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【番外編】スパ子の昔話②
しおりを挟むスパ子:「始まりの魔女には2人の仲間がいました」
スパ子:「記憶喪失の女の子のカペラ」
:「ちびっこいゴブリンの時男」
:「カペラは私と1番歳が近かったので」
:「ここに来た時は2人ではしゃいでいました」
スパ子:「さてお話に戻ります」
:「まずカペラのお話から」
:「彼女は16歳で、緑髪の女の子でした」
:「不思議な能力を持っていて」
:「どのような傷でも治すことができました」
:「最強のヒーラーと言ったところでしょうか」
ピーチ:「へー。すごいね」
スパ子:「そうですよ。凄かったです」
:「でも、その力の真相はとても残酷だったのです」
ピーチ:「傷を治すのに残酷なの?」
スパ子:「そうですよ」
:「何故かを説明するのには、溝口博士の魔法理論をまずお話しなくてはいけません」
ピーチ:「でた!溝口」
スパ子:「溝口博士の編み出した魔法とは、距離がキーワードになっているのです」
:「どういう仕組みだったのかというのはもう分からないことですが」
:「太陽のエネルギーと人体のエネルギーの距離を繋ぐことで魔法は使えるようになるのです」
:「つまり、始まり魔女らの魔法の原材料は太陽が源だったのです」
:「これを利用して、人類を滅ぼす1歩目を踏み出したのですが」
:「今は関係ないですね」
スパ子:「カペラもまた回復魔法を使用する際にはどこからからエネルギーをもらわないといけません」
:「その源が、知らない他人の生命エネルギーだったのです」
:「彼女はこのことを知って、自我を失います」
:「良いことだと思って皆の傷を治してきましたが」
:「治した分だけ、ランダムに選ばれた人間が傷ついたのです」
:「なんの前触れもなく」
:「犠牲になった方々は、意味の分からないまま負傷したり」
:「または死んでいったりしたでしょう」
:「その様子を彼女を作った岸本博士に見せられたのです」
ピーチ:「岸本博士?」
スパ子:「はい、岸本博士といいます」
:「彼は溝口博士の弟子にあたります」
:「しかし、マッドサイエンティスト振りから破門になります」
:「それがまた悲劇のきっかけになったのかもしれません」
:「彼は溝口博士の魔法研究を1番近くで見ていたのです」
:「魔法理論が完成する前に破門されてしまうのですが」
:「完成した後に理論を盗み取ります」
:「そのことを知っていた人間は、恐らく誰一人いなかったでしょう」
:「誰にも悟られることなく、自分なりにアレンジを加えて」
:「カペラを作り出しました」
:「彼は、始まりの魔女の元へ彼女を送り」
:「破滅する様を見たかったのです」
:「そして、長い旅の中で彼は、始まりの魔女一行のもとに現れカペラに魔法の正体を見せつけます」
:「彼女の精神は崩壊。暴走します」
:「ちびっこゴブリン時男が頑張ったおかげで暴走は止まりますが」
:「そのときに時男は死んでしまいます」
:「カペラは正気に戻りますが」
:「自分の仲間を殺してしまったこと、今までしてきたことを嘆き」
:「自殺してしまいます」
:「彼女はとても優しい方だったのです」
ピーチ:「そうだったんだ、、、」
:「その時男ってゴブリンはどういう感じだったの?」
スパ子:「そうですね」
:「では次に時男についてお話しましょうか」
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