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歯車はまた動き出す
【6】
しおりを挟む「母上!!!誰かっ!誰かいないのか!!」
悲痛な声が残響する
なんでこんなことになったの?どうして?
熱いよ痛いよ
黒い煙と勢いを増す炎が豪奢な装飾品を炭に変え
燃やしていく
「父上!!兄上!!!」
生者の声は聞こえない
襲撃者が来たと告げられた時爆発が周囲を巻き込んだ
逃げ出した時後ろから悲鳴と低い声の笑い声が響いていた
坊ちゃんお下がりください!!
でもユダ危ないよ!お母様はどこ?早く逃げようよ!
奥様は廊下の突き当たりの部屋のはずですそこまでお逃げくださいすぐ追いつきますので、大丈夫ですから
でも、でもそんななんで殺されちゃうよ逃げようよ嫌だよ…
普段落ち着いて軽い調子で揶揄いそして暖かな眼差しで呼んでくれる彼が爆発の際、庇って負った傷で肩から血を流していた
痛いはずだろうに苦しいくらい抱きしめてきた
こんな時なのに不思議と当たり前のように体に温もりが馴染む
自分より少しだけ、大きいくせに生意気でマイペースで厳しいくせになんでなんでなんで!
こんな時だけ
宝物に、大切なものに愛を捧げるように見つめ額にキスをしてきた
「王妃様のお部屋にはこの国の精鋭騎士がおりますそこなら時間稼ぎができるはず、城の正面の方にいるログナス様が来るまでご無事でいてください」
行けないよ!ユダも一緒じゃなきゃ嫌だ!!
「我が儘はおやめください私嫌いなんですよ何度も言うの。どうか王妃様のお側であなたが奥様を守ってください。どうかこれを持って」
腰から黒くて細い短剣を渡された
これは二対ある片方のユダの唯一の自分のもの
これじゃまるで、いやだよ、死んじゃ
そこまで言えなかった彼の顔を見たら
「どうかお願いです私の可愛くて愛しいご主人様」
困ったように優しく笑う彼
「愚かな私の願い。聞いてくださいませ」
ユダは渡したナイフに何かを念じ爆発により倒れた物入れから隠れていた姿をあらわして僕を担いで扉まで向かう
目にも止まらぬ速さで動き部屋の外に出された
ねぇ、やっぱりユダも一緒に
「追っ手が多すぎます。私一人なら十分対処できますゆえ、ご安心ください」
膝をつき手袋を外して僕の頭を撫で頬に手を添えた
「どうかご無事で」
ユダも!絶対帰ってきて!
「イエスマイロード」
初めて聞いた言葉とともに
ユダの後ろからいたぞ!と男の声がした
中にいた衛兵や人々はどうなってしまったんだろう
中を見る前に扉を閉められた
急いで扉を開けようとたたいたが魔術で封じられていた
これは悪戯した時部屋に折檻された時よくされた魔術だ
一度も解けたことはない
ユダ!ユダ!
……
中からは一切音がしなかったまるで何事もないように
僕はなんて無力なんだ
俯いたが手に持たされていた黒いナイフが目に入りまだ自分には使命があるのだと奮起し廊下を走った
涙は止まらない
視界は歪むが何度も服で目元を拭う
静かな廊下を自分の駆ける音が響く
突き当たりまで走り呼吸を整える
全身が沸騰したみたいだ
大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫…
見えてきた扉
ここにお母様といれば
ログナスたちが助けてくれるお父様もいる
偉い人がたくさんいるんだ絶対大丈夫
ユダも、大丈夫
ユダは絶対嘘はつかない
何よりも嘘が嫌いだから
だから帰ってくる
きっと残業代でますかねとかいいながら
坊ちゃんよくできましたねって撫でて褒めてもらえるんだ!
ふふふ
大丈夫大丈夫大丈夫
つい笑みをうかべる
後でお父様にもお母様にも褒めてもらうんだ
ログナスも遅いって怒って許してあげて
褒めてもらうんだ!ユダの淹れた紅茶を飲みながら
光が見えた
希望の光
両扉を開ける少し重かったが大丈夫
だから扉の前に兵がいなくても大丈夫一人で開けられるよ
だから
ねぇ
何か言ってよお母様
ーーーーーーーーッ!!!!!
声にならない絶叫
この時僕はきっと大事なものが壊れてしまったんだと思う
真っ赤な、綺麗な赤だった
お母様は今日はベージュのふわっとした柔らかい
クリームみたいな可愛らしいドレスだった
なのに床に倒れているお母様は
元のドレスが何色かわからないぐらい
真っ赤に染まっていた
お、おかっ、さま
なん、で
光が見えた気がした
ほらやっぱりだ
わかってたんだ
どうせ真っ暗なんだって
夢は夢でしかないんだって
お母様の体を揺らす
ねぇ動いて、起きあがってよ
セウスって綺麗な甘い声で呼んで撫でてよ
「お母様………死んじゃったの?」
誰に対しての問いかけなのだろう
自分の手がぬるぬるしてる真っ赤だ
綺麗だなぁ
「死んでるよ」
え?
