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第二部
87話 帰蝶の攻略相手
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一度目の生は、あっけなく幕を閉じた。
戦国の世で武家の女として生まれたのだもの。大名の妻になったのだもの。
父も兄も、夫も、いずれ自分よりも先に死ぬだろうことは覚悟していた。
夫が果てるときは共に逝くことになるだろうと思ってはいたけれど、なんの因果か、自分だけが生き延びてしまった。
夫は謀反にあったとのことだ。もともと敵の多い道を歩んでいたひとだから、さして驚きはしなかった。彼の者を憎むこともなかった。
ただ、大望を抱いて生きていたあの人が、それを果たせなかったのはさぞ心残りだったろうとは思った。
それだけだ。
希望も、心残りも、望みも救いも、なにも、願ってはいなかった。
何の意味もない、無価値なものだった。
その生が幕を閉じた時、
次に目を覚ますと、彼女は齢十一の自分に戻っていた。
神か仏か、または別のものの悪戯か。
帰蝶はもう一度、その生をやり直す機会を与えられた。
はじめはただただ驚いたけれど、すぐに、その瞳が輝きを取り戻した。
自分は先を知っている。
後悔も思い入れもない五十年の人生だったけれど、どうせやり直すのなら、夢半ばで潰えたあの人を、救ってみてもいいかもしれない。
それならば、まずあの男・明智光秀を殺そう。まだ子供のうちに始末してしまおう。
父に言えば、稲葉山城から追い出すことなど容易いはずだ。
いびっていじめて、今のうちから目上の者に逆らえないよう叩き込んでやるのでもいい。
あの人のためだ。すべては、信長様のため。
信長様を助けられなかった無能な家臣共も、できれば先に粛清しなければ。
幸いにも、自分はもうあの人との婚姻をすでに決められていた。
女だからという理由だけで娘を駒程度にしか見ていなかった父も、兄も、どうせ夫に殺されるのだ。この城の者たちは全員、いずれ夫のもとに馬を繋ぐことになる。
ならば、今から女だから負い目を感じて下手に出て、媚びへつらう必要などない。
はじめは嫌だと思っていた婚約もすんなりと受け入れ、帰蝶はそれから、したいように振舞った。
目の前に立とうとする者は、持てる権力のすべてをもって排除した。
障害になりそうな者がいれば粛清を。
夫の覇道を阻む者には断罪を。
そうした先に、現れたのがあの娘だ。
先が見える巫女だと嘯いて夫や家臣に近付いた、売女。
帰蝶が変えようとした人生を、一度目と同じくなるように正していった。
しかも、あの人にまで取り入って。
本能寺が燃える前に、この娘を始末しなければ。
この娘に加担しようとする男も、女も、全員殺してやった。
それなのに、本能寺は燃えて、夫は失意のうちに謀反で殺された。
あの男、明智光秀を排除しても、代わりが現れて必ず本能寺の変(と後世に呼ばれているものだとのちに知った)が起こった。
もう、笑うしかない。
後悔と怨嗟と憎悪の中、炎の中で目を閉じ帰蝶の二度目の生も終わる。
そして、目が覚めた。
高い天井。愛も情も感じたことのない固く冷たい、稲葉山の城。斎藤の屋敷。
帰蝶はまた、数えで十一の自分に戻っていた。
*******
義龍兄上が病死する未来を告げられた時、ショックがなかったわけではない。
「でもまあ、兄上には病気やケガに気を付けるよう、口をすっぱくして言ってあるから、大丈夫でしょ」
「そういう問題じゃないと思うけど……帰蝶が言うと本当に大丈夫な気がするから、すごいよね」
「でしょ?」
あんなに元気でイケイケなんだもの。いきなり病死なんてするわけない。
ちなみにゲームの帰蝶姫も、この件に関しては特段何もしてこないらしい。
彼女が邪魔をするのは、信長が危なくなる戦や、夫を害する者がいる時。もしくは、ヒロインが活躍する等、自分の立場が危うくなる時だそうだ。
