血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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外出許可

*庵視点






「…庵。」



俺が叫ぶように言いたいことを言いまくったあと亮は狼狽えた。俺はその隙を逃さず亮を押してベットから降りた。



「もう亮なんて知らない…!大っ嫌いだ!」

「ま、待て!」

「離して…!」



せっかくベットから降りれたのに亮がすかさず俺の腕を掴んできたから俺はまたベットの上に逆戻りだ。こんな状態で亮となんてしたくない。こんな状態でしたらもう後戻り出来なくなる。俺は亮のことが好きなんだ。尊敬もしてるし本当に心から好きなんだ。だからこそちゃんと話し合いがしたい。話し合いをせずにただやるなんて嫌なんだ…っ。



「庵!暴れんなって!」

「亮が離してくれたら暴れない!」

「待て!何もしねぇから!」

「嘘だ…っ!!」

「嘘じゃねぇ!!」



亮が俺の肩を掴んでそう言ってきた。俺はもう泣きそうになっていた。大好きな亮とぶつかって、したくもない家出をしようとして…。俺が決めたことだけどそれを亮に見られて…当たり前に怒られて…っ。もう嫌になっていた。どうしたらいいのか分かんないよ…。



「嘘じゃねぇから…。ほんとに何もしねぇから暴れるな。」

「……………っ。」



俺は涙を目にいっぱいに貯めていた。なんで泣いてるのかは分からない。悲しいのか亮に怒られてるのが嫌なのか、こんな状況になってしまったのが嫌なのか…。全部が重なり合ってこうなったのかな…っ。



「悪い庵。俺はお前にそんな顔をさせたいわけじゃなかったんだ。」

「っ、う…っ、ふっ、ぅ、」



もう泣くのを止められない。亮が俺の事を抱きしめてくれるから余計に俺は泣いてしまう…。だって亮…暖かいんだもん…。俺には与えられなかった温もりってものを亮達が教えてくれた。その亮に抱きしめられたら泣いちゃうよ…っ。



「ごめんな庵。お前の言う通りだ。勝手に嫉妬してお前をここに閉じ込めて嫌な思いばっかさせてたな。俺らも制御出来ねぇしその分辛かったよな。」

「うぅっ………っ、ぅ、」



亮が頭を撫でてくれて俺が…俺が求めていたことを言ってくれた。俺の気持ち分かってくれた。それが嬉しくて俺はもっと泣いてしまった。ちゃんと亮と話し合い…することが出来たから。



「泣いていい。その後で俺の事殴れ。ごめんな庵。お前の事をちゃんと考えてるつもりだったけど俺らは結局自分の事しか考えれてなかった。お前を繋ぎ止めるために束縛するし、拘束するし最悪だよな。お前はいつもやめてとか言うのに俺らはやめてやんねぇしな。そりゃ家出もしたくなるよな。ごめんな。」

「……っ、ぅ、ふ……っ、ぅ、」

「けどな庵。ここから出ていかないでくれ。俺はもうお前なしじゃ生活出来ねぇ。自分勝手ですまねぇ。庵なしの生活は考えらんねぇんだ。もうお前の嫌がることはしない。だから家出なんてしないでくれ。頼むから。俺の傍から離れていくんじゃねぇよ。」
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