198 / 210
外出許可
喧嘩
しおりを挟む
*庵視点
「…あ、亮。」
帰ってきたのは亮だった。亮の様子を見る限り早めに帰ってきてくれたんだろうな。多分、俺の為だけに…。
「ただいま。んで、お前はなんでこんなとこいるんだよ。寂しかったのか?」
そんなわけあるか…っ。俺は今怒ってるんだから。寂しいとかじゃない。この家を出ていこうとしたんだ。なのに最悪のタイミングで亮が帰ってきただけ。
「……そんなんじゃない。」
「ん?庵、お前なんか怒ってる?」
当たり前だ!!あんな目に遭わされて怒ってない方がおかしい。なのに亮はいつも通りに俺に接してきて余計に腹が立つ…っ。
「…別に。」
俺は目を合わせずにそう答えた。そんな俺を見て亮は俺の様子を伺ってくる。多分俺が本気で怒ってないって亮は思ってるんだ。いつもと同じように機嫌を取れば俺の機嫌が治る。絶対そう思ってる…っ。でも今日は許してやんないんだから。
「いーおーり。そんな顔すんなって。」
「……………っ。」
亮はいつもの如く俺を抱きしめてくる。てかいつもの俺ってちょろすぎるかも…。だってこれで許してたってことだよね…。意思が足りない。でも何がなんでも今日は絶対許さないもん。
「……帰ってきたのは亮だけ?」
許さない…と言っても俺は亮のことを無視はできなかった。怒ってるとはいえ、無視するのは嫌だったから。
「ああ。組長がお前の事心配だから俺だけでも帰してくれたんだ。本当は組長本人が帰ってきたかったみたいだけど仕事上それは難しくてな。」
「…そう…だったんだ。」
でもだからなんだってんだ!それだとしても許してやんないんだから…!!思わず許しちゃいそうになったけど許さないもん…っ。
「庵。1人にさせちまって悪いな。体辛いだろ。抱っこしてやるから。」
「…いらない。」
「まだ怒ってんのか?」
まだってなんだ…っ。だってあんなの何がなんでもやりすぎじゃんか…っ。俺は道具じゃないもん…っ。なんか泣きそうになってきた…。
「…だ、っ、て、」
「あ?おい庵、泣いてんのか!?」
気づいたら涙が目から落ちていてそれに気づいた亮は大慌てで俺の涙を拭ってくる。けどそれに追いつかないぐらいに俺は涙を出してしまうから亮の服はビシャビシャだ。
「いや、つかそりゃそうか。ごめんな。昨日はさすがにやりすぎた。」
やっと聞けたその言葉。けど今回はそれだけじゃ気が済まない。だから俺は…。
「…1週間はっ、やらないん…だから…っ。」
「はぁ!?1週間!?そりゃねぇだろ庵。」
俺はそんなに衝撃的なことを言ってない。なのに亮はとんでもないぐらい驚いた。なんでだよ!反省したんじゃないの…!?俺はそのせいでちょっと許そうかなと思っていた思いが一気に消えた。
「ならっ、2週間…しない…っ!!」
俺は怒りのあまり亮を押しのけてしまった。俺の事を抱きしめてなだめようとしてくれてたのは分かるけど…でもやっぱり亮は自分のことしか考えてないじゃん…っ。それも違う…っ、て分かってる。俺のこともちゃんと考えてくれてるよ亮は。けどセックスのことになると自分のことしか考えない…っ、これが続くのは…嫌だ!
「おい庵。お前調子乗んなよ。怒ってんのは分かるがさすがにそんなのされたら俺も我慢出来ねぇよ。」
俺が亮のことを押しのけた瞬間、亮の顔色が変わった。怒ってる…。なんで…亮が怒ってるの…。やっぱり俺はセックスするための道具なの…!!
