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太陽
家
*庵視点
「庵おいで。早く帰ろう。」
「う、うん。」
行きとは真反対に龍は俺の腕を引いて家に帰ってる。俺が外行きたいなんてわがまま言っちゃったからこんなことに…。
「おい亮!いるか?」
「え?組長?帰り早くないですか?何かありました?」
家に着くやいなや龍が叫ぶように亮を呼んだ。そしたら亮も直ぐに玄関まで来てくれたんだ。だけど俺達の帰りが早かったからとても不思議そうにしてる。
「そのまさかだ。お前は俺と来い。瀧はどこにいる。」
「瀧はリビングです。おい瀧!!ちょっと来い!組長が呼んでる!!」
龍野様子を見て何かあったんだろうと亮は直ぐに覚った。亮は異変によく気づくから。
「どうしましたか組長。」
亮が呼んで直ぐに瀧も来た。多分瀧も亮の叫び声を聞いて何かあったって悟ったんだと思う。
「それは後で話す。とりあえず瀧、庵を頼む。絶対に目を離すなよ。」
「承知しました。組長と亮は事務所に行かれますか?」
「ああ。そのつもりだ。じゃあまた連絡する。おい亮、行くぞ。」
「はい。」
こんなことになるなんて思いもしなかったな…。あの人は一体誰だったんだろう。せっかく龍との2人っきりになれる時間だったのに…。俺のせいで…っ。
「…行っちゃった。」
「庵、何があったか話せそうか?」
「…うん。」
亮と龍が事務所に行っちゃったから俺は瀧と二人になった。そのおかげで怖くもなんともない。瀧は強いし俺だってやられてるままなんてことは無い。俺もちょっとは強くなったはず…なんだから!
「ありがとうな。とりあえずリビング行くか。」
「うん…。」
瀧はふざけることが多いけどこういう時俺の事を凄く心配してくれる。龍の事が気がかりだろうに俺の事を一番に考えてくれるんだ。それが俺は少し申し訳なくなる…。俺がいるせいで…って。
「庵、大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫だよ。」
「大丈夫じゃねぇな。よし、こっちおいで。」
「うわ…っ!」
瀧は俺の顔を覗き込んだ後、俺の事を持ち上げて膝に座らせてきた。その後…抱きしめてくれた。
「まだ俺はなんも聞いてねぇから何があったか分かんねぇけど組長があんな風に言って俺にお前を託したってことは怖いことがあったんだろ?すまないな。他の連中に俺達も狙われるぐらい強くなっちまったから。お前に怖い思いをさせてしまった。でも大丈夫だ。俺が守るから。」
「…違うの瀧、俺のせいだ。」
「は?何言ってんだ。」
「俺が…外に行きたいとかわがまま言ったから…っ。」
「馬鹿かお前!何言ってんだ!」
俺が悪いから謝ったのに…っ。なのに瀧に怒られて…俺はもっと泣きそうになった。
「あー悪い庵。泣かせるつもりはなかったんだ。大きな声を出してすまない。」
「…おれがっ、悪いの…っ。」
「お前!まだ言うかよ!それ次言ったら抱き潰す!俺らはお前のために生きてるようなもんなんだよ。今日たまたま外に出て危ない目に遭っちまっただけ。お前のせいじゃない。お前のせいなんかじゃなくお前は巻き込まれた側だ。俺達のせいでな。俺たちがヤクザだから。だから謝るべきは俺なんだ。二度と謝るんじゃねぇ。分かったな?」
「…………っ。」
「庵!返事は?」
「…はいっ。」
「よし、いい子だ。とりあえず落ち着くまで抱きしめててやるから、な?何も怖くない。大丈夫だ。」
「庵おいで。早く帰ろう。」
「う、うん。」
行きとは真反対に龍は俺の腕を引いて家に帰ってる。俺が外行きたいなんてわがまま言っちゃったからこんなことに…。
「おい亮!いるか?」
「え?組長?帰り早くないですか?何かありました?」
家に着くやいなや龍が叫ぶように亮を呼んだ。そしたら亮も直ぐに玄関まで来てくれたんだ。だけど俺達の帰りが早かったからとても不思議そうにしてる。
「そのまさかだ。お前は俺と来い。瀧はどこにいる。」
「瀧はリビングです。おい瀧!!ちょっと来い!組長が呼んでる!!」
龍野様子を見て何かあったんだろうと亮は直ぐに覚った。亮は異変によく気づくから。
「どうしましたか組長。」
亮が呼んで直ぐに瀧も来た。多分瀧も亮の叫び声を聞いて何かあったって悟ったんだと思う。
「それは後で話す。とりあえず瀧、庵を頼む。絶対に目を離すなよ。」
「承知しました。組長と亮は事務所に行かれますか?」
「ああ。そのつもりだ。じゃあまた連絡する。おい亮、行くぞ。」
「はい。」
こんなことになるなんて思いもしなかったな…。あの人は一体誰だったんだろう。せっかく龍との2人っきりになれる時間だったのに…。俺のせいで…っ。
「…行っちゃった。」
「庵、何があったか話せそうか?」
「…うん。」
亮と龍が事務所に行っちゃったから俺は瀧と二人になった。そのおかげで怖くもなんともない。瀧は強いし俺だってやられてるままなんてことは無い。俺もちょっとは強くなったはず…なんだから!
「ありがとうな。とりあえずリビング行くか。」
「うん…。」
瀧はふざけることが多いけどこういう時俺の事を凄く心配してくれる。龍の事が気がかりだろうに俺の事を一番に考えてくれるんだ。それが俺は少し申し訳なくなる…。俺がいるせいで…って。
「庵、大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫だよ。」
「大丈夫じゃねぇな。よし、こっちおいで。」
「うわ…っ!」
瀧は俺の顔を覗き込んだ後、俺の事を持ち上げて膝に座らせてきた。その後…抱きしめてくれた。
「まだ俺はなんも聞いてねぇから何があったか分かんねぇけど組長があんな風に言って俺にお前を託したってことは怖いことがあったんだろ?すまないな。他の連中に俺達も狙われるぐらい強くなっちまったから。お前に怖い思いをさせてしまった。でも大丈夫だ。俺が守るから。」
「…違うの瀧、俺のせいだ。」
「は?何言ってんだ。」
「俺が…外に行きたいとかわがまま言ったから…っ。」
「馬鹿かお前!何言ってんだ!」
俺が悪いから謝ったのに…っ。なのに瀧に怒られて…俺はもっと泣きそうになった。
「あー悪い庵。泣かせるつもりはなかったんだ。大きな声を出してすまない。」
「…おれがっ、悪いの…っ。」
「お前!まだ言うかよ!それ次言ったら抱き潰す!俺らはお前のために生きてるようなもんなんだよ。今日たまたま外に出て危ない目に遭っちまっただけ。お前のせいじゃない。お前のせいなんかじゃなくお前は巻き込まれた側だ。俺達のせいでな。俺たちがヤクザだから。だから謝るべきは俺なんだ。二度と謝るんじゃねぇ。分かったな?」
「…………っ。」
「庵!返事は?」
「…はいっ。」
「よし、いい子だ。とりあえず落ち着くまで抱きしめててやるから、な?何も怖くない。大丈夫だ。」
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