52 / 210
極道の世界
対策
「おい瀧。さっきの話を聞かせろ。」
リビングで仕事をしていた瀧雄に龍之介がそう話しかけた。その声を聞いて瀧雄は直ぐにパソコンを操作していた手を止めて立ち上がった。
「若…もう風呂から上がられたのですか?」
「ああ。」
「申し訳ございません。急がせてしまいましたね。」
自分が話があると言ってしまったことで龍之介が風呂の時間を短くして早く出てきてしまった。それは万が一庵が目を覚ますようなことがあった時のためだろう。庵には聞かれてはまずい話だと言うのが瀧雄は言わなかったものの龍之介には分かっていたから。そのため瀧雄は申し訳なくなった。龍之介の休息の時間を奪ってしまったから。しかし龍之介は自分の意思でそうしたのだ。瀧雄に急かされた訳でもない。だから龍之介は申し訳なさそうにする瀧雄の肩を叩いた。
「いや謝るな。俺が勝手にそうしただけだ。急用なんだろ?」
「はい。お気遣いに感謝します。」
瀧雄がそう言うと龍之介は椅子に座った。それを見て瀧雄も椅子に座る。
「んで、瀧雄。お前の言う要件ってのはなんだ?」
「玲二さん達のことです。」
「兄貴だと?」
まぁそんなことだろうとは思っていたが龍之介はそう聞き返した。自分が余計なことを言ってしまえば瀧雄が焦り本来話したい内容が聞けなくなってしまう恐れがあったから。そんなことをしなくても瀧雄は焦ることは無いだろうが龍之介は念の為にいつもそうしているのだ。そしてその龍之介の問いかけに瀧雄は答え始める。
「今までは亮に何をしても玲二さんたちを放っておきましたがこれからは何か対策をしないとまずいかもしれません。」
「それはどういう意味だ。」
「玲二さんは庵を使って若を陥れようとしています。それも残忍な方法で…。」
「そうか。今度はそう来たか。」
自分の力ではのし上がることが出来ないからと言って玲二らはいつも何かを利用して龍之介を陥れようとする。そんな玲二らに龍之介はため息をつくしかない。
「はい。しかもそれだけではなく…多分その玲二さんを操っているのが宏斗さんなんです。」
「やはりな。」
「分かっていたのですか?いつからお気づきで?」
今回の件でそれを調べあげた瀧雄はその龍之介の発言に驚いた。それはこれまで1度もそんなことを龍之介の口から聞いたことがなかったから。
「俺は当分前から何となくは察していた。兄貴のあんな顔見たこと無かったからな。」
「言われてみればそうですね。多分宏斗さんは本気で庵を気に入ってますよね。」
「そうだな。」
「玲二さんは半々って所でしょうか。あの方は亮でも庵でも性欲を満たせればどっちでもいいって感じですよね。」
「ああ。まぁどっちもクソ野郎には変わりない。」
「仰る通りです。」
瀧雄は龍之介との時間を長く過ごせば過ごすほど玲二らの卑怯さ、そして頭の悪さがわかってくる。いつも自分の力で何もしない。部下を使いその部下が使い物にならなくなったら捨てる。そんなことの繰り返しだ。だが龍之介は決してそんなことをしない。そもそも龍之介は人を信頼しないから。だから龍之介は捨て駒を使う事もないのだ。そんな頼もしい上司を持った瀧雄はいつも胸を張って過ごせていた。そして瀧雄はそんな龍之介にあるものを見せる。
「若、それで俺なりに対策をまとめてみたのですがご覧になってくださいますか?」
「もちろんだ。」
龍之介はそう言うと瀧雄が広げたパソコンを見た。そこには沢山の対策方法がまとめられていた。それもとてもわかりやすい。これは亮にはできない事だ。瀧雄にしか出来ないこと。その為いつもそれを見る度龍之介は感心する。そして瀧雄は龍之介が全て読み終えたことを確認すると口を開き話し始めた。
「玲二さんの方はそこまで警戒する必要は無いので一先ず置いておきます。ですが宏斗さんはそうもいかないので玄関のセキュリティをハッカーでも開けることが困難なほど厳重にしておきました。初めからそうしとけばよかったのですが何せ時間がかかるもので…。申し訳ございません。あと俺の信頼出来る男を宏斗さんの側近につけます。もちろんバレないようにしますので安心してくださいね。」
「当たり前だ。お前がする事に関しては安心している。」
「ありがとうございます若。あとそれからしばらく亮も外出を控えさせた方がいいかもしれません。」
瀧雄がそう言った理由は言うまでもなく玲二だ。玲二は隙さえあれば亮を手に入れようとしている。それほどまでに亮を気に入っているから。だから二度と亮をこんな目に遭わせないためにも瀧雄はそういったのだ。それには当然龍之介も賛同する。
「そうだな。家でもできる仕事はわんさかある。それを全部亮にしてもらう形にしよう。それで俺らも商談以外はなるべく外に出ないようにすることにしよう。」
「はい。今はそれが一番いいです。」
2人の話がだんだんと纏まってきた。残りは今後どうしていくかをもっと詳しく話すだけ。そのはずだったがこの時龍之介の携帯に着信があった。龍之介はその電話をかけてきた相手を見るや否や顔が険しくなる。
「すまん瀧。席を一旦外す。」
「待ってください若。電話の相手は誰ですか?」
「兄貴だ。」
「宏斗さんの方ですか?」
「ああ。」
龍之介がそう返事をすると瀧雄は何故か嬉しそうな顔をした。そして何やら機械を取り出す。
「ではここで電話をしてください。出来れば逆探知したいので。」
「わかった。ほんとにお前は優秀なやつだな。」
龍之介はそう言い椅子に座った。そして宏斗からの着信に応じた。その頃この家にあるもう1つの風呂場では亮が必死に我慢していた。その理由は庵だ。
「…くそ、寝顔まで可愛いとかお前ほんとになんなんだよ。」
もし庵が起きていれば当然喧嘩になっていたであろう亮のこの発言。亮自身も理不尽だとわかっている。だがそれが分かっていても亮は庵が可愛くてそう言ってしまうのだ。そして亮は今そんな庵を抱きかかえて湯船に浸かっていた。庵の身体が冷めないように。
「起きたらまた一緒に楽しもうな。」
そう言い亮は眠る庵にキスをした。眠っている時は何をしても庵が怒らないから。だから先程から亮は庵へのキスを繰り返している。しかしこれでもし庵が起きてしまえばキスが出来なくなってしまうだけでなくきっと龍之介にも怒られる。そのため亮は慎重に庵にキスをしていた。
「まだ起きるなよ庵。俺をもうちょい楽しませてくれ。」
亮は眠っている庵にそう言いながらキスを続けた。時より庵の身体を触ったりなんだりしながらしていた為に気づけば長時間風呂に入っていた。そして庵がゆだっては大変なので亮はまだ物足りなさがあったが風呂場を後にすることにした。
「ここまでしても起きねぇってお前相当疲れてたんだな。でも明日もあるんだぞ庵。だからその分しっかり休めよ。」
亮は庵に服を着せながらそう言った。服を着せるという作業はかなり身体を動かすことになる。なのに庵は起きる気配すらなかった。そのため亮はそういったのだ。そして全て庵の服を着せ自分自身の服も着ると亮はリビングへと歩いていった。しかしこの時にはもう亮が風呂場に入ってから長時間経っていた。それに対して瀧雄が怒らないはずがない。そのため案の定その亮の姿を捉えた瀧雄はたまらず亮に牙を向けた。
「おい亮!遅せぇよ馬鹿!さっさとこっちに来い!」
「へいへい。そう怒るなって。」
「お前のせいだろうが。いいからさっさとしろ。若も待ってんだぞ。」
そう瀧雄に言われ亮が龍之介の髪を見てみると既に龍之介の髪はかわいていた。それが意味することは1つ。龍之介がここに来てからかなり時間が経っているということだ。だから亮はすぐさま龍之介に頭を下げた。