「ならっ、1人ですればいいじゃん…っ、俺は気分じゃない時だってあるの…!それにそんなにしたらいならお店行けばいいじゃん!亮達はいっぱいそういうお店経営してるんでしょ…!?」
「そういう問題じゃねぇだろ。」
「…………っ。」
あ…。俺…今絶対言っちゃダメなこと言った。俺の事を愛してくれてる亮に…大切にしてくれてる亮に浮気をやれって…。そう言ってるようなもんだ。けど…それを取り消そうにも出来ない。だって亮…凄く怒ってる…。
「つかよぉ庵、お前もしかして家出ようとしてたか?玄関にいたのもそういうことか?んな事させる訳ねぇだろ。」
「…あ、亮。」
帰ってきたのは亮だった。亮の様子を見る限り早めに帰ってきてくれたんだろうな。多分、俺の為だけに…。
「ただいま。んで、お前はなんでこんなとこいるんだよ。寂しかったのか?」
そんなわけあるか…っ。俺は今怒ってるんだから。寂しいとかじゃない。この家を出ていこうとしたんだ。なのに最悪のタイミングで亮が帰ってきただけ。
「……そんなんじゃない。」
「ん?庵、お前なんか怒ってる?」
当たり前だ!!あんな目に遭わされて怒ってない方がおかしい。なのに亮はいつも通りに俺に接してきて余計に腹が立つ…っ。
「…別に。」
俺は目を合わせずにそう答えた。そんな俺を見て亮は俺の様子を伺ってくる。多分俺が本気で怒ってないって亮は思ってるんだ。いつもと同じように機嫌を取れば俺の機嫌が治る。絶対そう思ってる…っ。でも今日は許してやんないんだから。
「いーおーり。そんな顔すんなって。」
「……………っ。」
亮はいつもの如く俺を抱きしめてくる。てかいつもの俺ってちょろすぎるかも…。だってこれで許してたってことだよね…。意思が足りない。でも何がなんでも今日は絶対許さないもん。
「……帰ってきたのは亮だけ?」
許さない…と言っても俺は亮のことを無視はできなかった。怒ってるとはいえ、無視するのは嫌だったから。
「ああ。組長がお前の事心配だから俺だけでも帰してくれたんだ。本当は組長本人が帰ってきたかったみたいだけど仕事上それは難しくてな。」
「…そう…だったんだ。」
でもだからなんだってんだ!それだとしても許してやんないんだから…!!思わず許しちゃいそうになったけど許さないもん…っ。
「庵。1人にさせちまって悪いな。体辛いだろ。抱っこしてやるから。」
「…いらない。」
「まだ怒ってんのか?」
まだってなんだ…っ。だってあんなの何がなんでもやりすぎじゃんか…っ。俺は道具じゃないもん…っ。なんか泣きそうになってきた…。
「…だ、っ、て、」
「あ?おい庵、泣いてんのか!?」
気づいたら涙が目から落ちていてそれに気づいた亮は大慌てで俺の涙を拭ってくる。けどそれに追いつかないぐらいに俺は涙を出してしまうから亮の服はビシャビシャだ。
「いや、つかそりゃそうか。ごめんな。昨日はさすがにやりすぎた。」
やっと聞けたその言葉。けど今回はそれだけじゃ気が済まない。だから俺は…。
「…1週間はっ、やらないん…だから…っ。」
「はぁ!?1週間!?そりゃねぇだろ庵。」
俺はそんなに衝撃的なことを言ってない。なのに亮はとんでもないぐらい驚いた。なんでだよ!反省したんじゃないの…!?俺はそのせいでちょっと許そうかなと思っていた思いが一気に消えた。
「ならっ、2週間…しない…っ!!」
俺は怒りのあまり亮を押しのけてしまった。俺の事を抱きしめてなだめようとしてくれてたのは分かるけど…でもやっぱり亮は自分のことしか考えてないじゃん…っ。それも違う…っ、て分かってる。俺のこともちゃんと考えてくれてるよ亮は。けどセックスのことになると自分のことしか考えない…っ、これが続くのは…嫌だ!
「おい庵。お前調子乗んなよ。怒ってんのは分かるがさすがにそんなのされたら俺も我慢出来ねぇよ。」
俺が亮のことを押しのけた瞬間、亮の顔色が変わった。怒ってる…。なんで…亮が怒ってるの…。やっぱり俺はセックスするための道具なの…!!
「ならっ、1人ですればいいじゃん…っ、俺は気分じゃない時だってあるの…!それにそんなにしたらいならお店行けばいいじゃん!亮達はいっぱいそういうお店経営してるんでしょ…!?」
「そういう問題じゃねぇだろ。」
「…………っ。」
あ…。俺…今絶対言っちゃダメなこと言った。俺の事を愛してくれてる亮に…大切にしてくれてる亮に浮気をやれって…。そう言ってるようなもんだ。けど…それを取り消そうにも出来ない。だって亮…凄く怒ってる…。
「つかよぉ庵、お前もしかして家出ようとしてたか?玄関にいたのもそういうことか?んな事させる訳ねぇだろ。」
51
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる