血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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太陽

久しぶりの!

*庵視点






「龍!!龍ってば!早く!」



今日は待ちに待った外に行く日だ!どこに行くかはまだ決まってないけどね!この前龍と約束したんだ!あの時言ってた通り瀧と亮はお仕事だった。でもまた今度2人とも行くんだ!亮には口説いほど誘われたけど俺も楽しみなんだ!



「急かすなって庵。時間はたっぷりあるんだから。」

「早く行きたいもん!」

「分かった分かった。あ、待て庵。お前その格好で行くのか?」

「え?だめ?」



俺は今日長袖を着ている。冬だからさすがに寒いかなって思って。だけど龍がその俺の格好を見てそう言ってきたんだ。なにかダメだったのかな?



「馬鹿か。寒いぞそんな格好じゃ。」

「…そ、そうかな?」

「今は12月だ。室内と外の気温は違ぇんだから厚着しろ。」

「分かった。」



俺は普段外に出ないから外がどれぐらい寒いか分からない。だからいつも外に行く龍が言うことだから俺はちゃんと上着を着ることにした。



「何着ようかな…。」



俺は一旦寝室に戻ってクローゼットを漁っていた。俺の服はここに管理されている。最近龍がこのクローゼットを作ってくれたんだ。



「んーこれだと厚着過ぎるかな…。」



外がどれだけ寒いか分からない俺はどのアウターを着ればいいか凄く悩んでいた。龍もマフラーを取りに行ってくれたから今は一緒に居なくて余計に悩む…。そんなこんなで俺が悩んでいると…。



「おい庵。これ着とけ。」



と、龍が後ろから話しかけてきた。その手を見たら龍が普段使ってるアウターがあった。しかもモコモコのタイプだ。



「え?これ龍のじゃないの?」

「そうだ。」

「着ていいの?」

「ああ。これは温かいからお前もこれ着てりゃ風邪は引かないだろうよ。普段外に出ない分余計に寒いだろうからな。風邪だけは引かせたくねぇから。」

「ありがとう。」

「ああ。それに俺の服をお前が着ると気分がいいからな。」

「そう…なの?」



龍は時々変なことを言う。服を貸してもらうんだから気分が良くなるのは俺なのに。おかしいなぁ…。けど龍が喜んでくれるならなんでもいいや。



「ああ。俺のもんって感じだ。」

「…な、なんだよそれ!」

「いいじゃねぇか。実際にお前は俺のもんだし。他の奴らにもそれを見せつけろ。あとその首の痕も見せつけてやれ。そしたらお前もナンパされねぇだろ。」

「そんな事しなくても俺はナンパされないよ。」

「はぁ?お前なぁ…。まぁいいや。今はとりあえず行こう。」

「う、うん!」



龍が俺の肩に手を回してきて頭を撫でてきた。いつも龍はスーツを着てる。仕事な時が多いから。それ以外は部屋着を着て俺と一緒にいてくれる。けど今日はオシャレな龍だ。普段と違う龍ってなんか…かっこいいかも…っ。



「龍。どこに行くの?」



エレベーターに乗りながら俺はふと思った。何も計画してないなって。外に行けること自体が嬉しくてどこに行きたいかまでは俺は考えてなかったんだ。



「んー決めてねぇ。庵の好きなとこ行こうかなと思ってよ。」

「じゃあ海行きたい…!」

「はは、言うと思った。じゃあその前に少しドライブしてもいいか?」

「うん。いいよ。」

「ありがとな。車の風に当たるのも気持ちがいいんだぜ。」

「たしかに!」

「冬だからちょっと寒いかもしれないけどな。」

「そうだね。」



そういえば龍と2人っきりになるのも久しぶりな気がする。だから俺は変に緊張してきた。いつも一緒にいるはずなのに違うことをするとちょっと緊張する…。



「ん?庵?寒いか?」



俺は龍に自分からくっついてみた。緊張するのは多分離れてるから。いつも俺は大抵誰かに抱きしめられてるか誰かの膝に乗ってる。けど今は龍と少し離れてた。それだけなのに俺は…落ち着かない。甘やかされた代償だ。だから俺は龍にくっついた。そしたら龍は俺を抱きしめ返してくれるから。



「ううん、寒くないよ。くっつきたくなったの。」

「んだよそれ。可愛いな。」

「へへ。お出かけ楽しみだね。」

「そうだな。」
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