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第2章:『悟る、孤高の委員長』
悟る、孤高の委員長
しおりを挟む「ねぇねぇサトル君。何見てんの?」
「ああ、ちょっとな。委員長の爪を見ていた」
「え?なにそれ気持ちが悪い」
「・・・」
定禅寺高校2年生の木下サトルと神崎瞳は、良くつるむようになっていた。親友の柏ユリとは少し距離を置いているみたいだ。自分がレズビアンと打ち明けて、それでも仲の良いままであったが、柏ユリの人生を考えると、番犬のように接するのは考えものだと思ったみたい。自分のことを認めてくれたのだから、今度は私がユリを認めるべきで、普通に彼氏でも出来たら良いのではないかと。それがユリにとって幸せなのではないだろうかと思ったようだ。
話は変わるが、この2年C組にはテンプレートな委員長がいる。名前は堀菜月。黒髪ロングで胸が大きめの女の子だ。成績は常に学園トップで、クラスの人気者。大人びており、おしとやかで嫌味なところがなく、地味な子からヤンキーにまで顔がきく。スクールカーストの頂点というよりも寧ろ、スクールカーストから外れた別格の存在といえるであろう。
「木下君あのね。委員長を狙うのは難しいと思うよ」
「狙うなんて一言もいってないじゃないか」
「男の子が女の子の話をするときなんて、それ以外のことがあるの?」
「あるよ!でもあながち間違ってないかもしれないけどさ」
「競争倍率が高すぎるは木下君。このまえもイケメンに告白されたらしいけど撃沈した話聞いたよ」
「へーやっぱもてるんだなー」
「木下君木下君木下君は、やっぱり委員長みたいなのが好みなの?」
「まぁ悪くはないな」
「悪くはないなですっていやらしい。何様のつもりかしら」
「聞いといてなんだよそれ」
「木下君がスッポンだとしたら、委員長は月なのよ自覚しなさい」
「はいはい」
「それで?委員長の爪がどうしたの?」
「右手の親指がさ、凹んでいるんだよ。気になって仕方なくってさ」
「右手の親指、、、。よく気が付くわね」
「そうか?俺にはハッキリと違和感を感じてしまうけど」
「だって人の指先なんて誰も気にしないじゃない」
「そんなものなのかな?」
「そんなものよ。木下君には大事なことなのかもしれないけど」
「あれはストレスの負荷の印だと思うんだけどさ。委員長を見ていても特に悩んでいる様子に見えないんだよなー」
「女の子はギリギリまで内に留めるものよ。外面なんて当てにならないは。皆ネコを被っているの」
「そうか。心配だな」
「心配ねー。じゃあちょっとだけ、手助けしてあげるよ。男はあたって砕けて来なさい」
「え?」
「委員長ー。木下君がお話あるってよー」
「おいおいまじかよ」
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