんぷりしていたら、ようやく帰って行った。
「フフッ 嫌なんだ あんなの」と、暁美さんが
「嫌ですよ 知らないのに、馴れ馴れしくー 駄目なんです それに、男の人、怖くってー」
「カナミは初心なんだからー 男の扱い教えよっかー」
「暁美ちゃん よしなさいよー からかうの 香波ちゃんも あれくらいは、適当にあしらうように覚悟していきなさいね」と、燿さんに言われていた。
「続き やるよー」と、燿さんに呼ばれた。
そして、とりあえずの試作品も完成して5品目。
「とうしょうかなー あと1週間で、クリスマスでしょ 学生さんもお休みになるしねー ウーン 考える いつから 販売するか」と、燿さんは黙り込んでしまった。ただ、その眼は私のほうをみつめていたんだけど・・私 身動きできなかった。そして、突然
「香波ちゃん お化粧って していないよねー 肌がきれい 透き通っているみたい ウチに来た時は あんなに日焼けで黒かったのにねー だんだん 変わっていってるねー 美少年のままのほうがいいのか 美少女になるのかー・・・ 変な虫がつかないよーに 美少年のままのほうが 良いのかなー」
― ― ― * * * ― ― ―
あの人が来た。ごっつい人。くるみチヤンは、直ぐに店の中に招いたのだけど、その人も躊躇せずに入ってきていた。「あっ いらっしゃい」と、私は笑顔になったんだけど、内心は少し、怖かったのだ。この人。
「あのー ランチョンミートにチーズですか」と、私はお水を持っていって。
「うん うまいからね あのー・・ そう 今日も そのー 寒いね」と
「はぁ そうですね だけど お客様はいつも薄着ですよね」
「もう 慣れてしまったからね 薄着に いつもコレッ」
そーいえば、いつも、上下ジャージだけで・・前の私みたい。よく見ると大学の刺繍が・・。焼き上がるまで、沈黙が続いた。私は、くるみちゃんのほうを見て 早くーぅー と、思っていたんだけど、気のせいか、ゆっくりやっているようで・・。
「あのー」って言うのが、ふたり同時だった。
「あっ どうぞー」って、向こうが先に言った。
「すみません あのー ここの学生さんなんですよね?」
「はい! 3回生です。源一です みんなは、ゲンイチって呼びます」と、大きな声で・・。
「み・な・も・と ? うふっ あー ごめんなさい 一瞬 敵 かな って 私 藤原って言うんです だから・・」
「あー そうなんですか そりゃ いいやー 嫌 良くないです」
「? ・ ? 良くないですかー?」
その時、くるみちゃんから、クレープを渡された。それを、持っていきながら
「良くないって?」と、もう一度、聞いてみた。
「いえ 忘れてください。源氏平家なんて 昔の事だから・・ いや そのー 今は、仲良くなれるかなって いや そのー なんだろうな」
店頭では、くるみちゃんが クックック と笑いをこらえていた。もう、三口ぐらいで食べてしまって
「すみません もう一つ お願いしても良いですか」と、その途端、くるみちゃんは、こらえていたのを我慢できないで、声を出して笑ってしまって
「いいですよ いつもの コース ですよね」と、作り始めていた。
「あのー すみません よければ 店員さんの 下の名前 教えてもらっても・・いいですか」
「あっ はぁー 香波 です 香る 海の波」
「かなみさんかー うん いい 名前だ か・な・み ね」
「あのー ゲンイチさん 運動部なんですか? その すんごい 肩」
「うーん 秋口に首を痛めてね 半年 運動禁止なんだ レスリング だけど もう 就活も始まるし レスリングは終わりだね 情けないよ 今まで 一生懸命やってきたのに肝心な時にな」
「あっ ごめんなさい 私 そのー そんなつもりじゃぁ でも、これからじゃぁないですかー 良い会社に入って頑張れば これからですよー うん ゲンイチさんは 礼儀正しいし 就職先も・・ あっ ごめんなさい 私 余計なことを ごめんなさい なんにも わからないのに・・」
「ああー いいんだよ そーなんだけどな 途中で挫折しただけだから 又 がんばればいいんだけどなー なかなかね」
そして、二つ目もペロリと。
「ごちそうさま 又 きてもいいですか?」と
「どうぞ 又 お待ちしてます」と、私は元気よく応えたら
「かなみちゃんですね あと、そちらの店員さんは?」
「えー くるみ です」
「じゃあ かなみちゃんとくるみちゃん ふたりの笑顔見ると元気出ます ありがとう 自分は女の子とあんまり話することも無かったからー 余計です」と、言って帰って行った。
「絶対 あの人 カナミを気に入ったんだよ 今度は 付き合ってくれって言うよ 絶対! 良い人みたいだから 良いんじゃあない」
「ダメです 私 そんなの 困ります 本当に」 と、言いながらも、あの素朴な感じに悪い印象はなかったのだ。その瞬間 私 男の人を意識したのは あの人以外に2人目なのだ。
「あのね クレープって 女の子のものって感じじゃない? だから、甘さを控えめにして、ワッフル生地で、サンドにするの あんまり甘くないの サクッとね 中はカツとかソーセージとかサラダ 男の子がターゲットよ 女の子向けには、フルーツサラダでも良いじゃない。最近は、誰かさん目当てに、男の子も来るみたいだしね」
「わぁー わかってたんだ 店長 カナミ目当ての人」
「えー 暁美さん 私・・」
「そりゃーそうよ 香波ちゃんが 店頭に立ち始めたら 男の子のお客様 何人か来出したものー 最初は お店の前を通り過ぎるだけだったんだけど 香波ちゃんが大きな声を出すもんだから、女の子なんだって気づいたのよね」と、燿さんも
「そーですよね ウチも最初の頃 女の子のお客様に あの可愛い男の子 名前なんていうんですかって、聞かれて・・ 女の子が騒ぐぐらいだったんだから・・あの頃は、美少年だったのよね でも 段々と男の人 増えてきたみたい」
「ウフッ 今から、試作するの 香波ちゃん手伝って 覚えてね 今度は、あなたが、暁美ちやんとくるみちゃんに教えるのよ」
「わかりました。一生懸命 覚えます」
とりあえず、生地をいろいろと作って、具材も試していたら、暁美さんが私の腕を掴んで
「来たわよ カナミのファン 店頭に立ちなさいよ」と、表を指さしていた。
二人連れの男子学生。寒そうにポケットに手を突っ込んで首を縮めて
「コンチワー 何しょっかなー 君は何がお薦め?」と、私 こんな軽そうな人 好きじゃないって思ったけど
「なんでも おいしいですよー ナッツチョコはいかがでしょうか? ビターなチョコですよー バナナも入れるともっとおいしいです」と、笑顔で応えた。
「じゃー それにしょっ」
「俺も それにしょうかなー でも、バナナの代わりに君の笑顔もっと入れてほしいなぁー ねぇ 君は女の子だよね!」と、私は、鳥肌が・・でも、笑ってごまかしていた。
「ねぇ ねぇ ここ日曜は休みでしょ 休みの日は何してんのー」と、
「そーですねー 歩いています 一人っきりで歩くの好きですから ハイ! 出来ました ありがとうございまーす」と、心の中で早く帰れと思っていたんだけど
「ねえ この前も、構内に立っていたよね 何してたん?」
「はぁー 別の人じゃぁ無いですかー」と、しらんぷりしていたら、ようやく帰って行った。
「フフッ 嫌なんだ あんなの」と、暁美さんが
「嫌ですよ 知らないのに、馴れ馴れしくー 駄目なんです それに、男の人、怖くってー」
「カナミは初心なんだからー 男の扱い教えよっかー」
「暁美ちゃん よしなさいよー からかうの 香波ちゃんも あれくらいは、適当にあしらうように覚悟していきなさいね」と、燿さんに言われていた。
「続き やるよー」と、燿さんに呼ばれた。
そして、とりあえずの試作品も完成して5品目。
「とうしょうかなー あと1週間で、クリスマスでしょ 学生さんもお休みになるしねー ウーン 考える いつから 販売するか」と、燿さんは黙り込んでしまった。ただ、その眼は私のほうをみつめていたんだけど・・私 身動きできなかった。そして、突然
