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第2章:『悟る、孤高の委員長』
悟る、孤高の委員長2
しおりを挟む「こんにちは堀さん」
「皆と同じく委員長で良いのよ木下君」
堀菜月。皆に委員長と言われる人気者の彼女は、全て理解しているようにそういった。
「きっと、神崎さんに無茶振りでもされたのでしょう。子供なのねあの子」
そう言ってクスクスと笑う。
「でも良かった。木下君とは1度お話してみたいと思っていたから」
「ありがとうございます」
とっさに、神崎の言った月とスッポンの話を思い出してしまい、畏まってしまった。
「いやなんだーその。爪が凹んでいるのが気になってさ」
「爪?」
委員長は咄嗟に右手の親指を中に折り込み、隠す素振りをした。
「良く見ているわね木下君。そうなのよ最近ちょっと変形しちゃって。恥ずかしい」
「まぁ、気が付いてしまったから気になってしまっただけなんだ。ごめんな。別に他意があって言ったわけじゃなくってさ、本当にに気が付いちゃっただけだから」
席を外そうとする。
「もう少し良いじゃない。お話しましょうよ」
「ああ、そうか」
「堀さんって色々な人と話すよね。嫌いな人とかいないの?」
「私ね、人間が好きなのよ。だから、色々な人がどういう風に物事を考えているのか気になるの。自分の知らない世界を皆は知っている。とても興味深いわ。そこに嫌いな人間ってものは存在しないの」
「そうかー?その言葉だと誰でも別に構わないって言っているように聞こえるけど」
「どうしてそう思うの?」
「好き嫌いなく人と話せるってさ。人間を辞書かなんかだと思っていて、存在そのものなんて寧ろ興味ないんじゃないかなーって」
「木下君は面白い考え方をするのね。そっかそういう考えもあるのかもしれない」
「そういえばさ、聞いてみたかったんだ」
「何?」
「堀さんぐらい頭が良いとどんな感じなんだ?」
「随分ザックリとした質問ね、、、。別に普通よ。それに頭なんて別に良くはないわ」
「学年1位で頭良くないってことないだろ。謙遜なんていちいちしなくて良いぞ」
「そんなことないわよ。私は自分が頭が良くないことをきちんと理解している。ただ、成績でものをみると高いだけ。それだけよ」
「へー。堀さんが思う頭の良さってなんなの?」
「うーん。社会にどれだけ適応しているかってことかな。ほらみて木下君。あのギャルの子いるでしょ?」
「うん」
「あの子は成績でみるとあまり高いとは言えないわ。でもさ、社会的に見て、あの子ほど今の時代を生きている子はあまり見かけないわ。要領が良いのよきっと。自分の立ち位置をきちんと理解していて、大人になってもきっとそのままの彼女であり続けるわ」
「堀さんだってそうじゃないの?」
「私はそんなに要領よく出来ないのよ。だから、頭なんて別に良くないの」
「へー」
キーンコーンカーンコーン
「チャイムね。それじゃあ木下君またお話しましょうね」
「うん。堀さん。また」
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