今回は自分の安全が確保されてるから、実兄なんてどこでどう死んでもいいということだ。ひどい女だな。と思ったが、私もだった。
兄上に死んでほしいわけじゃない。
でも、信長には勝ってほしい。
兄上はまあ……ちょっとボコボコにして膝をつかせ、「クッ殺」くらい引き出せればいいんじゃないかな。
「できれば兄上にも長生きしてもらいたいもん」
「そうだよね。推しだもんね」
「え?」
「え?違うの?じゃあ初恋相手だ」
「いや、初恋ではないですよ」
なぜか敬語で返してしまって、照れ隠しにダンベルをふんふん持ち上げた。
私が左手に握っているこれは、手ごろな竹の棒に、布に巻いた石を括り付けたお手製ダンベルだ。握力強化にもよい。
日奈が言うには、私は夫・信長や一番近くにいる護衛・十兵衛を差し置いて、義龍兄上の話ばかりしているらしい。
いや、そりゃ兄だし身内だし、話くらいしますよ。
兄上どうしてるかな~とか。普通でしょ。
「まあ、斎藤義龍はコミカライズだと出番多いし人気投票も上位だったけど、単体ルートはないしね……」
「そうそう。それに、血が繋がった兄妹だし」
「そこは気にしなくていいと思うんだけどなあ。この世界なら、攻略対象じゃなくたって、好きに恋できるんだし。帰蝶と義龍、血繋がってないし」
「日奈までそれ言うの?史実だとどうだか知らないけど、たぶん血繋がってるよ。私達、父上似だもん」
それを聞いた日奈が、例のニヤニヤ顔で畳の上をにじり寄ってくる。
そう、桶狭間で何があったのか、ヒロインである自分を二の次に、あれから誰かと私をくっつけたいらしく、こうして戦前でもガールズトークを繰り広げてくるのだ。
松平と同盟を結んだ時も、私が竹千代くんの甘い言葉に照れるのを見て彼女はこの笑顔を出していた。
さすがは元・現代の女子高生。乙女ゲームフリーク。色恋話が楽しいに違いない。
「そもそもさ、日奈はともかく、私が誰か一人を見つけたらゲームクリアってどういうこと?」
「だって、ゲームの帰蝶姫の望みは、“信長様を救うこと”だったから」
私たちの目下の目標は、とりあえず生き延びることと、
私の中にいるらしい、帰蝶姫の成仏だ。
私には覚えがないのだけど、桶狭間で気を失ったあと、ダーク帰蝶姫?悪帰蝶?が出てきて日奈に散々ブチ切れていったらしい。
相当怖かったらしく、日奈は私の意識が戻ると安堵に泣きながら抱きついてきた。
その後は、私がぐっすり眠っても熱を出して寝込んでも、何をしても帰蝶姫は出てこなかった。(日奈が怖がって見張っていたので確かだ。)
けれど、消えたわけではないだろう。そんな亡霊のような、意志だけで存在する帰蝶姫をなんとかする方法は、心残りをなくさせてあげて、“成仏させる”ことだ。
信長を本能寺の変後も生かせれば、帰蝶は満足するだろう。
しかし、それでは日奈が現代へ帰れない。
歴史を変えれば日奈の望みが叶わない。歴を変えなければ帰蝶姫の望みが叶わない。
なので帰蝶にはとにかく、信長でも誰でもいいから恋をして幸せになってもらう。
自分の人生に満足すれば、これ以上ループすることもなくスゥ~っと浄化されるに違いない。
オタク脳の私たちはそう解釈した。
「まあ、目下はそれより恋より、稲葉山城攻略よね」
「そうだね。史実ではかなり手を焼くことになる。けど、ゲームではけっこう簡単に攻略できちゃうのよね。この作戦なら、シナリオ通りやればヒロインも帰蝶も物理的に危なくならない!」
「ふむふむ、それは?」
日奈はとても自信満々に、自分の得意分野がようやく来た、と頬を高揚させた。
先日の会議では「未来が読めなくてもここに居ていい」と言われたけど、やっぱり負い目を感じていたらしい。
会議でたいして良い策が出なかったのを見て、すぐに私を引っ張ってこうして作戦会議をしようと持ちかけた。
私はあまり興味がなかったので、ダンベルをにぎにぎしていた。