「香波ちゃん お化粧って していないよねー 肌がきれい 透き通っているみたい ウチに来た時は あんなに日焼けで黒かったのにねー だんだん 変わっていってるねー 美少年のままのほうがいいのか 美少女になるのかー・・・ 変な虫がつかないよーに 美少年のままのほうが 良いのかなー」
― ― ― * * * ― ― ―
あの人が来た。ごっつい人。くるみチヤンは、直ぐに店の中に招いたのだけど、その人も躊躇せずに入ってきていた。「あっ いらっしゃい」と、私は笑顔になったんだけど、内心は少し、怖かったのだ。この人。
「あのー ランチョンミートにチーズですか」と、私はお水を持っていって。
「うん うまいからね あのー・・ そう 今日も そのー 寒いね」と
「はぁ そうですね だけど お客様はいつも薄着ですよね」
「もう 慣れてしまったからね 薄着に いつもコレッ」
そーいえば、いつも、上下ジャージだけで・・前の私みたい。よく見ると大学の刺繍が・・。焼き上がるまで、沈黙が続いた。私は、くるみちゃんのほうを見て 早くーぅー と、思っていたんだけど、気のせいか、ゆっくりやっているようで・・。
「あのー」って言うのが、ふたり同時だった。
「あっ どうぞー」って、向こうが先に言った。
「すみません あのー ここの学生さんなんですよね?」
「はい! 3回生です。源一です みんなは、ゲンイチって呼びます」と、大きな声で・・。
「み・な・も・と ? うふっ あー ごめんなさい 一瞬 敵 かな って 私 藤原って言うんです だから・・」
「あー そうなんですか そりゃ いいやー 嫌 良くないです」
「? ・ ? 良くないですかー?」
その時、くるみちゃんから、クレープを渡された。それを、持っていきながら
「良くないって?」と、もう一度、聞いてみた。
「いえ 忘れてください。源氏平家なんて 昔の事だから・・ いや そのー 今は、仲良くなれるかなって いや そのー なんだろうな」
店頭では、くるみちゃんが クックック と笑いをこらえていた。もう、三口ぐらいで食べてしまって
「すみません もう一つ お願いしても良いですか」と、その途端、くるみちゃんは、こらえていたのを我慢できないで、声を出して笑ってしまって
「いいですよ いつもの コース ですよね」と、作り始めていた。
「あのー すみません よければ 店員さんの 下の名前 教えてもらっても・・いいですか」
「あっ はぁー 香波 です 香る 海の波」
「かなみさんかー うん いい 名前だ か・な・み ね」
「あのー ゲンイチさん 運動部なんですか? その すんごい 肩」
「うーん 秋口に首を痛めてね 半年 運動禁止なんだ レスリング だけど もう 就活も始まるし レスリングは終わりだね 情けないよ 今まで 一生懸命やってきたのに肝心な時にな」
「あっ ごめんなさい 私 そのー そんなつもりじゃぁ でも、これからじゃぁないですかー 良い会社に入って頑張れば これからですよー うん ゲンイチさんは 礼儀正しいし 就職先も・・ あっ ごめんなさい 私 余計なことを ごめんなさい なんにも わからないのに・・」
「ああー いいんだよ そーなんだけどな 途中で挫折しただけだから 又 がんばればいいんだけどなー なかなかね」
そして、二つ目もペロリと。
「ごちそうさま 又 きてもいいですか?」と
「どうぞ 又 お待ちしてます」と、私は元気よく応えたら
「かなみちゃんですね あと、そちらの店員さんは?」
「えー くるみ です」
「じゃあ かなみちゃんとくるみちゃん ふたりの笑顔見ると元気出ます ありがとう 自分は女の子とあんまり話することも無かったからー 余計です」と、言って帰って行った。
「絶対 あの人 カナミを気に入ったんだよ 今度は 付き合ってくれって言うよ 絶対! 良い人みたいだから 良いんじゃあない」
「ダメです 私 そんなの 困ります 本当に」 と、言いながらも、あの素朴な感じに悪い印象はなかったのだ。その瞬間 私 男の人を意識したのは あの人以外に2人目なのだ。
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる