血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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調教される日々

舐め尽くされる顔

「っ、もういい!」



一口一口全部を口移しで食べさせられる。その度にキスをされて舌を吸われ歯茎を舐められる。もう嫌だ。気持ち悪いんだ。舌を入れられる度に鳥肌が立つ。苦しい。早く終わって欲しいのに亮はわざと一口を少なくしてくる。




「もうやだ…っ、やめて…っ。」

「飯残すつもりか?」

「違うっ、ちゃんと食べる…けど自分で食べたい。」

「俺さっきなんて言った?」

「………っ。」

「黙ってちゃわかんねぇだろ。なぁ庵。」



従わないといけない。亮の目が怒っている。言うことを聞けと言っている。これ以上怒らせないために言うことを聞く方が得策であろう。だけど庵はもうキスをされ続けられるのが嫌だった。



「答えらんねぇの?それとも答えたくねぇの?」

「…っ、だって、」

「また裸に戻りてぇのか?」



戻りたいわけない。戻ったら何されるか分からない。服がどれだけ安心感を与えてくれるか庵はこの数時間で嫌ってほど痛感した。だから服だけは脱ぎたくない。しかしここでは庵の意思は関係ない。亮が脱がせれば庵は服を着ることが出来ないし外にもご飯もまともに食べられないだろう。それにまたあんなことをされるかもしれない。だったら従った方が身のため。庵は歯を食いしばって耐えた。



「…食べる。」

「ん。いい子。」



亮は庵が言うことを聞くと必ず頭を撫でてくる。嬉しくともなんともない行為だ。確かに母親から救ってくれたことは感謝している。やり方は惨いが結果的に庵は生きているのだから。だがだからといって何でもかんでも言うことを聞くかと言われればそうじゃない。庵には人生があるのだから。感謝はするけど庵には庵の意思がある。だから庵はこれから亮がキスをしてくる。そうわかるや否や口を閉じ歯を食いしばった。口をこじ開けられないために。




「庵。口開けろっつってんだろ。何回も言わすな。」



亮が庵の顔を掴みながら脅すようにそう言ってきた。庵は悔しくて涙がこぼれ落ちた。ここに来なくとも不幸な目に遭っていた。最悪殺されていたであろう。だがそれを回避しても尚地獄の中にいる。知らない男たちに体をいたぶられて監禁されて体の自由を奪われる。こんな2択しか庵には残されていないなんてあまりにも残酷すぎる。庵には夢もあった。高校に入って皆と笑って楽しんで部活を一生懸命して…バイトもしたかった。なのになんでこんなことに…。自分の無力さが悔しくて黙り込んでしまった庵に亮はため息をつく。



「あんまり乱暴はしたくねぇんだがな。」

「んく゛っ…。」



亮は庵の口を無理やり開かせると指を喉の奥まで入れた。その苦しさのあまり庵は声が漏れてしまう。そして直ぐに亮の手を退けようともがき始める。だが亮の手は暴れれば暴れるほどさらに奥へと入っていった。




「く゛ぅっ、ふっ…っ!」

「ちょっと甘やかしすぎたか?なぁ庵。あまりにもお前が可哀想に見えたから優しくしてやってたけどさすがに調子に乗りすぎだ。嫌々言ってんじゃねぇ。言いつけが守れないようならまた気絶するまで泣かせてもいいんだぞ。」




怖い。やっぱり怖い。先程簡単に亮には見破られたが強がって怖くないふりをするのももう限界だ。怖いものは怖いしもうこんな苦痛耐えられない。庵は涙が止まらなくなっていった。苦しい。怖い。その感情が交差して顔色すら悪くなっていく。そんな庵を見て亮は喉の奥に入れていた指を抜いた。



「…っ、げほっ、げほっ、ぁ、はぁっ…はぁっ、」

「次はねぇからな。」



庵の顔色が悪くなり酸欠だと思ったのだろう。亮はとりあえず指を抜いてくれたが怒っていることには変わりない様子だった。そんな亮が怖くて庵は反射的に逃げてしまう。逃げてしまえば怒らせるだけなのに。



「おいこら。逃げんな。」



亮はそう言うと庵の体を力任せに拘束する。その庵の口の周りには唾液が沢山ついている。喉の奥に突っ込まれた時溢れ出してしまった唾液だ。亮はその唾液を舐め始めた。



「や…っ、やめてお願い…っ。」



気持ち悪くて庵は顔を背けようとしたが亮に顔を固定されてしまう。そして亮は口の周りの唾液を舐め尽くだけでは足りなかったのだろう。亮はついに庵の鼻や頬、おでこまでも舐め始めた。



「やだっ、やめてっ、やめてってば…!」



気持ち悪くて庵は全力で暴れる。だが顔を固定している亮の手を退けようとするもビクともしない。今自由に動かせるのは口だけだった。こうなる度に思う。庵は自分はなんて無力なんだ…と。抵抗したいのにその力すら持っていない。せめて力だけでもあれば違ったかもしれないのに。




「やめっ、ぅ、やめてっ、おねがい…っ、」



庵が涙を流してどれだけ嫌がろうが亮はお構い無しだ。いや逆にヒートアップしているかもしれない。庵が泣く度興奮するのだろうか。涙を舐め顔全体を堪能するように舐め続ける。その度に庵は体を震わせながら嗚咽を漏らす。



「やっ、ぅ、っ、やだっ、やめてっ!」



庵の泣き声がリビングに響く。逃げることも出来ずにただひたすらに泣いている庵。だがその時フォークが目に入った。朝ごはんように用意されていたフォークだ。庵は咄嗟にそれを掴み武器として使おうとしたが当然亮にそれを抑えられる。



「はは、よく考えたもんだ。だがこんなもんで俺に勝てると思うなよ。」



亮はそう言うとフォークを庵の手に届かないところに置いた。そして顔舐めを再開しようとしたが庵が全力で暴れ出したので動きを止めた。




「もういやだっ、やめておねがい、やめて…っ!」

「なら分かるよな?」

「…え?」



庵は何か全く分からなかった。どうすればいいのだろうか。ここで亮の思う行動をしなければまた舐められる。もう嫌だ。気持ち悪くて仕方がない。これ以上されるがままになりたくない。庵はその一心で必死に考えたがやはり分からなかった。そんな焦りまくる庵に亮は意外にも優しく庵にも分かるように言い直してくれた。



「ちゃんと俺の言うこと聞いて食べれるか?」

「……っ。」



それはまた亮に口移しでご飯を食べさせられるということだろう。そしてその度にきっと深いキスをされてしまう。でも言うことを聞かなきゃ舐められる。両方とも嫌だ。本当に嫌だ。涙も止まらない。上手く喋ることも出来ない。けど…舐められるよりかは口移しの方がまだマシだ。



「た、べるっ…、たべます…っ、」

「そうかそうか。やっと言うことを聞くようだな。うん。いい子だ…って言いたいところだが。」



亮はそこまで言うと庵を鋭い目つきで睨んだ。そして顔を掴み視線を逸らさせないように固定をする。



「まぁ時間がかかりすぎだ。俺の言う事を聞くまでにどれだけの時間が必要なんだよ。その無駄な時間要らねぇよな?」

「…ごめ、なさぃっ、」

「謝ればいいってもんじゃねぇの。お仕置きだ。」



亮はそう言うと庵を抱きかかえてソファへと向かっていく。また泣かされる。イカされる。死んだ方がマシだと思うほど辛い思いをさせられる。嫌だ。もう嫌だ。庵は亮から逃げようと全力で暴れる。だが亮の力に勝つことは出来ずに着々とソファに近づいてしまう。



「…い、いやだっ、いう、いうこと聞くから!!」

「今更遅せぇよ。」

「やだっ、おねがっ、いうこと、きくからっ、だからやめろっ、お願いだから…っ!!」

「その口の利き方も直さねぇとな。」



亮はそういいソファに着くと庵を投げるように下ろした。そしてそんな庵の上に馬乗りになる。全ては逃げられないようにするために。



「今回は泣いても喚いてもやめねぇからな。」
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