「申し訳ございません若。庵に見とれるあまりのびのびと風呂に入ってしまいました。」
「気にするな。でもお前怪我してんだからこれからは長湯は避けるんだぞ。出血でもしたりしたらどうすんだ。」
「はい。気をつけます。それとありがとうございます若。」
怒られなかったことの安心感と龍之介から心配されたことに対する嬉しさにより亮は笑みを浮かべていた。そんな亮をみて怪我をしているからといって龍之介に甘やかされすぎでは無いか?そう思った瀧雄は思わずため息をつく。そして瀧雄は亮を睨みながら声を荒らげた。
「若!ちょっと亮に甘すぎやしませんか?」
「まぁたまには甘やかしてやらねぇとな。」
「何がたまにですか。いつもじゃないですか…。」
「それは瀧、お前に対してもそうだろ。」
「…そうかもしれないですけど。」
「だろ?だからすぐそんな風に怒るんじゃない。分かったな?」
「…はい。」
マイペースな亮に少し怒りが湧いてしまったあまりに龍之介に怒られてしまった瀧雄。龍之介に怒られれば多少と言えどもショックを受けてしまう。尊敬している分怒られればショックを受けるのだ。もちろん言ってくれることは有難い。しかし怒られたくないというのが本音。そのため瀧雄はしょぼくれてしまっていた。そんな瀧雄をみて亮が笑ってきた。それはまるで兄弟喧嘩のようだった。
「俺にすぐ喧嘩売るからそうなるんだぞ瀧。」
そういった亮に瀧雄がすぐ言い返そうとしたがそれを龍之介がすかさず止めた。ここで止めなければヒートアップして大変なことになるから。いや大変というよりめんどくさいと言った方が正しいかもしれない。そのため龍之介は瀧雄を止めて庵を抱きかかえている亮に話しかけた。
「おい亮。お前はいいからさっさと庵をベットに寝かしてこい。そんですぐ戻ってこいよ。話し合いすっかよ。」
「承知しました若。直ぐに戻ります。」
リビングで仕事をしていた瀧雄に龍之介がそう話しかけた。その声を聞いて瀧雄は直ぐにパソコンを操作していた手を止めて立ち上がった。
「若…もう風呂から上がられたのですか?」
「ああ。」
「申し訳ございません。急がせてしまいましたね。」
自分が話があると言ってしまったことで龍之介が風呂の時間を短くして早く出てきてしまった。それは万が一庵が目を覚ますようなことがあった時のためだろう。庵には聞かれてはまずい話だと言うのが瀧雄は言わなかったものの龍之介には分かっていたから。そのため瀧雄は申し訳なくなった。龍之介の休息の時間を奪ってしまったから。しかし龍之介は自分の意思でそうしたのだ。瀧雄に急かされた訳でもない。だから龍之介は申し訳なさそうにする瀧雄の肩を叩いた。
「いや謝るな。俺が勝手にそうしただけだ。急用なんだろ?」
「はい。お気遣いに感謝します。」
瀧雄がそう言うと龍之介は椅子に座った。それを見て瀧雄も椅子に座る。
「んで、瀧雄。お前の言う要件ってのはなんだ?」
「玲二さん達のことです。」
「兄貴だと?」
まぁそんなことだろうとは思っていたが龍之介はそう聞き返した。自分が余計なことを言ってしまえば瀧雄が焦り本来話したい内容が聞けなくなってしまう恐れがあったから。そんなことをしなくても瀧雄は焦ることは無いだろうが龍之介は念の為にいつもそうしているのだ。そしてその龍之介の問いかけに瀧雄は答え始める。
「今までは亮に何をしても玲二さんたちを放っておきましたがこれからは何か対策をしないとまずいかもしれません。」
「それはどういう意味だ。」
「玲二さんは庵を使って若を陥れようとしています。それも残忍な方法で…。」
「そうか。今度はそう来たか。」
自分の力ではのし上がることが出来ないからと言って玲二らはいつも何かを利用して龍之介を陥れようとする。そんな玲二らに龍之介はため息をつくしかない。
