血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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囚われの身

末っ子 *

「、おねが、ぃ、します゛っ、もぅなにもしないで…っ、」



あれから休憩無しに翡翠と昌也、そして拓海に回され続けた庵。そのため息も絶え絶えだった。それなのに3人は庵に休憩を与えない。庵が気絶したとしても無理やり起こす。そんなことが続いたせいか庵は既に声すらもまともに出なくなっていた。そして限界を迎えた庵はこれ以上何もしないでと3人に懇願を続けていた。

しかしーーー。



「何言ってんのさ庵。まだ3周しかしてないじゃん。」



と、昌也。



「そうだぞ庵。まだまだ俺らはたんねぇよ。」



と、拓海。そして…。



「こいつらの言う通りだ。お前にはまだ頑張ってもらうぞ庵。」



と、翡翠が言ってきた。まだ頑張る?こんなに限界なのに?こんなに泣き叫んでいるのに…。庵は終わりの見えないこの地獄にただただ苦しむしか無かった。そして涙も抑えられなくなってしまっていた。



「ねぇ庵。そんなに泣くから体力食うんじゃないの?いい加減泣き止みなよ。そろそろ鬱陶しいから。」



そういい昌也が庵の頬を撫でてきた。その瞬間庵は分かりやすく体が硬直した。そんな庵をみて拓海が…。



「昌也、お前こいつにめっちゃビビられてんじゃねぇか。」

「まぁそれなりのことしてるしね。けどさすがにここまでビビられると俺も面白くないなぁ。ねぇ庵。」



昌也がそう言いながら庵の後孔に陰茎を当ててきた。また犯される。あの快楽地獄が始まってしまう。それを理解した庵はガタガタと全身を震わせた。



「もぅやだ…っ、や、やめっ…、おねがっ、」

「まだだって。何回言えばわかるの?もう馬鹿だなぁ庵は。」

「…っ、やた゛っ、やた゛ぁ!!」

「うるさいなぁ。ねぇ拓海兄さん。庵の口塞いでてよ。」



と、昌也が怒り任せに言ったその時ーーー!



「…兄貴?」



翡翠、昌也、そして拓海でもない声が庵の耳に届いた。その人物は誰なのだろうか。その声を聞いた翡翠らも庵同様に動きを止めた。だが声の主の顔を見た瞬間3人は肩を落とした。それは知っている人物だったから。



「ん?あー翔真じゃん。帰ってきてたの?」




と、昌也がだるそうにそう言った。だがそのおかげで庵は昌也に犯されなくて済んだ。翔真という人が来てくれたおかげで3人の意識が翔真という人に向いたから。しかし何故か翔真は怒っていた。そしてまるで噴火したように声を荒らげ始める。



「はぁ…?何言ってんだよお前ら…。帰ってきてたのじゃねぇよ!お前らまじで何してんだよ!!」

「何って見たらわかるでしょ?楽しんでんだよ。ほら大きい声出さないで翔真も入りなよ。」



本気で怒っている翔真に対して昌也は呑気にそう言った。だが庵にはこの状況が分からなかった。なぜ翔真は怒っているのだろうか。何をしてる?と翔真は言った。ということは翔真はいい人…?なのか?庵は益々混乱した。だがあまりに疲れているためか頭が働かなかった。そんなことを庵がしていると再び翔真が声を荒らげた。



「ふざけんじゃねぇ!!こういう事はもうしねぇって言ってたじゃねぇかよ!!」

「大きな声を出すな翔真。それにな、極道の世界に約束事なんて綺麗事は存在しねぇんだよ。分かるか?お前はこの世界に生まれた以上こういう事は割り切らなきゃいけねぇんだよ。」



