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外出許可
家出
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*庵視点
「…何がなんでもやりすぎだ。」
昨日と出来事を思い出すだけで腹が立つ。さすがに俺も黙ってないんだから。あそこまでやる必要なんてないじゃないか。それにちょっとぐらい我慢しろ…!仕事で疲れてその癒しが欲しいのは分かるけど俺の負担も考えられないのか…っ!こんな家…っ。こんな家なんて…出てってやる…っ。
「…けど腰痛くて動けない。家出するのは身体治ってからでいいや。」
いやけど…そんなに上手くいくか?身体が治ればまた俺は抱かれる。そんでまた起きられなくなる。そのループだ…。気づいたら俺は外の風にも当たってない。それは外出許可が出てないから当然だけどさ…。
「やっぱり今日家出しよ…。ちょっとぐらい心配したらいいんだ。」
そう思って俺は痛みに耐えながら身体を起こした。痛い…。激痛って訳じゃないけど身体を酷使した影響が残ってるって感じだ。
「…もしかして今日誰もいない?」
俺が起き上がると大体亮か龍が心配そうに部屋に入ってくる。なのに今日は誰も来てないんだ。もしかして…もしかしてこれは俺…1人でお留守番のパターン?だから俺は当然益々腹が立ってくる。あんな目遭わせておいて俺を1人にするなんて…っ。別に寂しいとかそんなんじゃないけどさ…っ。
「…絶対出てってやる。」
俺はそう強く決心して寝室を出ていった。するとやはり…。
「…誰もいない。」
リビングには誰もいなかった。テーブルの上には俺のご飯らしきものがある。
「あれ…?なんだこれ。」
家出する前にご飯を食べようと思い椅子に座った。その時俺は紙切れがあることに気づいた。
「…あ、これ龍の字だ。」
龍は癖のある字だからすぐに分かった。それで手紙の内容が
『すまない庵。至急仕事が入っちまって亮と瀧を連れて外に出てる。昼までには帰ってくるからそれまでは留守番を頼むな。身体、痛いだろうから無理すんなよ。何かあれば電話をしろ。』
って書いてあった。てことは家出するなら昼になる前だ。それまでにしなきゃみんな帰ってきちゃうんだ。
「呑気にご飯食べてる場合じゃない…。」
だから俺はとりあえず3口分ぐらい口の中に放り込んで家を出る準備をした。と、言うのも俺は基本的にパジャマしか来てない。外で着れない…ことは無いんだけど亮がよく俺の服に潜り込んでくるから服が伸びちゃってるんだよね。
「…どうしよう。」
俺は着替えようにも服がなかった。全部伸びてるんだ。亮のせいで…。これじゃあ家出することも出来ない。いやもういいか。このままでいいや…。この服で外に出よう。時間もないし…。
「…絶対帰ってきてやんないんだから。」
あそこまで俺が泣いてやめてと言ってもやめてくれなかった。あんな目に遭わされたんだ。しばらく帰ってきてやるもんか。俺はそう思いながら玄関まで歩いてきた。けど…。
「鍵…変わってる。」
俺が玄関まで行くと見知らぬ光景が広がっていた。何故か鍵が強化されていたんだ。暗証番号みたいなのもいっぱいある。
「こんなの…俺には開けられないよ。」
俺がそう思って溜息をつき、その場に座りこもうとしたその時…。
ガチャ。
「…え?」
鍵が…空いた。けど、てことは誰かが帰ってきたったこと。どうやら俺は家出をすることも出来なかったみたいだ…。
「ん?庵?お前なんで玄関にいるんだよ。」
「…何がなんでもやりすぎだ。」
昨日と出来事を思い出すだけで腹が立つ。さすがに俺も黙ってないんだから。あそこまでやる必要なんてないじゃないか。それにちょっとぐらい我慢しろ…!仕事で疲れてその癒しが欲しいのは分かるけど俺の負担も考えられないのか…っ!こんな家…っ。こんな家なんて…出てってやる…っ。
「…けど腰痛くて動けない。家出するのは身体治ってからでいいや。」
いやけど…そんなに上手くいくか?身体が治ればまた俺は抱かれる。そんでまた起きられなくなる。そのループだ…。気づいたら俺は外の風にも当たってない。それは外出許可が出てないから当然だけどさ…。
「やっぱり今日家出しよ…。ちょっとぐらい心配したらいいんだ。」
そう思って俺は痛みに耐えながら身体を起こした。痛い…。激痛って訳じゃないけど身体を酷使した影響が残ってるって感じだ。
「…もしかして今日誰もいない?」
俺が起き上がると大体亮か龍が心配そうに部屋に入ってくる。なのに今日は誰も来てないんだ。もしかして…もしかしてこれは俺…1人でお留守番のパターン?だから俺は当然益々腹が立ってくる。あんな目遭わせておいて俺を1人にするなんて…っ。別に寂しいとかそんなんじゃないけどさ…っ。
「…絶対出てってやる。」
俺はそう強く決心して寝室を出ていった。するとやはり…。
「…誰もいない。」
リビングには誰もいなかった。テーブルの上には俺のご飯らしきものがある。
「あれ…?なんだこれ。」
家出する前にご飯を食べようと思い椅子に座った。その時俺は紙切れがあることに気づいた。
「…あ、これ龍の字だ。」
龍は癖のある字だからすぐに分かった。それで手紙の内容が
『すまない庵。至急仕事が入っちまって亮と瀧を連れて外に出てる。昼までには帰ってくるからそれまでは留守番を頼むな。身体、痛いだろうから無理すんなよ。何かあれば電話をしろ。』
って書いてあった。てことは家出するなら昼になる前だ。それまでにしなきゃみんな帰ってきちゃうんだ。
「呑気にご飯食べてる場合じゃない…。」
だから俺はとりあえず3口分ぐらい口の中に放り込んで家を出る準備をした。と、言うのも俺は基本的にパジャマしか来てない。外で着れない…ことは無いんだけど亮がよく俺の服に潜り込んでくるから服が伸びちゃってるんだよね。
「…どうしよう。」
俺は着替えようにも服がなかった。全部伸びてるんだ。亮のせいで…。これじゃあ家出することも出来ない。いやもういいか。このままでいいや…。この服で外に出よう。時間もないし…。
「…絶対帰ってきてやんないんだから。」
あそこまで俺が泣いてやめてと言ってもやめてくれなかった。あんな目に遭わされたんだ。しばらく帰ってきてやるもんか。俺はそう思いながら玄関まで歩いてきた。けど…。
「鍵…変わってる。」
俺が玄関まで行くと見知らぬ光景が広がっていた。何故か鍵が強化されていたんだ。暗証番号みたいなのもいっぱいある。
「こんなの…俺には開けられないよ。」
俺がそう思って溜息をつき、その場に座りこもうとしたその時…。
ガチャ。
「…え?」
鍵が…空いた。けど、てことは誰かが帰ってきたったこと。どうやら俺は家出をすることも出来なかったみたいだ…。
「ん?庵?お前なんで玄関にいるんだよ。」
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