「はい。しかもそれだけではなく…多分その玲二さんを操っているのが宏斗さんなんです。」
「やはりな。」
「分かっていたのですか?いつからお気づきで?」
今回の件でそれを調べあげた瀧雄はその龍之介の発言に驚いた。それはこれまで1度もそんなことを龍之介の口から聞いたことがなかったから。
「俺は当分前から何となくは察していた。兄貴のあんな顔見たこと無かったからな。」
「言われてみればそうですね。多分宏斗さんは本気で庵を気に入ってますよね。」
「そうだな。」
「玲二さんは半々って所でしょうか。あの方は亮でも庵でも性欲を満たせればどっちでもいいって感じですよね。」
「ああ。まぁどっちもクソ野郎には変わりない。」
「仰る通りです。」
瀧雄は龍之介との時間を長く過ごせば過ごすほど玲二らの卑怯さ、そして頭の悪さがわかってくる。いつも自分の力で何もしない。部下を使いその部下が使い物にならなくなったら捨てる。そんなことの繰り返しだ。だが龍之介は決してそんなことをしない。そもそも龍之介は人を信頼しないから。だから龍之介は捨て駒を使う事もないのだ。そんな頼もしい上司を持った瀧雄はいつも胸を張って過ごせていた。そして瀧雄はそんな龍之介にあるものを見せる。
「若、それで俺なりに対策をまとめてみたのですがご覧になってくださいますか?」
「もちろんだ。」
龍之介はそう言うと瀧雄が広げたパソコンを見た。そこには沢山の対策方法がまとめられていた。それもとてもわかりやすい。これは亮にはできない事だ。瀧雄にしか出来ないこと。その為いつもそれを見る度龍之介は感心する。そして瀧雄は龍之介が全て読み終えたことを確認すると口を開き話し始めた。
「玲二さんの方はそこまで警戒する必要は無いので一先ず置いておきます。ですが宏斗さんはそうもいかないので玄関のセキュリティをハッカーでも開けることが困難なほど厳重にしておきました。初めからそうしとけばよかったのですが何せ時間がかかるもので…。申し訳ございません。あと俺の信頼出来る男を宏斗さんの側近につけます。もちろんバレないようにしますので安心してくださいね。」
「当たり前だ。お前がする事に関しては安心している。」
「ありがとうございます若。あとそれからしばらく亮も外出を控えさせた方がいいかもしれません。」
瀧雄がそう言った理由は言うまでもなく玲二だ。玲二は隙さえあれば亮を手に入れようとしている。それほどまでに亮を気に入っているから。だから二度と亮をこんな目に遭わせないためにも瀧雄はそういったのだ。それには当然龍之介も賛同する。
「そうだな。家でもできる仕事はわんさかある。それを全部亮にしてもらう形にしよう。それで俺らも商談以外はなるべく外に出ないようにすることにしよう。」
「はい。今はそれが一番いいです。」
2人の話がだんだんと纏まってきた。残りは今後どうしていくかをもっと詳しく話すだけ。そのはずだったがこの時龍之介の携帯に着信があった。龍之介はその電話をかけてきた相手を見るや否や顔が険しくなる。
「すまん瀧。席を一旦外す。」
「待ってください若。電話の相手は誰ですか?」
「兄貴だ。」
「宏斗さんの方ですか?」
「ああ。」
龍之介がそう返事をすると瀧雄は何故か嬉しそうな顔をした。そして何やら機械を取り出す。
「ではここで電話をしてください。出来れば逆探知したいので。」
「わかった。ほんとにお前は優秀なやつだな。」
龍之介はそう言い椅子に座った。そして宏斗からの着信に応じた。その頃この家にあるもう1つの風呂場では亮が必死に我慢していた。その理由は庵だ。
「…くそ、寝顔まで可愛いとかお前ほんとになんなんだよ。」
もし庵が起きていれば当然喧嘩になっていたであろう亮のこの発言。亮自身も理不尽だとわかっている。だがそれが分かっていても亮は庵が可愛くてそう言ってしまうのだ。そして亮は今そんな庵を抱きかかえて湯船に浸かっていた。庵の身体が冷めないように。