口角をにんまりと持ち上げた日奈が、嬉しそうに語りだす。
「ふふふ、ではさっそく、秀吉ルートに入るわよ」
戦国の世で武家の女として生まれたのだもの。大名の妻になったのだもの。
父も兄も、夫も、いずれ自分よりも先に死ぬだろうことは覚悟していた。
夫が果てるときは共に逝くことになるだろうと思ってはいたけれど、なんの因果か、自分だけが生き延びてしまった。
夫は謀反にあったとのことだ。もともと敵の多い道を歩んでいたひとだから、さして驚きはしなかった。彼の者を憎むこともなかった。
ただ、大望を抱いて生きていたあの人が、それを果たせなかったのはさぞ心残りだったろうとは思った。
それだけだ。
希望も、心残りも、望みも救いも、なにも、願ってはいなかった。
何の意味もない、無価値なものだった。
その生が幕を閉じた時、
次に目を覚ますと、彼女は齢十一の自分に戻っていた。
神か仏か、または別のものの悪戯か。
帰蝶はもう一度、その生をやり直す機会を与えられた。
はじめはただただ驚いたけれど、すぐに、その瞳が輝きを取り戻した。
自分は先を知っている。
後悔も思い入れもない五十年の人生だったけれど、どうせやり直すのなら、夢半ばで潰えたあの人を、救ってみてもいいかもしれない。
それならば、まずあの男・明智光秀を殺そう。まだ子供のうちに始末してしまおう。
父に言えば、稲葉山城から追い出すことなど容易いはずだ。
いびっていじめて、今のうちから目上の者に逆らえないよう叩き込んでやるのでもいい。
あの人のためだ。すべては、信長様のため。
信長様を助けられなかった無能な家臣共も、できれば先に粛清しなければ。
幸いにも、自分はもうあの人との婚姻をすでに決められていた。
女だからという理由だけで娘を駒程度にしか見ていなかった父も、兄も、どうせ夫に殺されるのだ。この城の者たちは全員、いずれ夫のもとに馬を繋ぐことになる。
ならば、今から女だから負い目を感じて下手に出て、媚びへつらう必要などない。
はじめは嫌だと思っていた婚約もすんなりと受け入れ、帰蝶はそれから、したいように振舞った。
目の前に立とうとする者は、持てる権力のすべてをもって排除した。
障害になりそうな者がいれば粛清を。
夫の覇道を阻む者には断罪を。
そうした先に、現れたのがあの娘だ。
先が見える巫女だと嘯いて夫や家臣に近付いた、売女。
帰蝶が変えようとした人生を、一度目と同じくなるように正していった。
しかも、あの人にまで取り入って。
本能寺が燃える前に、この娘を始末しなければ。
この娘に加担しようとする男も、女も、全員殺してやった。
それなのに、本能寺は燃えて、夫は失意のうちに謀反で殺された。
あの男、明智光秀を排除しても、代わりが現れて必ず本能寺の変(と後世に呼ばれているものだとのちに知った)が起こった。
もう、笑うしかない。
後悔と怨嗟と憎悪の中、炎の中で目を閉じ帰蝶の二度目の生も終わる。
そして、目が覚めた。
高い天井。愛も情も感じたことのない固く冷たい、稲葉山の城。斎藤の屋敷。
帰蝶はまた、数えで十一の自分に戻っていた。
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義龍兄上が病死する未来を告げられた時、ショックがなかったわけではない。
「でもまあ、兄上には病気やケガに気を付けるよう、口をすっぱくして言ってあるから、大丈夫でしょ」
「そういう問題じゃないと思うけど……帰蝶が言うと本当に大丈夫な気がするから、すごいよね」
「でしょ?」
あんなに元気でイケイケなんだもの。いきなり病死なんてするわけない。
ちなみにゲームの帰蝶姫も、この件に関しては特段何もしてこないらしい。
彼女が邪魔をするのは、信長が危なくなる戦や、夫を害する者がいる時。もしくは、ヒロインが活躍する等、自分の立場が危うくなる時だそうだ。