声がした
僕の声じゃない
お母様でもない
誰だ?
「こっちだよ坊や」
声のする方に顔をあげると
全身を黒い布で覆い隠した
男のような女のような
老人のような子供のような
声をした人物がいた
「お前が、お前がやったのか」
「クヒヒ、そうだよ正解偉いねぇボクゥ」
やつは何が面白いのがわからないが愉快そうに笑う
「こ、殺してやる!!」
やつを睨む
激情が身体を満たし沸騰する
「いいよ殺してみせて」
じゃないと
死んじゃうよ
といってやつは
襲いかかってきた
咄嗟にユダから預かったナイフを前に出す
ガシンッ!!
強い衝撃音がした
赤い魔石が埋まった黒いナイフに込められていた魔力を解放し魔術が発動していた
神々しい白い茨
神々の園にあると言う穢れを祓い邪を縛る
神聖属性の固有魔法だ
それが僕を包み守るように現れた
ユダしか扱えないエデンの力
守ってくれたんだね
ユダの心が伝わってくるようで涙が溢れる
「気持ちの悪い草が!!邪魔だ!」
奴は持っていた血塗れの剣を振り回す
だが白い茨は斬られずやつを絡みつくように這い寄る
「グオォッ!!」
輝く茨がやつを縛り上げる
さすがユダの魔法だ!
苦しそうな声をあげていて抵抗できないようだ
「なぁんてね」
そう声がした瞬間
縛り上げていた茨が黒くなり枯れるように朽ちていった
「なんで、おかしい。そんな」
やつは愉快に嗤う
「ざーんねんだね。それ中途半端だね構築式が完璧でも魔力と術者の力量が違うんだよねー馬鹿だなぁ」
やつな埃を払うように手で叩き近寄ってくる
「もうこれで終わり?簡単すぎない?つまらない?お腹いっぱいになれないよ?」
真っ黒いフードで中は見えない闇がそこにあった
「なんで、こんなひどいことをしたの?」
震える声で言う
情けない情けない情けない
あんなに殺してやりたかったのに
怖いなんて
「なんで?なんでだろぅなぁ?俺様としちゃお仕事だし暇潰し?みたいな?」
くつくつと笑う
「それって、誰かが狙っていたってこと?それでこんなことをしたの?何も悪いことなんてしてないのに!」
震える拳を打ち込んだ
だが逆に掴まれ持ち上げられた
うぐっ!
「悪いことをしていないと殺しちゃダメなの?なんで?たかが人間でしょ?人間はいちいち理由付けして正当化しないと悪行ができないの哀れだねー悪いなんて思ってないけどさ」
「こんなことをしてタダで済むと、お、思うなよ絶対殺してやるからな!」
「よくそんな状態で吠えるねー馬鹿な犬だ大馬鹿ダァクヒヒヒ」
奴は僕の耳元まで顔を近づけまるで愛の告白のように告げた
「可哀想なボク、お前らは裏切られたんだよ。見捨てられたんだ」
絶句した
ありえない
だがありえないのだろうか
この日はこの城にはどこの国よりも安全なはずだった
表で騒ぎがあるとは聞いていたが
ここまで来れるわけがない
各国の選りすぐりの兵がいて
ログナス達がいるのに
僕たちは他の来賓と離されてさらに襲われにくいはずなのに
こんな簡単に
つまり
裏切られたのか
そう頭の中に結論ができた
「でも、おかしい。お母様も僕も。こんなことされる意味なんて」
「今はあるよもちろんネ!だって邪魔なんだよお前ら愛し子が!!何不自由なく愛されて愛されて愛されて愛されて愛されて愛されて愛されて!!!おかしいだろ!許されるわけがない!!」
こいつは何を言ってるんだ?
もう苦しいよ
殺してやりたいのに何もできない守れない
お母様ごめんなさい
ユダごめんね
ログナス、最後にあいたかった
「だから俺は悪くない穢れた忌子め!!死ね」
ッ!!!
ガシンッ!!!
「許さんぞ貴様!!斬り捨ててくれる!」
ログナス!!!
黒い騎士服に肩がけのマントがなびいている
抜刀している聖剣クラウソラスが青白く光っていた
「チッ因果の化け物め!!邪魔をするな!!」
剣と剣が衝突し光が炸裂する
聖剣とやりあうなんて
!?
血塗れの剣が衝撃により血が払われる
あれは!なぜ、そんなバカな
魔剣グラムだなんて
あれは一度だけ見たことがあった
国王陛下である父上に連れられ兄上と僕で王城で封印されている宝物庫ところに連れて行かれた地下深くに存在していた剣だ
あれは王族の血筋とその封印の際に裁決をした血族の末裔
が揃って解除される
つまり
身内に裏切り者がいる証明になってしまった
「クソクソクソ!?なんで死なないなぜ死なない化け物め!!」
「剣を扱ったことがないのか愚か者。貴様は許されぬことをした。大人しく斬られろ!」
そう言って神速の速さで切り合う
その刹那卓越した剣技でやつの剣を握っていた手を切り落とした
その際魔剣が僕の近くに突き刺さる
「なんでだよ後もう少しだったのになんでなんでお前なんかに俺の苦しみがわかるものか!!」
斬られた片腕から黒い煙が出ている
「セウス!離れてくれ!あれは呪いだ」
ログナスが大声を出す
「許されざる罪の果実堕落し穢す身は我が身なり!魂もろとも焦がし滅びろ咎人よ!!」
これは魔術なんかじゃない呪いだと肌で感じた
命どころが魂まで汚し犯す呪い
腕から黒い液体が溢れそこから禍々しい炎が広がっていく
とめなきゃ!
術者を殺せば止まるかもしれない
このままじゃログナスまで死んでしまう
「うわぁあああ!!!」
刺さっていた魔剣を抜く
何かが流れ込んできて蝕む
痛い
でも止まれない
「セウス!!!ダメだ!!」
後ろから駆け抜けた僕に驚き手を伸ばしたが届かなかった
きっと届いていたらこんな運命じゃなかったろうな
振り返ればログナスが悲痛を浮かべた表情だった
彼は被害者だ何も悪くない
ザクッ!!
何も抵抗なく剣が突き刺さった
「クヒヒッ、クヒヒヒおバカだなぁ」
この時僕は知らなかった
ログナスの聖剣と固有魔法ならこいつをそのまま倒せたのだ
呪いが噴出して僕に危害が及ぶのを防いでいたのだ
「セウス!!!」
暗闇が爆発した。赤い光とともに…
僕は罪を犯した
そして目が覚めると知らない白い丘で寝ていて
僕が死んだことになっていること
ユダがあの日に行方不明になっていること
ログナスが名実ともに国の英雄黒騎士になっていることを
しばらくして知った
▼
「…………最悪」
悪夢だあの時の夢を見るなんて
これは戒めなんだろうか忘れるなと
お前の罪と後悔を
「おわぁあああ!?」
「坊ちゃん朝からお元気ですね。うるさいです」
ゼロ距離でユダが寝ている僕の顔の前に顔を近づけていた
心臓に悪すぎる
「な、なにするんだよユダ!びっくりしたじゃないか」
「いえ、珍しく入室する前に起きていらしたので私も驚いてしまって」
「驚いたからってすることじゃないのよね!?」
「それより起きたのでしたらお早めにどうぞ起き上がってください」
「ああ、うん」
「坊ちゃん」
「なにー?小言はやめてよもう」
「何かありましたか?」
「…………なにもないよ」
「…そうですか。ならお支度を」
グイッ
離れていくユダの燕尾服の裾をつい掴んでしまった
振り返ったユダに目を合わせられなくて俯く
「ユダ」
「はい坊ちゃん」
「……」
ユダが静かに近寄る
視線を頭に感じるが顔は上げられない
頭がユダのお腹に当たっている
そのまま頭を優しく撫でられた
ついそのままぎゅっと抱きつく
ユダの甘く優しい花の香りがする
「大丈夫です坊ちゃん。お側におります」
….
「ありがとう」
とんとんと頭を撫でられながら背中を叩かれる
誰よりも厳しく誰よりも優しいユダらしい
夢みた場所はどこにもなくて
確かなものはあなたの温もり
いつまでもそばにいてね愛しい人
いつまでもそばにいるわ愛しい人
今はただ手を繋いでいたい
この幸せは確かにそこにあるのだから
ユダの子守唄だ
だれの曲なのかもどこで知ったのかも
わからないけど
ユダの心が伝わってくるみたいで
幸せな気持ちにしてくれる
ありがとうユダ
ビクッ!?
「こんにちは坊ちゃん」
もしかして寝てた?
恥ずかしいな僕
「もうお昼が過ぎておりますよ坊ちゃん。よく寝れましたか」
「あー、うん。よく寝れたユダ、ありがとう」
「いえいえ、お顔の色が良くなりました」
「うんぐっすり寝れた」
恥ずかしくて頭をかく
利き手がいつのまにかユダの手を握っていた
「あ、ごめんねユダ!」
いつからかわからないが
手の温度が変わらないということは
ずっと握りしめてしまったんだろうな
勢いよく手を離そうとしたら声をかけられる
「私はあなた様の手足でございます。体に気を使い過ぎては何もできません。己の心を騙すことは難しい上に苦しく誰にでもできることではないのですよ。どうか私を存分に使ってください」
斜陽に照らされた顔がこちらを見つめている
「あなた様のために存在しているのですからね。坊ちゃん」
あの時の最後の顔と被る
心が悲鳴をあげた
「….ユダも大事だからね。大切だから、僕の一部だって言ってくれるなら僕だってユダの一部なんだ。自分自身を大事にして」
「………我があるじ様のお心のままに」
「イエスマイロード」
あの時とは違う笑顔で言ってくれた
守りたいものがそこにあった
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