血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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援助

これから

「ぐっすりですね庵。」



ソファで眠る庵を見ながら瀧雄がそう言った。あれから庵は龍之介に抱かれその後にも瀧雄に抱かれそして亮にも抱かれた。そうなれば龍之介も瀧雄も我慢できない。だから庵は龍之介らに数え切れないほど抱かれた。それもあって庵は気絶してしまい今やソファで寝込んでいるのだ。



「ああ。完全にやりすぎちまった。最後の方は理性飛んでたしな。」

「そうですね組長。つか元の原因は亮ですから。組長は悪くないですよ。まぁ何はともあれ庵が起きたら適当に丸め込んで謝りましょ。」

「おい瀧!俺のせいにすんじゃねぇよ!てめぇだって理性飛んでたじゃねぇか!まぁいいけどよ。」

「いいのかよ。」



そうやって瀧雄は言いながら笑っていた。そして庵の頭を撫でた。庵は既に龍之介らによってお風呂に入れられて綺麗になっている。だから庵は体もベタベタしないためぐっすり眠れているのだ。



「ああ。俺はこれから組長と瀧に話さねばならないことがありますから。」

「話?」



亮が急に真剣な顔をしてそう言ってきたので瀧雄は思わず緊張が走った。だが龍之介は通常運転だ。そのため普通に亮にそうやって聞き返した。



「はい。とても大切な話です。」

「亮、それは庵が関係することか?」

「はい。そうですね。簡単に話しますと寛也さんは今回権力ある数々の人の手を借りたとはいえマフィアに勝ちました。それも結構な力を持つマフィアにです。凄いですよね本当に。ほんと偉大なことです。ただそれと同時に問題も起きました。その問題というのが駿里くんの希望として駿里君を攫ったあのマフィア達を殺さないで欲しいとの事らしくて…。」

「はぁ?まじかよ。んな事有り得んのか?いやつかそもそも旭川さんはそれを承諾したのかよ。」



亮の話を聞き、いてもたってもいられなくなった瀧雄はそう声を荒らげた。それもそうだろう。マフィアに勝ち力をさらに手に入れた寛也だがのうのうとそのマフィアらを生かしておけば命の危険だってあるのだから。



「それがそうみたいなんだ。だから俺はちょっと焦ってんだよ瀧。けど旭川さんがそうしたって事は今は大丈夫なんだろうよ。多分寛也さんはあのマフィア共を殺してないだけで監禁はしてるだろうし。」

「…まじかよ。おい亮。お前はなんで何も言わねぇんだよ。」



監禁して様子を見ているとはいえ、あのマフィアらはいつ脱獄するか分からない。そのため瀧雄は亮にそう言った。寛也に助言できるのはこの組の中では亮だけだから。



「言えねぇよ馬鹿。それに俺が言ってもなんも変わんねぇよ。駿里くんの立場が庵だったと考えてみろ。俺らもきっと同じことをする。つか瀧が1番同じことしそうだけどな。あいつの悲しむ顔見んのお前が1番嫌いだろ。」

「…まぁそうか。」



亮の言ったことに納得した瀧雄はそれ以上何も言い返さなかった。そんな瀧雄をみて亮はさっきの話の続きを話し始めた。



「ああ。そんで話の続きなんですけど今回寛也さんがマフィアを倒したことで寛也さんを潰そうとする輩が国内には留まらず海外からも来るかもしれないんです。」

「それはまずいな。いくら旭川さんでもそれはきついだろ。」

「あ、いやそれは大丈夫だと思いますよ組長。」

「なんでだ?」

「寛也さんは強いですから。ただ俺たちは違います。悔しいですけどね。まだまだだから俺達は。だから用心しなければなりません。大切な庵を守るためにも。」

「そうだな。」



と、龍之介。



「亮、お前の言う通りだ。まぁそうなれば暫くはこいつを外に出せなくなるがな。」



と、瀧雄が言った。そんな瀧雄に亮は…。



「それは仕方ない。」



と、言った。だって本当にそうだから。今庵を外に出すわけにはいかない。どれだけ庵に罵られても今は外に出せないのだ。庵の安全のために。



「こいつ外に出たがるだろうなぁ。」

「まぁそしたら亮、お前の出番だな。俺は嫌われ役は御免だからお前に大役を譲ってやる。」

「瀧…てめぇ。」

「喧嘩すんなって。そんな事しなくても庵を毎日抱き潰せば済む話だろ?」

「「確かに。」」

「な?落ち着くまでは庵にも頑張ってもらおう。」
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