今回は自分の安全が確保されてるから、実兄なんてどこでどう死んでもいいということだ。ひどい女だな。と思ったが、私もだった。
兄上に死んでほしいわけじゃない。
でも、信長には勝ってほしい。
兄上はまあ……ちょっとボコボコにして膝をつかせ、「クッ殺」くらい引き出せればいいんじゃないかな。
「できれば兄上にも長生きしてもらいたいもん」
「そうだよね。推しだもんね」
「え?」
「え?違うの?じゃあ初恋相手だ」
「いや、初恋ではないですよ」
なぜか敬語で返してしまって、照れ隠しにダンベルをふんふん持ち上げた。
私が左手に握っているこれは、手ごろな竹の棒に、布に巻いた石を括り付けたお手製ダンベルだ。握力強化にもよい。
日奈が言うには、私は夫・信長や一番近くにいる護衛・十兵衛を差し置いて、義龍兄上の話ばかりしているらしい。
いや、そりゃ兄だし身内だし、話くらいしますよ。
兄上どうしてるかな~とか。普通でしょ。
「まあ、斎藤義龍はコミカライズだと出番多いし人気投票も上位だったけど、単体ルートはないしね……」
「そうそう。それに、血が繋がった兄妹だし」
「そこは気にしなくていいと思うんだけどなあ。この世界なら、攻略対象じゃなくたって、好きに恋できるんだし。帰蝶と義龍、血繋がってないし」
「日奈までそれ言うの?史実だとどうだか知らないけど、たぶん血繋がってるよ。私達、父上似だもん」
それを聞いた日奈が、例のニヤニヤ顔で畳の上をにじり寄ってくる。
そう、桶狭間で何があったのか、ヒロインである自分を二の次に、あれから誰かと私をくっつけたいらしく、こうして戦前でもガールズトークを繰り広げてくるのだ。
松平と同盟を結んだ時も、私が竹千代くんの甘い言葉に照れるのを見て彼女はこの笑顔を出していた。
さすがは元・現代の女子高生。乙女ゲームフリーク。色恋話が楽しいに違いない。
「そもそもさ、日奈はともかく、私が誰か一人を見つけたらゲームクリアってどういうこと?」
「だって、ゲームの帰蝶姫の望みは、“信長様を救うこと”だったから」
私たちの目下の目標は、とりあえず生き延びることと、
私の中にいるらしい、帰蝶姫の成仏だ。
私には覚えがないのだけど、桶狭間で気を失ったあと、ダーク帰蝶姫?悪帰蝶?が出てきて日奈に散々ブチ切れていったらしい。
相当怖かったらしく、日奈は私の意識が戻ると安堵に泣きながら抱きついてきた。
その後は、私がぐっすり眠っても熱を出して寝込んでも、何をしても帰蝶姫は出てこなかった。(日奈が怖がって見張っていたので確かだ。)
けれど、消えたわけではないだろう。そんな亡霊のような、意志だけで存在する帰蝶姫をなんとかする方法は、心残りをなくさせてあげて、“成仏させる”ことだ。
信長を本能寺の変後も生かせれば、帰蝶は満足するだろう。
しかし、それでは日奈が現代へ帰れない。
歴史を変えれば日奈の望みが叶わない。歴を変えなければ帰蝶姫の望みが叶わない。
なので帰蝶にはとにかく、信長でも誰でもいいから恋をして幸せになってもらう。
自分の人生に満足すれば、これ以上ループすることもなくスゥ~っと浄化されるに違いない。
オタク脳の私たちはそう解釈した。
「まあ、目下はそれより恋より、稲葉山城攻略よね」
「そうだね。史実ではかなり手を焼くことになる。けど、ゲームではけっこう簡単に攻略できちゃうのよね。この作戦なら、シナリオ通りやればヒロインも帰蝶も物理的に危なくならない!」
「ふむふむ、それは?」
日奈はとても自信満々に、自分の得意分野がようやく来た、と頬を高揚させた。
先日の会議では「未来が読めなくてもここに居ていい」と言われたけど、やっぱり負い目を感じていたらしい。
会議でたいして良い策が出なかったのを見て、すぐに私を引っ張ってこうして作戦会議をしようと持ちかけた。
私はあまり興味がなかったので、ダンベルをにぎにぎしていた。
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