「起きたらまた一緒に楽しもうな。」
そう言い亮は眠る庵にキスをした。眠っている時は何をしても庵が怒らないから。だから先程から亮は庵へのキスを繰り返している。しかしこれでもし庵が起きてしまえばキスが出来なくなってしまうだけでなくきっと龍之介にも怒られる。そのため亮は慎重に庵にキスをしていた。
「まだ起きるなよ庵。俺をもうちょい楽しませてくれ。」
亮は眠っている庵にそう言いながらキスを続けた。時より庵の身体を触ったりなんだりしながらしていた為に気づけば長時間風呂に入っていた。そして庵がゆだっては大変なので亮はまだ物足りなさがあったが風呂場を後にすることにした。
「ここまでしても起きねぇってお前相当疲れてたんだな。でも明日もあるんだぞ庵。だからその分しっかり休めよ。」
亮は庵に服を着せながらそう言った。服を着せるという作業はかなり身体を動かすことになる。なのに庵は起きる気配すらなかった。そのため亮はそういったのだ。そして全て庵の服を着せ自分自身の服も着ると亮はリビングへと歩いていった。しかしこの時にはもう亮が風呂場に入ってから長時間経っていた。それに対して瀧雄が怒らないはずがない。そのため案の定その亮の姿を捉えた瀧雄はたまらず亮に牙を向けた。
「おい亮!遅せぇよ馬鹿!さっさとこっちに来い!」
「へいへい。そう怒るなって。」
「お前のせいだろうが。いいからさっさとしろ。若も待ってんだぞ。」
そう瀧雄に言われ亮が龍之介の髪を見てみると既に龍之介の髪はかわいていた。それが意味することは1つ。龍之介がここに来てからかなり時間が経っているということだ。だから亮はすぐさま龍之介に頭を下げた。
「申し訳ございません若。庵に見とれるあまりのびのびと風呂に入ってしまいました。」
「気にするな。でもお前怪我してんだからこれからは長湯は避けるんだぞ。出血でもしたりしたらどうすんだ。」
「はい。気をつけます。それとありがとうございます若。」
怒られなかったことの安心感と龍之介から心配されたことに対する嬉しさにより亮は笑みを浮かべていた。そんな亮をみて怪我をしているからといって龍之介に甘やかされすぎでは無いか?そう思った瀧雄は思わずため息をつく。そして瀧雄は亮を睨みながら声を荒らげた。
「若!ちょっと亮に甘すぎやしませんか?」
「まぁたまには甘やかしてやらねぇとな。」
「何がたまにですか。いつもじゃないですか…。」
「それは瀧、お前に対してもそうだろ。」
「…そうかもしれないですけど。」
「だろ?だからすぐそんな風に怒るんじゃない。分かったな?」
「…はい。」
マイペースな亮に少し怒りが湧いてしまったあまりに龍之介に怒られてしまった瀧雄。龍之介に怒られれば多少と言えどもショックを受けてしまう。尊敬している分怒られればショックを受けるのだ。もちろん言ってくれることは有難い。しかし怒られたくないというのが本音。そのため瀧雄はしょぼくれてしまっていた。そんな瀧雄をみて亮が笑ってきた。それはまるで兄弟喧嘩のようだった。
「俺にすぐ喧嘩売るからそうなるんだぞ瀧。」
そういった亮に瀧雄がすぐ言い返そうとしたがそれを龍之介がすかさず止めた。ここで止めなければヒートアップして大変なことになるから。いや大変というよりめんどくさいと言った方が正しいかもしれない。そのため龍之介は瀧雄を止めて庵を抱きかかえている亮に話しかけた。
「おい亮。お前はいいからさっさと庵をベットに寝かしてこい。そんですぐ戻ってこいよ。話し合いすっかよ。」
「承知しました若。直ぐに戻ります。」
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。