そう拓海が翔真に言い聞かせるように言った。だが翔真は納得していない様子だった。その証拠に拳を握りしめていたのだから。



「…そんなの納得いくかよ。」



翔真はそういい昌也らに近づいた。そんな翔真を翡翠も昌也も拓海も警戒するように見ていた。



「ねぇ翔真。落ち着きなよ。てか何すんのさ。」

「兄貴には用ねぇから退け。」



翔真はそう言うと本気で昌也のことを睨んだ。そんな翔真に対して昌也は何かを言おうとしたがそれよりも先に翔真が庵の腕を掴んだ。

そしてーーー。



「ぁ、ちょ……っ!」

「おい翔真!」



翔真は庵の腕を掴んで庵を引きづり上げた。そして抱きかかえた。そんな翔真にすぐさま拓海は牙をむき出しにする。だが翔真は…。



「黙れ。こいつに触れるな。」



と、殺気立った声でそう言った。そのため拓海はそれ以上何も言わなかった。しかし昌也は黙っていなかった。なにせ翔真は昌也の弟。いや皆の弟だ。翔真は末っ子なのだから。そのため昌也は怒ったのだ。兄に対してなんてことを言うんだ、と。



「いい加減にしなよ翔真。拓海兄さんに向かってなんて口の利き方をしてるんだ。」

「うるせぇな。」



翔真は怒っている昌也にも引かなかった。そんな翔真に昌也は困り顔を浮かべた。そして昌也は黙り込んでしまった。それを見て何かを思ったのだろう。翔真は3人に背を向けて庵を抱きかかえたまま歩き出そうとした。だが当然拓海が翔真を止めた。



「おい翔真!!まだ話は終わってねぇぞ。どこに行くつもりだ。それに行くなら庵を置いていけ。」

「こいつをお前らから解放する。それにこいつはこんなにも怯えてんだぞ!?なんでこれでも痛げ続けるんだよ!」

「あのさぁ翔真。いい加減に…。」

「やめろ昌也。」



いつまでも綺麗事を言い続ける翔真に痺れを切らした昌也が本気でキレた。しかしそんな昌也を以外にも翡翠が止めた。そのため昌也も…。



「翡翠兄さんが言うなら止めるよ。」



と、言った。昌也は翡翠の言うことは絶対に聞くから。そんな昌也を見て翔真は鼻で笑った。



「はっ…どいつもこいつも兄貴の言うことだけは聞くんだな。」

「おい、お前喧嘩売ってんのか。」

「やめろ拓海。翔真を挑発するな。」

「でもよぉ兄貴。こいつさすがに俺らの事舐めすぎだろ。」



昌也同様に拓海もかなり怒っている様子だった。まぁ当然だろう。長男である翡翠に言われるならまだしも末っ子である翔真に言われたのだから。だからこうして拓海が怒るのも無理はない。だがそんな拓海らを何故か落ち着かせようと翡翠は話し出した。



「俺達も充分楽しんだ事だし庵に休憩させてやろう。そしたら翔真の怒りも消えるだろうよ。どの道翔真は勝手に庵を外の世界には出せねぇんだから。それでいいか?」

「分かった。兄貴がそう言うなら。」



と、拓海がすぐさまそう答えた。そのため翡翠は視線を昌也に移した。



「昌也もそれでいいな。」

「うん。俺は翡翠兄さんに従うよ。」



と、昌也もそう答えた。だから翡翠は視線を翔真に移して…。



「ということだ翔真。お前の好きにしろ。」

「チッ、兄貴に言われなくともこいつを連れていく。」



と、言って翔真はこの部屋を後にした。もちろん庵を抱きかかえたままだ。そんな翔真を見て昌也がため息をついた。



「全く…。翔真は誰に似たんだろうね。あんな正義感強い奴ヤクザには向いてないよ。辞めちゃえばいいのに。」

「そう言ってやるな。翔真も翔真で可哀想な奴だろ?」



翡翠がまるで昌也を宥めるようにそう言った。それが気に食わなかったのか昌也は更に嫌な顔をした。



「そうだけどさぁ。親父も翔真にだけは優しいじゃん?それも気に食わないんだよね。」

「昌也やめろ。せっかく楽しい気分になってたのにそれが落ちるだろうが。今は翔真の事を忘れて風呂にでも入ろう。」

「確かにそうだね。ごめんね翡翠兄さん。俺は頭冷やしてから入りたいから翡翠兄さん先にお風呂に入っていいよ。」

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