14 / 45
第一章 「新たな家族」と「未来への路」
新しい世界で。4
しおりを挟む
「はい、お休みなさい。父上、母上。」
「おやしゅみなさいなしゃ~い。」
僕と兄上は、父上と母上に挨拶してから、食堂を出た。
ようやく文官になる第一歩が踏み出せたと思いながら、各々の自室に向かって歩いていると、兄上が声をかけてきた。
「レ、レイ、今日は一緒に風呂に入らない?」
「??」
唐突な兄上の言葉に、僕が困惑していると、兄上は寂しそうな顔で言ってきた。
「もし、私が従騎士試験に受かったら、それから1年以上レイに会えない。いくらレイが賢いといっても、まだ幼いお前だと、一年以上も家からいなくなる人間の事なんて忘れちゃうかもしれないし、それに私が、そんなにレイに会えないっていうのが耐えられないんだよ。だから、今のうちに、思いで作っておきたいって思っちゃって。ダメか?」
「もちりょんだいじょうぶだよ、あにうえ。」
そんなわけで、兄上と一緒にお風呂に入ることになりました。
ちなみに、この国の貴族家の多くは、屋敷に大きな風呂と小さめの風呂があるんだよ。大抵は、大きな方は貴族の一家が、小さいほうは使用人が使うみたい。入浴の文化は、極東に留学してたことのある3代前の王妃様が広めたんだって。なんでも、病気の予防らしいよ。平民たちには、この文化は行き届いてないらしいけどね。
「あにうえ、かゆいところない~?」
いつもは使用人たちに、体を洗ってもらうけど、今日は二人きりで洗いっこしました。楽しいです。
「ふ~極楽、極楽~。」
「あにうえ、しゅこしおじさんくしゃいよ。」
「え、………………。そんなに、私臭い?」
兄上がショックを受けた顔で言ってきた。
「においじゃにゃくて、ふんいきが。」
「え~~?うりうりうり~。」
兄上が、僕を撫でまわしてきた。やっぱりオジサンみたい。
「きゃ~~。」
でも、せっかくだから、僕も悪乗りしちゃった。
「「あはははは~~。」」
二人して、大笑いした後に、兄上が言った。
「今日はありがと、レイ。私、従騎士試験に受かって、できる限り早く、立派な騎士になって帰ってくるからね。」
「うん!」
「私は、騎士として。レイは、文官として。国を支える人間になろうな。」
「もちりょんだよ。あにうえ。」
「それでは!そんな人間になる第一歩として、明日、街に二人で遊びに行こうか。」
「いいにょ!?」
そう、僕は生まれてから今まで一度も屋敷の外に出たことがなかったのだ。まだ幼いからと外に出してもらえず、外が気になって仕方なかった僕にとって、兄上の誘いは渡りに船だった。
「もちろんだとも。護衛を連れてお忍びでいこうな。」
「やっちゃ~~。」
うれしすぎて大はしゃぎしてしまった。ちょっと恥ずかしい。
そのあと、それぞれの、自室に戻って寝た。
「おやしゅみなさいなしゃ~い。」
僕と兄上は、父上と母上に挨拶してから、食堂を出た。
ようやく文官になる第一歩が踏み出せたと思いながら、各々の自室に向かって歩いていると、兄上が声をかけてきた。
「レ、レイ、今日は一緒に風呂に入らない?」
「??」
唐突な兄上の言葉に、僕が困惑していると、兄上は寂しそうな顔で言ってきた。
「もし、私が従騎士試験に受かったら、それから1年以上レイに会えない。いくらレイが賢いといっても、まだ幼いお前だと、一年以上も家からいなくなる人間の事なんて忘れちゃうかもしれないし、それに私が、そんなにレイに会えないっていうのが耐えられないんだよ。だから、今のうちに、思いで作っておきたいって思っちゃって。ダメか?」
「もちりょんだいじょうぶだよ、あにうえ。」
そんなわけで、兄上と一緒にお風呂に入ることになりました。
ちなみに、この国の貴族家の多くは、屋敷に大きな風呂と小さめの風呂があるんだよ。大抵は、大きな方は貴族の一家が、小さいほうは使用人が使うみたい。入浴の文化は、極東に留学してたことのある3代前の王妃様が広めたんだって。なんでも、病気の予防らしいよ。平民たちには、この文化は行き届いてないらしいけどね。
「あにうえ、かゆいところない~?」
いつもは使用人たちに、体を洗ってもらうけど、今日は二人きりで洗いっこしました。楽しいです。
「ふ~極楽、極楽~。」
「あにうえ、しゅこしおじさんくしゃいよ。」
「え、………………。そんなに、私臭い?」
兄上がショックを受けた顔で言ってきた。
「においじゃにゃくて、ふんいきが。」
「え~~?うりうりうり~。」
兄上が、僕を撫でまわしてきた。やっぱりオジサンみたい。
「きゃ~~。」
でも、せっかくだから、僕も悪乗りしちゃった。
「「あはははは~~。」」
二人して、大笑いした後に、兄上が言った。
「今日はありがと、レイ。私、従騎士試験に受かって、できる限り早く、立派な騎士になって帰ってくるからね。」
「うん!」
「私は、騎士として。レイは、文官として。国を支える人間になろうな。」
「もちりょんだよ。あにうえ。」
「それでは!そんな人間になる第一歩として、明日、街に二人で遊びに行こうか。」
「いいにょ!?」
そう、僕は生まれてから今まで一度も屋敷の外に出たことがなかったのだ。まだ幼いからと外に出してもらえず、外が気になって仕方なかった僕にとって、兄上の誘いは渡りに船だった。
「もちろんだとも。護衛を連れてお忍びでいこうな。」
「やっちゃ~~。」
うれしすぎて大はしゃぎしてしまった。ちょっと恥ずかしい。
そのあと、それぞれの、自室に戻って寝た。
0
あなたにおすすめの小説
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
間違えられた番様は、消えました。
夕立悠理
恋愛
※小説家になろう様でも投稿を始めました!お好きなサイトでお読みください※
竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。
運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。
「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」
ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。
ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。
「エルマ、私の愛しい番」
けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。
いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。
名前を失くしたロイゼは、消えることにした。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる