血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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調教される日々

ぶかぶかな服

「頭クラクラしてねぇか?」

「…大丈夫。」



リビングに着いてからというもの庵の元気がない。もしかしたらまたゆだったのかもしれない。そう思った亮はそう聞いたがどうやら違ったようだ。と、なれば庵がこうなっている理由は1つしかない。



「眠いのか?なら寝る前に服着せてやるからもうちょっとだけ起きとけるか?」

「ふく…?」



このままずっと裸だと思っていた。逃げたのだから尚更だ。なのに今亮は服の話をした。まさかの話に庵は目が冴えた。



「ああ。着たかねぇの?」

「いいの…?」

「着たくねぇなら別に着せねぇよ。」

「着たいっ、服欲しい…!」

「ならこっち来い…って歩けねぇわな。連れて行ってやるから暴れんじゃねぇぞ。」



亮はそう言い庵に軽くキスをした。そしてその後庵をクローゼットがある場所に移動させる。



「どうして急に服着ていいなんて言ってくれたの…?」

「若がいいと言ったからだ。」

「うそだ…。」

「嘘つかねぇよ。さっき若に連絡したんだよ。お前がいい子になったってな。そしたら服を着せてやれって言われたから俺はこうしてる迄だ。」



信じられない。あれだけ服を着せることを嫌がっていたのにどうして急に…。それも龍之介は今出張に行っている。自分は家にいないこの状況でそういったことがさらに信じられなかったのだ。そんな風に状況が掴めていない庵に亮は念の為忠告をする。



「まぁわかってるとは思うが服を着せたからって逃げたりすんなよ。もし逃げたら速攻裸にさせるからな。」

「…わ、わかってるよ。」

「ならいい。よし、じゃあ服を選び始めるぞ。とりあえず下着はこれ着とけ。」



そう言い亮は庵に下着を渡した。それを庵は抵抗することなく着るがなにせそれは亮の下着だ。ぶかぶかで下着がずり落ちてしまう。それをみた亮はたまらず笑ってしまった。



「はは、ぶかぶかじゃねぇか。」

「そんなことないっ、ちょうどいいから…!」

「何強がってんだよ。」



サイズが合わないからという理由で服を取り上げられてしまうのではないかと恐れた庵はそう言った。そんな庵も亮は可愛くて仕方が無い様子だ。



「つかお前に合う服ねぇんだよな。お前ちっせぇからよ。」

「ちっちゃくない!」

「ちっせぇわ。まぁ抱きしめやすいサイズで可愛んだけどな。」



身長のことは誰よりも庵が1番気にしている。身長も小さくて顔も整っているために女に間違われることも多々あった。だからこの身長が庵は凄く嫌いなのだ。その身長のことを亮に言われ少し拗ねてしまったがその庵の機嫌を直そうと亮が服を渡してきた。



「おい庵、拗ねんなって。これ着てみろ。」



本当は受け取りたくなかったが服は絶対に欲しい庵。だから亮に渡されるや否や直ぐに着た。しかし…。



「…ぶかぶかだ。」

「やっぱお前にはおっきかったか。」

「そんなことないし…ちょうどいいし。」

「だからお前はなんでいちいち強がってんだ。あんま可愛いことすんな。勃つからよ。」

「…っ!」



あれだけ抱かれたのに亮はそんなことをまだ言う。さすがに口だけだろうと思って亮の下半身を見たが本当に膨らんでいた。その亮をみて庵はたまらず逃げようとする。



「冗談だ。逃げんな。腰も立たねぇのにどうやって逃げんだよ。」




勿論亮が庵を逃がすはずもなくそう言われてしまう。そして庵にも合う服はねぇかな、と言いながら服を探し出してくれた。だがどれも多分同じだと思う。亮も龍之介も瀧雄も皆大きい。身長が一回り違うのだ。だから庵に合う服はないのだ。そのため庵のためを思って服を探してくれている亮の服を庵は引っ張った。



「ん?どうした庵。」

「俺これがいい。」

「それがいいのか?」

「うん。これがいい。」

「まぁぶかぶかだけどいっか。それ若のだし、若も喜ぶだろ。」

「どおりで大きいと思った…。」



亮から渡されたその服は長袖で下にはいているズボンはきっと半ズボンだ。半ズボンなのに庵が履けば長ズボンになる。そのためズボンのサイズはちょうど良かったが問題は上のトレーナーだ。ブカブカすぎて捲っても捲っても手が出てこない。それが悔しかったのか庵はいじけている様子だ。そんな風に自分の小ささを悔しがっている庵に亮はまた笑った。



「笑うな…っ!」

「はは、悪い悪い。まぁお前今成長期だからよ。まだ身長伸びるだろ。」

「そうだといいんだけど…。」

「運動すればいいんじゃねぇの?骨に刺激がいって身長伸びるかもしれねぇぞ。」

「ほんとに…?」

「ああ。俺は嘘をつかねぇ。」

「やってみよっかな…。」



庵がそう言うと亮はニヤリと笑った。ここには筋トレの器具なんてないのに庵がそう言い出したからだ。勿論亮が庵を外に出すわけが無い。そうなれば運動なんて何をするのか決まっている。なのに庵は亮の狙いに気づかず目を輝かせ始めてしまう。



「つかお前さっきまであんなブルブル震えてたのによく平気に俺と喋るな。」

「俺はオンとオフが激しいから。」

「あ?」

「なにかされる時と何もされない時の違いはもうわかったから。今は何もしてこないでしょ?」

「それはそうなんだが…そういう事じゃねぇんだよ。」

「…?」



まぁあの母親の元に育てば嫌でもメンタルは強くなるか…と亮はこれ以上話を深く掘ることをやめた。



「まぁいいや。お前がそれでいいならそうしとけ。俺的にも嬉しいしよ。」



庵と普通に話せるに越したことはない。いい子になればなるほど亮からしたら嬉しいからだ。だから亮は首を傾げている庵の頭を撫でまたキスをした。その時やっぱり庵はまだ嫌な顔をする。けれど抵抗も拒絶もしなくなった。先程亮が言った言葉を胸に刻んでいるのかもしれない。



「じゃあ早速運動するか?」

「明日からにする。」

「お前それ絶対やらねぇだろ。」

「やるよっ…だって今日疲れてるから。」

「まぁそうか。ならちょっとだけならどうだ?」



亮の言うことを信じていいものなのか…。庵は亮にそう言われてかなり迷っている様子だった。だけど身長は欲しいらしく亮の裏の計画を知りもしない庵は頷いてしまう。



「ちょっとだけなら…。」

「よし、そうと決まればこっちに来い。」



亮にそう言われ近くに行くと何故か抱きかかえられた。そしてある部屋へと向かっていく。そこは亮の部屋だった。庵はそこにつくや否や亮よってベットの上に落とされる。



「え、ちょっ、なにしてっ、」

「暴れんなってやりにくいだろ。」

「だって、なんで服脱がそうとすんだよ…っ!!」



先程着せてもらった服を亮は何故か脱がそうとする。それにはさすがの庵も抵抗を始める。せっかく着せて貰えたのだ。渡すわけにはいかなかった。そんな庵に亮は現実を突きつけた。



「運動するって言ったらセックスだろ。」

「いやだっ、聞いてないそんなことっ!」

「言ってねぇからな。」

「やだってば!」



庵の抵抗なんて気にもとめず亮はどんどん庵の服をぬがしていく。そして遂に庵は丸裸になってしまった。



「服返して…っ。」

「嫌だね。なぁ庵せっかくだし1回だけしとこうぜ。お前運動したいって言ってたじゃねぇか。」

「亮がやりたいだけだろっ、俺はやりたくない!」

「庵。1回だけ。」



亮はそう言い庵のおでこにキスを落とす。亮の綺麗な顔が近づいてきて庵は目を逸らした。女であれば落とされていたかもしれない。だが庵は落とされない。絶対に。



「いやだっ、俺は流されないからな!」

「なんだよ。つれねぇやつだな。」

「は、はなして…っ。」

「無理だ。お前が可愛い顔してっから勃っちまった。」

「お、おれもう無理…出来ない、」

「…………。」



どうやら庵は本気で嫌がっている。あれだけイカされてしまったのだから無理も無いかもしれない。だが亮はどうしても抱きたい。だから上手く丸め込もうとする。



「俺が怖いか?」

「いれられんの…怖いんだ…だからっ。」

「痛くしない。」

「…その、痛いって思ったことは無い…けど。」

「けど?」

「こわい…っ。」



あれだけ躾だと言われ泣かされ続けられたのだから無理もないだろう。これで怖がらない方がおかしい。既に庵のメンタルはズタボロにやられてしまっているだろうから。だから亮は諦めることにした。抱きたいが今は我慢だ。そうすれば明日抱けるかもしれないから。



「そ。じゃあ寝るか。」

「…いいの?」

「ああ。怖いんだろ?」



亮はまた明日抱けるからと庵を寝かし始める。いち早く体力を回復させればその分早く抱けるから。だがそんなこととは知らない庵は亮の優しさに惹かれてしまう。こういった怖いところに監禁され閉じ込められてしまえば心は死んでしまう。その死んだ心に優しさは毒なのだ。信じてしまうから。



「…ありがとう。」

「礼なんていらねぇよ。明日楽しませてもらうからよ。」

「そうだね。明日ね。ん?…明日?」

「なんだとボケた顔して。明日抱くから今日は休めって言ってんだ。」

「っ、一人で寝る!!」

「おいおいそんな我儘許さねぇよ。たく、お前がゆっくり休めるように拘束せずに寝ようとしたのによ。お前のせいだからな。」



亮はそう呆れ顔で言うと庵の上に馬乗りになった。そして庵の左手を掴むと手錠をかける。その手錠はベットに繋がれてしまった。



「な、これ外せっ…!!」

「逃げたら困るからな。いい子にしてねぇならそれなりの事しねぇとな?」



亮のその言葉に庵は震えあがる。これ以上騒げばまた拘束具を増やされてしまうから。だから黙らざるを得なかった。



「随分物わかりの良い奴になったな。もう一個拘束具をつけようかと考えたがこれで十分だな。」



亮はそう言うと自分も庵の横で寝始める。そんな亮に落ち着かない庵は亮からそっぽ向いた。



「おい。こっち向いて寝ろ。」

「やだっ…。」

「いいから。そうしねぇと擽るぞ。」

「っ…わかった。」



くすぐられるのは勘弁だ。だから庵は大人しく亮の方を向いた。だが庵は向いた途端に亮に捕まってしまう。腕の中に入れられ出ることが出来なくなってしまった。



「やめ…っ、ちょ、近い、はなれろっ!」

「うるせぇ。いいから寝ろ。」



亮は騒ぎ出した庵を寝かしつけるように頭を撫で始めた。悔しいが庵はそれが心地よかった。暴れていたからだも段々と眠気に襲われていく。思った以上に体に負荷がかかっていたようだ。そのせいで庵はすぐに眠くなってしまう。この男の横で寝れば何をされるか分からない。なのに目を閉じてしまう。そしてそのまま夢の中へと入ってしまった。



「寝顔はたまんねぇな。」



亮はそう言い何故か立ち上がった。そして庵の手につけていた手錠を外した。それには理由がある。その理由の場所へと亮は向かおうと歩き始めた。そのある所というのはリビングだった。




「いくらなんでも不法侵入ですよ。」

「はは、亮は面白いね。家族の家に勝手に入っても不法侵入にはならないよ。それに俺らヤクザに法もクソもないだろ?」


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